「ナラティブは心の絆創膏」by DALL-E
要約:
この文章は、心の傷とそれに伴う潜在炎症についての理解を深めるためのナラティブを提供しています。身体の傷と同様に、心の傷も適切な対処が必要であるという比喩を用いて、精神的なダメージの治療と回復の過程を説明しています。特に、脳の炎症が認知機能に与える影響と、それを和らげるための無意識の役割に焦点を当てています。
文章のポイント:
これまでの心の傷の説明の中で「脳の部位」が度々登場します。
その脳の部位のナラティブも炎症を鎮めるためのもの。
身体に目に見える傷がついた時に、人は消毒を施します。
でも、傷を消毒する必要があるかどうかは傷の状態によって違ってきます。
なぜなら、消毒液によって菌を減らすことができますが、正常な細胞を傷つけてしまうことがあるから。さらには消毒液は細菌数を減らす効果は流水に劣ることがあるから。また、傷口から出てくる液体には細胞成長因子がたくさん入っていて、傷を治す細胞が増えるのを助けてくれるのですが、消毒することでせっかく増えた細胞が死んでしまうから。
子供が転んでケガをした時に大人が「消毒をしなければ」というのは「消毒したから汚い手で触ってはダメ」などのメッセージが込められている。炎症が起きている患部を触ることで炎症が広がってしまう可能性があるから「触ってはいけませんよ」という意味で消毒をします。
脳の中の場合は、炎症が起きている患部を確認することができません。
でも、人が外部から精神的なダメージを受けた時に、まともに思考が働かなくなるのは炎症が起きて末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下するから(コロナのブレインフォグなどの後遺症でこの現象が一般的になりました)。
転んでケガをした子供が患部を触ってしまうのは、患部が治ってくる過程で痒みなどの不快感が生じるから。
だから、大人は子供が患部を触らないように絆創膏などを貼ったりする。
脳もダメージを受けた後に、そのダメージを修復する過程で不快感が湧いてきたりします。過去の不快な記憶が繰り返し思い出されたり、不快な感情が襲ってきたり、ということが起きるのは脳の患部が修復されていく過程(ナラティブで書いています)。
脳の部位を使ったナラティブは、絆創膏の役目を担っています。
「正しい or 間違っている」の葛藤を起こしてしまうのは、後帯状皮質が炎症の影響を受けているから。そして、そこから苦痛や葛藤に苛まれるのは、前帯状回が炎症の影響を受けて活発になっている(ナラティブで書いています)。
人は、頭の中の患部が見えないから「どうしてこんなに苦痛や葛藤が起きるんでしょう?」と疑問に思って、傷口を掘り返してしまうと「炎症がどんどん広がっていく」ことになってしまう。
後帯状皮質と前帯状回が炎症で活発になって傷が癒やされていく過程で不快な感覚に苛まれる、というナラティブが絆創膏の役目で傷口を触る必要がないことを示唆してくれる。
傷口から出てくる液体は、見た目はドロドロしていて気持ち悪いものに見えますが、それは無意識が傷を治す細胞を増やすために細胞成長因子をたくさん出してくれているから。頭の中も同じで、ドロドロした記憶や感情は、無意識が傷を癒すためにしていること、というナラティブが絆創膏の役目になる。
人はケガをした時に、無意識が癒してくれる。
心の傷も、無意識という第3の選択肢に委ねることで後帯状皮質の興奮性シナプスと抑制性シナプスのバランスが取れ、炎症が治って、低下していた認知機能が元の状態に戻って「傷が癒えた」ということになる訳です(ナラティブで書いています)。
脳の部位のナラティブは絆創膏、というナラティブが炎症を鎮めて心の傷からの回復を助けてくれる。
(つづく)
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「炎症が治ることで心の傷は癒やされる」by DALL-E
要約:
この文章は、心の傷が引き起こす潜在炎症と認知機能の低下、及びそれに伴う精神的な症状に対処するための二段階ナラティブアプローチを提案しています。心の傷を持つ人が共依存、過剰適応、退行といった状態に陥り、それが人間関係や自己認識にどのように影響するかを探っています。無意識に問いかけることで潜在炎症の原因を特定し、解消することを目指すこの方法は、心の傷を癒し、認知機能を回復させることを目的としています。無意識の力を活用することが、個人の内面的な癒しと健康の回復への鍵であることを示唆しています。
文章のポイント:
心の傷が引き起こす潜在炎症と認知機能の低下を探る。
心の傷を持つ人が共依存、過剰適応、退行といった精神状態になりやすいことを説明。
これらの精神状態が人間関係や自己認識にどう影響するかを解析。
二段階ナラティブアプローチを提案し、無意識に問いかけて潜在炎症の原因を特定し解消する方法を紹介。
無意識の力を活用することで心の傷を癒し、認知機能を回復させる可能性を強調。
無意識を利用した自己癒しのプロセスが、心の健康を取り戻すための有効な手段であることを示唆。
本文:
心の傷は目には見えません。
だから、人に理解してもらうことは限りなく不可能に近い。
健康な人が当たり前にやっていることが、心の傷を抱えている人にはできなくなります。
心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活性化して認知機能が低下してしまってさまざまなことが困難になります。
心の傷によって共依存タイプになった人は、ストレス刺激で人の気持ちを考える、ということをしてしまう。普通でしたら「人の気持ちを考えられる優しい人」となりますが、認知機能が低下して「人の気持ちを考える」ということをしてしまっているので、自分の気持ちと相手の気持ちの境界線がなくなってしまっている状態。
共依存タイプの人の精神状態が不安定になってしまうと「相手が私に敵意を持っている」が瞬時にわかってしまう。そして、相手は実際に敵意を持った行動をしてくるから「ほら!私が被害妄想になっているわけではなかった!」となります。でも、実際は、共依存タイプが相手の気持ちを考えた瞬間に相手は退行タイプになってしまう。だから相手は子供帰りをして子供じみたことをしてちょっかいを出してくる、となっているだけだったりするんです。
心の傷で過剰適応タイプになった人も「相手の気持ちがわかる」と認識しているのですが、これも潜在炎症で認知機能が低下しているから。学習性無力感で認知機能が低下して、相手の感覚を無抵抗で真似てしまうから「相手の気持ちがわかる」と思ってしまう。だから過剰適応タイプの人が「あの人は私のことを嫌っている」と手に取るようにわかる、と思っているのは相手の感覚を真似ているからなんですが、相手の感覚を無抵抗で真似ているので「嫌われている」と思っているのは相手の感覚。相手の感覚と自分の感覚の区別がつけられない。
心の傷で退行タイプになってしまった人は「私はみんなの気持ちが手に取るようにわかる」と思っているのも潜在炎症で認知機能が低下しているから。普通の人が何も考えていない安静時に退行タイプの脳は過活動を起こしていて考えるのが止まらない。安静時に脳が過覚醒をしてありとあらゆるシミュレーションをしているから「なんでもわかっている」と認識しているけど、実際に相手を目の前にした時に、ストレスホルモンが下がってしまって子供返りをして、相手との関係を破壊してしまったりする。相手と自分の関係性の認識に問題が生じてしまう。
これらは、心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下して起きていることなんです(ナラティブで書いています)。
この心の傷である潜在炎症で現在の問題が起きている、というのが第一段階のナラティブで無意識という第3の選択肢を使うのが第二段階目のナラティブ。この二つのナラティブはこれらの人間関係や生活面などの不具合を直接的に改善するためのものではなくて、炎症を鎮めていくものになります。
どういうことかというと「心の傷を治す」という興奮性ニューロンができると「心の傷は治らない」という抑制性ニューロンができあがり、さらには「心の傷はない」という興奮性ニューロンと「心の傷を認めるのが怖い」という抑制性ニューロンが後帯状皮質にできてしまうから。
だから、この2段階ナラティブを使った場合、無意識に問いかけていくことでどんどん炎症が治っていく、ということが目的になります。そして、炎症が治っていくことで認知機能が元に戻り、心の傷が記憶として脳内に適切に整理されていく。適切に記憶として整理されていくことで、心の傷だった記憶は時と共にその姿を変えていくことになり、その結果「心の傷が癒やされた」ということになるわけです。
心の傷を癒して健康的な人と同じ反応ができるようになる、と意識的になればなるほど後帯状皮質が活発になって炎症を引き起こす可能性があるから、第3の選択肢である無意識は見事にそれをバイパスしてくれるんです。
だから、無意識に問いかける2段階のナラティブを使うことで、興味深いナラティブが浮かんでくる(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
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「第3の選択肢である無意識を使うとナラティブが展開していく」by DALL-E
DALL-Eに何度も「心臓をハートマークにして」とお願いしても心臓を描かれてしまった😢
「こころ(無意識)よ!」と頭の中で問いかけるのは、第3の選択肢である無意識のナラティブを使って、後帯状皮質をバイパスするため。
そして「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」というのは、認知が炎症の影響を受けていることを認め、ウイルス、菌、抗体などを活性化するストレッサーを頭の中で一旦排除するため。ストレッサーを頭の中から排除する作業も自分の意識的な力でやるのではなくて、第3の選択肢である無意識に任せることで、炎症フリーの認知機能に戻すことが目的になっています。
こころに邪魔の排除をお願いして、炎症から解放され本来の状態に戻った認知機能に、こころという第3の選択肢を使って質問をしていきます。
ある女性が「やる気のなさ」で悩んでいらっしゃいました。
だるくて疲れている感じで、仕事から帰ってくると何もやる気がなくなって、ダラダラとしてしまう。
「運動をしなきゃ」とか「キャリアアップのために勉強もしたい」という気持ちはあるのですが、ポテトチップスとかを食べながらテレビでドラマとかを見続けてしまう。
そんな女性が無意識のナラティブを使って本来の認知機能を取り戻す、ということをしてみます。
まずは「こころよ!私と心の間に邪魔はある?」と質問して「・・・」と何も返答がないので「こころよ!誰が邪魔しているの?」と問いかけるとパートナーの姿が浮かびます。そして「こころよ!パートナーからの邪魔を排除して。排除できたら教えて」とお願いすると「できた」という感覚になる。
再び「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」と質問をすると、今度は「ある!」と頭に浮かんでくる。「こころよ!誰が邪魔しているの?」と問いかけると母親の姿が浮かんできます。それを繰り返すとで、やがて「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」と問いかけても「ない!」と浮かび「こころよ!誰も邪魔してませんか?」と念を押しても「ない」と浮かんだので、こころに質問をしていきます。
「こころよ!私のやる気のなさは、私自身の感覚?」とこころに質問をしたくなったのは、認知機能が本来の状態に戻ってクリアーに物事を考えられるから。
するとこころは「あなたの感覚ではない」と答えてくれて、それに対して質問をすると「母親から入れられている感覚」という不思議な回答が「こころ」から返ってきます。
「こころよ!それに対してどうしたらいいの?」と女性が質問をすると「食べ物!」と返ってきます。
女性は「こころよ!今食べたいものはピザなんだけどそれが問題なの?」と問いかけます。
するとこころは「ヨーグルトを食べる」と訳のわからない答えを返してくる。
女性は「こころよ!私はヨーグルトじゃなくてピザが食べたいんだけど」というと、こころからは「ヨーグルトを食べる」と繰り返し言われる。
女性は「こころよ!このピザが食べたいって感覚は私のじゃないの?」と問いかけるとこころは「違う」と答える。
「こころよ!だったらこれは誰の感覚?」と問いかけると「母親」という返答が返ってきて「へぇ〜!」と女性はピザを諦めてヨーグルトを食べてみます。
そんな感じで女性はこころに問いかけながら食べるものを決めていくと「あれ?やる気のなさがいつの間にかなくなった!」とテキパキ動けるようになっていた。
女性がこころに問いかけた時にでてきた「母親からの邪魔」というのはウイルス、菌、抗体などが引き起こす炎症が認知機能に影響している、ということになります。
女性のやる気のなさは「母親から入れられている感覚」とこころが教えてくれたのは、ウイルス、そして菌や抗体などが炎症を引き起こして認知機能を低下させてやる気をなくさせている、というナラティブがこころに聞くことで展開していきます。
そして、母親に象徴されるウイルス、菌、抗体が炎症を引き起こす食べ物を欲させている、というのもこころが展開する興味深いナラティブ。
炎症の影響を排除した本来の認知機能に第3の選択肢である無意識を使って後帯状皮質をバイパスしてアクセスした時に「ヨーグルトを食べて腸の機能を整える」というアイディアを与えてくれる。
女性がこころに聞きながら食べ物を選択することで、腸の機能が整って自己免疫が暴走しにくくなります。自己免疫の暴走が治って炎症が静まっていくと認知機能が元の状態に戻って「動きやすくなった」という感覚を女性は感じるようになる。
第3の選択肢である無意識に問いかけることをしていくと、こんな面白いナラティブを展開してくれるんです(もちろんこれもナラティブで書いています)。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
スクリプトもアートだと思うと書いてくださってありがとうございます。
素敵な文章を書いてくださって嬉しいです。もう忘れてしまっている深層の未完成のストーリーすら解いてくれる、って美しいな〜。画家の描く自画像ってこれまで考えたこともありませんでしたけど、この本と画家の描く自画像を照らし合わせてみたら「おぉ〜!」って感動しちゃいました。しかしすごいな〜!最後に音楽が聞こえてくるような、不思議な読後感って鳥肌☝️☝️。感謝!!
「私のせいじゃない」と書いてくださってありがとうございます。
いつも、ブログを読んでくださって感謝です。皆さんの無意識と繋がって書き上げたこの一冊。無意識さんが働いて「大丈夫」って言ってくれるのって素敵だな〜。何があっても無意識がそこに働いているから大丈夫、って思い出すのってすごいな〜。不安感でいっぱいになると、それ以外の方法が見えなくなるって、私もよくわかります。やばい、と思えば思うほどやりたくないことに手を出してしまって、ってわかる〜。そして、怒り爆発ですよね。不安や焦りを感じた時に「大丈夫」って唱えてみるって、いいですね〜。無意識が働いて新たなる選択肢が見えてくるってすごいです。「大丈夫」は「無意識は無限大」なんですよね。いつも応援してくださってありがとうございます。
感謝!!
