2019/09/14

ボスのクリニックをお手伝いさせてもらいながら、いろんなドラマを体験することができた。

私も仲が良かった次期院長の女医さんが「え!もう一人の医者とともに突然、診察に来なくなった?」という事件が起きる。

原宿の相談室スタッフで温泉旅行に行っている時に、その知らせが事務長とボスの携帯電話に入ってきて「大変なことになった!」と一同が真っ青になった。

 

突然、もう一人の医者とお酒を飲みに行った次の日に仕事に来なくなってしまって、その二人の医者が「え?独立しちゃったの?」と新しいクリニックを開設したことをクリニックの患者さんから知らされる。

 

ボスが自ら診察をしなければならなくなって、事務長は、激務が続いて体調が悪いボスのことを心配する。

 

事務長からクリニックやボスが持っている会社の問題を聞かされると「なんとかしなきゃ!」と焦ってしまう。

 

これって、私の子供の頃の苦しみが蘇ってきているような感じだった。

 

人がいい父親が、いいように人に利用されて搾取されて、経済的に困窮して母親が苦しむ。

子供の頃から、母親の兄弟が父親の会社で働いていて、その問題の社員が父親を騙して搾取している裏情報が母親の耳に入る。それを父親に進言すると父親が思いっきり不機嫌になり、「お前!勉強しているのか!」と私が殴られる、という悪夢のようなことが起きてしまう。

 

「父親の足をひっぱる社員」のおかげで私の家はいつも貧しく、母親の体調は悪く常に悲壮感が漂っていた。人前に行くとニコニコしていて「優しそうないいお母さんですね」ということを言われるのだが、家では悲しそうな顔しか記憶に残っていない。そんな母親を苦しめる父親に対して怒っていたのだが、同時に「恐怖」を感じていたので私には何もできず、その怒りのエネルギーが父親の会社に向かっていて「もっと会社をちゃんとすればいいのに!」と常に父親の会社のことを考えていた。

 

父親が体調を崩して弱っていた時に、私は他の二つの仕事を掛け持ちしながら「父親の会社を手伝う」ということをした。

父の会社で働く叔母から、裏情報が流れてきていて「毎月の赤字」の額を知っていたから「赤字をなくそう!」という感じ営業会議を開く。

 

もちろん子供の頃から私のことを知っている社員たちは「何を生意気なことをこいつは言っているんだ!」と馬鹿にして私の話に聞く耳を持たなかったが、それ以上に長年にわたって蓄積した私の怒りの方が強かった。

私の怒りは、母を苦しめてきた社員たちに向けられ、人がいい父親ができなかった人員整理が自動的に行われていく。そして父親が「うちの会社には絶対に優秀な人材は入ってこない!」と断言していたが、200名を超える応募がきて、その中から優秀な人材が選ばれて会社全体が変わっていった。

 

そんな時に徐々に元気になってきた父親と「あんたはわかっていない!」と大げんかをして、会社を辞めてしまった。

 

事務長の話を聞いていると、ボスの会社はまさに、私の父親の会社と重なってしまって「ボスの足をひっぱる社員」がうじゃうじゃいる。ボスの心配をしながら、会社のことを嘆く事務長の話を聞いていたら、私の中で再びあの怒りが燃え上がってしまった。

 

淡々とカウンセリングをやっていれば平和な生活が送れていたのに、あの父親の会社でやったことと同じことをボスの会社でもやってしまう。

 

その結果は大変なことになる、ということをなんとなく知っていたのに。

 

これって私の心の傷の影響なのだろうか?

母親を苦しめてきた連中が許せない、という怒りが燃え盛って止まらなくなってしまう。

 

ボスは何もできない私を拾ってくださった。

そして、事務長は他のカウンセラーたちが私を捨てて独立してしまった時も見捨てないで私を信じて相談室をやり続けてくださった。

時代劇が子供の頃から大好きだった私は「一宿一飯の恩義」という言葉を胸に、ボスの会社に飛び込んでいく。

 

そして、突然入ってきた私に対して「生意気な!」という感じで、それまで働いていたカウンセラーは全て私を嫌って辞めて独立してしまった。そこで、人材を全て一新する。そして「ボスの心の傷の治療」を忠実にやってくれるメンバーを探し、チームを作ってボスに提供して、ボスは満足してくださる、と思っていた。

 

ある時、事件は起きた。

 

新しいチームメンバーでボスの接待をしている時に、ボスが酔っ払いながら「このメンバーのあの子よりも、クリニックの患者上がりのスタッフのあいつの方が仕事ができる」とおっしゃった。

 

「いやボス、あの子はものすごく頑張っています」と伝えると「いや、ダメだね!クリニックのあのスタッフの方が仕事ができる」と断言された時に、私はなぜか涙が出てきて止まらなくなってしまう。

 

いや、このメンバーはボスの治療を忠実に受け継いで行くために集まってくれた人たちで、そのメンバーがボスの治療がちゃんとできるように、と残業もつけづに終電のまで資料をまとめているのを知っていたから。

ボスのために他のスタッフから嫌われても我慢して作ってきたチームなのに、と涙が止まらなくなり「いや、もう辞めたいです!」と思わず漏らしてしまった。

 

それを聞いたボスはものすごく不機嫌になり「気分が悪いから帰る」と外に出ていってしまう。

 

私はいつものように、ボスを送るタクシーを止めてドアを押さえてボスを車中に入れ。

タクシーのドアが閉まる前に「辞めさせてください!」と頭を下げた。

 

頭を下げたまま、タクシーは去っていった。

 

そして、私の目からは涙が止まずに冷たい地面へとポタポタと落ちていく。

 

冷たい地面は私の涙を吸収せずに、私の足元へと返してくる。

 

(つづく)

 

アマゾンの「催眠ガール」(清流出版)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

夏目ちゃんは大嶋さんなのかも、と書いてくださってありがとうございます。今日のブログを書いた後なのでレビューを読ませていただいて「あー!癒される〜!」という爽やかな感じ。ありがたいです。小説を書くって、ドロドロの場面が出てくるから大変。気持ちが結構引きずられちゃうのよね。お師匠さんの催眠で「アンカー」というのがあります。安心できる感覚を握りしめて、過去の傷ついた場面を見に行くと「あ!心の傷が癒されていく!」となるのは「記憶の統合」というものが起きるからなんです。記憶って「状況記憶」と「感情記憶」が統合されて「癒された!」となる。バラバラになった記憶が「安心できる感覚」を握りしめて見にいくと「どんどん統合されていく〜!」となるんです。だから、読んでいてお師匠さんってやっぱりすごいなー、と思ってしまいました。そして、その体験をされていく姿が美しい。「GNRH1(ジーエヌアールエイチワン)の還元」×7が一番スタンダードです。楽しみです!

 

知らないところで学んでいる、と書いてくださってありがとうございます。なんてことないところで涙が出てきますよね、わかる〜!不思議ですよね。感情が統合されていくんでしょうね。どんな人格も愛すべきその人の人格、というのは深い〜。そう、罪悪感も、過剰に反応しちゃうのも意識が引き起こす「発作」なんですね。常にその背後に無意識がちゃんと働いている、という言葉だけで、無意識さんはちゃんと受け取ってくれて、面白い展開に導いてくれます。すごいです!ご主人の変化、そしてご自身の変化が美しいです。様々な感情がザーッと流れて、爽快感!はいいな〜!ワクワク感が伝わってきます。これからが楽しみ。夏目ちゃんはみなさんの心の中に。

 

感謝!!

 

大嶋 信頼

 

 


2019/09/13

子供の頃に「エーン!」と友達に泣かされて帰ってくると、母親が「なんで泣いて帰ってくるの!」と怒鳴り声をあげる。

 

そんな時、私は「だって〇〇ちゃんが僕のことを後ろから突き飛ばしたから!」と言ったら悔しかった感情が戻ってきて「ビエーン!」と涙が出てきて止まらない。

 

すると母親が「なんで、あんたはすぐに人のせいにするの!」と頬を「バシン!」と引っ叩かれて耳が「キーン!」となる。

次の瞬間に痛みが襲ってきて「エーン!ごめんなさーい!」と母親に許しを請うが「いつまでも泣いているんじゃない!」と再び叩かれる。

 

そんなことがボスの会議が始まる前に思い出されていたのは、会議室のドアを開けようとした瞬間に「胃が痛い!」となったから。

 

それまでの自分だったら「あ!もしかしてお昼に食べた炒飯・ラーメンセットが多すぎたのかもしれない!」と自分を反省して、カバンに入っていた漢方の胃腸薬を飲んでから、苦しいお腹を抱えながら会議に参加していた。

 

「この胃の痛みって自分のものじゃないかも!」、と母親の「人のせいにするんじゃなくて反省しなさい!」というありがたい教えを捨ててみる。

 

「この胃の痛みは、会議をしているボスの怒りかもしれない!」と思ったら、さらに胃が痛くなったので「おー!ボスがお怒りじゃ〜!」とドアノブから手を離す。

 

そして、ボスの秘書に「あ!しまった!学会の用意をするのをすっかり忘れてた!」と演技をする。

「学会の用意」と言えばボスが怒らないのを知っていたので、あえて演技をして「すみません!ボスによろしくお伝えください」とその場を去って近くの定食屋に歩いていく。

 

ボスのオフィスから離れていけばいくほど、私の胃の痛みは軽くなって、やがて定食屋の前に着いたらすっかりお腹が減っていて「おじちゃん!いつもの!」。そんなの常連じゃないのに、おじちゃんは私が入ってきたのを見計らって肉野菜定食のご飯大盛りを作り始めてくれていて「あいよ!」と答えてくれる。

 

肉野菜定食を傷める中華鍋の音が心地よく響いているが、私の頭が「あー、ボスの会議に参加していればよかったかな?」とちょっと後ろ髪を引っ張られる感覚になると「胃が痛くなる〜!」となるから「やっぱり、やーめよ!」と調理をしているおじさんに注目を向ける。

 

運ばれてきた定食にはスープがついていて、いつもテーブルに置いてある大きなギャバンの胡椒をたっぷりといれてレンゲで一口飲んでみると「あー!胡椒がしみる〜!」という感じで嫌なことが頭から消え去っていく。

 

いつも「ゆっくり食べたい」と思うのだが、どうしても定食が目の前にあると、あっという間に食べてしまって「あーあ!もう終わっちゃった!」という感じになるが、適度な満腹感と会議に参加しなかった優越感のような感覚で満足していて、お会計をして定食屋を後にする。

 

「学会の用意」とは言ったが、そんなことはするわけもなく、すぐにお風呂に入って歯を磨いてぐっすりと寝てしまう。

 

次の朝に職場に行ったら「大嶋さん、昨日は大変だったんですから!」と前日の会議のボスのご乱心ぶりを聞かされて「よかった〜!参加しなくて!」と思わず自分の胃に感謝をする気持ちで手のひらを当てていた。

 

「やっぱり、あの胃の痛みは、自分のものじゃなくて、脳のネットワークでボスから怒りが飛んできたものなんだ!」と感心する。

 

国際学会に行って精神科医の先生と一緒に「学会発表をする」という時に「お腹が痛い」と突然、腸が痛くなる。

 