大嶋 信頼
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「本来の認知機能を使う方法」by DALL-E
概要:
この文章は、心の傷やストレスが原因でウイルスや菌が活性化し、潜在炎症を引き起こし、それが認知機能に影響を及ぼす複雑なプロセスを解説しています。そして、これらの問題に対処するために「無意識のナラティブ」という独創的なアプローチを提案しています。特に、外在化と無意識を活用する二段階のナラティブを用いて炎症を鎮め、認知機能を改善する方法に焦点を当てています。
ポイント:
本文:
2段階のナラティブを使って、炎症を鎮めて認知機能を元に戻す作業を紹介していきます。
1つ目のナラティブは「ウイルス、菌、抗体などが引き起こす炎症に思考が影響されているという外在化で炎症を鎮める」というもの。そして、2つ目のナラティブは「無意識という第3の選択肢を使って炎症を鎮める」になります。
ここで「私はウイルスに怒らされている」と自分で判断しようとすると興奮性ニューロンが発生してしまって、もう一つの「私が勝手に怒っている」いう興奮性ニューロンができてしまいます。すると「私はウイルスに怒らされてない」と「私が勝手に怒っているわけではない」という抑制性ニューロンで葛藤が発生して炎症が起きる。
そこで第3の選択肢である「無意識のナラティブ」を使います。
無意識に「私はウイルスに怒らされているかどうかを聞いて確かめる」と判断を委ねる。すると葛藤が起きなくなり素のままの認知機能を使うことができます。
第3の選択肢である無意識を擬人化してしまう。
「無意識さん」でもいいのですが、ここは子供でも使えるように無意識を「こころ」という名前にしてしまいます。
擬人化した無意識に「心よ!」と問いかけるのは、後帯状皮質で葛藤を引き起こす興奮性ニューロンを生み出さないため。
常に第3の選択肢である「心よ!」を質問の冒頭につけることで、後帯状皮質の葛藤を鎮めていく。
そして、一つ目のナラティブであるウイルス、菌、そして抗体の影響を確かめていきます。
方法は「心よ!私と心の間に邪魔はありますか?」という質問をする。
この邪魔とは、ウイルス、菌、そして抗体などから発生する炎症のことで、その炎症により認知機能が低下させられている、というのが前提にあります。
炎症がなければ認知機能が正常に働いていることになります。
認知機能が正常に働いていれば「こころ(無意識)と私の間に邪魔はない!」と断言できます。
「心と私の間に邪魔はない」と思えなくて「頭の中が真っ白で何も浮かんでいない」という場合は炎症で認知機能が低下している可能性があることにします(もちろんナラティブで書いています)。
「邪魔はない」と断言できない場合は「こころよ!誰が邪魔していますか?」と質問します。
ここで「誰?」と使うのは、ウイルス自体を特定するのではなくて、ウイルスを活性化するストレッサーを特定することを目的としているから。
ウイルス、菌、そして抗体などは「ストレスで活性化する」という性質を持っている。
ウイルス、菌、抗体を取り除くことは困難ですが、それを活性化するストレッサーを思考から排除することで、炎症が治る、というナラティブになります。
「心よ!誰が邪魔していますか?」と質問をすると、頭の中に母親の姿が浮かんだりします。
それは、母親がきっかけでウイルス、菌、抗体が活性化して、その炎症で認知機能に影響を及ぼしている、というナラティブ。
これも第3の選択肢に任せてしまって「心よ!母親からの邪魔を排除してください!排除できたら教えてください」というようにお願いします。
自分が頭の中で母親のことを思わないようにしようとすればするほど「母親のせいじゃない」という抑制性ニューロンと「自分がいけないんだ」という興奮性ニューロンが発生してしまいます。だから「第3の選択肢である無意識に任せる」で後帯状皮質をバイパスしてしまいます。
ウイルス、菌、抗体って母親が関わっていることが多いので、心に質問をするたびに「母親」が何度も出てくるのは不思議なことではありません。そして、それらを活性化するスイッチも母親になっていて、第3の選択肢に「母親からの邪魔」を排除してもらって、ウイルス、菌、抗体などの活性化を鎮めて炎症を減らしていく。
すると、認知機能がクリアになって「心よ!私と心の間に邪魔がありますか?」と質問をした時に「邪魔がない」と浮かぶようになります。
そして、炎症が治って認知機能が元に戻った状態で、第3の選択肢に「心よ!」とタグをつけながら質問をしていくと、興味深いナラティブが生まれてきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「2段階のナラティブ」by DALL-E
要約:
この文章は、ストレスや心の傷がウイルスの活性化と潜在炎症を引き起こし、それが精神的な不調をもたらすプロセスを説明し、その影響を軽減するために「無意識のナラティブ」を用いる方法を提案しています。心の傷を持つ人々が実際には無意識的に行動しているにもかかわらず、炎症による認知機能の低下が様々な精神的症状を引き起こすとされています。この状況を改善するため、「ウイルスのせい」という見方や「無意識におまかせ」することが、葛藤を和らげ、認知機能を回復させる新たな手法として提示されています。このアプローチは、ストレス反応を正常化し、心の平和を取り戻すための具体的な戦略として提案されています。
文章のポイント:
本文:
COVID19(コロナ)の研究が進むにつれてウイルスと炎症が倦怠感を引き起こす、ということがわかってきています。
疲れを感じるのは気のせいではなくて、潜伏するウイルスが活性化して炎症が引き起こされるから感じるもの。
ウイルスがストレスなどで活性化して炎症が起きて認知機能が低下してしまうから、ちょっとのことでものすごい不安になるとか、嫌なことを繰り返し考えてしまったり、すぐにイライラするなどの精神的な症状が引き起こされます(ナラティブで書いています)。
ナラティブ的に表現すると「ウイルスによって私はイライラさせられている」とか「ウイルスが私を不安にさせる」になります。
このナラティブは、後帯状皮質の活動を鎮めるために使っています。
例えば「パートナーにイライラする」となっている時に、後帯状皮質で「相手が悪い」と「私が悪い」という二つの興奮性ニューロンができてしまい、同時に「相手は悪くない」と「私は悪くない」という二つの抑制性ニューロンができ上がります。健康な人の場合、パートナーにイラっとした時に、ストレスホルモンが瞬時に上がって、この4つの選択肢の葛藤が一瞬で終わります。一瞬で終われば葛藤と苦痛を引き起こす前帯状回の活動もすぐに鎮まるので炎症は最低限で抑えられます。
心の傷を持った人は、ストレスホルモンのタイミングがズレるために、上がったり、下がったりを繰り返します。心の傷のある人の頭の中で「相手が悪い」と「私が悪い」と、「相手は悪くない」と「私は悪くない」の2つの選択肢で葛藤を起こして前帯状回が活発になって苦痛を引き起こす。そして、苦痛で炎症が起きてウイルスが活発になり、潜在炎症により認知機能が低下して「イライラが止まらない」とか「絶望感でいっぱい」になってしまう。
「相手が悪い」とか「私が悪い」など頭の中でぐるぐるし始めたら「私はウイルスに不快なことを考えさせられている」としてしまえば4つの選択肢で葛藤を起こす必要がなくなります。
最初の頃に書いていた「自己免疫が暴走している」というのは「ウイルスのせい」のナラティブと同じ。
「ウイルスのせい」として葛藤や苦痛を引き起こす前帯状回の活動を鎮めることもできるのですが、2つの選択肢で葛藤を起こしている後帯状皮質に、「無意識だったらどうする?」という第3の選択肢を与えてみるとさらに効果的になります。
この場合の無意識は「私にとって最も都合がいい存在」とデザインされたもの。
無意識をデザインするといっても難しく考える必要はなくて「どんな私でも愛してくれる存在」だけで十分。
そんなデザインされた無意識を使って、パートナーに対してイライラした時に「無意識だったらどうする?」と問いかけてみる。するとパートナーのことを考えるのが面倒くさくなって「相手にしなくてもいいかも」と思える。すると炎症が治って認知機能が戻って「もしかしてパートナーの自信のなさを私が真似ていたのかも」とそれまで考えもしなかったことが浮かんできます。
ナラティブの第一段階では「私は、ウイルスに不快なことを考えさせられている」と前帯状回にカウンターを入れます。そして二段階目に「無意識だったらどうする」で後帯状皮質に第3の選択肢を与えて炎症を鎮めて認知機能を本来の状態に戻してしまいます。
そして、認知機能が戻ってそれまで見えなかったことが見えるようになって、分からなかったことがわかるようになった時に「無意識」というナラティブが定着していきます。
無意識というナラティブが定着すると、ストレス刺激に対してストレスホルモンが正常に反応するようになり、考える7秒前に不快を回避することが無意識に行われるようになり、幸せの選択肢を躊躇なく選び取る確率が上がっていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>「炎症にやらされているだけ」by DALL-E
概要:
この文章は、心の傷を持つ人々がストレス反応においてどのように異なる反応を示すか、そしてその生理学的背景について説明しています。心の傷が潜在炎症やストレスホルモンの乱高下に影響し、ヘルペスウイルスやカンジダ菌の活性化を通じて、個人の認知機能や行動に影響を及ぼす可能性があると指摘しています。
これにより、共依存や退行などの特定の行動パターンが引き起こされると説明しており、無意識の力を活用することでこれらの問題に対処し、認知機能の低下を防ぐ方法を提案しています。このアプローチは、心の傷を持つ人々にとって自己理解を深め、より健康的なストレス反応を促す新たな道を提示するものです。
「無意識」というナラティブを展開するために、健康な人は無意識で選択していて、心の傷を抱えている人は頭で考えて行動しているというように話が展開しています。
文章のポイント:
本文:
心の傷がある人は「正しい or 間違っている」を悩みながら行動して結果的に選択したものがハズレくじ、というような流れになっています。でも、本当は心の傷の人も無意識的に選択しているんです。心の傷を持っている人は、いろいろ考えて決断しているようですが考える7秒前から選択は決まっています(これもナラティブで書いています)。
健康な人と心の傷の人の無意識の違いは「潜在炎症」になります。
潜在炎症によって末梢免疫細胞が活発になって認知機能に影響が出る。
健康な人はストレス刺激でストレスホルモンがその場で上がって、そして時間の経過とともに下がっていきます。
ストレスホルモンが上がった直後はストレスホルモンにより炎症は発生しますが、それはやがて消えていくから、不快な感覚は残りません。
心の傷のある人は潜在炎症からストレス刺激に的確に反応することが難しい。
すると、ストレス刺激が消えた後も繰り返しストレスホルモンが上がったり下がったりしてしまうので炎症が起きて認知機能に影響が及びます。
もうちょっと詳しく書いてしまうと、心の傷のある人は、心の傷でヘルペスウイルスが活性化してしまう。ストレスで潜伏していたヘルペスウイルスが活性化して皮膚の痛みなどの症状になったりします。心の傷を持った人のストレスホルモンが乱高下をして、炎症が起きることでヘルペスウイルスが活性化して「人のことを考えて余計な心配してしまう」ということを無意識的にさせられてしまう。要するにヘルペスウイルスが活性化して起こす炎症で認知機能に影響が及んで「人の気持ちを考えるのが止まらない」という共依存タイプにさせられてしまう(ナラティブです)。
心の傷である潜在炎症でカンジダ菌が活性化してしまい、ストレスホルモンで炎症が起きた時に「甘いものが食べたくなる」というようなこども返りの症状が出てしまう退行タイプがあります。カンジダ菌の潜在炎症が認知機能に影響して、ストレス時にこども返りをさせられてしまう、となってしまう(カンジダ菌はあくまでもサンプルです)。
心の傷のある人は、実は意識的に思考したり行動しているわけではなくて、ウイルスや菌、そして抗体などによって発生する炎症によって共依存タイプや退行タイプ、さらには過剰適応タイプとさせられてしまう。
心の傷のある人は、ウイルスや菌、そして抗体にやらされているなんていう自覚は持てません。
そして、心の傷の人は「自分のせいでこうなっている」と自分を責めてしまうのも炎症が認知機能に影響を及ぼしているせい。
その炎症を軽減させるために第3の選択肢である「無意識のナラティブ」が役に立ちます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「無意識をデザインする」by DALL-E
概要:
この文章は、健康な人と心の傷を持つ人のストレスへの反応の違いを解説し、特に心の傷を持つ人々が直面する課題と、それを乗り越えるために「無意識」の力を活用する方法に焦点を当てています。健康な人は、ストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がり、無意識に「逃げるか戦うか」の選択をし、不快を回避して快を選択します。これに対して、心の傷を持つ人はストレスホルモンの反応が適切でなく、意識的な判断や予測に頼りがちで、これが結果的に認知機能の低下や不快な結果を引き起こします。
文章では、「無意識というナラティブ」を自己デザインし、無意識に判断を任せることで、心の傷を持つ人が後帯状皮質の過活動を鎮め、認知機能の低下を防ぎ、より健康的でポジティブな選択をする方法を提案しています。このプロセスは、個人がストレスや不快感に対処する新たな手段として、「無意識におまかせ」することの価値を強調し、心の傷を癒やし、人生をより充実させる道を示唆しています。
文章のポイント:
本文:
健康な人は、ストレス刺激に対してストレスホルモンが適切に上がります。
健康な人のストレスホルモンが適切に上がると、健康な人は「不快」であるストレス刺激を認識する7秒前に「逃げる or 戦う」の選択を自動的にします。
だから、健康な人は意識しないで不快を回避して、考えずに「快」を選択する。
考えずに「不快」を回避して「快」を選ぶために後帯状皮質の反応は瞬時であって炎症を引き起こすような過活動は起きない(すべてナラティブで書いています)。
この意識しないで行動するが「無意識」になるわけです。
心の傷がある人はストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がりません。
心の傷がある人がストレス刺激に対してストレスホルモンを上げるとしたら「相手の気持ちを考える」などをしてストレスホルモンを上げます。
または、事前に「こんな嫌なことが起きるんじゃないか?」とありとあらゆるストレス刺激を予測してストレスホルモンを事前に上げておく。すると、実際のストレス刺激の場面では、ストレスホルモンが下がってしまいます。そして、後からストレスホルモンが再び上がって「なんであの時にあの選択をしてしまったんだろう」とか「どうして失敗してしまった」などと、頭の中で葛藤を繰り広げます。すると、炎症が起きて認知機能が低下してしまうので現実の世界で不具合が起きる。それがまさに心の傷を持っている人の「悪夢が現実になる」という状態だったりするんです。
心の傷を持っている人は、ストレス刺激時に適切にストレスホルモンが上がらないから、健康な人のように無意識で行動することができません。だから心の傷を持っている人は「考えて行動する」を常にやっている。
正しい方向を選択する、それとも間違ったことを選択する? を決断する時の後帯状皮質が過活動を起こして、迷えば迷うほど炎症が起きて認知機能が低下してしまう。すると悪夢の世界が現実になる。
そこで心の傷を持っている人は「無意識というナラティブ」を設定することで、後帯状皮質の過活動を鎮めて認知機能を低下させないようにする。
「正しい or 間違っている」の判断を考えないようにする、というのが「絶縁体(電気を通さないようにするもの)」になります。無意識というナラティブは「正しい or 間違っている」の判断を半導体である無意識に任せる、というもの。
無意識という半導体を自分の都合のいいようにデザインすることで、無意識は自分の都合のいいように「正しい or 間違っている」を選択してくれます。
無意識のデザインは「私を幸せな世界へと誘ってくれる存在」である、という感じ。
無意識は「不快な存在を気がつかないうちにと私から遠ざけてくれて、心地いい存在だけ残してくれる」。
さらに無意識は「どんな私でも裁かず罰しないで、優しく見守って、いざという時には助けてくれる」。
そして無意識は「どんな私でも絶対に見離さず、私が諦めても私の願いを叶えようとしてくれる」。
だから無意識は「私にいつも最善なものを用意してくれて、最善な選択をさせてくれる」。
すると無意識は「私が無意識が与えてくれた結果に不平や不満を言っても、時間が経つとその選択がベストであったことをちゃんと教えてくれる」。
そんな無意識は「どんな私でも許してくれて、愛してくれる」。
だから、私と無意識は「最高のパートナーである」。
こんな風に無意識をデザインします。あくまでもこれはサンプルなので、自分で好きなように無意識を自分の都合のいいようにデザインすることができます。
一番大切なことは「無意識は私にとって最も都合のいい存在」になる、ということ。
そして、実際の生活の場面で心の傷を持った人が不快感を感じた時に「無意識だったらどうする?」と第3の選択肢を使って、これまで意識的に判断して過活動を起こしていた後帯状皮質を休めてしまいます。
自分の頭で考えないで「無意識だったらどうする?」と自分がデザインした無意識に判断を任せてしまう。
例えば、心の傷がある人がSNSをチェックしていて「うわ!不快なコメント!」となった時に「無意識だったらどうする?」と心の中で唱えてみると「見ない!」という声が響いてくるのは、デザインをした無意識が私にとって都合のいい答えを返してくれるから。
いつもだったら「どうしてこの人はこんな失礼なことを書くんだ」とぐるぐる考えて眠れなくなっていたのを、無意識は「見ない」と判断する。第3の選択に従ってみると「うわ!相手にする必要がなかったんだ!」と後から思えるのは認知機能が元の状態に戻っていくから。
心の傷がある人が、デザインした無意識という第3の選択肢を使って認知機能が戻ってきた時、「健康な人ってこんなに楽に生きているんだ」ということが見えてきます(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
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「意識が働くから再現性は難しい」by DALL-E
科学的な実験には「再現性」」というものが大切である。
再現性とは、同じ人が同じ条件で実験を繰り返して何度も同じ結果が得られる、というのと、さらに他の人が同じ条件で実験して、同じ結果が得られる、ということ(ものすごく簡略化して書いています)。
心理学の実験だと、その再現性が難しくなります。
なぜなら「同じ結果を出そう」とすると後帯状皮質で「結果を出そう」とする興奮性ニューロンと「失敗する」という興奮性ニューロンが存在してしまう。それに対して「結果を出さない」という抑制性ニューロンと「失敗させない」という抑制性ニューロンが存在して拮抗状態になることで前帯状回が活発になって苦痛と葛藤を引き起こして炎症が起きて認知機能が低下して「同じ結果が得られない」となってしまうから(すべてナラティブで書いています)。
だから「同じ条件で再現してみよう」と思った時に、後帯状皮質では「成功する」と「失敗する」の二つの興奮と「成功させない」と「失敗しない」という抑制性ニューロンが活発になるから、葛藤が生み出されて炎症が起きて認知機能が低下して「思った結果が得られない」になってしまう。
成功したことをもう一度再現しようと意識の力でコントロールをしようとしたら、炎症で認知機能が低下して再現されなくなるので「何も有効な結果が得られなかった」となってしまうわけです。
そこで何かの実験をしていて「同じ結果が何度もちゃんと得られる」となった時は、認知機能が低下していない可能性があるから「第3の選択肢が働いたのかも?」というのを疑って「無意識が働いた可能性」を探ってみると面白いんです。
「成功させよう」とか「結果を出そう」などと意識的になることで後帯状皮質で葛藤が生み出されてしまう。だから客観的な情報だけに注目しようとしていると「同じ結果が出た」になったりします。そうなると「客観的な情報の中に第3の選択肢である無意識が宿るのかも?」と思うわけです。でも「いい結果を出すために客観的な情報だけに注目しよう」とすると葛藤が生み出されるから認知機能が落ちてしまう。
欲があるから、とか邪な気持ちがあるから、ではなくて意識的に結果をコントロールしようとすると、後帯状皮質で葛藤が生み出されて前帯状回が活発になって炎症が起きて認知機能が低下して同じ結果が得られないだけ。
こんなふうに考えてみると私が状況をなんらかの形でコントロールをしようと意識的になると葛藤が生み出されて、認知機能が低下してしまうからコントロールを手放せばいい、となります。それがまさに第3の選択肢で「無意識におまかせ」になるわけです。
もちろん「無意識におまかせ」はナラティブなのですが、目の前にある選択肢の第3の選択肢にすることで葛藤が打ち消されて認知機能が元の状態に戻るから、それまで見えなかったものが見えて、わからなかったものがわかるようになる。
「無意識は半導体のようなもの」by DALL-E
無意識って「成功する」と「失敗する」や「成功させない」と「失敗させない」のニューロンの電気信号を遮断する絶縁体ではなくて「都合のいいように電気信号を調整してくれる」役目である半導体のようなもの。
「無意識」という半導体をナラティブでデザインすることで、「成功する」と「失敗する」や「成功させない」と「失敗させない」のシナプスの電気を適切な信号に変えてくれる。
無意識という半導体が流す適切な信号で、認知機能がフル活動をして、これまで勘げられなかったことが考えられるようになったり、気が付かなかったことに気づくことができる。
無意識のスクリプトって面白いんです。
そして、適切にスクリプトによってデザインされた無意識が面白い展開を見せてくれます(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
それでも大丈夫と書いてくださってありがとうございます。
無意識さんが働いていますね。
いつでも無意識さんが一緒にいてくれる。
嬉しいな〜!
感謝!!
シンプルかつパワフルと書いてくださってありがとうございます。
いつも、応援してくださってありがとうございます。
「自分にかけるお金がなくても大丈夫」っていいですよね。いい悪いのジャッジする必要がないっていいな〜。
そうなんです!全部、催眠スクリプトなので必要だと思った箇所を読むだけで大丈夫!!
読むだけで過去の心の傷が無意識さんの力で癒やされていく。
私の言いたいことをちゃんと書いてくださっているから嬉しい。そう、この本は催眠スクリプトっぽくないんです。
でも、私も改めて読み直してみると、いつの間にか催眠状態になっているから、無意識さんの力って面白いんです。
読んだ後にポカンとしてしまって、ってまさに催眠状態🙌。
私の心も「大丈夫」って言ってくれます。
そうなんですよね!いいとかダメじゃなくて「大丈夫」。
無意識さんが共にいてくれるから大丈夫。
嬉しいな〜。書いてくださってありがとうございます。
感謝!!
大嶋 信頼
]]>「無意識というナラティブ」by DALL-E
私たちが呼吸をしているときは、意識して「息を吸うべきか?」それとも「息を吐くべきか?」と考えながらやっていません。全部それは無意識にやっていること。
無意識は、私たちが意識をしなくても身体の必要な酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出してくれて、身体を保ってくれます。
無意識がさまざまな状況で「吸って」そして「吐いて」のスピードと回数をコントロールしてくれている。
心臓だって無意識が動かして全身に血流を巡らせてくれている。
運動をすれば、心拍数を無意識が調整して早くしてくれて、リラックスしていくとそれに合わせてゆっくりにしてくれます。
目だって無意識が瞬きをして潤してくれている。
意識的に瞬きをすることもできるけど、そんなことをしなくても無意識にお任せして私たちは日々生活している。
身体の姿勢だって意識的に真っ直ぐしようとしなくても、無意識がまっすぐな姿勢を保ってくれます。
考えてみたら歩いているときは、無意識はものすごいことをやってくれている。
右足を前に何インチ出して、そして左腕を何インチ前に出すことで身体のバランスを取る、ということを考えないでも無意識が全てそれをやって前に進むことができます。
目の前に水溜りがあれば「水溜りが目の前にある」と気づくだけで、無意識が歩幅を調整して水たまりを跨ぐことができちゃう。
無意識という存在は、常に私たちの味方になってサポートしてくれている。
そして、無意識はどんな私であっても許してくれて、助けてくれます。
私が失敗したからといって、無意識は私を苦しめるために呼吸を止めたりはしない。
失敗したって、無意識はちゃんと呼吸を早くしてくれて頭が働くように助けてくれる。
悪いことをしちゃった時も、無意識は心拍数を上げて、血液の巡りをよくしてくれます。
私たちは、頭でごちゃごちゃ考えて無意識に助けを求めなくても、無意識は常に助けてくれている。
そして、無意識の力は無限であるというのが、この無意識のナラティブの最大のポイントになります。
それは、意識してできないことを無意識が常にやってくれているから。
意識で考えると、意識の世界には常に限界がある。
限界がある意識の世界の裏側が無意識の世界だとするのならば、無意識の世界は無限(全てナラティブで書いています)。
意識できる知識には限界があります、そしたら、無意識には無限の知識が広がっている。
「意識的な力(頭で考えて)でなんとかしなければ」という興奮性シナプスと「無意識の力にお任せする」という興奮性シナプスを帯状皮質領域に作ってみる。
「意識的な力でなんとかしなければ」という興奮性シナプスには「意識の力には限界がある」という抑制性シナプスが存在する。
そして「無意識の力にお任せする」という興奮性シナプスには「無限の力を持った無意識なんて不確実なものには任せられない」という抑制性シナプスが存在しています。
でも、無意識というナラティブを使った時に、この二つは葛藤を起こさないから、前帯状回が活発になって苦痛を生み出すことがない。
なぜなら「無意識なんて不確実なものには任せられない」と抑制をかけようとしても、これまでの経験から「呼吸をしている時、心臓を動かしている時に無意識に任せているじゃない」となるから。
「意識的な力でなんとかしなければ」と思えば思うほど、これまでの経験から「意識の力には限界がある」が働く。すると、無意識の力にお任せしてみたくなってくるのは無意識側の興奮性シナプスが働くから。
潜在炎症である心の傷に対して、無意識という第3の選択肢であるナラティブを使うことで、前帯状回が活発になって生み出される苦痛から解放されて炎症が治まり、認知機能が元に戻ることで、心の傷から解放される。
心の傷から解放されて、認知機能が元に戻ることで、これまで見えなかったものが見えるようになり、分からなかったものがわかるようになります。
心の傷から解放されるだけではなくて、無意識の無限の世界を体験することができるようになるんです(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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ラットを使った意思決定についてのハーバード大学の研究は、私たちのさまざまな心理的現象の謎を解く鍵になります。
なぜ共依存タイプの親から「かわいそうに」と思われたり言われたりすると、イラッとしてしまったり、惨めな気持ちになったりするのか。
それは、「かわいそうに」という哀れみの興奮性ニューロンが存在するということは、その反対側の「ざまあみろ」というシャーデンフロイデの興奮性ニューロンが存在しているからです。
だから「かわいそうに」という態度や言葉に出している時は哀れみの興奮性ニューロンが活発になっていて、そして裏のシャーデンフロイデの抑制性ニューロンが活発になっています。哀れみの裏ではシャーデンフロイデが働いていて、その葛藤で前帯状回が活発になって苦痛を発生させたものが「嫉妬の発作」になる(ナラティブで書いています)。
「相手のことを大切にしなければ」と意識的になればなるほど、その逆の「相手を苦しめてやりたい」という感情が沸く。それは、意識的になることで、帯状皮質では興奮性ニューロンと抑制性ニューロンが働いているから。
恋愛なんかでも「あなたのことを愛しています」と相手から表現されれば、その瞬間は「嬉しい!」と幸せな気分に浸ることができますが、ちょっとすると「なんかちょっと違う!」と疑念が湧いてくる。
それって、相手の帯状皮質領域で「愛していてあなたのことを大切にします」と意識的に表現している時は、その反対側の「嫌いになってあなたを傷つけます」が抑制されているから。
可愛さ余って憎さ百倍(The greatest hate springs from the greatest love)は実際に脳内で起こっていること。
それを受けたこちら側では「愛されている」と「愛されていない」の興奮性ニューロンと抑制性ニューロンが交互に活動して、前帯状回が活発になって苦痛や葛藤を感じる。それが「恋」と表現されていたりする(全部ナラティブです)。
じゃあ、一般的に幸せに生きているように見える人たちってどうやっているの?と疑問が湧きます。
ストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がる人って、「不快」を意識する7秒前に無意識で「戦う or 逃げる」の選択をしてしまうから考えないんです。
ストレスホルモンが適切に反応する人は、考えないで、不快であるストレス刺激を無意識に回避して、心地がいいこと、楽しいことを選択する。
退行タイプはストレス刺激が起きる前から考えて緊張してしまう。
共依存タイプはストレス刺激で人の気持ちを考えてしまう。
過剰適応タイプは、無抵抗で相手の真似をして考えてしまう。
だから、普通の人が「そんな否定的に考えないでポジティブに考えればいいじゃん!」とアドバイスをしたりする。でも、普通の人は、考えないで無意識に任せているから、「楽しい結果になった!」を「ポジティブに考えているから」と後付けして解釈しているだけ。
ストレス刺激に正常に反応できない人は「ポジティブに考える」はその場でやれるけど、それをやればやるほど、その逆の「ネガティブの考え」の抑制性ニューロンが活発になって、ネガティブとポジティブが拮抗した状態で前帯状回を刺激するから葛藤と苦痛を感じてしまうわけです。
前帯状回が活発になって葛藤と苦痛を感じれば、ますますストレス刺激に対しストレスホルモンが適切に反応しなくなるので、ストレスにさらされて炎症が起きて、末梢免疫細胞が影響して認知機能が低下してしまう。
そこで「無意識」という第3の選択肢を作ってしまって興奮性ニューロンを活発にさせることで、これまでとは違った展開になっていきます。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
感謝しかないですと書いてくださってありがとうございます。
ニンニクチューブ大を買うのにも贅沢かな、とためらってしまうってわかります〜!必要なところに使えずに無駄遣いをしてまうのは本当にそう。だいたい、5、6歳から嫉妬のシャワーを浴びるようになるんですよね。小学生頃から、ってピッタリ。なんだか実践してくださって、感じてくださっていることが嬉しい。無意識がいつもついてくれているから。本当に感謝です!!
本の内容を理解できなくても大丈夫?と書いてくださってありがとうございます。
読みやすくてよかった!!青山ライフって本当に無意識を信じてくれてなのか、全然編集されないからドキドキしているんですよね。「なんくるないさ〜!」はいいですね〜。それをしんどい時に唱えていたって、無意識が働いているんだな〜。確かにこの本のタイトルはすごいです。応援してくださってありがとうございます。感謝!!
大嶋 信頼
]]>「無意識という第3の選択肢」by DALL-E
退行タイプの人が、部屋を片付けようと思っていたら、共依存タイプの人に「部屋が汚いから片付けなよ」と注意されてしまう。
普通の人だったら「注意された」という相手からのストレス刺激でストレスホルモンが上がり、さっさと片付けることができます。でも、退行タイプの場合はストレス刺激でストレスホルモンが下がってしまうから、怠くてやる気が起きない、と子供返りしてスマホの動画を見出してしまう。
これをハーバード大学のラットの研究に当てはめてみると「部屋を片付ける」という興奮ニューロンがあって、「部屋を汚くする」というもう一つの興奮ニューロンがあります。それらに対して「部屋を片付けない」と「汚くしない」という興奮を鎮める抑制ニューロンが存在しています。
退行タイプは安静時の緊張が高くて、頭の中では「部屋を片付けなきゃ」と常に考えています。だから退行タイプの脳が行動する前から「部屋を片付けなきゃ」のニューロンが興奮していたところに、共依存タイプから「部屋が汚い」と指摘されたことで「部屋を汚くする」のニューロンが興奮してしまいます。すると「部屋を片付けない」の抑制ニューロンが働いてしまって「片付ける」の興奮が静まって部屋を片付けの選択ができなくなってしまう。
そして「部屋を片付けたい」と「部屋を汚くする」の両方のニューロンが交互に興奮することで苦痛と葛藤の前帯状回が活発になるから、不快と苦痛でいっぱいになります。その苦痛で自己免疫が暴走して炎症が起きて末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下してしまいます(すべてナラティブで書いています)。
さらに退行タイプの脳の後帯状皮質では「片付けられないのは自分の責任」と「共依存タイプの人のせい」の二つの興奮ニューロンが存在しています。それに対して「自分のせいじゃない」というのと「相手のせいじゃない」という抑制ニューロンも存在しています。注意をした共依存タイプを責めることで「自分のせいで片付けられない」のニューロンの興奮が静まって「自分のせいじゃない」という抑制ニューロンが活発になる。でも、時間が経過することで退行タイプの「相手のせいじゃない」という抑制ニューロンが活発になるから「自分のせいで片付けられない」という興奮ニューロンが活発になる。その二つの興奮ニューロンが交互に活発になることで前帯状回が刺激されて活発になって、苦痛で炎症が起きて、という流れになります。
ここでナラティブを使って第3の選択肢を簡単に生み出してしまいます。
それが「無意識」というナラティブです。
「自分のせい」や「相手のせいで」という興奮ニューロンを第3の選択肢である「無意識のせい」の興奮ニューロンを活発にすることで「自分のせいじゃない」と「相手のせいじゃない」の抑制ニューロンを活発にして興奮を鎮めてしまう。
これまで使ってきた「自己免疫が暴走している」というのがまさに「無意識のせい」という第3の選択肢で抑制ニューロンを活発にさせるナラティブになります。
この「無意識」というナラティブを興味深い方向に展開させれば「無意識のせい」のニューロンの興奮で他の選択肢の抑制ニューロンが活発になり、興奮が静まる。
すると前帯状回の葛藤と苦痛の活動が鎮まり、炎症が消えて末梢免疫細胞も静かになって認知機能が元に戻っていきます。
認知機能が元に戻ることで、これまで見えなかったものが見えるようになって、わからなかったものがわかるようになる。
するとさらに「無意識」というナラティブがその人の中で広がっていく。
無意識というナラティブがその人の中で広がれば広がるほど、抑制ニューロンが活発になるから、前帯状回の葛藤と苦痛が軽減していき、さらに認知機能が元に戻る(すべてナラティブで書いています)。
この「無意識」というナラティブをどのように展開して「無意識のせい」という第3の選択肢を興奮させるのかがポイントになります。
(つづく)
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【開催日時】 2024/6/1〜7/20の土曜日(全8回のコース)
?2024/6/1(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/8(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/15(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/22(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/29(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/7/6(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/7/13(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/7/20(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
【内 容】
?リフレーミングの裏にあるストーリー
相談を受ける時にカウンセラーの防衛が働いていると、相手の悩みに投影された自分の問題から目を背けるために短絡的に判断をして対応をしてしまいます。
カウンセラーが自分のどんな現実から目を背けようとしているのかを知ることで、防衛が解けて無意識が働き、クライアントの悩みに対して美しいリフレーミングがかけられます。カウンセラーの防衛がどのように働くかを知ることでリフレーミングのテクニックを簡単に習得できます。
?予言の封筒(客観的な情報の集め方)
ミルトン・エリクソン博士が女性と面接をして相手を観察した時に「この人は妊娠している」と予測をして紙に書いて封筒に入れて封をしました。そして、実際に妊娠がわかった時に、封筒を開けさせて「ほら!妊娠していたでしょ!」と周りの人を驚かせていたというエピソードがあります。
カウンセラーは気がつかないうちに「この人はこうなる」という予言の封筒を懐に入れています。それには意識的な予言と無意識が生み出す予言があります。
無意識が生み出す予言とはどんなものであるかを知ることで、クライアントさんの物語が変わります。
?パラダイムの物語
10年後から始まって、5年後、3年後、2年後、1年後、半年後、そして3ヶ月後、1ヶ月後、という時間の経過でクライアントさんがどのようになっているのか?
そんな物語をカウンセラーは最低でも8種類作っています。物語を意識的に作ろうと思ったら、ものすごく訓練が必要となりますが、無意識は自動的に複数の物語を作成してくれています。無意識が作り出してくれた物語を幾重にも重ねることで無意識が働くカウンセリングとなります。
?メタファーとリフレーミング
クライアントさんの客観的な情報を6つ集めて、カウンセラーの頭の中でその6つの情報を3回繰り返し唱えてみるとメタファーが浮かんできます。それは無意識が与えてくれたメタファーなので、メタファー自体がクライアントさんの悩みに対するリフレーミングになっています。
無意識が与えてくれたメタファーの裏に隠れているリフレーミングを読み解く方法を確認していきます。
?メタファーが主役となる物語作り(催眠スクリプトの作り方)
メタファーが主人公となって「見て、聞いて、感じて」の順番でカウンセラーが感覚移動をしていくと、カウンセラーは深い催眠状態に入っていきます。そして、無意識の力で物語が勝手に展開していきます。「見て、聞いて、感じて」の順番で主人公が物語の中で動き回るその物語はクライアントさんを無意識の世界へと誘います。
?スクリプトを読み上げて催眠導入
アメリカの有名な俳優さんがレストランに行った時に「俳優さんがメニューを読み上げただけで給仕や周りにいた人たちが涙をした」というエピソードがあります。
相手を感動させる読み上げ方と、催眠に導入する読み上げ方の違いとはどこにあるのか?ということを体験して、どんな時でも催眠導入ができる声のトーンとスピードを無意識に教えてもらいます。
?催眠スクリプトの解説の仕方
催眠スクリプトはメタファーが主人公ですので、無意識と共に物語を作成したら「この物語は、クライアントさんの悩みとどのように関係があるの?」と意識的には全くわからなくなります。無意識さんが作ってくれたこの物語が、クライアントさんの悩みとどのように関係があるのかを意識的に解釈するのがリフレーミングのテクニックになります。物語の一つ一つの場面がクライアントさんの悩みと結びつき、カウンセラーの中の意識的な枠組みを変えてくれます。それがパラダイムな物語と繋がっていきます。
?一瞬で催眠
催眠のお師匠さんが好きだった「薔薇の詩人」の橋のたもとに座る老婆の話があります。薔薇の詩人は老婆に物語を語る必要がなくて、一輪のバラを老婆に差し出しただけで、長年そこにずっと居続けていた老婆がそこから消えて違う人生を歩み出す。一輪のバラが無意識さんの素敵なメタファーになっていて、渡した瞬間に老婆を無意識の世界に誘った。
物語を語らずにバラを渡す方法をみなさんと探求していきます。
その他、申込方法等の詳細はインサイト・カウンセリングHPでご確認ください。
]]>「ナラティブは第3の選択肢」by DALL-E
ナラティブで胃壁が修復された仕組みを、もうちょっとわかりやすく説明していきます。
ハーバード大学の研究で、ネズミが「飲み水がある右に曲がるか、それとも何もない左に曲がるか」の意思決定をする時の帯状皮質を調べました。すると、「右に曲がる」と「左に曲がる」を選択する時に興奮するニューロンがありました。さらに「右に曲がる」と「左に曲がる」を選択する時に興奮を抑制するニューロンも存在していたんです。
だから「飲み水がある右に曲がる」というニューロンが興奮している時は「左に曲がる」というニューロンが抑制されます。「左に曲がっちゃダメ!」という抑制ニューロンが働くから「右に曲がる」というニューロンが興奮して、右に曲がって飲み水にたどり着ける。
カウンセラーが仕事をしている時の「胃が痛いけど仕事をする」というニューロンが興奮している時は、もう一つの「胃が痛いから仕事を休む」というニューロンも存在しています。そんな時に「仕事を休んじゃダメ」と抑制ニューロンが働けば働くほど「胃が痛いけど仕事をする」というニューロンが興奮してしまう。
「胃が痛いけど仕事をする」のニューロンが興奮すればするほど、痛みや葛藤で活動する前帯状回が活発になり、さらに痛みが増します。すると、免疫が痛みの元となっている患部を敵とみなして攻撃して胃壁にダメージを与えてしまう(すべてナラティブで書いています)。
ナラティブは、第3の選択肢を与えてくれます。
ラットの場合だったら「飲み水がある右に曲がる」か「何もない左に曲がる」だけじゃなくて「まっすぐ進むと楽しいおもちゃがある」の選択肢が、ナラティブによって作られるということ。「まっすぐ」のニューロンが興奮することで「右に曲がる」と「左に曲がる」のニューロンは抑制される。
カウンセラーの場合は、「この痛みは相手から伝わってきている相手の抑圧された感情である」という楽しそうな第3の選択肢を作る。もちろん「本当にこれって相手から伝わってきている感覚なの?」と抑制するニューロンも存在します。でも「もしかして本当に相手から伝わってきたものかも!」とニューロンが興奮すると「胃が痛いけど仕事をする」というニューロンが抑制されて、さらに「仕事を休む」というニューロンも抑制され、相手の感情を身体で受け止めながら興味深く仕事をする、という第3の選択肢の流れになっていく。
例えば、共依存タイプの人の場合、「人の気持ちを考えてしまう」というニューロンが興奮している時は「自分のことだけを考える」というニューロンが抑制されています。すると、自分のことを考えようとしても、どうしても相手の気持ちを考えてしまう、と前帯状回が活発になって苦痛と葛藤から抜けられなくなる。
そこで生み出される「自己免疫が暴走しているから相手の気持ちを考えてしまう」という第3の選択肢がナラティブ。自己免疫が暴走して潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下する。認知機能が低下して失認が起きているから、相手の気持ちを考えてしまう、というナラティブが興味深いとなった時に、ニューロンが興奮して「人の気持ちを考える」と「自分のことだけを考える」のニューロンが抑制される。その二つの選択肢の興奮が抑制されることで前帯状回の活動が治って苦痛と葛藤から解放されていく。
では、どうやって第3の選択肢であるナラティブは生み出されるのであろう?