「英語で発表するから緊張しているのかな?」と思ったが、母親の「人のせいにするんじゃありません!」が思い出されたので「あ!この痛みって自分のじゃないのかもしれない!」と思って、隣に座っている先生を見たら「先生は緊張なんかしないだろ!」と思っていたけど、どうやら緊張なさっていたみたい。先生の発表が終わったら「あ!私のお腹の痛みがなくなったから、やっぱり先生の緊張感だった!」ということがわかる。

 

私の番になって、壇上に立って聞いている人を見てみたら「どうせ、この人たちは人の発表なんか聞いちゃいないだろ!」という感じで適当にペラペラと発表している自分がいるから面白い。

 

発表が終わって、司会者が「何か質問がある方はいらっしゃいますか?」と会場に問いかけても、みんな目が点になっていて「シーン」と誰も手をあげない。「やっぱりこの人たちには理解できなかった!あー!無駄に緊張なんかしなくてよかった〜!」と堂々と壇上から降りていく。

 

以前だったら、発表前の腸の痛みを自分のものにしてしまって、トイレとお友達になり、壇上でオロオロして脂汗をかきながら発表をして、会場からのくだらない質問にうまく答えられずに撃沈していたはず。

発表後に落ち込んで「自分はダメだー」という状態が眼に浮かぶ。

 

「人のせいにするんじゃありません!」というありがたい教えに背いて「この痛みは先生の緊張が伝わってきているもの」と思ってみたら、これまでの自分とは全く違った展開を見ることができるようになっていた。

 

そんな学会での出来事を思い出してちょっといい気分になっていたら、突然「ボスから間違いをみんなの前で指摘された嫌なことが思い出されてきた!」と惨めな気分が襲ってくる。

 

「え?なんで?」と思うのだが、これって「自分が調子に乗っていると嫌なことが起こって叩き潰される!」というパターンの繰り返し。

 

キリスト教の家庭に育った私は「神が私を傲慢な罪人にさせないように、傲慢になりそうになったら罰を与える」というように思っていて、嫌な記憶が蘇ってきた時に「調子に乗った私が悪うこざいました!」というような感じで心の中でひたすら怯えて懺悔をしていた。

 

「また、これかい!」と思って、心の中で土下座をして懺悔の体制に入ろうとした時に「人のせいにするんじゃありません!」という言葉が浮かんでくる。

 

「あれ?もしかして、この惨めな気分って自分のじゃないの?とフッと顔を上げて周りに座っている乗客の顔を見てみる。

 

気の弱そうな女性がちょっと離れたところに座っていたので「私が感じた惨めさってあの人のもの?」と思ってみたが、自分の中には何も感じられない。

 

その女性の横に座って漫画を読んでいる男性に注目を向けて「あの人のもの?」と思ってみるが「やっぱり何も起きないし自分の感じている惨めさは消えないか」と自分の思いつきに自信が持てなくなってきた。

 

目の前に大股を開いて腕組みをして周りを威圧するような態度で、寝たふりをしているサラリーマンがいる。「まさか、この人が惨めさを感じているわけがないでしょ!」と最初から疑わなかったが「もしかして、この人の惨めさ?」と思って、その偉そうな態度で座っているサラリーマンに注目を向ける。

 

「あ!私が感じていた惨めさがなくなった!」というのでびっくり。

 

あれって、この人から伝わってきたものだったんだ!とちょっと嬉しくなる。

 

全く惨めさを感じている風には見えなくて、むしろ堂々としている感じなのに中身はさっき私が感じた惨めさでいっぱいなのね、と思ったら、なんだか悲しくなってきた。

 

人から「惨め」の感覚が伝わってきた時に「ボスに怒られた記憶」が引き出されてしまうのは、「惨め」の感覚の原因を脳が自動的に過去の記憶から「同じような感覚」というものを検索してしまうから。

 

「胃が痛い」という時は「暴飲暴食かな?」と食べたものの記憶を探すのと同じように、「惨めさ」とか「怒り」が相手から伝わってきた時も、自動的に自分の中の記憶のライブラリーで探してしまって、そこから芋づる式に嫌な記憶が引き出されて私の中は汚部屋のように散らかってしまっていた。

 

「自分のじゃないんだ!」と不快感が消えた時に、ふっとイエスの物語が浮かんできた。

 

ある街に行く途中の道すがら、イエスが「私の着物にさわったのは誰か?」と言った。

 

イエスの弟子たちは「こんなに群衆があなたに押し迫っているのに、誰がさわったかと、おっしゃるのですか?」と。

弟子たちは、イエスが何をわけのわからないこと言っているんだ?と理解を示さなかった。

 

でも、イエスは触ったものを見つけようとして、周りにいる人たちを見回す。

 

そんな時にある女性が「私です!」と恐れながら名乗りをあげる。

 

12年間も婦人科系の病気で苦しんで、治療費で財産を使い切ってしまった女性がイエスの衣にさわれば治してもらえるだろうと思ってさわってしまった。

 

女性は自分の病気のこと、そして、衣に触れた瞬間に病気が治ったことをイエスに伝えた。

 

イエスは女性に「安心して行きなさい。すっかりなおって、達者でいなさい」と伝えた、そのイメージが湧いてきた。

 

なぜ、そのイメージが自分の中に湧いてきたのかわからないが、私は電車の中で上を向きながら涙をこらえていた。

 

(つづく)

 

アマゾンの「催眠ガール」(清流出版)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

本の中に、夏目ちゃんと大嶋の魔法、と書いてくださってありがとうございます。まあ、お師匠さんの魔法(催眠)なんですけどね。あのダンスは泣けてきますね。私もダメです。今も泣けてきます。小沢健二さんの歌は懐かしい!おー!高校の場面を見事なスクリプトに変えてくださいましたね。美しい〜。娘さんが高熱で起き上がれなかった時に最後のスクリプトを読んだのはすごいな〜。あれってウイルスと戦ってくれる役割をしてくれる”自己免疫”に関係するスクリプトですからね。そのあとの変化がすごいな〜。自己免疫が暴走してしまうと「自分へのダメ出しが止まらない!」と傷ついてボロボロになってやらなければいけないことができなくなる。でも、自己免疫が安定すると「本来の自分」になって自分に本当に必要なことができるようになる。本来の自分になられてますね。そして、ちゃんと周りの子から嫉妬を受けている。嫉妬は大変ですけど、エネルギーに変えられる。でもすごいな〜。語学の試験、そしてお菓子。不機嫌な人を見て取り繕わなくなるのは、びっくり。それって、私がどんなに努力をしてもできなかったこと。心が凪なんだな〜。そして、友達が断捨離されて、グローバルネットワークに繋がる。表面的じゃなくて無意識のつながりがたぶん本当の私たちが求めているもの。夢は素敵。いつまでも・・。

 

初めてのことばかり〜、と書いてくださってありがとうございます。おー!欠かさずブログを読んでくださってありがとうございます。よかった〜、夏目ちゃんとお師匠さんに出会っていただいて。お師匠さんの催眠のスクリプトが散りばめてあるから催眠状態になってしまいますよね。「自分では全く成長を感じられなかった」という”全く”というのはお師匠さんが大好きな言葉だったかもしれません。やさしい笑顔で「全く成長を感じられなかったんですね?」と問いかけてくださると、揺らぐ私の心。あの揺らぎが心地よかったな〜。おー!講演会に申し込んでくださってありがとうございます。バッチリ心理学でいきましょう!ご家族は大変ですね。レビューを初めて書いてくださったのは嬉しい。夏目ちゃんがインストールされてますね。呼吸合わせは任せてください!父親への感覚は一緒ですね。いつかは高田馬場〜!みなさんと一緒に日本を元気にしたいです!

 

感謝!!

 

大嶋 信頼


2019/09/12

会社で営業の仕事をやらされていて、いじめを受けた時に「イタタ!」と下っ腹が痛くなっていた。

カウンセリングの仕事をやらせてもらえるようになって「イタタ!」となるのは胃で「口から胃が飛び出してしまうのでは?」と思うぐらい辛い思いをして、家の中でのたうちまわっていた。

 

カウンセリングにはいろんな方がいらっしゃってくださって「なんとかしなければ!」と必死にもがく。クリニックの先輩のステージで言ったら、自分はいつまでも初期のステージで止まっているな、と恥ずかしくなるのだが、それが止められない。

 

ボスが旦那さんに暴力を振るう奥さんのことを「飛び蹴り妻」と命名した時に「そんな大げさな!」と思っていた。でも、実際にお会いしてみると「おー!本当に旦那さんに飛び蹴りを食らわしているんだ!」とびっくりする。

 

カウンセリングでは「飛び蹴りを止めさせる」ということが目的じゃなくて、旦那さんに対して飛び蹴りをやめたくても止められない、という原因になっている「心の傷」を探して、それを治療すること。

 

でも「心の傷」って多くの場合は記憶に残っていない。

なぜなら、心の傷は「感情」と「状況記憶」がバラバラになってしまうことで起きることだから。

 

記憶って、感情の質で整理されている。

 

「悲しい」という感情を伴う記憶だったら、脳の記憶の「悲しい引き出し」へ整理されて保管される。

 

「ムカつく」という感情だったら、脳の「怒り」の引き出しへと整理されて保管されていく。

 

心の傷になるときは、あまりにもショックで脳が「え?そんな感情をこれまで整理したことがないよ!」という感じで整理を拒否してしまう。

 

すると「あれ?あの当時のことが思い出せない」という感じになる。

そして、整理されなかった感情記憶がその当時のフレッシュなまま残っていて、突然襲ってくる。

 

私の場合、交通事故を起こしてしまったときがまさにその状態になった。

 

事故を起こして、その前後のことはなんとなく覚えているのだが、記憶が曖昧で思い出せない。

 

そして、飛行機やエレベーターに乗った時に突然「怖い!」と死ぬような恐怖が襲ってきてまともに息ができなくなりパニック状態になってしまう。

 

事故の時に整理できなかった「死の恐怖」の感情がフレッシュなまま残っていて、それが突然悪さをして私を苦しめていた。

 

だから「旦那さんを飛び蹴りしちゃう」ということが問題ではなくて、「突然襲ってくる抑えられない怒り」が心の傷で、それを探す必要がある。でも、本人にはその記憶が脳内で整理されずに抜け落ちてしまうから、慎重に推理をしながら記憶のパズルを組み立てなければならなかった。

 

この「飛び蹴り妻」は、外見が「あ!この奥様だったら家で暴れますよね!」という感じではない。むしろ「え?こんな優しく真面目な奥様が暴力を振るわれるんですか?」という意外な感じになるのが心の傷のなせる技。

 

だから、カウンセリングにいらっしゃっても「昨日、旦那さんが料理をしたのを床に叩きつけて、それを涙しながら拾っている旦那を後ろから蹴飛ばして、倒れた旦那を足で踏みつけてしまいました」と淡々と語る。

 

「え〜?本当に?」と思うぐらい冷静に語れてしまうのは「感情記憶」が心の傷でうまく整理できていないから。

整理できていない怒りの感情が突然、旦那さんの目の前で降臨して、旦那さんをものすごい目に合わせる。

そして、その怒りの感情は、いつの間にか去ってしまって、カウンセラーの目の前には現れて来ない。

 