ナラティブは、ナラティブを使うことで簡単に生み出すことができる(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
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「苦痛は相手から伝わってくるもの」by DALL-E
ある心理カウンセラーが仕事をしている時に胃痛で苦しみます。それでも、我慢して仕事をしていたら、休日に胃痛で倒れてしまう、ということが月に2度ほど起きるようになってしまいました。
知り合いのお医者さんがいる病院に行って、胃カメラを飲んだら胃潰瘍の跡が確認されます。
そして、お医者さんから「あんたは真面目すぎるから胃がやられるんだよ!」ともっと肩の力を抜いて仕事をするようにアドバイスされました。
そのカウンセラーは「仕事を生真面目にやっているから胃が痛くなる」と自分の真面目さを責めてしまいます。
でも、不真面目に仕事をやるわけにはいかないから、どうしたらいいのかわかりません。
とりあえず、いろんな種類の胃薬を買って飲んで試してみるのですが、さらに胃痛はひどくなってしまいます。
もしかして、食べ過ぎてしまうから胃の調子がおかしくなるのでは?と思って、食べる量をコントロールしようとするのですが、どうしても仕事が終わるのが遅くて、ストレスが溜まっていると食べてしまって、次の日には胃の調子が悪くて、食べ過ぎたから胃の調子が悪いんだ、と自分を責めることを繰り返していました。
ある日、カウンセラーは「今日は胃の調子がいいな」と思って仕事をしていました。受付から内線で「次のクライアントさんをご案内します」と連絡があって、そのクライアントさんがドアの向こうでドアを開けようとドアノブを回した瞬間に「うわ!胃が痛い!」とそれまで調子が良かった胃が急に痛み始めます。
「なんでこんなに急に胃が痛み出したんだ?」と痛みに耐え脂汗をかきながら、目の前に座っているクライアントさんの話を聞いています。クライアントさんは無表情で淡々とパートナーに対する愚痴を話している。その話を聞いているカウンセラーの胃の痛みがどんどん酷くなっていき、顔が歪んでしまうのがわかる。すると淡々と話していたクライアントさんが「そうなんです先生!これまで私の話を誰もわかってくれなくて、誰しもがパートナーの肩を持って私を責めるんです!先生だけです!私の話をわかってくださったのは」とそれまで無表情で淡々とお話になっていたクライアントさんが急に泣き出して、怒りの感情を吐露し始める。
クライアントさんがこれまで出せなかった怒りの感情を涙ながら吐き出せば吐き出すほど、カウンセラーの胃の痛みが消えていき、それまでの苦痛の表情が安堵の表情へと変わっていった。
そして、クライアントさんは感情を吐き出してスッキリした表情で部屋から出ていく。
そんな後ろ姿を眺めながらカウンセラーは「あの胃の痛みって相手の感情を真似てしまっているから起こっていたのかも」と思いながら、一つのナラティブができ上がります。
クライアントさんの「誰からも理解されない怒りの感情」は誰からも理解されないから抑圧されていて、その外見や話し方からは「怒っている」ということは一切わからない。
クライアントさんがドアノブに手をかけて、カウンセラーがクライアントさんに注目した瞬間に、クライアントさんの状態を無抵抗で真似てしまう。クライアントさんの抑圧された怒りを無抵抗で真似るとき、その怒りを胃の痛みとしてカウンセラーは感じていた。そして、クライアントさんが怒りを十分に吐き出した時に、カウンセラーは胃の痛みから解放されたのもクライアントさんの状態を無抵抗に真似ていたから。
「身体の不具合は相手の感情を無抵抗に真似てしまっているから」というナラティブでそのカウンセラーは、胃痛の悩みから解放されます。それまで手放せなかった胃薬が一切必要なくなり、自由に楽しく食事ができるようになり、体重も増えていきました。
このナラティブに辿り着くまでは「胃が痛いのは自分が不摂生をしているせい」とか「仕事を強迫的にやっていてやめられないせい」などと自分を責めていたんです。
「この胃の痛みは相手から伝わってくる相手の抑圧された感情」というナラティブに認識が変わってみると、胃の痛みを頼りに「おぉ!この方は無表情だけど怒っているかも」と胃の痛みに注目しながら話を聞くことができる。すると、ちゃんと抑圧されていた感情が引き出されて「おぉ〜!やっぱり怒りがあった〜!」で胃痛から解放されます。そして、クライアントさんも抑圧されていた感情が統合されて本来の自分に戻っていく、という展開になっていきます。
このナラティブで、自己免疫の暴走が治って、胃の細胞が修復されて元の状態に戻っていきました。
薬ではなくて「物語(ナラティブ)」で胃壁が修復された、と考えてみると面白いんです。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
いつも不思議と書いてくださってありがとうございます。
「読んでいるうちに、あれ、わからないような、わかるような??という不思議な感覚になり」と書いてくださったのが嬉しいです。「分かるようでわからない、分からないようでわかるかも」と意識が混乱することで、無意識が働く催眠的アプローチ。青山ライフの社長は、そこを全く編集しないで出してくださるから。それをわかってくださっているのは感動!!いや〜!無意識さんの力って本当にすごいですね。読んでいて鳥肌〜☝️感謝!!
大嶋 信頼
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花粉症は、花粉が目や鼻から体内に入ってくると、免疫システムが「異物で敵」と判定して「IgE抗体」を作ってしまいます。
そして、花粉が再び体内に入ってくると、花粉はマスト細胞にくっついているIgE抗体と結合する。すると、マスト細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されて鼻水や目の痒みなどさまざまな症状を引き起こしています。
以前、人の出すニオイでアレルギー反応が起きる、と書いていましたが、退行タイプ、共依存タイプ、そして過剰適応タイプも「異物=敵」とみなすことで花粉症のように抗体ができてしまう(すべてナラティブで書いています)。
退行タイプは、共依存タイプに対して抗体ができてしまっていて、共依存タイプで自己免疫が暴走して認知機能が低下してしまう。共依存タイプも、退行タイプへの抗体が作られてしまうから、退行タイプと接触した時に、自己免疫が暴走して認知機能が低下するから、心配とか不安とか苛立ちなどのさまざまな症状に振り回される。
過剰適応タイプは、人からの「嫉妬」で抗体が作られてしまって、嫉妬を浴びた瞬間に「異物=敵」で自己免疫が暴走して認知機能が低下してしまう。そして、ストレス刺激に反応できなくなる学習性無力感になって、相手の状態を無抵抗で真似てしまいます。
要するに抗体ができてしまって、自己免疫が暴走してしまうアレルギーと一緒だから、自分の意志の力でコントロールすることはできないし、それを簡単に治そうと思っても一度作られてしまった抗体は排除することは現在の医学では困難みたい。
安易な考え方としては「嫉妬してくる人を敵とみなさなければいい」となるのですが、抗体ができてしまっているので、本人が考える前に「嫉妬=敵」となってしまう。さらに抗体は体内に蓄積されていくので、嫉妬を浴びれば浴びるほど嫉妬に敏感になって自己免疫が暴走してしまう。
ここで出てくるのがナラティブアプローチになります。
ここまで書いてきたナラティブでは「自己免疫が暴走している」と気づくだけでいい、としています。
例えば、人と会った後に、惨めな体験を繰り返し頭の中で思い出してしまう、という症状に対して、普通だったら「私はクヨクヨとこのことを繰り返し考えてしまう」と自分を責めてしまう。
ナラティブアプローチでは、嫉妬を浴びて学習性無力感で無抵抗で嫉妬してくる相手を真似てしまうから、繰り返し惨めなことを考えてしまう、と自分を責める必要がなくなるナラティブが展開していきます。
自己免疫が暴走して炎症で認知機能が低下してしまう、というのも一つのナラティブなのですが、自分を責めてしまうのも自己免疫が暴走しているから、とナラティブで「あなたのせいじゃない」となった時に、不思議と不快な症状から解放されて、本来の自分を取り戻していく。
人って意識では自分を責めている自覚が持てなかったりするのですが、ナラティブアプローチで「あなたのせいじゃない」と外在化された時に、症状から解放されたりするので「あぁ!自分を責めていたんだ」ということに後から気付けたりします。
退行、共依存、そして過剰適応タイプもアレルギーである、というのも「抗体ができてしまったせい」という外在化であると同時に、症状が起きた時に、自分を責める必要がなくなるナラティブになっているわけです。
このナラティブアプローチの外在化のところをもうちょっと詳しく書いていきます。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
無敵になるものがたりと書いてくださってありがとうございます。
どんな苦しみも吹き飛ぶすごいスクリプトって嬉しい😆
無意識さんの力は最高です!!
無意識さんってツッコミどころをちゃんと作ってくれて、笑わしてくれるんですよね。
ツッコミと笑いの中に無意識は宿ります。
無意識さんの魔法の杖って素敵な表現🪄
無意識さんがちゃんと望みを叶えてくれる予感がします。
感謝!!
素晴らしいって書いてくださってありがとうございます。
オーディオブックはいいですね!青山ライフの社長にお願いしてみよう!
いつもありがとうございます。
また大切な1冊が増えたと書いてくださってありがとうございます。
すぐに予約をしてくださったんですね。嬉しいです。
エピソードが当てはまるのは本当に苦しんできたから。
そして、無意識さんと共に歩んできたから。
「本の内容を覚えてなくても大丈夫!」で笑ってしまいました。
たしかに🤭!
そうなんですよね〜、無意識さんと共に生きてきた過去が肯定されるんです。すごいな〜。
最後の「大丈夫!」が心に沁みて涙が出てきた。
感謝!!
大嶋 信頼
]]>「優れているものがないって思うのも学習性無力感」by DALL-E
ある男性は、仕事でもものすごい成功をして周囲からも尊敬される存在になっていました。
でも、パートナーとの関係がいつもうまくいかず、すぐに別れてしまいます。
男性は、パートナーと付き合っても、仕事が忙しいからすれ違いが起きてしまって、関係が続かないんだろう、とそのことを問題視はしていなかった。
そんな時に催眠療法にちょっと興味を持って「パートナーとの関係が長続きしない」ということを相談します。
催眠療法を受けてみた時に、幼少期に親から殺されそうになった、という場面が出てきてびっくり。
「いやいや!私の両親は私を大切に育ててくれたからそんなことがあるわけない!」と心の中で否定する。
でも、確かに、家族で旅行に行った時の場面であった。その時に何か危ない目にあった記憶はあったけど「まさか、父親が自分のことを殺そうとしたなんて」と衝撃を受けます。
そして、さらに催眠状態でその状況を詳細に見ていくと、殺意を持った父親の向こうでほくそ笑んでいる母親の姿が見えて、男性は全てを悟った。
男性は両親から才能を認められて大切に育てられてきた、とそれまで信じて疑ったことがありませんでした。
自分が父親に殺されそうになっている場面で、ほくそ笑む母親の姿が、それまで幸せだったパートナーとの生活がどんどん荒んで破綻して別れるに至った時に浮かぶ母親の笑顔と一緒だった。
それまでは「心の中で優しかった母親を求めているからパートナーと別れるのかな?」とその笑顔が浮かぶたびに思っていたのですが、それが違っていたことに気づきます。
母親のその笑顔はシャーデンフロイデであったことが見えた時に、男性はパートナーと幸せになればなるほど苦痛を感じるようになり、そして、あれだけ幸せだった関係に終止符を打った時に、不思議な安堵感に包まれるその仕組みが見えてしまったんです。
この男性は、幼少期に両親から類稀なる才能を嫉妬されて学習性無力感になっていました。
もちろん、この男性の両親は「子供に嫉妬をしている」という自覚はありません。
むしろ、この子の才能を伸ばしてあげたいと思っているのですが、男性が楽しんでいる姿を見て父親はイラッとしていた。
そして、父親に怯えている幼い子供を母親はほくそ笑んで見守っていた。
これは一瞬のことなのですが、これが一回でもあるということは、それまでもずっと養育者の前帯状回は活発になって葛藤や苦痛を感じていたはず。そして、男性が失敗すると線条体が活発になって苦痛がおさまる、ということを繰り返していたら、男性は幼い頃から養育者の電気ショックを浴びて学習性無力感になる。
男性は、学習性無力感だから「何も感じていない」という状態で淡々と生活することができますが、一般的に「幸せ」という状況になると、周囲の嫉妬の発作を無抵抗で真似てしまいます。
学習性無力感で淡々と生活できるはずの男性が、幸せと言われる状況で周囲の真似をし苦痛と葛藤を感じて、その幸せな関係を破壊した時に安堵感を感じるのは、周囲のシャーデンフロイデを無抵抗で真似るから(全てナラティブで書いています)。
この男性の場合もそうなのですが、類稀なる才能を持っていて成功しているのに「養育者から嫉妬をされるものは何もない」と思ってしまいます。養育者の方が才能を持っていて、自分を嫉妬するような理由がないと信じて疑わない。
まあ、常識的に考えたら、さまざまな能力は遺伝するものであったりすることから「両親と自分に差はない」となります。
ただ、普通の人でしたら優越の錯覚を起こすので「両親よりも私の方が優れているかも」と思えるわけです。
過剰適応タイプの人は「自分には嫉妬される資質は全くない」と確信を持ってしまうのは、ずっと嫉妬の電気ショックを浴び続けてきて学習性無力感になっているから。
だから、過剰適応タイプになってしまうと、この嫉妬の仕組みに気づくことが困難になって、幸せやチャンスを破壊して安堵する循環から抜け出せなくなる。
不快感を感じているかも、と気づいた時に「自己免疫が暴走している」と心の中で思ってみる。
すると、それまで「嫉妬されるようなものは何もない!」と思っていたのが「あれ?もしかしてこれに嫉妬されていたんだ!」と認めることができるようになる。
不快を感じた時に「自己免疫が暴走している」と思ってみると、次第に自分の資質が認められるようになり、嫉妬のストレス刺激を自由に回避して、自由に生きられるようになります(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「惨めさに浸るのも相手のシャーデンフロイデを起こすため」by DALL-E
過剰適応タイプの人は、一人になった時に、過去の失敗を繰り返し思い出して惨めな気持ちになる、というのがあります。
本人は、思い出される過去のことが苦痛、と思っていますが、実際は、嫉妬をしてくる相手の真似をしてしまった前帯状回の苦痛を打ち消すために、惨めな体験を思い出して相手のシャーデンフロイデを引き起こし線条体の活動を活発にして苦痛を打ち消そうとしているだけ。
嫉妬って、相手が優れた物や特性を持っていると、前帯状回が活発になって葛藤と心の痛みを引き起こす、という動物的な反応。
嫉妬で心の葛藤や痛みを感じたら、不快な表情になったり、不貞腐れた態度を取ったりします。
それが、嫉妬をされる側には、ストレス刺激となります。
正常にストレスホルモンに反応する人は、そんなストレス刺激を受けたら「戦う or 逃げる」を自動的に選択する。
ストレスホルモンで「戦う」を選択した場合、相手の態度にイラッとして「なに?なんか文句があるの?」という自然な反応をするので、相手の「私の方が優れている」を打ち砕いて、嫉妬の発作を打ち消すことができる。
正常なストレスホルモンで「逃げる」を選択した場合は、嫉妬の発作を起こしている人の不快な態度を意識する前に「なんか変な人」という感じで、一切、気にも留めない感じで去ってしまう。だから、後から嫉妬の発作を起こした人のことも思い出すことがないから、不快感に取り憑かれない。そして、嫉妬の発作を起こすような人を学習するから意識しなくても関わらなくなる。
過剰適応タイプが、嫉妬の発作を起こした相手の真似を無抵抗でしてしまうのは、学習性無力感があってストレスホルモンがストレス刺激で動かないから。
相手の心理的な苦痛を真似ることで、その場は的確な対処ができてしまう。
嫉妬の発作を起こしている人の前帯状回の過活動から起きる葛藤や苦痛って、劣等感や不安、そして恐怖などと解釈する。
だから、不貞腐れた態度を取っている相手に、謙虚に丁寧に対応することができるのは、まさに過剰適応。過剰適応タイプは無自覚で相手の真似をしていますが、相手の真似をしているから、相手の求めていることを提供することができたりする。
でも、相手の真似だから、前帯状回が引き起こす葛藤や苦痛がいつまでも消えない。
打ち消すためには、相手のシャーデンフロイデで線条体が活発になること。
だから、一人になった時に嫉妬してくる相手のシャーデンフロイデを引き起こすために、惨めな体験を繰り返し思い出してしまう。さらに、シャワーを浴びなかったり、顔を洗わないで寝てしまったりして、自分の惨めさを演出するのも相手のシャーデンフロイデで相手の線条体を活発にさせて、この苦痛から逃れるため。
過食やお酒を飲んで苦痛を紛らわそうとしているのではなくて、とことん惨めな状態になるのは相手のシャーデンフロイデを引き起こすためにやっている。だから、やってしまった後に「あぁ〜あ!」とものすごく惨めな気持ちになって、自己肯定感が皆無の状態になる。こんな状態は人には見せられない、という感覚になることで、嫉妬する側のシャーデンフロイデを引き起こして活発になった線条体を真似る。
嫉妬してくる側のシャーデンフロイデで活発なった線条体を真似ることで、再び社会に過剰適応することができるが、過剰適応をすればするほど、嫉妬のストレス刺激にさらされて、という循環になるわけです。
だから、過剰適応タイプは、外見からは想像できないような、自己肯定感の低さを抱えている。
立派にさまざまな困難を乗り越えてきたように外からは評価されるが、ストレス刺激に反応できない過剰適応タイプは、その自覚が全く持てない。どんな業績や功績があったとしても、嫉妬を起こしてくる人たちのシャーデンフロイデのための惨めな自分づくりのために全て打ち消されて何もなかったことになってしまう。
外見は立派に見えるけど中はボロボロという過剰適応タイプの人が「自己免疫が暴走している」と心理的な苦痛を感じるたびに唱えてみる。
すると、惨めさから解放されて、不快な人のしがらみから解き放たれていく。
一人になった時に、色々考えそうになった時にも「自己免疫が暴走している」と唱えてみると、これまで見えなかったものが見えるようになって、わからなかったことがわかるようになってくる。
過剰適応タイプでずっと生きてきた人生から解放されて、自分らしく生きられる(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)を購入していただきありがとうございます。
今年に入ってから、心の傷について詳しく書く、ということをやりだしました。
この内容は、英語のブログになっています。
ここで書いている内容は、普段、全てブラックボックスに入れていて外には出さないもの。
今回の本のタイトルで「それでも大丈夫!」って軽い内容のようですけど、ここで書かれている同じブラックボックスが背後には隠れています。
トラウマ、養育者との関係性、そして脳のネットワーク、さらには炎症、自己免疫の暴走、そして遺伝子の問題など。
意識的にそれらをコントロールしようとすることは難しい。
でも、無意識さんにはそれができちゃう。
無意識さんに全部お任せ!で本来の自分に戻って素敵な人生を歩み出す。
おすすめの一冊です!!
大嶋 信頼
]]>「全て惨めになるためにやっていた」by DALL-E
ある過剰適応タイプの女性は、外出して人と会った後に、ものすごい怒りが湧いてきてしまう。
そして、ある時は、人と接触し一人になった時に、ものすごい孤独感を感じてしまう。
すると、この女性は、家に帰ってから食べるのがやめられなくなって、ジャンクフードを吐くまで食べてしまいます。
この女性が人と会った時に、相手が嫉妬の発作を起こして心理的な苦痛を感じるのは相手の脳の前帯状回が活発に活動するから。
女性の優れている知能や容姿で嫉妬の発作を起こしていることは相手は自覚できません。
人には、成功したら自分に帰属されますが、失敗した時は相手のせい、と自動的に相手に帰属されるようになっています。
だから、心理的苦痛を感じた相手は「この人のテンションが高いから苦痛になっているんだ」と勝手に解釈をする。そして、微妙な表情になって女性の話を聞くことができなくなっていく。
過剰適応タイプの女性は「私の話がつまらないから相手の表情が変わったんだ」と解釈します。
でも、実際に起きていることは、女性は学習性無力感からストレス刺激に適切に反応できず、無抵抗で相手の真似をしてしまうために、相手の心理的苦痛を真似てしまうということ。
相手は嫉妬の発作で前帯状回が過活動を起こしているわけですから、相手の劣等感を女性は見事に真似てしまいます。
普通だったら、失敗したら相手のせい、になるはずが、相手の劣等感を真似ているから「相手がつまらなそうになったのは私の話し方のせい」と自分を責めてしまいます。
もちろん女性は「人の話をもっとちゃんと聞けよ!」と相手に怒りを感じたりするのですが、その裏では相手の劣等感を真似ているから「私の話し方が悪いから」という感じで自分を責めて苦痛を感じている、と解釈するわけです。
そして、女性は相手の真似をして苦痛を感じてしまったので、家に帰っても、その感情は適切に脳内に整理されない。
前帯状回がいつまでも活発に活動し続けて葛藤や苦痛を感じさせる。
その葛藤や苦痛が自分や相手に対する怒りである、と解釈すると、怒りがぐるぐるして不快なことを考えるのが止まらなくなる。
前帯状回の葛藤や苦痛が孤独と解釈すれば「私は誰からも好かれず孤独である」という苦痛で苦しんでいることになります。
嫉妬の発作を起こしている相手の前帯状回の活動は「ざまあみろ」というシャーデンフロイデで線条体が活発になって苦痛が治ります。
前帯状回が活発になって苦痛を感じていた人は、相手が失敗したり惨めな状態になることで報酬系の線条体が活発になってある種の喜びを感じる。自分の方が上、という優越の錯覚を起こします。
一方、過剰適応タイプの女性は無抵抗で相手の脳を真似てしまうから、苦痛から大量にジャンクフードを食べて吐いて惨めな思いをする、ということで線条体を活動させる。
女性は大量に食べることで苦痛を解消しようとしている、と解釈していますが実際は違っていて、惨めな醜態を晒す、ということが目的。それで嫉妬をしてくる相手はシャーデンフロイデで線条体が活発になる。
過剰適応タイプの人は、一人になった時に「この惨めさを解消するために過食をする」とか「お酒を飲む」や「妄想に耽る」などということをやっていると思っています。
まあ、確かにその解釈は間違っていないのですが、本当の目的は「惨めな醜態を晒す」ことで相手のシャーデンフロイデで線条体を活発にすること。線条体の活動によって前帯状回の苦痛が治るから(全てナラティブで書いています)。
苦痛を感じて、いてもたってもいられず大量に食べてしまうのも、結果的に体型が崩れて、周囲の嫉妬をしてくる人たちのシャーデンフロイデを引き起こすため。
惨めになればなるほど、それがやめられなくなるのは、学習性無力感で無抵抗で相手の脳を真似てしまうから。
過剰適応タイプの人は、相手の苦痛を無抵抗で真似て、そして、それを打ち消すために惨めさを生み出して、相手のシャーデンフロイデを引き起こし報酬系である線条体を活発にさせる。
過剰適応タイプの人は「自分の孤独感と闘っている」と思っているけど、それは相手の感覚を真似ているから、いつまでも消えない無限ループになってしまう。
一人なった時の孤独感や惨めさ、そして怒りなどの苦痛はみんな無抵抗で真似をしてしまった相手の感覚。
そんなことを感じた時に「自己免疫が暴走している」と思ってみると、いつの間にか心の中のざわつきが消えていく。
心の中のざわつきが消えてしまったら寂しいような感覚がありますが、それも相手の前帯状回の葛藤と苦痛を無抵抗で真似ているから。
ざわつきを感じたら「自己免疫が暴走している」と思ってみると、心が静かになっていき、やがて嫉妬してくる相手のストレス刺激でちゃんとストレスホルモンが反応するようになります。
嫉妬してくる相手のストレス刺激でちゃんとストレスホルモンが反応すると、本来の相手の姿が見えてくる。
そしたら、学習性無力感から解放されて、自由になっていく(全てナラティブで書いています)。
自由になることで、自分の中の無限の可能性が広がっていきます。
(つづく)
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「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)を購入していただきありがとうございます。
早速Amazonのレビューを書いてくださって感謝です!!
良い本は深い内省をうながすって聞いたことがありますと書いてくださってありがとうございます。
朝から、泣いてしまいました。
「今まで本当によく頑張ってきたね」という言葉が心の中で繰り返されて涙が止まらなくなる。
無意識さんって本当に優しいな〜。
感謝!!
大嶋 信頼
]]>「優越の錯覚で嫉妬の発作は自覚ができない」by DALL-E
嫉妬の発作を起こす人は、嫉妬の対象者よりも自分が優れていると思っています。
妬みが起こった時に脳は前部帯状回が活発になることが研究で明らかになっているから、嫉妬の発作を起こしている人は、心の痛みと葛藤を感じる。
相手の方が優れている、という妬みの感情で心の痛みが生じているのに、嫉妬の発作を起こしている本人は、その自覚が持てない。
嫉妬の対象者との関係性によって、その心の痛みは様々な形に解釈されます。
嫉妬の対象者に感じる心の痛みが「憎しみ」であった場合は「相手が悪」で「私が正しい」となっている。
憎しみを抱いている本人は自覚できないけど、相手が強者で自分が弱者となって、起きている嫉妬の発作で「価値の転倒」が起こり「弱者が善で強者が悪」になってしまって相手に憎しみを抱いている、と脳で起きている心理的苦痛を解釈します。
組織の中で嫉妬の発作を起こしている人が心理的苦痛を感じた時に、嫉妬の対象者に「あなたは組織を乱している」と責めたりする。何が起こっているかというと、「組織を乱す悪」で嫉妬を起こしている本人は自身を「組織を乱すものを裁く善」と解釈する(全てナラティブで書いています)。
芸能人とかの間違いをネット上で指摘している人も「自分が弱者で善」になっていて「相手が強者で悪」になっているから、悪が行った行為に対して心を痛めているから、書き込みをしている、と思っている。やっている本人は心理的苦痛があるから、自分が被害者の感覚になっていて、ひどい書き込みをしていても、心を痛めて書いているので何も悪いことをしている感覚はありません。
そして、嫉妬の発作で破壊的な人格に変身して、相手が直接的ではなくてもダメージを受けた時に、報酬系である線条体が活発に活動して、前帯状回が活発になって感じていた苦痛から解放されて「蜜の味」を感じることになります。
ちなみにこの報酬系の線条体は「自分は相手よりも優れている」という優越の錯覚に関係しています。
NIHに掲載されている研究では、嫉妬の対象人物に不幸が起こると活発に活動する線条体が前部帯状回で制御されていると「私は相手よりも優れいている」という錯覚を起こしにくいのですが、制御されていないと優越の錯覚を起こしてしまう。
ある意味で、シャーデンフロイデで「ざまあみろ」と嫉妬の対象者に感じれば感じるほど「私は優れている」という錯覚に浸ることができちゃう。だから、本人は嫉妬の対象者よりも劣っている自覚は持てない。
劣等感があるから、相手に嫉妬して攻撃してしまう、という自覚は嫉妬の発作を起こしている本人には持てない。
だから、嫉妬の対象者に「良かれと思って」と注意をしたり、アドバイスをしたりする時は、嫉妬の発作を起こしてやっている攻撃なのですが、嫉妬の発作で前帯状回が活動した心の痛みを「相手を心配して心が傷んでいる」と解釈してしまう。
そして、嫉妬の対象者が失敗した時に「ほら見なさい!」と言いながらも「あんな目にあってかわいそう」と思っている時に線条体が活発になって優越感を感じている状態。
こんなことを書くと過剰適応タイプの人は「私も知らないうちに嫉妬しているのでは?」と思ってしまう。
「私も嫉妬しているのでは?」と苦痛を感じるということは、優越の錯覚を感じる線条体を痛みと葛藤を感じる前帯状回が制御していることになる。
そう、過剰適応タイプの人は、学習性無力状態だから、嫉妬をしている人を無抵抗で真似ても、優越感は感じられない。
嫉妬の発作を起こす人も、相手が優れていることを感じた時に前帯状回が活発になって苦痛を感じてしまう動物的な反応であって、意図的に嫉妬の発作を起こしてるわけではない。
そして、脳が反応した時に感じた苦痛をどのように解釈してしまうかで、相手の態度が変わるだけ。
憎しみを向けてくる相手は、気づかないうちに子供返りをして弱者となって、悪である強者に心を痛めていることになっている。
線条体が活発になり、優越の錯覚がある人は「この人のために心を痛めて憐れんであげている」となって、嫉妬の対象者に無自覚で電気ショックを与え続けて、相手を学習性無力感にしてしまう。
過剰適応タイプが誰かと接したり、思い出したりして心理的苦痛を感じた時に「自己免疫が暴走している」と気づいてみると、無自覚に嫉妬の発作を起こしている人をスルーすることができる。
自己免疫が暴走している、と気づくだけで、ストレスホルモンがちゃんと嫉妬してくる相手に反応して、「戦う or 逃げる」を考える7秒前に自動的に選択することができるから。
「自己免疫が暴走している」と気づいてストレスホルモンが正常にストレス刺激に反応することで、学習性無力感から自由になり、自分オリジナルの姿で生きられる(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)を購入してくださってありがとうございます。
たくさんの方が購入してくださってとても嬉しいです。
今、心の傷の仕組みをブログで丁寧に書かせていただいてます。
仕組みを知れば知るほど、自分の意志の力でコントロールすることは難しい、ということが見えてくる。
意識でコントロールするのは困難だから、このまま学習生無力感になってしまうのか?
いいや!無意識さんは「それでも大丈夫!」って優しい言葉をかけてくれます。
「お金がなくても、才能がなくても、落ち込んでいても、ヘタレでも、無意識がついているから、大丈夫なのです!」って青山ライフの社長さんがつけたサブタイトルが心に沁みます。
無意識が「それでも大丈夫!」って言いながら本来の自分に戻してくれる。
そして、本来の自分に戻って無意識と共に自由に歩む喜びが感じられます。
読んでいただけたら嬉しいです!
大嶋 信頼
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「センスがないのは、妬みを真似てしまうから」by DALL-E
過剰適応タイプは、人間関係において残念な選択をしてしまいます。
自分のことを認めてくれる人とお付き合いをすればいいのに、そういう人には魅力を感じず、自分のことを蔑むような人に媚を売りたくなってしまう。
過剰適応タイプは「誰からでも好かれなければいけない」とか「平和主義だから」などと思っていて自分を傷つけるような人に注目してしまう。自分を傷つけてくるような人の気持ちを考えて、心の中で戦ってなんとか自分の良さをわかってもらいたい、と努力している、と思っている。
それは過剰適応タイプの人がこれまで人間関係で嫌な思いをたくさんしてきたから、自分は人を嫌ったりして相手を傷つけたくないから、自分を傷つけてくるような人こそ大切にして自分に振り向かせたい、と解釈しています。
これまでの経験から人から嫌われるのが怖いから、どうしても自分を嫌ってくる相手のことを考えてしまって、嫌な思いをたくさんしてしまう。
でも、過剰適応タイプの中では、面白いことが起こっている。
それは、過剰適応タイプは、養育者の嫉妬の電気ショックを浴びせられることで、学習性無力感になっていること。そして、学習性無力感で無抵抗に相手の真似をしてしまう性質があること。
Scienceに掲載された妬みの研究では、妬みを起こしている人は、葛藤や痛みを処理する脳の前部帯状回が関連していた。だから嫉妬している相手は劣等感や敵対心を伴う心の痛みを感じていることが脳画像の解析でわかってきた。
相手の状態を無抵抗に真似てしまう過剰適応タイプが相手を思った時に、葛藤や心の痛みを感じてしまうのは相手に執着しているからではなくて、相手が過剰適応タイプを妬んでいて、葛藤や痛みを感じる脳の部位が活動しているだけ。
そして、妬んで傷つけてくる相手と実際に対面して、傷つけられて惨めな思いをした時に、「悔しい!」と余計に傷つけてくる相手のことを考えてしまうのも相手の脳の状態を無抵抗で真似ているから。
妬みで葛藤や心の痛みを感じている相手が過剰適応タイプが苦しんでいる姿を見た時に、「他人の不幸は蜜の味」とシャーデンフロイデが起きます。過剰適応タイプに不幸が起きると、妬みを起こしていた人の脳の線条体の活動が高くなります(線条体は報酬系の一部で、心地よい感情や意思決定など情動や認知過程にも関わる部位)。要するに妬みで葛藤や心的苦痛を感じていたのが、過剰適応タイプの失敗で線状体の活動で苦痛が緩和されて蜜の味を感じやすくなる。
過剰適応タイプが無抵抗にそれを真似てしまうから、妬んでくる相手を考えて葛藤して苦痛を感じていたのが、自分が苦しんだり失敗することで今度は苦痛が解放されて蜜の味を感じてしまうので「相手のことを繰り返し考えるのやめられない」となる(全てナラティブで書いています)。
そして、妬んでくる相手の前で苦しんだり失敗を繰り返してしまうのは、相手の脳を真似て苦痛や葛藤から解放されて蜜の味を感じるため。
過剰適応タイプが、妬んで傷つけてくるような人のことを考えるのが止められなくなるのは、相手に執着しているのではなくて、相手の脳を無抵抗で真似てしまうから(ナラティブで書いています)。
これは、人を選ぶセンスの話になりますが、お金のこと、服装など様々な場面で周りの人の嫉妬が過剰適応タイプを「センスなし」にしてしまうわけです。
例えば、過剰適応タイプの人が”お金”を持っている場合、周りからの嫉妬を真似てしまうから「お金を持っていると葛藤があって苦痛である」となってしまう。そして、お金を無駄に使って貧困状態になった時に、周りの人たちのシャーデンフロイデが伝わってくるから「無駄遣いがやめられない」となりお金がちっとも貯まらない。そう「お金がちっとも貯まらない」が妬んでくる人たちの快感ですから、それを過剰適応タイプが真似てお金がない状態を繰り返す。
服装や容姿なんかでも同じことが起きます。
美しい容姿をしていたら、苦痛と葛藤が起きる。
そして、センスがない醜い姿になった時に周囲のシャーデンフロイデを真似てしまうから「醜くなることが蜜の味」となっているけど、本人は妬んでくる人の真似をしているので、ただただひたすら葛藤をして苦しんでいる感覚になる。
心の中で葛藤を起こしていたり苦痛を感じたら、「自己免疫が暴走している」と思ってみると、嫉妬してくる人たちを無抵抗で真似るのが止まる。
「自己免疫が暴走している」と思うだけで、ちゃんとストレスホルモンが適切に上がるようになって、嫉妬してくる人たちを自然と回避する。すると自分を傷つけてくるような人に注目しなくなり、自分を大切にしてくれる人たちに目が向けられて、どんどん苦痛と加藤から解放されて自由になります。
どんなことに対しても心の中で苦痛と葛藤を感じた時に「自己免疫が暴走している」と思ってみると自由になっていく(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)は今日から発売です!