ある日「あれ?今日はすこぶる調子がいいぞ!」とルンルン気分で仕事を進めていた。

 

そのカウンセリングルームでは、待合室があって、受付が「次の方、お部屋へどうぞ!」と案内をして、クライアントさんがドアをノックして「どうぞお入りください!」という感じで部屋に入って来られる。

 

カウンセリングの合間で記録を整理しなければならないので、慌てて記録を整理して「次の方はどなたかな?」というのを確認せずに「次の方をご案内してください!」と受付にお願いしてしまう。

 

「トントン」とドアがノックされ「どうぞ!」と声をかけて、次のクライアントさんがドアノブを回した瞬間に「胃が痛い!」というものすごい激痛に襲われた。

 

そして、部屋に入って来られたのは、飛び蹴りをなさる奥様だった。

 

私は、突然、胃がものすごく痛くなって「あれ?昨日の夜に食べたものがよくなかったのかな?」とか、「それとも昨日、ゲームをしていて寝不足だから?」といろんな胃の痛みの原因を考え始める。

 

飛び蹴りの奥様は、いつものように旦那さんに振るった暴力のことを感情がないまま淡々とお話になられる。

 

私の胃はどんどん痛くなって、冷や汗が出てきて気が遠くなってしまう。

 

あれ?さっきまで調子が良かったのに、なんで突然こんなに胃が痛くなるの?と薄れゆく意識の中で必死に考えている。

 

すると、私の頭の中に、目の前の奥様がドアノブを回した瞬間のイメージが浮かんできた。

 

あ!確かあの瞬間に胃が痛くなったよな、と思い出す。

 

あれ?これってもしかして、この目の前の奥さんの怒り?

目の前の奥様の怒りが脳のネットワークで伝わってきて、私の胃が痛くなっているの?ということがひらめいた。

 

この胃の痛みって私が原因じゃなくて、この奥さんの怒りが伝わってきて、私の胃が痛くなっているのかもしれない、と思って「この痛みほど奥さんは怒っている」と痛みに合わせて怒りのすごさを予測しながら奥様の話を聞いていたら、「あ!奥様の口から怒りが出てきた!」と初めての体験をした。

 

「旦那さんに話をしても話がちっとも通じない!」とどこにでもあるような話なのだが、胃の痛みから「相当、旦那さんの通じなさがあるんだろうな」と思いながら聞いていると「おー!本当に旦那さんには感情が一切伝わらず、奥さんがこれまでずっと苦しんでいたんだ!」という話が初めて出てきた。

そして、旦那さんの話の通じなさを胃の痛みに合わせて聞いていたら「どんどん旦那の本性が暴露されていく!」という感じになって、これまでの旦那さんは「暴力を振るっても優しく受け止めてくれるいい人」という奥様の話がガラガラと崩れていく。

 

胃の痛みから奥様の怒りの強さを予測しながら聞いていくと「どんどん感情を引き出すことができる!」という感じになる。

そして、奥様が怒りの感情を吐き出せば吐き出すほど「私の胃の痛みがどんどん軽くなっていく〜」という不思議な体験。

 

あ!私がこれまで感じてきた胃の痛みって、クライアントさんの心の傷化してしまった「怒り」が脳のネットワークを通じて伝わってきたものだったんだ!ということがわかってきてしまった。

 

それを「自分のもの」として「胃薬を飲まなきゃ!」と飲んでしまうとその胃の痛みが自分に定着してしまう。

 

「これって相手から伝わってきている怒りなんだ!」と思って話を聞いていくと、怒りが相手の方から表現されるようになり、私の胃の痛みが消えていった、という体験を何度も繰り返して「本当に脳のネットワークってあるんだ!」と自分でもびっくりする。

 

学生時代の勉強の体験から「脳のネットワークってあるのかも?」となんとなく半分は自分の妄想かもしれないなと思いながらきていたけど、実際にあんなに胃の苦しみがあって、のたうちまわっていた自分が「あれ?全然痛くない!」と休日でも楽しめるようになったことから「本当に相手のものを受け取っていただけ」ということが実感できる。

 

さらに興味深かったのは、伝わってきたその痛みの度合いでクライアントさんの怒りの大きさが予測できること。そして、その怒りの度合いに合わせて話を聞いていると「お!心の傷が発見しやすくなった!」というのは、クライアントさんの感情を引き出せるようになるから。

 

もっと興味深かったのは「胃が痛いときは怒り」、「腸が痛いときは不安」そして「肺が苦しいときは焦燥感」というように自分の内臓の不快感で相手の感情の種類が予測できてしまうこと。

 

そして、その感情に合わせて話を聞いてると「お!心の傷を引き出しやすくなった!」と隠れていた感情がクライアントさんから出てきてバラバラになっていた感情と記憶が統合されて、記憶にちゃんと整理されていく。

 

自分は仕事依存症で緊張のホルモンが切れてしまって「身体の症状が出る」と思っていたのが違っていて、週明けにお会いする予定のクライアントさんのことを思い出した時に、クライアントさんの脳とネットワークで繋がって、心の傷によってバラバラになった感情が伝わってくるから苦しくなっていたんだ、ということがわかってくる。

 

もしかして、不快な感覚って脳のネットワークで伝わってくる他の人のもので、自分のものじゃないのかもしれない?と思ったら、自分がどんどん健康になって動けるようになってきた。

 

諦めかけた南の島の夢がちょっと手に届くような感覚あったが、体が楽になればなるほど南の島がどうでもよくなってしまうから不思議。

 

あー!逃げたかったのって脳のネットワークだったのね!

自分の気持ちを初めて理解してあげられたような気持ちになっていた。

 

(つづく)

 

9月22日は朝日カルチャーセンターの新宿教室の講演

周りを変える力」を手に入れる もう誰にも振り回されない

イイノホールであります。

たくさんの参加申し込みをしていただき、ありがとうございます。

 

あれ?「残席わずか」って書いてあったのに、なんで「満席」にならないの?と担当者に連絡をしたら「あまりにもたくさんの方の申し込みがあったので定員を増やしました!」という連絡が返ってきた。

 

「増やせるんか〜い!」思わずメールを読みながら一人でメールにツッコミを入れていました。

 

広い会場で席のスペースも結構あってゆったりしている素敵な会場

 

僕もできるのならば客席側から講演を眺めたかった。

 

今回のこの定員枠の件は、担当者の無意識が働いているんだろうな。

 

参加を申し込んでくださった方と脳のネットワークがつながって「みなさんが何気なく誰でもできる催眠を無意識でマスターして帰ってくれるかもしれない!」というワクワク感があった。

 

定員を増やすということは、さらなる脳のネットワークを広げて、もっと面白い展開になるの?とちょっとドキドキしてきた。

 

会場でお師匠さんがみなさんの脳のネットワークを使って繋がってしまったら、あの伝説の「会場の8割を寝かせてしまう!」という学会の基調講演を再現してしまいそうで怖い(お師匠さん、カラオケの時にマイクを奪って離さなかったからな〜!)。

 

でも「定員枠を広げる」ということは「今私が考えていることの枠が広がる」ということになるのだから、何が起きるのか今の私には予測ができない。

 

そうなると、参加してくださる皆さんの脳のネットワークの枠も広がるということで、それもまた一つ楽しみである。

 

なぜなら、こうして書いている間もこうして読んでくださる皆さんの脳に影響されて書いているのだから。

 

そう、参加のボタンを押してくださった、みなさんが「枠を広げる」ということに貢献している。

 

それがボタンを押してくださったり、電話で申し込んでくださった方の「自己効力感」です。

そのボタンのひと押しで講演の内容を変えてしまった。

 

自己効力感って、他人や世界に影響を及ぼす力の感覚。

 

それが、さらに、もっと枠を広げていって、そう、リミットレスなんだろうな〜!

 

あーあ!なんだか少し見えてきたぞ〜!

 

担当者さんは枠が広がることで、講演の内容が変わってしまうことはご存知なのだろうか?

 

そう「無意識の力でリミットレス」がみなさんの力でテーマとして加えられてしまった。

 

リミットレスって限界がない!ということ。

 

そのリミットレスになる新しい可能性を無意識が教えてくれた。

「嘘」という概念を変えることで新たなるリミットレスの世界が見えてくる。

 

どうやら、そのお話をするらしいです。

 

みなさんの無意識とともに。

 

その話は講演では、するつもりがなかったのに〜!

この話は自分だけのものとして誰にも明かすつもりがなかったのに。

みなさんの無意識がそれを許さなかった。

 

開けっぴろげ〜!

 

からの

 

どんだけ〜!

 

感謝!!

 

大嶋 信頼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019/09/11

アルコール依存症のクリニックの先輩は「俺は40になったらもう働かない!」とおっしゃっていて「おー!この先輩はカッコいいな〜!」と先輩の真似をしたくなっていた。

 

真面目で実直な先輩で「大嶋さん、僕たちにも患者さんにもいくつものステージがあるんですよ」と優しく教えてくださる。

 

自分を変えようと一生懸命に努力するステージ。自分が変わらないので周りの人を変えようとするステージ。そして、いくら努力しても何も変わらないがそれを認めようとしないステージに入る。するとそこから、何も変わらないことで怒りまくるステージ。それから、プライドを捨てて何かにすがっても変わろうとするステージ。やがて、何もできなくなるステージ。最後に、全てのありのままを受け入れることができるステージ、というものを先輩が教えてくれて「この人はすごいな〜!」と思っていた。

 

そんな先輩だから、患者さんがどんなに大変な状態になっても「いつも冷静」に対応してくださる。

 

ある時、その先輩がマンションを購入した時に、先輩とは歳が一回り上の独身の看護師さんが引っ越しの手伝いをした。先輩は、自分の引っ越しで周りのスタッフに迷惑をかけたくなかったから、誰にも言わず、たまたま近所に住んでいた看護師さんがそれを知って手伝いに行っただけのことだった。そしたら、クリニックの事務長に「独身男性の家に独身の女性が一人で引越しを手伝いに行った」と男女関係の疑いから問題視をされてしまい、看護師さんは結局、職場を離れることになってしまった。

 

私は先輩の近くにいて、先輩と看護師さんの仲をよく知っていたので「よく先輩は、誤解されていても怒らないよな!」と定められたステージにしっかりと乗っかっている先輩を見て感心していた。

仲が良かった看護師さんが辞めさせられることになっても、先輩はちっとも動揺はしておらず事務長に対しても態度は変わらない。

 

この人だったら本当に40歳で仕事を辞めて「もう仕事はしない!」という生活ができるかもしれない、と心の中で期待していた。

 

催眠のお師匠さんも「50歳になったら引退して、東京都の小さな島に移住します」と宣言しておられた。

 

空気の綺麗な島に移住してのんびり暮らしたい、という夢があったみたいで「お師匠さんの夢が現実になったらいいな〜!」と私は心の中で半分だけ思っていた。もう半分は「お師匠さんとこれから面白い仕事を一緒にたくさんやりたいから小さな島に移住するのは困る!」と思ってしまっていた。

 

私がそれを願ってしまえば、お師匠さんの夢を潰すことになってしまう。

だから「う〜ん!」と自分の中でもおかしな葛藤をする。

 

あのクリニックの先輩のように、全てを受け入れられるようになっていない自分がそこにいた。

 

そんな自分でも、これから先、先輩やお師匠さんのような夢があるのか?と聞かれたら「ある!」と自信を持って答えられた。

 

一度だけフィジーに行ったことがあって「おー!楽園じゃ〜!」と感動する。

 

「ここに移住して、ただひたすら本を書きたい!」とその時、思った。

まだ、一冊も書いていないし、書く予定もないし、まともな文章がそれまで一度も書けたこともなかった。

 

でも、私には学生の頃から「本を書いて暮らしたい」という夢があった。

それだったらどこにでもいけるし、どこでも仕事ができる。

 

楽園のような場所でのんびりと仕事ができたらいいな、と思っていたから「南の島に移住したい!」という夢が私の中にあった。

でも、お師匠さんのを聞いてしまったから「真似している!」と言われるのが嫌だったから誰にも話さなかった。

 

私が誰にもそれを話さない、もう一つの理由があった。

 

それは「休むと調子が悪くなる!」という呪いのような体質。

 

週末に「休みだー!」と思って、たまに温泉に旅行に行く。

 

きっかりチェックインの時間に宿に行って、温泉に誰よりも一番先に入って、そこから夕食の時間までずっと浸かっている。

いつも、仕事で緊張しているので「リラックスしなきゃ〜!」という思いがあったのかもしれない。

とにかく、できるだけ頭を空っぽにして温泉を楽しむことをしていた。

 

そして、小さな旅館の食事を楽しみ、次の朝も温泉に入って、そして朝食を食べて、旅館から家まで帰ってくると「イタタタた!」とお腹が痛くなって倒れてしまう。

 

多分、普通のお母さんが子供のこの状態をみたら「あ!この子は学校が嫌で学校に行きたくないから、こんな症状を起こして訴えているのね!」と精神科のお医者さんも脱帽の精神分析をする。

 

このことをお師匠さんに相談したら「大嶋さんの無意識が大嶋さんに何かを訴えているのかもしれません」と言われるような気がしていた。自分の無意識が「仕事の量を減らしたい!」ということを訴えてくるような気がしていたから「お師匠さんには相談できない!」となってしまう。

 

カウンセリングルームの事務長に相談したら、すぐに知り合いのお医者さんの予約を取ってくださって、胃カメラを飲まされて「あんたは真面目すぎだよ!」と胃潰瘍の痕跡があったことから説教をされる。

 

そんなお医者さんの見解も一理あるかもしれないけど、自分ではなんとなく、真面目でも仕事が多すぎているわけでもなく「仕事依存症になってるのでは?」という疑いがあった。

 

仕事をしているときは、ものすごく緊張しているのが自分でもわかる。

ありとあらゆる可能性をいつも考えていて「頭の中が常にグルグルじゃ〜!」となってしまう。

そんなときは、緊張のホルモンがバリバリ出ている、となっているわけで「緊張のホルモン漬け」の状態。

 

クリニックで先輩と仕事をしていた時に、お酒を切らしたことがないアルコール依存症の患者さんが「お酒を飲まない」とお酒を切った時に、それまで「お酒漬け」だったのが急にお酒をやめてしまうと「胃が痛い!」とか「腰痛い!」や「吐き気がする〜!」などの様々な訴えを起こす。

 

それを見た周りの人は「甘ったれている」とか「お酒が飲みたいから症状を訴えて逃げようとしている」と解釈する。

 

でも、それって、アルコール漬けの生活で、アルコールで体のホルモンのバランスが保たれていたものが、急にそのバランスを崩してしまうから「調子が悪い!」となってしまっただけ。

 

それと同じように「緊張のホルモン」で体のバランスが保たれていた私が「リラックス!」と緊張のホルモンを絶ってしまうと体内のホルモンのバランスが崩れて「調子が悪くなる!」となっている可能性を私は疑っていた。

 

だから、明日から仕事だ!とか学校だ!という時に「調子が悪い!」や「行きたくない!」となってしまうのって、緊張のホルモンが切れた状態で緊張のホルモンの禁断症状になっているから「調子が悪い〜!」という身体症状や精神状態になってしまう。

 

その緊張のホルモンのことを考えると「真面目すぎる」と診断した医者の見解も間違っていないのかもしれない。

「自分がしっかり勉強しなきゃ!」とか「なんて自分はダメなんだろう!」と勉強中や仕事中に自分を責めれば責めるほど緊張のホルモンが分泌されて「緊張のホルモン漬け」が出来上がってしまう。

 

クリニックの先輩や催眠のお師匠さんのように「全てありのままに〜!受け入れる〜!」なんってことがが私にはできない。

 

緊張にまみれ、もがき苦しみながら泥のように生きている。

 

こんな泥まみれの私が南の島なんかに移住したらあっという間に、体の調子が悪くなって存在自体が消えてしまう、ということはなんとなく予測ができたから「あーあ!自分には南の島の移住計画は無理なんだな!」ということは知っていた。

 

そして、自分がこのまま苦しみながら一生が終わってしまう覚悟が自分の中にはなんとなくできていて、先輩が教えてくれていた、ステージの意味がなんとなくわかったような気持ちになっていた。

 

(つづく)

 

アマゾンの「催眠ガール」(清流出版)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

周りが変わっていく不思議な本。結局は、子育ての大切さを痛感した本、と書いてくださってありがとうございます。おー!これまであった嫌なことが走馬灯のように蘇るって、催眠状態で無意識さんが記憶の統合をしてくれていますね。すごいかも。記憶が統合ざれて、本来の自分に戻っていき、そして、ご主人の様子が変わっていくって素敵。お師匠さんの催眠って、魔法のように感じられるけど、様々な発作から解放されて本来の自分に戻っていくだけなんですね。お母さんの立場でこの本をもう一度考察して見られているのが素敵です。それも無意識が導いてくれている記憶の統合ですね。人間には「人の罪を許す」という機能はついていない気がしています。それができるのは神のみ。でも、記憶が統合されていくと、それに近い感覚が起きるのは、無意識が働いているからなんでしょうね。その無意識の力に気がついていらっしゃる。それがとっても美しいです。

 

感謝!!

 

「催眠ガール」を応援してくださってありがとうございます。

 

さらに「催眠ガール」が広がって行きますように。

 

大嶋 信頼

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019/09/10

「私は尊敬する父の子」という言葉でなぜ私は落ち着くことができたんだろう?と不思議に思う。

 

父親からは、殴られ、投げ飛ばされて床に叩きつけられて、みんなの前で見せしめのように尻を叩かれて辱められたり、と恐怖の対象でしかなかった。

 

同時に、母親から「人がいい父親の問題」を散々聞かされてきて「なんで信じちゃいけない人を信じて騙されて搾取されるんだ!」と怒りを感じてしまう。

問題のある人を会社で雇ってしまって、あとで大問題になる。

そして、そのしわ寄せが家の家計に押し寄せてきて「う!貧乏!」という生活を強いられていた。

 

貧乏で母親はいつも体調が悪くて不機嫌で家の中がどんよりと暗黒の世界のよう。

 

その暗黒の世界の中で私は常にファンタジーの世界の中に逃げ込み、現実の勉強とか課題には一切取り組むことができなくて、学校の先生からは「落ちこぼれ」の称号をいただく。

その称号を持って帰ると、母親はますます悲しそうな顔をして体調が悪くなり、それを見て父親が激怒して私を殴る。

 

そんな父親をどうやって尊敬するんだ?と思った時に、モルトン教授に「孤独」の話をした時に、日本は天災が多いから、ありとあらゆるものを神と崇めるリスペクト(尊敬)がある、とおっしゃったのを思い出す。

 

そのとき「あ!そういえば”地震、雷、火事、おやじ”って昔から言うよな」と日本の古い4大恐怖が浮かんできた。

 

「災害の中に親父が入っている」というのが、可笑しい。

 

確かに、私は父親のことを天災級に恐怖していて、子供の頃は「父親が帰ってくる」と言う音を聞いただけで「ドキッ!」としていた。

 

そんなことを振り返ってみると、私は大学の教授に対し「父親」を重ねて見ていたから「恐怖」で「尊敬」する。

 

「こんな父親だったらいいな!」とは一度も思ったことはないのだが、感覚的には「尊敬するべきお父さん」という感じにいつも教授の目の前に立つとなってしまう。

 

そして、催眠のお師匠さんに対しても「冴えないサラリーマンのおじさん」という印象だったが、やはり「尊敬するべきお父さん」として接していて、ボスに対してもそうだった。

 

教授、お師匠さん、ボスにしても「父親に対する尊敬の念」がそこにある時に「あ!私は落ち着いて自分のやりたいことが見えていた!」という姿が見えてくる。

 

そう考えたら、落ちこぼれの私が学校を卒業できたのは、教授を父親に見立てて尊敬したから。そして、会社では社長を父として恐れ、クリニックでは院長を尊敬して仕事をこれまでやってこれたのは、自分一人の力ではなかった、ということに気がついてしまう。

 

目の前に尊敬する存在がいないと「不安になって、自分の存在価値が見出せなくなる」となってしまうパターンがそこにあった。

 

尊敬する存在がいないと「自分一人の力でなんとかしなければ」と思って失敗し、そこでそこはかとない孤独を感じて、そこから自分一人で這い上がることができないような絶望的な感覚に陥ってしまう。

 

そんな孤独や絶望的な感覚から、この先、から手をつけたらいいのか全くわからなくなってしまい、自分の能力が発揮できずに、自分の存在価値が見出せなくなる。

 

それがさっきまでの感覚で「あなたは尊敬する父の子」という言葉から「私は尊敬する父の子」と唱えただけで、不思議と私はそこから這い上がることができた。

 

「私は尊敬する父の子」と唱えただけなのに、なぜ、ともう一度、自分の頭の中で唱えてみる。

 

すると、学生時代の寮で優秀な連中と一緒に勉強をしていた時の感覚を思い出した。

 

「あ!唱えると脳のネットワークで”尊敬する父”に繋がるんだ!」ということが感覚的にわかってくる。

 

私は、いろんな方を「父」と重ねて見ていたので「誰と脳のネットワークでつながる」ということはわからないが、尊敬できる脳とつながり、その脳の力を使うことができるから、冷静さを取り戻し、やるべきことが自動的に見えてくる。

 

確かに学生時代に「みんな周りは敵!」と思っていた時って、全く勉強ができなかったからな、と笑えてくる。

 

寮の遠足でミーティングで喋ってみんなの前で泣いて、寮の連中のことを尊敬できるようになった時に「あ!勉強がスムーズになった!」というのは、尊敬した時に相手の脳と繋がって、脳のネットワークで相手の能力を拝借することができていた。

 

いちいち、ミーティングで泣かなくても「私は尊敬する父の子」と唱えるだけで、あれと同じようなことができる、というのはちょっと興味深かった。

 

そんな時に、私は「あ!日本を元気にしたい!」と突然ひらめく。

 

物理の教授から「日本人はチームワークが優れているけど、個人個人では欧米人にかなわない!」と言われた時のことを思い出していた。

 