現在、ブログで難しい心の傷の仕組みのことを書いていますが、この本は催眠スクリプトで書いているのでシンプルで読みやすいです。
そして、読むだけで無意識の力が働いて、心の傷を癒してくれる。
今、ブログで書かれている、さまざまな心の傷に、この本の中に書かれている42の催眠スクリプトがそれぞれ対応しております。
目的はもちろん、自由になること。
自由になって本来の自分に戻ること。
私も、この本のスクリプトのおかげでどんどん自由になっています。
自由になって、本来の自分に戻っていくと、日々の発見が楽しくなっていく。
皆さんの無意識さんと書かせていただいた一冊です。
読んでくださったら嬉しいです。
ブログで読んでいただいた方も、再び本として手にとって読んでみると、違った効果があると思います。
いつも、応援ありがとうございます。
大嶋 信頼
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「シャーデンフロイデを真似てハズレくじを引く」by DALL-E
ストレス刺激でストレスホルモンが正常に上がって、そして時間と共に下がってくる親に育てられた場合、子供もストレス刺激に対して正常に反応するようになります。
ストレス刺激に対して正常に反応するようになる、って簡単に書いていますが、これってすごいことなんです。
なぜならば、マックス・ブランク研究所の研究では、人は何かを判断する7秒前に脳が判断しているから。
ストレス刺激に対して、ストレスホルモンが正常に反応していれば、ストレス刺激に対して「逃げる or 戦う」を考えないで決定して行動しているから(全てナラティブで書いています)。
普通の人たちは考えないで普通の選択をすることができる。
学校のランチの時間で、みんな一斉に一緒にランチをする人たちグループになれるのは、考える前にストレスホルモンがちゃんと動いて自然と行動できるから。
退行タイプの子供は、ランチの時間になる前から「ランチの時間どうしよう」と考えてしまうのは、安静時にストレスホルモンが上がってしまうから。そして、ストレス刺激であるランチタイムを知らせるチャイムが鳴った瞬間にオロオロしてしまうのはストレスホルモンが下がるから。ストレスホルモンが下がって子供返りしてしまうが、それを見かねた共依存タイプが退行タイプの子供を誘ってくれる。
共依存タイプの子供は「あの子を誘ってあげなければ」とチャイムが鳴った瞬間から仲間外れになる退行タイプのことを考える。それでいて「なんで私がこの子といつも付き合わなきゃいけない」と楽しくランチをしている子供たちが羨ましくなり、目の前にいる退行タイプが疎ましくなる。
過剰適応タイプは「いじめっ子に誘われたり、食事中に揶揄されたら嫌だな」と弱者の立場で考える。それは、知能差があって嫉妬してくる子供を真似て弱者になってしまうから。
過剰適応タイプのストレスホルモンがストレス刺激で上がらないので「逃げる or 戦う」の判断を考えてしている、と思っているけど、ストレスホルモンが正常に上がっていないから、養育者と同じように嫉妬してくる人の真似をしてしまっているだけ。
だから、過剰適応タイプは、弱者の立場でオロオロしている感覚になってしまい、そして見事にいじめっ子の格好の餌食になる立ち位置を選んでしまう(ナラティブで書いています)。オロオロして怯えているようでも、ストレスホルモンは上がっておらず、いじめっ子から攻撃されて惨めな思いをしている最悪な気持ちになっていても、ストレスホルモンは上がらない。全部、怯えも惨めさもいじめっ子の真似をしているだけだから。
過剰適応タイプの問題は「相手の真似をしている」でストレス刺激にちゃんと反応していないから、記憶として適切に整理されません。さらに相手の感情を自分の感情と錯覚を起こしているので、その感情は「異物」なわけです。相手の感情である異物は自分の中で処理しようとしても処理されずに、攻撃し続けてしまう。具体的には「こうしてやればよかった!ああしてやればよかった!」といじめっ子と頭の中で戦ってしまうわけです。すると抗体が出来上がってしまって、ちょっとした刺激でいじめっ子からされたことが思い出されて相手や自分を攻撃しまくる、という自己免疫の暴走が起きるわけです。
過剰適応タイプは、ちゃんと考えて行動しているはずなのに、考えれば考えるほどハズレくじを引いてしまう。
まあ、それは、普通の人のようにストレスホルモンが適切にストレス刺激で上がらないから、考える必要がある。
でも、考えれば考えるほどハズレくじを引く、という過剰適応タイプの人に共通する悩みは、養育者との関係で条件づけられているもの。
養育者が共依存タイプの場合は、子供が泣いていたら「この子は人に迷惑をかける大人になるんじゃないか?」と子供の将来を心配する。まあ、普通の親が心配するようなこととでしょ、と思われてしまう。でも、知能差があるから養育者の中では嫉妬の発作が起きていて破壊的な人格に変身している。だから「人に迷惑をかけるダメな子」と電気ショックを与えていることになるわけです。
そしたら過剰適応タイプの子は、不快感のストレス刺激で「人に迷惑をかけるダメな子」という電気ショックを養育者から与えられるから、ストレス刺激でストレスホルモンが上がらなくなる。それを分かりやすくしてしまうと「肝心な場面で適切な自己主張ができない」となる。
そして共依存タイプの養育者は、普通の子供だったらいい子にしている場面でストレスホルモンが下がって退行してしまう。共依存タイプが子供返りをすると「私ばっかり苦労してこの子は何も私を助けてくれない」と嫉妬する。だから、安静時でも電気ショックを受けている。
子供時代に学校が終わって宿題もなくてゲームをやっていたら、養育者がいきなり「いつまでダラダラしているの!家の手伝いをしなさい!」とキレられる。安静時だから、脳を休めるために何をしていたっていいはずなのに、その状態で子供返りをした養育者が「自分ばかり苦しんであの子は楽をしている」と嫉妬の発作を起こして子供に電気ショックを与える。
子供はストレス刺激時にも安静時にも嫉妬の発作の電気ショックにさらされてしまう。
さらに、子供が喜んでいる時に養育者の嫉妬の電流が飛んできて、失敗した時に共依存で「心配」の電流が送られてくる。
大人になってこれを確かめるのは簡単で、嬉しいことや成功したことを養育者だった人に話をすると、能面のような顔になったり、渋い顔になる。でも、失敗した話をした時の養育者だった人の表情はとても興味深くて、その微妙な表情の奥には「喜び」が隠されている。
共依存タイプの人は、その表情を勝手に解釈して「失敗談を話してもらって、親を頼ってもらって嬉しいんでしょ」と言います。それ自体もシャーデンフロイデであることは、嫉妬の発作を起こしている本人も自覚することができません(シャーデンフロイデは、他人を引き摺り下ろしたときに生まれる快感のこと)。
過剰適応タイプは、失敗時に養育者のシャーデンフロイデの快感を真似てしまうことで「ハズレくじ」が条件づけられてしまう(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「弱者は善で、強者は悪」by DALL-E
過剰適応タイプが知能の高低差のある人と接触した時に、相手は嫉妬の発作を起こしてしまいます。
その時に、過剰適応タイプのストレスホルモンに動きがないのは、乳幼児期に両親からの電気ショックで作り出された学習性無力感から。
学習性無力感だったら、相手の不快な反応に何も感情が湧かないはずですが、学習性無力感から無抵抗に相手の状態を真似てしまうため、相手が感じているであろう感情を自分のものとしてしまう。
嫉妬の発作を起こしている時の相手は退行タイプになっている。
退行タイプになっている相手の潜在炎症である心の傷が「卑しい子」だったら、自分よりも優れた知能を持っている過剰適応タイプに対して「自分はこんなに惨めなのにずるい」という感情を無自覚に抱いてしまう。
ここでのポイントは、嫉妬の発作を起こしている時はストレスホルモンが下がって子供返りしているということ。
子供返りしている相手は、自分が弱者で相手が強者という認識になります。すると、弱い自分は「善」であり、強者は「悪」だという価値の転倒が起こる(これはルサンチマンのことです。「価値の転倒」は「優れたor 劣ってる」という基準の代わりに「善 or 悪」という基準を作ることです )。
過剰適応タイプでストレスホルモンが下がった時に、相手は子供返りをして「あなたは間違っている」と悪者にするのは嫉妬の発作を起こして価値の転倒が起こっているから。
嫉妬の発作を起こしている相手の感情をそのまま過剰適応タイプが無抵抗に真似てしまうと「私は弱者」で「強者である悪者が私を傷つけようとしている」になってしまう。
相手の起こした発作で破壊的な人格を過剰適応タイプが真似てしまうと、知能差があって弱者と自己認識している相手は、ますます過剰適応タイプを「強者で悪者」という感覚になって、さらに嫉妬の発作で相手が破壊的な人格になり、ということが繰り返されて、相手の嫉妬が増幅してしまうことがある。
過剰適応タイプは、幼少期から学習性無力感から「自分は弱者」という認識があり、そして、自分に対して嫉妬の発作を起こしてくる相手の真似をするために「私は弱者」という自覚が強烈にあります。
問題は過剰適応タイプが「相手は悪」と嫉妬の発作をしている破壊的人格を真似た時に、知的高低差がある相手の受けるダメージは同じではない、ということ。嫉妬の発作を起こしている相手は子供の精神状態になって「ずるい!」と文句を言っているつもりだけど、過剰適応タイプがそれを無抵抗で真似をすると「殺意」になってしまうのは知的高低差があるから(全てナラティブで書いています)。
過剰適応タイプは、子供返りをしている相手の真似をして、子供が大人に怒っている、という気持ちになっているけど、相手からするとそれは、大人から子供に激怒している、ということになるから、相手はますます嫉妬の発作を起こして子供返りをして、さらにそれを真似るから、過剰適応タイプの心の中では暴力的に怒りがエスカレートしていく感覚になる。
過剰適応タイプが子供返りをしている相手の真似を無自覚にして、相手に不快感を示せば、相手にとってそれが殺意と錯覚してしまうのは、知的高低差があるから。それを無抵抗に真似るから、過剰適応タイプの中での相手との関係はカオスになってしまう。
養育者が嫉妬の発作を起こして能面のような顔になって、子供に対して怒りをぶつけている時は「この子は悪」と決めつけて、その悪を弱者で善人である自分が正す、という感覚になっている。
その養育者は他の子供が同じことをしても、そんな反応はしないのに、自分とは知的高低差がある過剰適応タイプには対して見事に「善 or 悪」の反応を示す。そして、過剰適応タイプが無抵抗に嫉妬の発作を真似てしまうと、どんどんエスカレートしていって、それが虐待になる。
同年代の子供が過剰適応タイプに嫉妬の発作を起こして、それを無抵抗で真似るといじめになる。
このような感じでパワーハラスメント、モラルハラスメント、セクシャルハラスメントなどになってしまうわけです(全てナラティブで書いています)。
過剰適応タイプの人の心がざわついた時に「自己免疫が暴走してる」と思ってみると、自然と自分のストレスホルモンが反応するようになってきます。
「自己免疫が暴走している」と色んな場面で思ってみると、次第にストレスホルモンでちゃんと嫉妬の発作を起こす人たちの真似をしなくなり、避けられるようになる。
避けるようになると、脳内の炎症がおさまっていき、認知機能が元に戻り「弱者」の感覚がいつの間にか自分の中からなくなっていくんです(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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過剰適応タイプは、親から承認された経験がなくて、それが心の傷になっていて自己肯定感の低さにつながっている、と思っています。
簡単な表現に変えると、親から褒められたり認められた経験がないから、過剰適応タイプは自信がない、と思っている。
親との知能差が20以上あると親は嫉妬の発作を起こしてしまう。
嫉妬は「自分よりも下の立場なのに、自分よりも優れたものを持っている」という条件で起きる動物的な発作でコントロールできないもの。
「親の方が子供よりも立場が上なのに、子供の知能が優れている」という時に嫉妬の発作を起こして、親は破壊的な人格に変身してしまいます。
発作ですから、破壊的な人格に変身した時の言動の記憶は親の中から抜けてしまう。
「そんなことを言っていない!」とか「そんな態度は取っていない!」とわざと知らないふりをしているように見えますが、発作を起こしている間の記憶は抜けてしまうか、都合のいいように編集されてしまいます。
人の記憶はストレスホルモンが上がった時に、発生する感情でタグづけされて脳内の引き出しに整理されます。
嫉妬の発作を起こしている時は、ストレスホルモンが逆に下がって子供返りした状態。だから、親が嫉妬の発作を起こして怒ったり不貞腐れたりしても、記憶として整理されない。そして親が子供返りした前後の記憶は親の都合のいいように編集されます(全てナラティブで書いています)。
過剰適応タイプの子供が親を喜ばせようと何かをしたら、知能差がある親は嫉妬の発作を起こします。
子供が頑張って親の誕生日に手作りのプレゼントを作ったら、親は一応、作ってくれた子供のために喜んだふりをしなければと「ありがとう」と伝えて子供を抱きしめたりするが、目が笑っていないのは嫉妬の発作を起こしているから。
そして知能差がある親は「もうちょっと丁寧に色が塗れているといいね」と子供が作ったプレゼントにダメ出しをしてしまうのは、嫉妬の発作でストレスホルモンが下がって子供返りをしているから。
これがトラウマ化している、と思っていますが、実はもっと面白い仕組みになっています。
それは、過剰適応タイプは乳幼児期で設定されていて、学習生無力感はこの時点でもうすでに定着しています。
そして、学習性無力感になっていると、無抵抗に相手の感覚を真似してしまう。
そうなると「親から受け入れられていない」という感覚は嫉妬の発作を起こして子供返りをした親のものを無抵抗に真似ているだけ。
無抵抗に真似ているから「自分が受け入れられていない」と思ってしまい、親の感覚を真似ているなんて疑いもしないわけです。
親が子どもから認められてない、というのは嫉妬の発作で子ども返りをしてしまっているから。
これはストレスホルモンが下がって退行してしまっているから、親は意識化することができません。
意識化すると「こんなにあなたのためにいつも犠牲を払っているのに、こんな汚いもので済まそうとして、私を馬鹿にしているの!」という感じ。「こんなものでは感謝が足りない!」となってしまうのが嫉妬で破壊的な人格に変身しているから。
親が子どもにそんなことを思うはずがない、と親と知能差がない人は思うわけです。
でも、過剰適応タイプの人が大人になって、親にプレゼントをした時の親の反応はとても興味深いものがあります。
表情の研究をしていた博士が「表情は瞬間的に変わる」と言っていましたが、まさに、プレゼントをもらう瞬時に能面のような顔(目が笑ってない)になります。そして喜んだふりをするのは、共依存状態で渡した子どもに気遣ってサービスしているから。そこから退行してプレゼントにダメ出しをします。
プレゼントを渡した過剰適応タイプは「親から認められていないんだ」と不快な気持ちになりますが、それが親から伝わってきている。親が「こんなにこの子のことを心配して手をかけてあげたのに、こんなひどいプレゼントで済ませようとしているなんて、私は愛されていない」という感じのことが子ども返りをした親の頭の中で渦巻いています。
そんな親の子供返りした感覚を過剰適応タイプは無抵抗で真似てしまう。
過剰適応タイプは、親の感覚を自分のものにしてしまっているために「認められていない」という記憶が適切に脳内で整理できません。
だから、いつまでも「親から認められない」という記憶が整理されずに付き纏っている感覚になります(全てナラティブで書いています)。
そして、過剰適応タイプの「認められない」という感覚がトラウマ化されてしまうのは、記憶として整理されないから。
そもそも、自分の感覚じゃないのに、自分の感覚にしてしまっている時点で、記憶として適切に整理されない。
ストレスで炎症が起きた時に、「認められない」という潜在炎症である心の傷を免疫が攻撃してしまう。
両親との関係で「認められない」という潜在炎症で自己免疫が暴走することで抗体ができる。
その抗体が両親と同じような知能(自分よりも20以上下)の人で反応して、免疫が潜在炎症である「認められない」の心の傷を攻撃するため、知能差がある相手に認められるためにサービスを提供して、それが相手の嫉妬の発作を誘発します。そして相手が子供返りをして、「馬鹿にされている」とか「認められない」などの相手の感覚を過剰適応タイプは無抵抗で真似てしまって「私はこの人から受け入れられないし、認められない」となってしまう。
もちろん過剰適応タイプですから、その時は相手の感覚をただ無抵抗で真似るだけ。
そして、一人になった時にそのストレスが一気に襲ってきて炎症が起きて末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下してしまいます。
そんな過剰適応タイプの人がストレスを感じるたびに「自己免疫が暴走している」と思ってみると「これって私の感情じゃないんだ!」ということに気づけます。
「自己免疫が暴走している」と思った時に、ストレスホルモンがストレス刺激で適切に動くようになるので、嫉妬の発作を起こす人に自動的に近づかなくなった、となります(ナラティブで書いています)。
すると、過剰適応タイプだった人は、自分のために時間を使うことができるようになる。
自由な時間の流れの中で、本来の自分の姿に戻っていくのは、炎症が消えて認知機能が戻っていくから。
(つづく)
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「過剰適応タイプは気づくだけで自由になれる」by DALL-E
過剰適応タイプは、子供の知能と親の知能の差が20以上ある時に作られます(ナラティブで書いています)。
脳の発達は3歳で成人の80%に達するので、そこから知能の高低差で親が嫉妬の発作を起こす、と考えられます。でも、実際は、知能は生まれ持ったものなので、生まれたばかりの赤ちゃんの時から親は知能の差を無意識で感じ取り嫉妬の発作を起こしてしまう。
知能の高低差がない赤ちゃんをあやしている親は、何の疑問もなくあやすことができます。
でも、知能の高低差がある赤ちゃんに対しては「何でいつまでも泣いているの!」とイラッとしてしまう。
そして親は「この子はわがままな子に育ってしまうのでは?」と心配して「いい加減にしなさい!」と泣いている赤ちゃんを放置してしまったりする。
もちろん、これは親が共依存タイプだったら、というケースになりますが、赤ちゃんが泣いているというストレス刺激によって「この子はわがままな子に育つのでは?」という心配でストレスホルモンが上がります。そして、ある程度の時間が経つとストレスホルモンが下がることで親が退行タイプになって「いい加減にしてよ!」と子供返りをして「放置」をしちゃいます。そして、ちょっと時間が経つとまたストレスホルモンが急激に上がり「放置したからあの子の心が傷ついたかも」と抱きしめて赤ちゃんをあやす。そうしているとストレスホルモンが下がって「何でいつまでもあなたのためにこんなことをしなきゃいけないのよ!」と怒りが湧いてくるのは子供返りをしてしまうから。
親と知能差がある赤ちゃんは「親にわかってもらえない」という時点でストレス状態になります。でも、それだけじゃなくて共依存タイプの親から「わがままな子になる心配」をされる時も不快な電気ショックを入れられて、親のストレスホルモンが下がって子供返りをした時も電気ショック。さらに「赤ちゃんの心を傷つけることをやってしまったかも」と心配されることも電気ショック、という感じで電気ショックを連続して受け学習性無力感になっていく(ものすごいナラティブです)。
こうして育った過剰適応タイプの赤ちゃんは「親の顔色を見る子」とか「親に気を使う子」などの自覚があります。
親からしたら「手がかからなかった子」とか「育てやすい子」という認識になっていく。
親と知的に高低差がある、というのはものすごいナラティブになりますが、その親の特徴は「子どもに嫉妬をする」ということ。
嫉妬の発作は、親からされている時には分かりにくいのですが、一番分かりやすいのが「脳面のような顔」です(英語だとCold stare かな)。
幼くて可愛い子供が楽しそうに遊んでいたり、話をしている時に、急に親の表情がなくなる。
子どもに対して嫉妬の発作を起こしているから、親の表情筋が固まってしまって、嫉妬の顔になる。
これが子どもにとってものすごい電気ショックなんです。
子供は、楽しいことや喜んでいる時に養育者からこの表情を浴びせられたときに「私はなんか悪いことをやってしまったかも?」とぐるぐるしてしまう。
子供が話をしている時に親が「私は」と話をかぶせてきて、全然子供の話を聞こうとしない。
知能の差がなければ、親の方が長く生きている分、経験値が上だから、子供の話を聞いてあげられるはず。
でも、親が聞けずに自分の話を被せてしまうのは知能の差があって、嫉妬の発作を起こして破壊的な人格に変身してしまうから。
子供が喜んでいる時に、必ず水を刺すようなことを言う。
子供が褒めて欲しいポイントで、親は「この子が調子の乗っていたら大変な目に遭う」という親心で言っているつもりだけど、それが共依存になります。そして「子供のために」と思いながら破壊的な言動をしちゃうのは嫉妬の発作を起こしているから。
もう一つの特徴は「受動攻撃」になります。
子供がして欲しいことを、忘れてしまう。やるべきことを放棄する。
そして、子供がして欲しくないことを繰り返しやる。
子どもからしたら「嫌がらせをしているの?」と思うのですが、親からしたら「甘やかしたらダメだから」という教育的な理由がある。でも、子供のためというその教育的な理由も、嫉妬の発作から起きていること。
なぜなら、自分と知能が近い子どもや知能が下の子どもには同じことはしないから。
過剰適応タイプはこんな体験を繰り返し頭の中で思い出してストレスを感じてしまいます。
そのストレスホルモンで炎症が起きて、そして自己免疫が暴走して過剰適応タイプになってしまう。
こんなことを思い出してぐるぐるしたら「自己免疫が暴走している」と思ってみる。
すると、ストレス刺激に対してストレスホルモンが適切に動くようになってきて、自動的にストレスを避けられるようになる。
過剰適応タイプの人がこれまで頭で考えて自分を守るために行動していたのが、考える必要がなくなって、自動的に安全な楽しい場所を選択できて自由になっていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「過剰適応タイプが学習性無力感になるまでの幼少期の体験」by DALL-E
1967年にアメリカの心理学者のマーティン・セリグマンが実施した学習性無力感の実験では、犬を二つのグループに分けました。
Aグループには、電気ショックをオフにするスイッチを置き、Bグループにはスイッチがなく電気ショックが流されます。
Aグループの犬は学習して電気ショックがきたらスイッチをオフにするようになります。Bグループの犬は「何をしても意味がない」ということを学習して無抵抗になりました。
そしてAグループとBグループの犬を仕切りを飛び越えるだけで電気ショックから逃れられる、という部屋に移します。
Aグループにいた犬は飛び越えたのに対して、Bグループにいた犬は8匹中2匹だけしか飛び越えて電気ショックから逃れることをしませんでした。
過剰適応タイプの場合は、何が電気ショックになって学習性無力感になってしまったのでしょう。
幼少期に親から「期待はずれの子」や「卑しい子」などと罵倒されてコンスタントに虐待されてしまったら、それが電気ショックと同じ扱いになりますから、学習性無力感になります。
幼い子供がいくら親から受容されることを求めても親から受け入れられない、という育児放棄状態であっても、親の育児放棄の元になっている子どもへの嫌悪感が電気ショックとなって学習性無力感を起こします。
しかし、過剰適応タイプを見る時に、それほど親からの派手な虐待やネグレクトを受けた記憶がないケースが多い。
どちらかというと、親は子供のことを心配している共依存タイプ。
もし、親が共依存タイプだったら退行タイプになったり、親と同じ共依存タイプの反応を示すはずなのに、どうして学習性無力感の過剰適応タイプになってしまうの?というのが興味深い。
この過剰適応タイプになる条件は、親との知能の高低差が20以上あること。
一般的に知能指数の平均は90から100です。
子供の知能指数が親の知能よりも20高いと「親から自分の感覚が理解されない」という現象が起きます(知能指数が子供の方が20以上高いというのは親がIQ100だったら、子供がIQ125という感じ)。
2〜6歳は「何で?」「どうして」と子供が親にいろんな質問をしてくる「なぜなぜ期」になります。
この時期は知能と情緒が急激に発達する時期。