企業に入った時に「あれ?日本人の特徴であるチームワークが生かされていない!」とびっくりした。でも、それは欧米人が多い企業だったから「欧米人に合わせる」ということをやっていたからなのかもしれない。

私が支店に行って、他の社員たちとチームワークで仕事を進めた時に「グループでトップだ!」となったのは「チームの脳のネットワークでお互いの知恵を使い合う」ということをしていたから。

 

尊敬、というのが脳のネットワークを活かすキーワードになるのだが、尊敬が”嫉妬”に転換されてしまったことで、私は”孤独”を感じてその場で倒れてしまった。

モルトン教授が教えてくださった「嫉妬で孤独」を見事にそこで私は体感した。

 

尊敬がなければ嫉妬に変換されてしまって、お互いが潰し合いの状態になり、日本がどんどんダメになる〜!という日本人の特徴であるチームワークを生かせなくなってしまうから。

 

それって「地震、雷、火事、親父」が死語になってしまったから。

 

身近にいる父親に対する恐怖が生み出す「尊敬」がなくなってしまったから。

 

この父親に対する恐怖と尊敬が失われてしまったのって、私は日本の敗戦トラウマが関係している、と思っていた。

 

天皇を「神」として、最高の尊敬するべき存在として祭り上げて、そして、その神は「人間だった」と敗戦後に教育を受けてきた子供たちがそれを知ることになる。

 

敗戦のトラウマが「尊敬するべきものを失う」ということを生み出し「父親に対する尊敬」も失われて「ただの人間」となってしまった。それが日本の家族のシステムをじわじわと変えていき、やがて日本人特有のチームワークに影響を及ぼして「本来の日本人の良さがどんどん失われていく」となってしまっている、そんなことを考えているんです、と私はお師匠さんに食事の席で熱く語っていた。

 

お師匠さんは「ガッハッハ!と大きく笑いながら「大嶋さんはやっぱり面白いですね!」と私の背中をバンバン叩く。

 

そして、お師匠さんは私の首根っこを掴んで、私の頭を左右に揺さぶりながら「それで大嶋さんはどうしたいんですか?」と温かい、期待を込めたトーンで聞いてくださる。

 

私は「心の傷を治療できるようになって日本を元気にしたいんです!」と元気よくお師匠さんに伝えてみる。

 

お師匠さんは「ガッハッハ!」と豪快な笑い声で、私の頭をバンバン叩きながら「大嶋さんだったらできるかもしれませんね」と真面目な真剣な顔をしておっしゃってくださった。

 

この時、私はトラウマ治療の権威であるボスの下で働いていたので「心の傷(トラウマ)の治療が全て」と信じて疑わなかった。

 

お師匠さんは、私が「私の尊敬する父の子」と唱えるだけで脳のネットワークで他の人の知恵も使えるようになって、自分が揺るぎないものになった、ということを言っていたにも関わらず「トラウマ治療をしたい」と矛盾をしていることを言っているのに、その矛盾については指摘することがなく、ただ大声で笑って「大嶋さんだったらできるかもしれませんね」と優しく背中を叩いてくれていた。

 

お師匠さんは、いつか、私が言葉の力を信じる時が来るとわかっていらっしゃって。

 

「ガッハッハ!」と豪快に笑う。

 

(つづく)

 

アマゾンの「催眠ガール」(清流出版)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

映画化になって欲しい、と書いてくださってありがとうございます。発売から1ヶ月後に購入してくださったんですね。そして、それから1ヶ月後がすごい。現代催眠で無意識の力が使えるようになっています。どんだけ〜!なんだか、そのストーリーが伝わってくるよう。そう、内容を覚えていなくても、後々、無意識がそこに散りばめてあるメタファーを使って自由にしてくれますから。読んだ後に夏目ちゃんや、お師匠さんが、私の中にいてくださる気がして、というのは嬉しいな〜。私もです!おー!YouTubeはすごい。呼吸合わせもお師匠さんがちゃんとついていますね。これからが楽しみです。

 

眠くなるかもしれないので、ご注意、と書いてくださってありがとうございます。読んでいて何度も本を落としてしまった、というのは嬉しい。催眠効果〜!淡々と作業をしている自分に気がつき、というのはすごいです。無意識が働いていますね。ほんで催眠療法はお師匠さんの力がなきゃ無理なんです。お師匠さんはしっかりといい仕事をしてくれます。そして、皆さんの中にお師匠さんがインストールされて面白い展開になっていきますね。夏目ちゃん、いいですよね!!映画化されたらいいな〜!

 

ありがとう、と書いてくださって感謝です!!気を緩めると涙が出て止まらなくなった、って嬉しいです。夏目ちゃんを通じて私とお師匠さんの旅が見えたってすごいなー。無意識が働いて脳のネットワークで懐かしい景色が私も見えた気がします。そして、私もなんだろう、泣けてきます。

 

感謝!!

 

「催眠ガール」を応援してくださってありがとうございます。

 

どんどん「催眠ガール」が広がってくれたら嬉しいです!!

 

感謝!!

 

9月22日は朝日カルチャーセンターの新宿教室の講演

周りを変える力」を手に入れる もう誰にも振り回されない

イイノホールであります。

たくさんの参加申し込みをしていただき、ありがとうございます。

残席がわずかとなってしまいました。

すごいです!!

 

アメリカにボブ・ロスという画家がいて、30分のテレビ番組で風景画を誰でも簡単にかけちゃう方法!というのをやっていて、その番組を見るのが好きでした。

 

油絵なんかものすごく勉強をしなきゃ描けないんじゃないか?と思いますでしょ。

それが簡単に描けちゃう、面白さ。

 

お師匠さんが教えてくださった催眠も「え?そんなに簡単でいいんですか?」という感じでボブ・ロスの番組を思い出します。

 

催眠の手順を見ているだけだと「え?なにそれ?」とあまりにも簡単なことなので、そこに意味を見出せなくて「この講習は受けていても意味がない!」と辞めちゃいそうになってしまいました。

 

でも、ある時に「おー!催眠の無意識ってこんなに素敵な世界なんだ!」とその味わい深さにびっくりしちゃいます。

 

催眠は周りの風景を変えていく可能性を秘めています。

 

そして、誰でも簡単に使うことができちゃいます。

 

「あら!簡単!」というような感じで9月22日は催眠と無意識の世界のことをお話しできたらいいな、と思っています。

 

参加してくださるたくさんの皆さんと脳のネットワークで繋がって、私も話の展開が楽しみです。

 

参加をお待ちしております。

 

大嶋 信頼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2019/09/09

良い事があったら、必ず悪いことが起きる、というのが私の中の法則になっていた。

 

「あ!面白いことに気がついた!」と調子に乗っていたら、相談室のコンピューターで余計な操作をしてしまい「ボン!」とクライアントさんの予約を全部消してしまった!という大きなミスをしてしまった。

 

「なんていうことをしてしまったんだ!」とわなわなと手足が震えてきてしまう。

自分では「コンピューターの操作の速度が遅いから、もっと早くしたい!」と思って「これをやれば早く動くんじゃないか?」と良いアイディアを思いついた感じで「間違いない!」と思って操作をしたら「プッツン!」という感じでコンピューターが壊れてしまい、動かなくなってしまった。

 

うわー!また自分は余計なことをしてしまった。

 

自分がこれまで調子に乗っていたからこんなことになってしまったんだ!とこの世の終わり的な気持ちになってしまう。

 

涙目になってしまって手の震えが止まらずに自分でどう処理をしたら良いのかわからない。

 

とりあえず事務長に電話をして「私が余計なことをしてコンピューターを壊してしまいました、大変申し訳ありません!」と平謝りで謝る。事務長は「大丈夫よ!なんとかなるわよ!」と優しい言葉をかけてくださったが、その優しい言葉で私の目から涙が溢れてきてしまう。

 

良い大人なのにこんなことで涙を流している自分が情けないのだが、クライアントさんに対しても迷惑をかけてしまう事務長にも申し訳なくて涙を流しながら手の震えが止まらない。

 

自分が調子に乗っていると必ず嫌なことが起きる。

そして、叩きのめされて、自信を失って立ち上がれなくなってしまう。

 

このままだと今日の面接で動揺してしまって、仕事ができないのでは?

いや、こんな自分がもう調子に乗って仕事をしていてはいけないのでは?

 

本当に申し訳なくて、絶望的な気分から、もうこの世に存在してはいけないような感覚になっていた。

 

そんな時に、私の中に「あなたは尊敬する父の子」ということばが浮かんできた。

 

「なんだ?これは?」

 

そう思っていたら再び「あなたは尊敬する父の子」という言葉頭の中に繰り返し浮かんでくる。

 

「あなたは尊敬する父の子」というのは正直、自分では全くピンとこなかった。

 

父親に対してはものすごい怒りがあった。

 

それは、ずっと経済的に母親を苦しめていたからなのかもしれない。

 

父親は、人がよくてすぐに人を信じて騙されて、そして会社が大変なことになっていたことを母親から聞かされていた。

 

それなのになぜ「あなたは尊敬する父の子」というのが浮かんだんだろう?

 

「私は尊敬する父の子」と頭の中で唱えてみる。

 

すると、すーっと動揺が引いていき、私の手の震えが収まった。

 

「私は尊敬する父の子」と再び唱えてみると、頭が冷静になり自分がやるべきことが自然と見えて、再び自分の中に何か揺るぎのないものが構築され始めていた。

 

(つづく)

 

 

 


2019/09/07

スーパーに買い物に行った時に「あ!鯛が安い!」とちょっとテンションが上がる。

 

この時に「鯛を使った料理」と思った時に、料理好きな人だったら鯛を使った様々なメニューがたくさん頭に浮かんでくる。

 

新鮮だったらシンプルに鯛の刺身、そして、鯛の刺身を昆布で包んだ”昆布じめ”、さらに皮をつけたまま湯引きをしてパクチーをその上に散らしてナンプラー(鯛の魚醤です)をエスニックな食べ方。

 

シンプルで美味しい塩焼き、そしてオーブンで塩釜焼きも鯛の旨味を引き出すことができちゃう。

 

さらに鯛を丸ごと小麦粉をつけてオリーブオイルで焼いた後に、あさりとオリーブを周りに置いて、ワインで蒸し上げるアクアパッツァという料理もできちゃう。和食だと鯛の煮付けにしたらご飯に合、鯛をご飯と一緒に炊いて、鯛飯なんかにしても最高においしくなる。

 

普段料理をやらない人だったら「鯛ってどうやって調理をしたらいいんだろう?」と頭が真っ白になってしまうのですが、普段から料理のことを考えている人は「たくさんのメニューが頭に浮かんできてえらぶのがたいへん!」となる。

 

カウンセリングでそこにいらっしゃる方が「私は不安なんです」と訴えていらっしゃった時に、ボスに「クライアントさんが不安だとおっしゃっていました!」と報告をすると静かに怒られる。

 

鯛の料理にいろんな種類があるように「不安」にもいろんな種類がある。

 

人から拒絶されて見捨てられる不安、人から裏切られる不安、いじめられる不安、病気への不安、精神的な病への不安、仕事で失敗する不安、金銭的な不安、家族の健康の不安、などなどあげていけばきりがない。

 

さらに、その不安が突然襲ってくるのか、それともずっと頭の中にモヤモヤあるのか、リラックスをしようとすると浮かんできて不安で苦しくなるのか、という感じで人によって様々。さらに時期や時間によってもその不安の度合いが変わっていく。

 

一般の人が「不安なんです」と聞いたら「はあ、誰だって不安になるよね!」という感じで“不安”って、色に例えてしまったら一色でしかない。

 

ボスから言わせれば「不安」って「鯛」と同じであって、その人が抱えている不安の種類ってものすごくたくさんあるから、それをちゃんと味ってこい!というお話をしてくださる。

 

さらにボスは、その「不安」が出来上がった原因の”仮説”を最低でも8通り考えろ!と当たり前のようにいう。

 

ある人が「人から裏切られる不安で人とうまく付き合うことができない」ということをおっしゃっていたら、その原因かもしれない”仮説(ストーリー)”を8通り立てる必要がある。

 

最近か学生時代に友達にや信頼している人に裏切られた心の傷がある可能性が一つ目の仮説。

 

もちろん、恋愛対象から裏切られた、という経験も大切になり、さらに信頼していた先生や上司から裏切られた場合、心理的には相当なダメージを受けると考えられる。

 

兄弟から裏切られて傷つけられたことが心の傷になることもあるが、親から裏切られてしまうと、その裏切られた体験をした年齢が大切な時期だと、そこから人との信頼関係を築くのは難しくなってしまう場合がある。

 

両親の不仲があって、母親が父親から裏切られた、ということを訴えていたり、それを隠している場合でも、間接的な心の傷を受けてしまうため、人のことが信頼できなくなってしまう。直的な心の傷よりも間接的な心の傷の方がダメージが大きい場合が多い。

 

さらには母親が妊娠中に父親が浮気をしてしまった場合も、母親の精神的なダメージを受けて「人のことが信じられない」ということから「裏切られるのが怖い」という可能性も考えなければいけなくなる。

 

出産直後に母親に愛情を持って抱きしめてもらえないと「脳内の信頼関係のホルモンがちゃんと分泌されなくなる!」となってしまうから「人のことが信頼できない」となるから「裏切られるのが怖い」となっていることも考える。

 

そうなると遺伝的に「信頼関係のホルモン」に問題がある可能性も両親やその兄弟さらに従兄弟たちの情報から「裏切られるのが怖い原因はそれなのでは?」と仮説を立てる必要がある。

 

頭を強く打ってしまって、タウタンパク質が脳内で発生してしまって、それが人に対しての認知の歪みを引き起こしている可能性も。

 

さらには、不登校や引きこもりをした経験があると脳内にmDiaというタンパク質が増えてしまって「外に出るのが怖い!」となるから、それが「人から裏切られるのが怖い」に変換されているのかも。

 

まだまだあげていけばきりがないのだが、カウンセラーは「不安」というお題を聞いた時に8通りの仮説、というのを常に頭に浮かべる必要があるとボスから教えられた。

 

私は子供の頃からいつも最悪な可能性をいくつも考えてしまって苦しくなっていた。

次から次へと嫌なことが頭に浮かび、それが現実になる、という悪夢のようなことを経験してきた。

 

自分としては「最悪を想定しておくことが必要」と思っていたのだが、それをするだけで疲れてしまって何も前向きなことができなくなって落ちこぼれのポンコツ状態になってしまう。

 

これが能力だとということは、それまで思ったことがない。

でも、催眠のお師匠さんから「最悪を想像していいんですよ!」という言葉をかけられて「あ!最悪を想像することって私の能力だったんだ!」ということに気がついてしまった。

 

これまで、ありとあらゆる最悪を想像してきたので「不安」というお題を出されたら、仮説をフランス料理並みにフルコースで用意することができちゃう。

 

ボスから「八個の仮説を出してみろ!」とお題を出された時に、同僚は「シーン」と黙って下を向いてしまうのだが、私はボール遊びを飼い主にしてもらいたくてしょうがない子犬のように落ち着きがなくなる。

 

とっても興味深かったのは、ボスに「仮説はこれです!」とお伝えしても「答えはこうだ!」と全く違うストーリー展開をボスが話され、

否定されるのでとっても悔しい思いをしていた。

 

「今度こそは!」と思って仮説を披露するが、ボスは斜め上を行っていて「あー!正解はそっちなのね!」とボスの引き出しの多さに感動する。

 

でも、ある時に、ボスの特徴に気がついてしまう。

 

ボスに、答えがAといえば、ボスはBと答える。

そしてBとこたえれば、ボスは答えはCだと言う。

 

だんだんそのコツがつかめてきたので、答えがAだと思っている時に、あえて間違えてBと答えてみると、ボスは「答えはAだ!」とおっしゃってくださって「おー!」とちょっと感動する。

 

答えがBだと思っている時に、わざと間違えて「Cです!」と自信を持っている風に答えると「そんなこともわからないのか!」という感じでBの答えを披露してくださる。

 

これを発見した時に「ボスってすごい!」と感動した。

なぜって、これをするボスの意図って「俺はすごいカウンセラーなんだ!」という万能感を持たせないためにやっている、ということがわかるから。

 

「自分は相手を変えられるんだ!」というのが万能感というもので、それをしてしまうとクライアントさんに歪みが生じてしまい、やがて「ドーン!」と大地震が起きてしまう。

 

万能感を持ったカウンセラーの力が、クライアントさんにとってはストレスとなってしまう。そのストレスが感覚を麻痺させてしまい、麻痺によってどんどんストレスが蓄積して「ドーン!」となってしまう。

 

ボスのその指導のおかげで「正解がない」というのを体験することができて、常に科学的な立場で仮説を立てて検証する、という姿勢が大切なんだ、とそれが身体の芯にまでそれが染み込んでいった。

 

そんなことを感じた時に「あ!催眠のお師匠さんと一緒なんだ!」という面白い共通点が見えてきた。

 

(つづく)

 

「催眠ガール」(清流出版)をたくさん拡散してくださってありがとうございます。

 

感謝!!

 

大嶋 信頼

 


2019/09/06

「ボスが私の話を聞いてくれなくなった」ということから、幾つもの可能性が考えられる。

 

ボスの秘書は「大嶋さんがボスの下で勉強をして実力をつけたから安心したんじゃないですか?」とおっしゃってくださった。

 

実力を認めてくださったから「もう話を聞く必要がない。君は自分で考えてやりなさい」と無言のメッセージを与えてくださっている、ということ。

私もちょっとだけ「そうであったらいいな!」とその場では嬉しそうな顔をして受け取って家に帰る。

 

でも、家に帰ったら「自分がボスを怒らせてしまったかもしれない」と自分がボスに対して失礼な発言をしてしまったかもしれないことが頭にバーっと浮かんできて「なんで、あの時にあんな馬鹿な質問をしたんだろう?」とか「なんでボスに聞かれた質問にちゃんと答えられなかったんだろう?」と後悔がどんどん湧いてきてしまう。

 

そして、その反省から「ボスに”あいつは馬鹿だ”と思われていて相手にされなくなった」という最悪の状態が浮き彫りになってくる。

 

こんなことをぐるぐる考えていると「こんな風に劣等感にまみれている私をボスは気持ち悪がって話をきてくれなくなった」ということまでわかってくる。

いつも、自分から前向きな意見が述べられなくて、こんな風な気持ち悪い自己反省ばかりしているから、ちっとも成長しない。そんな成長が見られなくて、同じ失敗ばかり繰り返してる私に愛想が尽きたから話を聞いてくれないんだ、ということまで見えてきた。

 

いつもこんな反省ばかりしていて、自分の失敗ばかり頭の中でぐるぐる回ってしまって、時間が過ぎ、そして頭のエネルギーが消耗してしまって「何もしたくない」という感じで「もっと、ちゃんと勉強をすればいいのに!」と自分でもわかっているのだが、買った本が読めずに山積みになってしまう。

 

ボスに言われたこと、指摘された問題をヒントに自分から積極的に勉強すればいいのに、こんな「ボスから嫌われている」というようなしょうもないことをぐるぐる考えてしまって時間を無駄にしてしまっている。

これって、子供の頃から変わらないじゃないか!と子供の時の記憶が蘇ってしまう。

勉強をしようと机に向かうと「あの子からも、そしてあの子からも私は嫌われて、それがどんどん広がって先生からもクラス中からも嫌われる」という最悪の想像が膨らんでしまって、苦しくなって勉強になんか集中できない。

 

いつも最悪なことを想像してしまって、全く何もしていなくて、戦ってもいないのに、頭の中で戦争を戦い抜いて敗北してしまったような疲弊感で「もう頭が疲れた」と学習する気力が全くなくなり、寝てしまう。

 

何もしていないのに。

何一つ、生産的なことができず、こうして最悪なことを考えながら時間が過ぎてそして無駄に終わって、私の悪夢が現実になる。

 

ボスから「大嶋君、君には才能がないからもう職場に来なくていいよ」と言われてしまう。

私は「なんでですか?こんなに一生懸命にやってきたのに!」とボスに懇願するが「君のやっていることは中身が何もないじゃないか!」と最悪なことを言われている場面を想像してそれが現実になるような気がしてしまう。

 

だから、私は必死になって仕事をして、その最悪なシナリオを避けようとしていた。

 

たぶん、友達にこのことを相談したら「そうやって最悪なことを想像して、そうならないように頑張れるんだからいいじゃないか!」と言われる。

 

でも、それは私の頭の中身を見ていないから言えること。

頭の中はまるで地獄絵図でぐちゃぐちゃ、ドロドロで、それを想像するだけで疲れ切ってしまい、何も前向きなことができず、何一つ楽しむことができなくなっていた。

 

そして「あーあ、また時間を無駄にしてしまった」と後悔からまた最悪な想像がそこから始まる。

 

「フー!」とため息をついた時に「あ!催眠のお師匠さんだったらこの私にどんな言葉をかけてくださるんだろう?」とお師匠さんのことを思い出していた。

 

私がお師匠さんに「最悪なことばかり考えてしまって、何も前向きなことに手をつけられないんです!」と伝えている場面をイメージしてみる。

 

すると、お師匠さんがにっこりと「最悪を想像していいんですよ」と私におっしゃってくださる。

 

「いや、師匠!私はそんなことで時間を無駄にしたくないんです!この最悪な想像を止めたいんです!」と必死になって伝える。

 

お師匠さんは「うーん!」と顎に手を置いて、ちょっと考えたふりをして「そうですね、だから、最悪な想像をしていいんですよ」と真面目に真剣な顔でおっしゃる。

 

「だから、最悪な想像は嫌なんですって!」と私は訴える。

 

そしてお師匠さんは真剣に考えているふりをして「そうですよね、だから、最悪の想像をしていいんですよ」とおっしゃってくださる。

 

お師匠さんのいうことだから、とりあえずやってみるしかないか、と私は「最悪なイメージをあえてしてみよう!」と努力をしてみることにした。

 

そして「最悪なイメージをしよう」と意識をすればするほど「あれ?頭が真っ白になって、何も浮かんでこない」となってしまう。

 

え?どうして?と自分の中で戸惑う。

 

あんなに得意だと思った最悪のイメージが「最悪のイメージをしていいんですよ!」とお師匠さんに言われたら「あれ?うまくできない」となってしまっていた。

 