この「何で?」とか「どうして?」と子どもから質問をされた時に、子供との知能の高低差がある親がイラッとしたら、それが電気ショックとなり学習性無力感になっていきます。
何で親がイラっとするかというと、親が知能の高い子どもに嫉妬の発作を起こしているから。
嫉妬の発作は「自分よりも低い立場なのに自分よりも優れたものを持っている」という条件でおきます。
子供は親から生まれたから「私よりも下の立場」という親の認識があります。
子供の知能なんて親が分かるわけがない、というのが一般常識です。でも、子供の質問に対してイラッとして「面倒くさい」とか「親を馬鹿にしている」という感覚を持ったら、子供の質問から子供の知能の高さを感じ取って嫉妬の発作を起こしている。
何で「嫉妬の発作」と呼ぶのか、というと「発作」は動物的な反応なので親はコントロールすることができないもの。
そして、発作を起こしている側は発作を起こしている自覚が持てないことが多い。
さらに、発作を起こすことで、破壊的な人格に切り替わって、幼い子どもに「しつこい!」とか「うるさい!」などと傷つける言葉を使ったり、時には無自覚に暴力を振るってしまうことがある。
親と子供の知能の高低差があると、親が無自覚に嫉妬の発作を起こしてしまう。
だから、共依存タイプの親が「こんなしつこくいろんなことを聞いてくるこの子は将来、精神的な病になってしまうのでは?」と心配してしまう。親だったらそういう心配をしても当然、と思ってしまうのですが、嫉妬の発作を起こして破壊的な人格になっているから「精神病になる」という恐怖の電気ショックを子どもに与えていることになる。
子供は親の方が優れていると思っているから、まさか親が自分の知能への嫉妬の発作を無自覚で起こして破壊的な人格に変身して攻撃されているとは思いもしないから、親からの電気ショックが恐怖になってしまう(全てナラティブで書かれています)。
(つづく)
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「感情はただ真似をしているだけ」by DALL-E
過剰適応タイプは、ストレス刺激にちゃんと反応している、と思っています。
だから、怖い人がいたら緊張したり、怖気付いたりする。
緊張してしまった時は、ドキドキして思うように言葉が出てこなくなったり、それまでうまくやれていたことができなくなったりすることも経験している。
映画を見たら感動して涙することもあるし、人が喜んでいたら嬉し涙を流すことだってある。
過剰適応タイプの人は、まさか、自分が学習性無力感になっていて、自発的な行動がしにくくなって、嫌な状況があっても無抵抗に受け入れてしまっているなんて思いもしません。
自由意志があって、自分でこれまで色々感じて、決断し、努力して、そしてその結果がちゃんと得られている、と思っています。
しかし、実際はストレス刺激でストレスホルモンが上がっていないので「あれ?あの時ちゃんと緊張を感じていたの?」となるわけです。
そうなんです、普通の人が緊張する場面では、学習性無力感になっているから、ストレスホルモンは上がっていません。でも、確かに緊張の場面でものすごい緊張を感じている。その緊張の正体は、周りの人の真似をするミミッキングなんです。
2000年にイタリアの脳科学者が相手の動作を見る時に、頭の中で同じ動作をしているミラーニューロンを発見しました。このミラーニューロンの発見で「緊張している人がそばにいると、自分も緊張しちゃう」という現象に説明がつけられるようになりました。
過剰適応タイプの人は、自発的な行動をしているのではなくて、周りの人の真似を自動的にしている。無抵抗に周りの人たちの感情を受け取って自分が感じているかのように振る舞ってしまう。学習性無力感で無抵抗に周りの感情を受け取っているから、全く違和感がなくて「自分が感じているもの」と疑いもしません。
学習性無力感で自発的な行動をしなくなって、無抵抗に周囲にいる人の真似をするので、周りの人が優秀な人であれば「どんどん成績が上がってきた」という現象が起きます。コミュニケーションが上手な人と一緒にいると、その人の真似を無抵抗でするから過剰適応タイプは「あの人はコミュニケーションがうまい」となる。
人から好かれて尊敬されたり、仕事や勉強ができたりしていても、ストレス刺激には適切に反応していません。だから、そのストレス刺激が適切に脳の中で記憶として整理されずにトラウマ化してしまう(全てナラティブで書いています)。
仕事をしていて、お客さんから突然理不尽に怒られた時に、過剰適応タイプはクレーム対応が上手い人の真似を無抵抗でできちゃいますから、適切に対応してお客さんの怒りを鎮めることができます。
でも、お客さんから理不尽に怒られたストレス刺激は適切に記憶として処理されないために、家に帰ったら繰り返し思い出されたり、周りの人が助けてくれなかった怒りなどが湧いてきてしまうのは、ストレスホルモンが家に帰った時に上がって、炎症を起こしているから。炎症が抹消免疫細胞を活発しにして海馬を攻撃するから、過去の嫌な記憶が次から次へと引き摺り出されてくる。
過剰適応タイプの人が後から襲ってくるストレスホルモンで炎症を起こした時に、抹消免疫細胞が活発になって脳の帯状皮質と扁桃体を攻撃すると、頭や体の痛みを引き起こすので、様々な体調不良で苦しみます。
抹消免疫細胞が活発になって、扁桃体と視床、そして中脳を攻撃すると認知機能が低下して、やるべきことが全くできなくなり、やってはいけないことをやってしまう。外で演じていた自分とは全く違った裏の顔みたいな感じになる。この家での自分の姿を人に知られたら大変なことになる、という恐怖を過剰適応タイプの人は抱えています。
ストレスホルモンが後から襲ってきて炎症で認知機能が低下してやってはいけないことをやるのが止まらない、となっているだけなのに、そんなことには過剰適応タイプは気づけません。なぜなら過剰適応タイプはちゃんとストレス刺激に反応していると思っているから。
そして、この炎症で自己免疫が暴走して人前で過剰適応タイプになって、ストレス刺激に適切に反応することができなくなってしまうんです。
過剰適応タイプの人も、ストレスを感じた時に「自己免疫が暴走している」と思ってみます。
すると「あれ?これって私が感じているわけではなくて、あの人が感じていることを真似ているだけだ!」ということが見えてきます。
イラッとした時、不安になった時、緊張した時に「自己免疫が暴走している」と思ってみると「これって私のじゃない」と気づけます。すると、次第にストレス刺激に対して、ちゃんとストレスホルモンが上がって、どんどん自由な選択ができるようになる。
過剰適応タイプの人は、これまで自由だと思っていたけど、ちゃんとストレス刺激に反応してみると、自由の本当の意味がわかるようになります(全てナラティブです)。
(つづく)
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「過剰適応タイプ」by DALL-E
ストレス刺激検査で、ストレス刺激を与えた時に全く反応しない第3のタイプがあります。
それが「過剰適応タイプ」になります。
クラクションのような大きな音を聞いた時に「うわ!びっくりした!」とリアクションをして本人はびっくりした表情に瞬間的にちゃんと変化します。でも、ストレスホルモンをチェックしてみると安静時と一緒で変わりがない。
ストレス刺激から20分、40分、そして1時間経ってチェックしてもストレスホルモンに変動がなく上がったり下がったりすることがなくストレス刺激を聞く前の安静時と一緒。
音のストレス刺激ではない、ストレス刺激に変えてみても、やはりストレスホルモンの変動は検査時には起きません。
そして、外ではストレスホルモンが上がることはないんですが、家に帰った時に、ストレスホルモンが一気に乱高下を起こして炎症を引き起こす。安静時と同じ低いストレスホルモンの状態から、急激に上がったストレスホルモンで炎症が一気に引き起こされるので、ものすごい倦怠感に襲われたり、苛立ちや不安感、そして後悔などに苛まれます。
さらに、この過剰適応タイプは、ストレスホルモンの炎症で末梢免疫細胞が活性化して認知機能が低くなって、外ではできていたことが家では全くできなくなり、外での姿からは想像できない状態になってしまう。
外ではテキパキ動くことができるのに、家ではストレスホルモンが上昇してその炎症でだるくなって全く動くことができず、掃除やゴミ出しなどが疎かになってしまうのが過剰適応タイプ。
過剰適応タイプは、外出した時の外見を整えるために、容姿のチェックとかはできますが、外部の目に触れない食生活や睡眠、そして金銭管理などを整えることが認知機能の低下から困難になることがあります。
それは、外の人に見られることを意識するような場面は、自分の外見とかを気にしたりするから、容姿を整えるために運動をしたり食事の管理をしたりします。しかし、外の人の目に触れない部分ではものすごく乱れてしまう。過剰適応タイプは、外の目を気にしている時は、ストレスホルモンが上がらずに淡々と行動することができるのですが、人目に触れない場所では、ストレスホルモンが乱高下してしまうから、思考や行動をコントロールすることが難しくなってしまう。
過剰適応タイプは、周りの人から「あの人は優秀かも」とか「あの人だったら私の気持ちをわかってもらえるかも」などの印象を持たれるのは過剰適応だから。過剰適応タイプにストレス刺激を与えた時に、ストレスホルモンが上がらなくても「びっくりした!」と驚愕した反応ができるのは、その状況に合った人物を演じているから。
過剰適応タイプが「うわ!びっくりした!」とストレス刺激に反応した演技をするのは、その環境に適応するため。ストレスホルモンが外部の目がある時は上がったり下がったりしないので、白いキャンバス状態で状況に合わせて様々な人物を演じられます。
人から理不尽に責められた時なども、過剰適応タイプは、涙を流したりすることができるのですが、ストレスホルモンは上がっておらず、本人も「相手の怒りが過ぎ去るように演じているだけ」という自覚が何となくある。
誰かに「今、何を感じていますか?」と聞かれても過剰タイプは「緊張しています」と答えるのですが、それも相手に合わせて嘘をついている感覚があって、相手に合わせてただ役を演じている。
ストレス刺激でもストレスホルモンが動かない過剰適応タイプは、どんな状況でも的確に演技ができてしまうので、仕事でも趣味の世界でも、普通の人以上のパフォーマンスを発揮することができます。
だから、食生活や睡眠、そして金銭的に乱れていても「問題がない」と過剰適応タイプは思ってしまう。
誰に迷惑をかけているわけでもなくて、外では人から認められているのですから、問題がないでしょ、となる。
でも、それって周りの人的に問題がないだけなんです。周りの人から有難がられていたり、感謝されているだけ。
過剰適応タイプの中では、ものすごいことが起こっています。
なぜ、過剰適応タイプは、ストレスホルモンがストレス刺激で上がらないかというと「学習生無力感」になっているからなんです。
学習生無力とは心理学者のマーティン・セリグマンの1960年代の実験で、抵抗や回避の困難なストレスと抑圧の下に置かれた犬は、その状況から「何をしても意味がない」ということを学習し、逃れようとする努力すら行われなくなる、というものです(Wikipediaの学習性無力感から)。
ストレスホルモンには「逃げる or 戦う」を自由に選択させる力があります。
抵抗や回避困難なストレスと抑圧状態に置かれてしまうと「何をしても意味がない」ということは、ストレスホルモンがストレス刺激に適切に働かなくなる、ということ。
過剰適応タイプは学習性無力感で自分を守るために「逃げる or 戦う」の自由意志を失った状態になっている。だから、自然とその場に合わせて自由意志を無くして周りに合わせて演じているだけ(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)の発売まであと10日。
実は、中居くんが主人公の小説「神様からの手紙」の運命は青山ライフの社長が握っています。
中居くんが見習いカウンセラーとして、いろんな体験をしていく小説なのですが、現在、進行しているブログを読んでいると「あぁ!こういうことなのね!」と小説に書かれているカウンセリングのタネや仕掛けが見えてきます。
私は、社長に「お願いですから小説を出して!」という思いがある。
だから、普段は明かさない催眠スクリプトのブラックボックスの部分をブログで明かしています。
「それでも大丈夫!」っていうのは、心の傷である潜在炎症で起きている、自己免疫の暴走を鎮めるための大切なスクリプト。
「それでも大丈夫」の原稿を書いているとき、英語でブログを書く、を始めて、それが結果的にこの本に隠されている仕組みを説明することになっていて、本の宣伝になっている。
そして、ブログを書き進めていると、ますます小説を出版することを実現させたくなって、ますます書くのが止まらない。
全部、無意識さんに任せればいいんですよ!と催眠のお師匠さんだったらおっしゃるかもしれない。
いや、お師匠さん!これって、全部、無意識に仕組まれてやっていることですから、と私はお師匠さんに半笑いでお伝えする。
お師匠さんは「ガッハッハ!」と大きな声で笑いながら「やっぱり気づいていましたか!」と私の背中をバンバンと叩きながらおっしゃる。
それに釣られて私もお師匠さんと一緒に「ガッハッハ!」と笑いだす。
いろんな意味で、おすすめの一冊です。
大嶋 信頼
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「相手によってタイプが切り替わる」by DALL-E
心の傷である潜在炎症があると、ストレス刺激で他人の気持ちを考えてしまう共依存タイプと、ストレス刺激で上がらなければいけないストレスホルモンが逆に下がって子供返りをしてしまう退行タイプになる。
潜在炎症がない人は、ストレス刺激でストレスホルモンが適切に上がって、考えることなく自然とストレス刺激に対して「戦うor 逃げる」の選択ができます。自然とストレス刺激に対応できるから、不快な感情が残らない。ストレスホルモンはそのまま時間の経過とともに下がっていくので炎症はおさまっていき、認知機能が落ちることはありません。
潜在炎症がある薬物依存の男性は、ストレス刺激検査をした時に「退行タイプ」という反応を示します。その男性のパートナーは男性とは別の日にストレス刺激検査をした時に「共依存タイプ」の反応になります。
パートナーが「何で子供の前で薬物をやるの!」とイラッとした時、そのパートナーからのストレス刺激で男性のストレスホルモンは下がって子供返りして「何で僕の気持ちをわかってくれないんだ!」とキレてしまう。そして、後になって男性は怒りが湧いてきて、それを収めるために薬物をやる、という繰り返し。
男性が治療を受けて薬物を断薬した時に、ストレス刺激検査をしたら「共依存タイプ」に変わっていました。それから数日経ってパートナーを検査したら「退行タイプ」の反応を示す。
初回のカップル面接では、男性は退行タイプで治療中に不貞腐れた態度をとっていたのだが、治療後に立場が逆転してパートナーの方が不貞腐れた態度をとって、男性がパートナーを嗜める、という状況を目の前にします。
そして、パートナーと男性が別れて、その親が男性に関わった時に、男性は再び「退行タイプ」に戻って引きこもりの寝たきり状態に戻ってしまったのは、男性の親が共依存タイプだったから。
この男性は退行タイプのパートナーを見つけてお付き合いをすると「相手の気持ちを考えて行動するジェントルマン」になります。それはただ退行タイプのパートナーの影響で共依存タイプに反応がシフトしただけ。
潜在炎症で抗体(心の傷)ができてしまうことで共依存タイプと退行タイプのアレルギー源に反応して、ストレスホルモンのアップダウンというアレルギー反応が出てしまう。そのアレルギー反応によって炎症が引き起こされて末梢免疫細胞が活発になり認知機能が低下して本来の男性の姿が失われていきます。
男性が人の気持ちを考えて気遣いをができる人に変わったのは、アレルギー源が変わってアレルギー反応が違っているだけ。
そんな男性が「共依存タイプというアレルギー源で、自分は”退行”というアレルギー反応が起きているんだ」と気づくだけで自己免疫の暴走が静まっていきます。
「退行タイプというアレルギー源で”共依存”というアレルギー反応が起きているだけなんだ」と気づくだけで自己免疫の暴走が静まっていく。
男性の自己免疫の暴走が静まることで潜在炎症は次第に治っていき、末梢免疫細胞も静かになり認知機能は元の状態に戻るので、男性は、元の姿を取り戻していきます。
アレルギーというメタファーを使って、潜在炎症を免疫が攻撃しなくなるナラティブです。
このナラティブを使って「あの人は共依存タイプだったんだ!」とか「あの人は退行タイプだったんだ!」と楽しんでみると本来の自分に戻っていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)が2月26日に発売されます。
この本には42の催眠スクリプトが書いてあります。
この催眠スクリプトで私は1月からスタートした英語圏向けのブログを書き始めました。
そして、その内容は、催眠スクリプトのメカニズムについて説明している。
催眠が生み出す無意識の世界では「様々なストレスで炎症が起きていても大丈夫」なんです。
さらに無意識の世界では「炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が落ちていても大丈夫」になります。
「炎症が起きて認知機能が落ちているから何とかしてあげなければ」と思った時点で共依存タイプになってしまう。
でも、無意識の世界だと「共依存タイプになっても大丈夫」なんです。
さらに無意識の世界では「共依存タイプになって、周りの人を退行タイプにしてしまっても大丈夫」になる。
すると過去の心の傷である潜在炎症を攻撃する免疫の暴走が静まって、認知機能が元に戻ります。
認知機能が戻ると、それまで見えなかったものが見えるようになり、わからなかったものがわかるようになる。
そして、見えるようになって、わからなかったものがわかるようになってくると「それでも大丈夫!」って思えるから面白い。
お師匠さんに教えていただいた催眠スクリプトは、そんな仕組みを知る必要が一切なくて、ただ寝ながら聞いているだけでよかった。
聞いているだけで無意識が働いて「大丈夫!」って思えるようになるから。
(つづく)
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「相手からの見えないストレスで反応している」by DALL-E
心の傷は潜在炎症であり、そして共依存タイプと退行タイプでアレルギー反応を起こしてしまう。
一昔前でしたら、人でアレルギーを起こして自己免疫が暴走するなんてありえない、と思われていたかもしれません。
まあ、相手から与えられる精神的なストレスで炎症が起きて、それで自己免疫が暴走するだけだったらわかりやすい。
最近の研究では、自分の体臭が周囲の人たちに咳やくしゃみなどのアレルギーに似た症状を引き起こす、と訴える患者さんたちの皮膚ガスを測定して分析しました。すると皮膚表面から人工化学物質や硫黄化合物、不安効果を与える成分などが放出されていることを突き止めて、その皮膚ガス組織には共通の特徴があることを明らかにした(2023年7月14日の東海大学理科学部化学科の関根教授の研究から)。
昔は専門家がこの症状を聞いた時に「関係妄想である」と判断することが多かった症状です。
実際は、患者さんたちが訴えていたことが正しかった。
共依存タイプと退行タイプのアレルギーと考えると、相手の放つ何らかの物質で免疫が暴走して正常細胞を攻撃して、炎症を引き起こして症状を生み出していると言えるかもしれません(もちろんナラティブです)。
心の傷のある方がこれを聞いた時に、「私が相手にアレルギー反応を引き起こさせている」と自分を責めるのは、免疫が潜在炎症を攻撃しているから。自分を責めているときは自己免疫が暴走しています。
心の傷である潜在炎症を持つ人が共依存タイプと接触した時に、アレルギー症状でストレスホルモンが低下させられて、その後に急激に上がるストレスホルモンからの炎症で様々な症状が生み出されます。
共依存タイプの自己免疫が暴走していればいるほど、炎症が起きる。その炎症が引き起こす物質を吸引した時に、アレルギー症状が起きて免疫が正常細胞を攻撃するのが止まらなくなり、炎症で様々な症状が起きる。
何でこんなことを書いているかというと「あの人は退行タイプ」と認識して、自己免疫の暴走を起こさなくなると、相手もストレス刺激でストレスホルモンが下がってしまう子供返りの症状を引き起こさなくなるから。
自己免疫が暴走していると炎症が起きます。その炎症から皮膚ガスが発生し、それを吸い込むことで相手がアレルギーを引き起こしストレスホルモンが下がって子供返りをする。相手が子供返りをした時も、その後にストレスホルモンが一気に上昇した時も炎症が起きて自己免疫が暴走して、相手の皮膚からガスが発生する。その皮膚ガスがこちらのアレルギーをさらに悪化させている(全てナラティブで書いています)。
この循環が「あの人は退行タイプなんだ」と気づくだけで止まる。
心の傷がある人は「相手が失礼な態度を取ったのは、まるで私が悪いみたいじゃない!」と怒りたくなります。これがまさにアレルギー反応になります。失礼な相手がアレルギー物質と一緒、でそれを取り込むことで「私が悪い」と免疫が正常細胞を攻撃して炎症を引き起こす。「私の匂いが相手をおかしくしていたの?」と気にすることで自己免疫が暴走して炎症を引き起こします。
だったら何でこんな匂いのことなんて書いたの?となるのですが、それは共依存タイプや退行タイプのことを私が気にしすぎなんだ、と自分を責めないため。自分を責めることで自己免疫が暴走するから。私が気にする、しないは全く関係なくて、相手の炎症の匂いで、こちら側の自己免疫が暴走して潜在炎症である心の傷にダメージを受けて過去の不快な体験がフラッシュバックしてくる。
人混みの中にいる時に、突然、過去に人前で恥をかかされた場面がフラッシュバックしてきたときに「何でこんな嫌なことを思い出してしまうんだろう?」と自分を責めてしまうと、自己免疫が暴走して炎症が起きる。すると、周りの人たちがイライラしているように思えてきて、怖くなってくる。
こんな場面で「周りにいる人の匂い」で自己免疫が暴走して潜在炎症にダメージを受けて「過去の不快な記憶がフラッシュバックしてきた」と気がついてみると全然違ってきます。「恥をかかされた場面」が思い出されたのであったのならば、周囲にいる共依存タイプの人の匂いで退行タイプにさせられている。
そんなことを気づいてみるだけで周りの人たちの苛立ちとかを感じなくなるのは、自己免疫の暴走が静まって炎症からの「退行タイプ」の匂いがなくなり、周囲にいる共依存タイプを刺激しなくなるから。
「何でこんなところでこんな惨めな気持ちになるんだろう?」ということが心の傷がある人にはたくさんあって「私がおかしいからこんな嫌な気持ちになる」と自分を責めてしまうのは、周囲の共依存や退行タイプのアレルギー。
かっこいい服とか、綺麗な服を着て外面を装っていると、その人たちが心の傷を持っていて共依存や退行タイプになっていて、自己免疫が暴走しているなんて分かりません。でも、「自分だけがおかしい」という自己免疫の暴走を知らないうちに引き起こさせられてしまうアレルギー。
自分が思い出す過去の出来事で、「相手の間違いを正してあげようとしている」と思ったら、近くに退行タイプがいてその人の匂いでアレルギーを起こしている。突然、友人が思い出されて「私の方が優れている」と相手を頭の中で説得したくなったら、近くに共依存タイプがいてアレルギーを起こしている。
そんな風に気がついてみると、自己免疫の暴走はおさまっていき、以前だったら芋蔓式に嫌なことが思い出され、さらに周りから邪険に扱われていた悪夢の世界は消えていきます(全てナラティブで書いてます)。
(つづく)
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「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)が2月26日に発売されます。
この新刊は全て催眠スクリプトで書いてあります。
無意識さんの力を使って書いているのですが、本人が催眠状態になって「英語でブログを書く」を実践してしまいました。
ここで読んでくださっている皆さんはお気づきかもしれませんが「あれ?これまでとブログの書き方が違う」となっています。
日本向けにブログを書くときは「嫉妬を避ける」で書く必要があります。
しかし、英語圏でその書き方をしてしまうと、一切内容が相手に伝わらなくなってしまうんです。
こんなふうに英語圏に向けてブログが書くことができるようになったもの、皆さんの無意識と繋がって書き上げたこの本のおかげです(青山ライフ出版の本は、いつも、このブログを原稿用紙がわりに書かせていただいております。だから、ここで繋がってくださっている皆さんの無意識さんを使って書かせていただいた一冊なんです)。
42のスクリプトがこの本の中に登場して、読むことで無意識の力を発動することができる。
催眠のお師匠さんから教わった催眠スクリプトは本当に面白いです。
無意識が働き願いを叶えてくれる。
おすすめの一冊です!!