このお師匠さんのことを思い出している時に「あ!これって現代催眠の講座の時にお師匠さんにやられたんだ!」と思い出す。

 

いつも、お師匠さんに催眠状態に入れられてしまうから「あれ?あそこで何を勉強してきたっけ?」って全く覚えていない。

子供の頃から「ちゃんとノートを取りなさい!」と言われているのだが、ノートを取るのが下手で、帰ってきてから読んでもちんぷんかんぷん。

 

でも「お師匠さんだったらこの場面でなんていうだろう?」と想像した時に「あ!催眠でこれやられてた!」と思い出して「最悪な想像をしていいんですよ」というセリフが出てくる。

 

ノートがちゃんと取れないことが劣等感だったが「あ!ノートを取れなくてよかった!だってお師匠さんのセリフがそのまま浮かんでくるんだもん!」とアホなことをこの時に思っていた。

それが、本当にお師匠さんのセリフなのかどうか、自分には確信がなかったが、お師匠さんを想像した時に「最悪な想像をしていんですよ!」というのが浮かんで、自分が得意だったそれができなくなった。

 

大学の時に、一人で勉強していていた時に、最悪なイメージが浮かんできて勉強に集中できない、となっていた時に、優秀な寮の連中と一緒に勉強をした時に「あ!次から次へと面白いアイディアが浮かんできて勉強が楽しくなった」というあの場面を思い出していた。

 

「最悪なイメージをしていいんですよ!」というセリフはこの時から私のお気に入りになっていた。

 

分厚い最新の精神医学テキストを読もうとした時に「こんなの読めない」と気が重くなり、そこから「また時間を無駄にして何もしない」という最悪なことが浮かんできそうになったら「最悪な想像をしていんですよ!」と優しい口調で自分にそのセリフをかけてあげる。

 

すると「一ページだけだよ!」とテキスト開く。

そして、何時もだったら「まだ一ページ目しか読んでいないよ!」というのをきっかけに、どんどん嫌なイメージにまみれて集中できなくなるその時に「最悪な想像をしていいですよ!」と声をかけてあげると、黙ってページをめくってコツコツと読み始める。

 

そして「あれ?いつの間にこんなに読み進んだんだろう?」と自分でもその集中力にびっくりしてしまう。

こんなに集中したのってあの頃以来だな、と自分でも感心していた。

 

ある時は「部屋の片付けをしよう」と思っていて「あーあ、また面倒臭がって時間を無駄にしちゃうんだろうな」と過去の嫌なことが思い出されてきたら「最悪な想像をしていいんですよ!」とあのお師匠さんの優しい声のトーンで自分にかけてみる。

 

すると「淡々と物を捨てている」と何も考えずに捨てている自分がいるから不思議。

 

いつも「あ!これが後から必要になったらどうしよう?」と捨てられずにいたのは最悪を想像していたから。

 

捨ててしまって後から困ったことになる、という想像が自分の中に広がっていって何もできなくなっていた。

 

「最悪を想像していいんですよ!」という声がけをしてみると、何も考えずにポイポイ捨てている自分がいて「おー!どんどん部屋が片付いていく」と気持ちよくなってしまう。

 

そして、これを続けていたら、自分の中の面白い宝物を発見してしまった。

そう、最悪の中にまみれていた宝物。

 

お師匠さんが仕組んで下さった催眠で不思議な宝物が浮かび上がってくる。

 

(つづく)

 

アマゾンの「催眠ガール」(清流出版)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

物語なのにヒーリング効果アリ、と書いてくださってありがとうございます。本を開くのが毎回楽しみって、嬉しい。本を全部揃えてくださっているのは感謝。持っているだけで脳のネットワークで繋がりますから、それだけで十分!ミラーニューロンって相手の真似をするだけで活性化するから「相手の脳の真似しちゃう!」と自動運転になる。便利!だから、本を揃えるだけで「あはは〜!」となるんですね。アメリカでのストーリーを気に入ってもらって嬉しいです。小説を書く時は、お師匠さんから教えていただいた、読むだけで催眠に入れるスクリプトを意識して書いています。さらに私も催眠状態で書いているので「読むだけで催眠的効果!」を得られるようになっています。だから、大正解ですよ!!脳のネットワークや嫉妬は面白いですよね。書いてくださって感謝です!!

 

 

9月22日は朝日カルチャーセンターの新宿教室の講演

周りを変える力」を手に入れる もう誰にも振り回されない

イイノホールであります。

昨日「22日の講演って専門家向けなんでしょ?」と聞かれて「びっくり!」。

一般の方向けです!

まあ、確かに専門家の人に聞いてもらったら嬉しいですけど、内容はものすごく簡単で「聞いているだけで自由になれる!」を目指しています。

お師匠さんに教わった「現代催眠」を説明している流れなのですが、それ自体が「催眠的スクリプト」になっていて、催眠のタネがたくさんその中に含まれています。催眠のタネって、今日書いたブログみたいに「あれ?変なところで花が咲いた!」という感じで気づきが出てきて自分が変わっていける。そんな不思議な体験をお師匠さんの催眠でたくさんしてきました。

聞いた後に内容が思い出せなくても、あ!と後になって面白いことが起こる仕掛けが現代催眠だとおもっています。

 

内容的には「催眠ガール」に載せていた現代催眠を簡単に実践する方法をもっと具体的に。

さらに、その催眠を脳のネットワークを使って「周りの人たちに影響を及ぼしてどんどん自分の都合のいいような環境に変えてしまおう!」という方法を紹介していこうと思っています。

 

自分で努力しなくても、人生の流れが変わっていく。

気がつかないうちにじわじわと。

 

みなさんとお会いできるのを楽しみにしております。

 

大嶋 信頼

 

 

 

 


2019/09/05

アメリカから日本に帰ってきたのは、日本で働く外国人のストレスのデータの調査をしたい、という理由だった。

自分がアメリカに行ってストレスを抱えながら生活をしていたから「日本で働く外国人のストレスとその癒し方」というのを調査してアメリカに持ち帰って研究しよう、と思っていた。

 

そして、日本に帰ってきて、外国人が働く日本の企業の経営企画室で企画書を書く仕事をする。

企画書の内容はもちろん「会社の役に立ちますよ〜!」という魅力的なものにしていたのだが、実際は「働く外国人のデータが頂けるぜ!」という流れを作っていた。

 

ところが、実際に現場を調査してみると「え?日本人のスタッフよりも外国人のスタッフの方が優遇されている!」ということで頭にきてしまう。「なんでみんな平等に扱わないんだ!」という怒りが私の中から湧いてくる。

 

会社の偉い人たちに対して「どうして外国人にペコペコして言いなりになるんだ!」と怒ってしまって、その怒りが社長に伝わって社長から呼び出される。そして、社長から「大嶋!お前は何もわかっていない!営業でトップの成績をあげたらお前の話を聞いてやる!」と怒鳴りつけられた。

 

私は「お前は何もわかっていない!」と言われたことが悔しくて涙を流しながら8人の女性だけの部署で営業事務の仕事に就いた。

 

社長に反抗した生意気な新入社員ということは、全支店に流れていて、初日から8人の女性から冷たい目で見られて息苦しい思いをしていた。

 

でも、営業成績を上げればみんなから認めてもらえると思っていたから頑張って営業をする。そして頑張って成績を上げていったら「え?トップを取ったはずなのになんで?」ということが起きる。

 

私があげた売り上げが、他の人の業績にすり替えられていた。

 

店長に抗議をしたら「あんたが最後まで仕事をやらなかったから、あの人の業績になった」と訳のわからないことをいう。確かにカード会社への入金確認だけは、私は電話が苦手だったので同僚にお願いしたのだが、「それだけで?」と体から力が抜けて床に座り込んでしまった。

 

「いい仕事をしたら認められる」とテレビドラマのようなことを考えていたが、テレビの中だけだった。

部内でチームワークを作ってスムーズに仕事を回せば、派閥のようなものを店長に作られてぶち壊される。

 

そして、あるときスケジュール帳から「大嶋のお客さん」と顧客の名前が書いてあったものが消しゴムで消されていて「え?なんで?」とびっくりしてしまう。「誰がやった!」とあの大学時代に寮でシャワーのタオルを取られて怒った時のような声をあげる。すると「ごめん!私が間違えて消しちゃった!」と店長の側近がニヤニヤしながら答えた。店長に「どういうことなんですか?」と問い詰めると「あんたがそんなことをやられるようなことをしているからいけないのよ!」と悪びれもなく訳がわからないことを言われて「ガーン!」とショックを受けてしまう。

 

私の成績が他の人に移されていたのは「まあ、ありなのかな?」と笑って受け流すことができた。でも、自分が大切にしていたお客様の名前を消してお客様に迷惑をかけた、ということが私には許せなかった。

いや、そんなお客様に迷惑をかける状況を作り出してしまった自分のことが許せなかった。

 

その次の瞬間に「お腹がイタタ〜」と私は腹痛を起こして倒れてしまう。

倒れながら、自分でも「わかりやすいリアクションだな」と思っていた。

 

お腹を抱えながらなんとか家に帰り着いたが、次の日もお腹が痛くて出社できず。

 

そして、嫌々出社をしたら、どうやら店長が一連のことを社長に話したみたいで、私に辞令が出ていた。

 

「え?激戦区の店長をやれというの?」と辞令を見てショックを受けてしまった。

 

店長は「大嶋君!出世じゃない!良かったじゃない!」と引きつった笑顔で言っている。

 

「営業成績でトップになったら社長は話を聞いてくれると言ったじゃないですか!」と私は心の中で叫ぶ。

そんなことは目の前にいる店長に叫んでもしょうがないこと。

これを社長に電話をして直談判しても、時間の無駄だということはなんとなく見えてしまう。

 

私は研究のデータを集めるために日本に帰ってきたのだから、時間を無駄にできない、と思って「辞めさせていただきます!」とその場で店長に辞令を突き返した。

 

店長はこの展開を予測していたみたいにニヤニヤしながら「大嶋君、早まったことをしない方がいいよ」と口先だけで止める。

 

店長はすぐに社長に電話をして、そのことを伝える。

すると店長が「社長が、お前のなりたいポジションを与えてやる!と言っているけどどうする?」とちょっと驚いた顔でいう。それは予測していなかったみたい。

 

私はその時「いや、結構です!」ときっぱりと断って、最終日まで営業を続けた。

 

「いや〜!あの時に辞めなきゃよかったなー!」と古ぼけたビルのカウンセリングの部屋で350円の弁当を二個、目の前に並べながらつぶやいている。

 

あの時、辞めなかったら、今頃、真っ赤なスポーツカーとかに乗っていたんだろうなー、とちょっと想像しちゃう。

 

そんなことで辞めてしまって外国人のストレスのデータも取れずに路頭に迷って、誰も相手にしてくれなったポンコツの私をボスが拾ってくださった。

 

私は、弁当を急いで食べて、歯を磨いて、ボスが紹介してくださったクライアントさんのカウンセリングを始める。

 

心臓が苦しくなってしまう、という症状で悩んでいらっしゃったクライアントさんが「先生のおかげでちっとも苦しくなくなったんです!」と満面の笑みでおっしゃってくださった。

 

父親と夫から裏切られ心の傷を負ってしまって、その傷が胸を圧迫していた。その心の傷から解放された時に、クライアントさんは自由に怒りが出せるようになって、胸の苦しみからも解放されて自由になっていった。

 

「先生のおかげ」というのは耳に心地が良かったが、それを聞いた時に、なんでさっきのお昼の時間にあの会社での苦い出来事を思い出していたのかがわかってしまった。

 

そこで私は「ボスの治療は本当にすごいですね!」とクライアントさんに返す。

クライアントさんは「え?」と狐につままれたような顔になる。

 

「いや、ボスの治療は本当に素晴らしいんです!こんなに早く楽になられるなんて正直私もびっくりしてしまいました!」と本気で驚く。

 

そして、クライアントさんに治療内容を解説した後に「診察の時に、大嶋がボスの治療はすごいってびっくりしていました!とお伝えください」とにこやかに話す。

 

クライアントさんは「はい!わかりました!」と笑顔で帰って行かれた。そこからボスからの紹介のケースが劇的に増える。

 

ケースを紹介されて、すべてのケースをボスに言われた通り記録を書面に残して「ボス!このケースの治療はどうやったらいいですか?」と相談に行く。

 

そして、カウンセリングの中では「ボスがあなたの治療方針はこんな展開で進めましょう、とおっしゃっていました」と伝えて進めていくと「おー!いい感じになっていく!」とクライアントさんが自由になっていく。

 

クライアントさんが自由になったら「ボスのおかげ、と大嶋が言っていた」と診察の時に伝えてもらうか、私がボスに「ボスの言われた通りにやったらこんな風に素晴らしい展開になりました!ありがとうございます!」とフィードバックをする。

 

私は、ケースをまとめて、芸能人のネタを狙うパパラッチのように待ち伏せして「このケースはどのような見立てになりますか?」そして「こんな風に治療展開を考えているのですかいかがですか?」と聞いて、そのまま一字一句違えずにケースに使うようにしていた。

 

そして、ケースがどんどん増えていったら、とうとうボスが私の相談をあまり聞いてくれなくなってしまった。

 

私はそれがちょっと嬉しかった。

何かを獲得したような気持ちになる。

 

でも、なにか次の一手を考える必要を感じていた。

 

(つづく)

 

 

 

 

 


2019/09/04

将来、もし雑誌などでインタビューを受けて「好きなことはなんですか?」と聞かれたらなんて答えよう?と現実には起きそうもないことを時々考える。

 

学生時代、寮でシャワーに浴びている時にそんなことを考えていることが多くて、「どこかで講演を依頼されたらどんな話をしよう?」とまだ学校も卒業をしていないのに、シャンプーだらけの頭でそんな場面を想像して「どんな話をするんだろう?」と一人で盛り上がっていた。

 

「好きなことはなんですか?」と聞かれたら、真っ先に「食べること!」と答えて、インタビュアーの期待を裏切ってしまいそうである。

 

期待されている答えは「カウンセリングです」とか、カウンセラーらしく「人間観察です」だと思う。

 

でも、私は「食べることが好き!」としか頭に浮かばない。

 

昼食の時間になると「どこのランチに行こう?」とワクワクしていた。

 

私の給料だと近場の安い定食屋さんにしか入ることができないのだが、スタッフと一緒に早めに定食屋に走って行って並ばずに野菜炒め定食を食べる、というのが至福のとき。

 

私の父親はせっかちな人でいつも人に気を使っているから「この人は食事をちゃんと楽しんでいるのかな?」というのがわからない。父親が落ち着いて食事を楽しんで食べている印象がなかった。

 

母親は、料理を作ってくれてそれなりに美味しいのだが、それを「美味しそうに食べている」という記憶が私の中にあまりない。

 

そんな両親と比べてなのか、私が一つだけ自分のことで自慢できるのは、目の前に出された料理を美味しく食べること。

食べることが好き、ということだった。

 

原宿の相談室で当時の室長が「食事に行ってきます!」と一人で外に出かけようとする。

受付の女性が「先生、どちらにいかれるんですか?」と聞くと「回転寿司」と優雅に答えるのを聞いて、私は「おー!かっこいい!」と思っていた。

 

一人で回転寿司に入って、寿司を食べて帰ってくる、って「いいなー!」と思うのだが、それを真似したことは一度もなかった。回転寿司で安い皿だけを取っていれば、私の給料でもそれができたかもしれないが、自分には敷居が高いような気がしていた。

 

だから、いつも他のスタッフと一緒に近くの定食屋に行って「A定食をください!」と注文する。

スタッフは「うーん、何にしようかな?」とちゃんと悩んでから注文するのだが、私は、悩み始めたらきりがないので、目にパッとついた定食を頼んでしまって、あとから、スタッフが頼んだ定食を見て、自分のと比べて「ちゃんと考えてそっちを頼めばよかったな〜!」と後悔するが、食べ始めると「うまい!」と嬉しくなる。

 

ある時、回転寿司の常連だった室長が私以外のスタッフを引き連れて「独立」をしてしまった。

 

2年間勤めていて、一回だけしか面接をやらせてもらえなかったポンコツがポツンとそこに取り残される。

 

そんな時に、私が楽しみだった昼食の時間がちっとも楽しくなくなってしまった。

 

自分が相手にされないで捨てられてしまったから、落ち込んでいて楽しくないの?と思っていたが、しばらくしたら相談室を経営されていた事務長が「大嶋さん、一緒に食事に行かない?」と誘ってくださって、一緒にランチに連れて行ってくださった時に「あ!美味しい!」とあの感覚が戻ってきた。

 

そんな時に、あ!自分は「食べるのが好き!」と思っていたけど、それは違っていて「誰かと一緒に食事をするのが好きなんだ」ということに気がついた。

 

確かに、ボスがたまにカウンセリングの勉強会の後に「焼肉を食いに行こう!」と焼肉に連れて行ってくださるが「あれ?私は肉を2枚しか食べていないぞ!」となっていても、食事が終わった時に「あー!楽しかった!」という喜びを感じていた。

 

私が肉を焼いているとボスが喋りながら片っ端か食べてしまうのだが、美味しそうに食べているボスの姿を見ているだけで満足だった。

 

「あれ?大嶋君、ちっとも食べていないじゃないか!」とお会計をする時になってボスがそんな優しい声を掛けてくださる。

 

あ!私は、人と一緒に食べる時に「美味しい!」と感じるんだ、とちょっと自分のことがわかってきた。

 

いつも昼食に誘ってくださって「いいわよ!私が払ってあげる!」とランチをご馳走してくださる事務長に恩返しがしたくて、私は必死になって働いた。

 

事務長と一緒に美味しいランチが食べたくて「頑張らなければ!」とやっとやらせてもらえるようになったカウンセリングに気合が入る。

 

そうしていると「あれ?事務長とランチを一緒に行く時間がなくなってしまった!」という状態になってしまった。

ケースで枠がいっぱいになって「入りきれません!」ということで、弁当を買ってきて5分で食べて昼休みの時間もカウンセリングをやることになっていた。

 

自分でも不思議だったのは、2年間「優秀なカウンセラーになりたい!」と思って必死に努力していたときは「全然ケースを取らせてもらえないし、雑用だけでちっともいいカウンセラーになんかなれない!」という状態だった。それが「事務長と美味しいランチが食べたい!」という下世話な目標に変わった途端に「あれ?カウンセリングが楽しくなっている!」と変わっていた。

 

そんなことを考えていたら「お!ちょっと待てよ!」と面白いことに気がつく。

 

「立派なカウンセラーになりたい!」と高尚な目標を持っていたときは「あれ?僕ってダメ人間だぞ!」と確かにポンコツで何もできなかった。

 

ところが「事務長と美味しいランチが食べたい!」とその目標が「立派なカウンセラーになりたい」というものから下世話なものに切り替わった時に「あれ?手かせ足かせが取れたように自由に考えて動くことができる!」とその違いを感じるようになる。目標が高尚なときは、運動会で入場行進を先頭でしている時みたいに「かちんこちん」に緊張していて、手と足が一緒に動いてしまうとなっていて、その間抜けな状態から抜け出すことができない。

 

あの運動会の行進の時になんであんなに緊張してしまったのか?というと、あのときは「人の目が気になるから」とだけ思っていた。ところが「あ!先頭に選ばれたことで周りからの嫉妬の目が気になっていたんだ」ということに今だったらわかる。

 

「立派なカウンセラーになりたい」という高尚な目標は、脳のネットワークで周りの人たちに伝わって「そんな生意気な!」という感じで、周りの人たちが嫉妬の発作を起こさせる。その嫉妬の発作が脳のネットワークで伝わってきて「思うように動けない!」と手かせ足かせをかけられたような緊張状態になってしまっていた。

 

ところが「事務長と一緒に美味しいものが食べたい!」という下世話な目標が脳のネットワークで周りに伝わったとしても「嫉妬の発作が起きない!」となったから「あ!本来の自分のままで考えて動くことができる!」と自由になっていた。

 

「いい仕事をしよう」とか「この人を救いたい」という高尚な目標を立ててみると「うわー、やっぱりことごとく失敗する」と全てが思い通りに行かなくなり、やることなすことが裏目裏目に出てしまう。

 

「仕事が終わってから美味しいものをスタッフと食べに行きたい!」という下世話な目標に変えていくと「あれ?自然体で仕事ができるぞ!」と自由になって、どんどん仕事が楽しくなって行った。

 

「清く正しく生きなければいけない」と両親や宗教からも教わって「それが正しい」と思って生きてきたが、どうやらその高尚な生き方こそ、自由に生きられなくする呪いなのかもしれない、と気がついてしまった。

 

こんなことを考えていること自体が”高尚”となり得るので「美味しいものをみんなと一緒に食べたい!」というものに慌ててすり替える。

 

そう、私は美味しいものが大好き。

 

(つづく)

 

アマゾンの「催眠ガール」(清流出版)のレビューを書いてくださってありがとうございます。

 

催眠インストール!と書いてくださってありがとうございます。私もこの小説を書き始めたときは「女子高生のことを書くのは恥ずかしいな」と思っていましたが、いつの間にか無意識の世界にどっぷりと入って、年齢性別が関係なくなっていました。この本の中のスクリプトを通じて、読んでくださった皆さんの中にお師匠さんがインストールされます。あの笑い声がそれですね。おー!呼吸に合わせてスクリプトを読むって気がついていらっしゃる。職場でのドラマがすごい!!嫉妬で発作を起こしている人たちの展示会みたいですね。ボスとの会話で無意識がちゃんと働いていますね。美しい。夏目ちゃんがインストールされている〜。すごいです!!そして、これからインストールされた夏目ちゃんがどんどんバージョンアップしていきます。インストールされているお師匠さんとともに。10月の講演会は気合を入れてやります!!楽しみです!!

 

いつも応援してくださってありがとうござます。

 

皆さんのおかげで「催眠ガール」がたくさんの人に読んでいただいております。

 

「催眠ガール」がさらにどんどん拡散してくれたら嬉しいです。

 

よろしくお願いいたします。

 

大嶋 信頼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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