大嶋 信頼
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「心の傷はアレルギーと同じ」by DALL-E
潜在炎症で抗体ができて、ストレス刺激で免疫が正常細胞を攻撃してしまう。
心の傷である潜在炎症を敵とみなして、免疫が攻撃するから、自分自身を責めることが止まらない。
そして、相手の心の傷には気づいていないけど、自分と同じ潜在炎症を持っている相手を攻撃することが止まらなくなる。
共依存タイプも退行タイプも心の傷によって作られるもの(ナラティブで書いています)。
共依存タイプや退行タイプに接した後に、様々な症状が起きるのは、自己免疫が暴走して炎症が起きてしまうから。炎症が様々な身体症状を作り出します。胃痛、腹痛、頭痛、関節痛、肩こり、不眠、倦怠感、四肢の力が入らなくて無気力状態、めまい、吐き気、息苦しさなどなど。その症状は、病院で検査をして原因がわからないものから、ちゃんと検査で病気の診断がつくものまで炎症によって作られます(全てナラティブで書いています)。
まさか、身近な共依存タイプや退行タイプにアレルギー反応を起こし、免疫が潜在炎症を攻撃しているから症状が起きているなんで誰も想像しないわけです。
共依存タイプのパートナーだったら、外から見たら「あなたのことを思ってくれているいい人ね」となってしまう。そして、パートナーは私のことを考えて行動してくれているから、そんなパートナーにイライラしてしまう私がおかしいんだ、と思ってしまう。
アレルギーと一緒ですから、パートナーがストレス時にこちらの気持ちを考えた時に、こちらのストレスホルモンが下がってしまうから、ストレス刺激に適切に対応することができなくなる。そして、後からストレスホルモンが上がってくるので、反応できなかったストレス刺激は心の傷状態になって、何度も繰り返し思い出されて、その度に怒ったり、自分を責めたりして体内の炎症を引き起こしてしまう。
心の傷状態になったストレス刺激がいつまでも消えずに炎症を引き起こして、身体症状を生み出したり、うつ症状などの精神症状まで作り出していきます。さらに炎症で抹消免疫細胞が活発になって認知機能も低下して不自由な状態になって、さらにそのストレスで炎症が引き起こされる、という循環になる。
そこで共依存タイプと退行タイプの判別方法を使ってみます。
相手に緊張や恐怖を感じたら「退行タイプ」を疑い、相手と接した後に頭の中で相手を正すために戦ってしまったら「やっぱり相手は退行タイプなんだ!」と認識することができます。
相手が不快な存在であっても、注目を向けた時に「自分よりも下」と感じて、そして相手と接触した後に自分の方が優れていることを証明するために頭の中で相手と戦っていたら「相手は共依存タイプなんだ」と認識できる。
相手が退行タイプであっても、共依存タイプであっても、認識した時に「相手は私にとってアレルギー源であり、ストレス刺激なんだ」と自動的に反応することができるようになります。
アレルギー源だと分かったら、克服するために戦わなくなる。
共依存タイプと退行タイプのストレス刺激に対し、正常にストレスホルモンが反応して「戦う or 逃げる」という選択が自動的にできれば、アレルギー反応である自己免疫の暴走を避けることができます。
アレルギー源によって自己免疫が暴走しなくなったら、炎症が治って、様々な身体的、精神的症状が落ち着いていきます。
そして、一番は、認知機能が元に戻っていく。本来の自分の知能で自由にのびのびと生きることができるようになっていきます。
共依存タイプや退行タイプと分かって相手の言動を振り返ってみると、「そういうことだったんだ!」とこれまでのその人の言動が腑に落ちて、相手を責める気持ちが消えていく。それはストレス刺激である相手にストレスホルモンが適切に働いて「戦う or 逃げる」が考えなくても自動的に選択できるようになっているから。
すると自己免疫の暴走が治って、認知機能が元に戻り、等身大の相手と自分の姿が見えてくる(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「共依存タイプの判別方法のその2」by DALL-E
退行タイプでは、相手に注目を向けた瞬間は、緊張とか恐怖などを感じて「相手は自分よりも優れている」と錯覚を起こします。そして、退行タイプか判別するポイントは、後から繰り返し相手が思い出される時に「相手は自分より優れているのに、間違っている。相手を正してあげなきゃ」と頭の中で一生懸命に相手と戦ってしまうこと。
共依存タイプの判別方法のその1は、相手に注目を向けた瞬間に「相手は自分よりも下」と錯覚を起こしてしまいます。そして判別方法のその2は、後から繰り返し相手が浮かんでくるのですが、その理由が「自分が相手よりも優れていることを相手に思い知らせてやりたい」になります。
共依存タイプに注目した時に「自分の方が優れている」と錯覚をこしてしまうのは、共依存タイプが「相手の気持ちを考える」ということを自動的にしてしまうから、こちらがストレス刺激に適切に反応できなくなり、ストレスホルモンが下がってしまう。
共依存タイプの親が子供に対して「ちゃんと宿題をやったの?」と聞いた時に、子供は「今やろうと思ったのに!なんで余計なことを言うの!」と言いながらやる気をなくしてしまう。それは、共依存タイプの親が「また、あの子は宿題をやらずにサボって、このままだと嘘つきの犯罪者になるかもしれない」と子どもの将来の最悪の危機を想像してストレスホルモンを親の脳内で上げるから。すると、子どもの脳内のストレスホルモンが下がってしまって、やる気が失せた、になってゲームするのがやめられなくなる。
共依存タイプのパートナーが「部屋をそろそろ片付けた方がいいよね」と言うと「片付けられない」となってしまうのは、パートナーの脳内で「このままだとゴミ屋敷になってご近所さんから馬鹿にされる」と最悪な状況を想像してストレスホルモンが上がるから。パートナーの中でストレスホルモンが上がるストレス刺激で、こちらはストレスホルモンが下がって「片付けようと思ったけどやる気をなくした」と片付け方法の動画を見るのがやめられなくなる。
下がったストレスホルモンは、すぐ後から上がってきて「なんで余計なことを言うの!あなただって何一つちゃんとできてないのに!」と相手のことを責めるのが止まらなくなる。相手のできていないところ、そして、相手の弱点を挙げ連ねるのは「私の方が優れているから」ということを頭の中で証明するため。
共依存タイプで下がったストレスは後から上がってきます。でも「宿題をやらなきゃ」とか「片付けなきゃ」などのストレス刺激に対しては、ストレスホルンが下がってしまったから結びつかず、「余計なことを言った相手」に結びついて「相手に私の凄さをわからせてやらなきゃ!」という感じで頭の中で戦ってしまう。
頭の中で相手へのダメ出しが止まらないのは「自分の方が優れている」ということを証明したいから。そして、ストレスホルモンが上がっているから、私だってやればできるんだから、と頭の中で限りない成功の妄想が止まらなくなってしまう。「やればちゃんとできる」という妄想が止まらなくなるのは、ストレスホルモンが後から上がってしまって、なかなか下がらなくなってしまうから。
そして、上がったストレスホルモンは、肝心な場面でのストレス刺激で見事に下がってしまって、「何もできない!」になってしまう。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと妄想を巡らせていたことが、いざとなったら全くできなくなるのは、共依存タイプのおかげなんです。
頭の中で相手よりも私の方が優れている、と証明することが目的で、相手の対するダメ出しが止まらなくなったり、相手にいろんな言い訳をしたくなったりしたら、相手は共依存タイプになります。そして、自分が考えていたことが実際に行動できなくなっていたら、相手が共依存タイプになるんです。
見事にやるべきことができなくなるのは、共依存タイプの影響で、肝心な場面でストレスホルモンが下がってしまうから。
共依存タイプに怒りを感じて「今日こそははっきり言わなきゃ」と思っていても、実際の場面で思ったことが言えなくなるのは、共依存タイプのストレス刺激でストレスホルモンが下がってしまうから。そして、後からストレスホルモンが上がって、思っていたことが言えなかったことへの後悔と、相手へのダメ出しが止まらなくなるのは、相手が共依存タイプだから。
これも「相手は共依存タイプなんだ!」と気づくだけで症状が治っていきます。
頭の中で共依存タイプと戦ってしまったり、後悔して自分を責めたり、自分の言動の恥ずかしさに苛まれたりするのは、心の傷である潜在炎症が共依存タイプのストレス刺激に影響され、その結果として自己免疫が暴走しているから。潜在炎症で抹消免疫細胞が活発になって認知機能が低下して、できるはずのことができなくなる。認知機能が低下して、思ったことが言えなくなる、という症状が作り出される。
共依存タイプのストレス刺激で様々な症状が作られている、と気づくだけで、その症状が消えていく。それは自己免疫が暴走しなくなり、潜在炎症が治って認知機能が元の状態に戻っていくから。
「相手は共依存タイプなんだ」と気づくだけで自分自身が変わっていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「炎症が治って等身大の相手が見えてくる」by DALL-E
「相手は退行タイプなんだ」と気づくだけで自己免疫の暴走がおさまっていく仕組みは心の傷の作られ方にあります。
幼児は、自分よりも親が優れている思っている。
そんな自分よりも優れている親から理不尽な扱いを受けてしまう。
幼い子供には、親のストレスホルモンがストレス刺激で下がってしまって、親から子供じみた対応をされたなんてことはわからない。
幼い子供は、親からの理不尽な対応を責めることができないから「私が悪い」と自分を責めます。
「期待はずれの子だから親は理不尽な扱いをした。だから期待はずれだった私が悪いんだ」と自分を責めることで「期待はずれの子」という心の傷ができます。
親が退行して理不尽な対応を繰り返すことで、免疫システムが「期待外れな子」を敵とみなして抗体が作られてしまう(ここでの「期待外れな子」はあくまでもサンプルとして使っています)。
そんな抗体を持っている人が親と同じ退行タイプに注目を向け、緊張すると免疫が「期待外れな子」を攻撃して炎症が起きる。炎症によって抹消免疫細胞が活発になって認知機能が低下し失認して「相手を正さなければ」となる。
この「相手を正さなければ」というのは「幼い子供に理不尽なことをした親を糾す」が起きていると一般的には解釈されます。でも、免疫は「期待外れな子」を攻撃してるので、実際にやっているのは「期待外れな自分を正さなければ」となっています。だから相手を正そうと攻撃しているようで、実は期待はずれの自分を正すための攻撃が止まらないだけ。
「相手が退行タイプなんだ」という気づきは「幼少期に理不尽な対応をした両親と重ねている」などに繋がっているように思われます。でもそれだけでは「期待はずれの子」への攻撃は止まりません。
「期待はずれの子」の潜在炎症は幼い頃に作られた傷。つまり、その幼少期の傷を攻撃しているということは、自分も退行していることになる。なぜなら、退行タイプの人から受けるストレス刺激で幼い頃の感覚に戻ってしまうから。
相手も退行している、そして自分も退行している、ことになれば、退行している相手は敵ではなくなります。
退行している相手と心の傷で退行している私は仲間になるから、自己免疫が暴走しなくなります。すると炎症が治って、認知機能が元に戻り相手の等身大の姿が見えてくる。
すると退行タイプからのストレス刺激で的確にストレスホルモンが上がり、その場で「戦う or 逃げる」の選択ができるようになる。
心の傷である「期待はずれの子」が関わっていた時は、相手を攻撃しているようで、期待はずれの子を正そうと攻撃していたので「逃げる」という選択肢がなかったわけです。
炎症が治ってみると、退行タイプは、たとえ家族であっても他人になるから「関わらない!」という選択肢が選べる。
「相手が退行タイプなんだ」と気づく前は、後で何度も相手のことを思い出して、ストレスホルモンからの炎症で自己免疫の暴走が起きるというループから逃れられずにいました。炎症が治って認知機能が戻り等身大の退行タイプを認識できるようになると、退行タイプからのストレス刺激はその場だけのストレスホルモンになります。そして、そのストレスホルモンが自由になる選択肢へと導いてくれる。
そうなると、ますます免疫は正常細胞を攻撃しなくなり、潜在炎症が治っていく(全てナラティブで書いています)。
潜在炎症が治っていくと抹消免疫細胞が活発になることが少なくなり、認知機能が元に戻って、自分の等身大の姿が見えてくる。
自分の等身大の姿が見えてくると、自己肯定感が上がって気楽に生きられるようになります。
(つづく)
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もし潜在炎症である心の傷がなかったら、共依存タイプや退行タイプに注目を向けても何も感じません。
なぜなら、その人たちがストレス刺激にはならないからなんです。
それは、花粉症と一緒。花粉症ではない人は、花粉を吸い込んだところで何も反応が起きません。でも、花粉症になってしまった人は、花粉が鼻や目から入ってくると、体内の免疫システムが敵とみなして攻撃してしまう。
相手を見て「緊張する」とか「イライラする」や「見下してしまう」などなどの反応が潜在炎症である心の傷に対しての免疫の動きになります。
普通の人を見ても、免疫は敵とみなさないので何も感じることはありません(炎症がひどくなって重度のアレルギー症状が起きているケースは普通の人に対しても反応してしまうことがあります)。普通の人は風景と同じ扱いでスルーしてしまいます。
心の傷によってストレスホルモンの動きに特徴がある共依存タイプや退行タイプに対しては、免疫が活発になって「緊張する」とか「イライラする」や「怖い」などの反応が起きる(全てナラティブで書いています)。
退行タイプに注目を向けたら、緊張する、怖い、相手にされない不安(見捨てられ不安)などなど「相手は自分よりも優れているものを持っている」という感覚になる。それは退行タイプの安静時の緊張が高いから。
そんな緊張や怖さ、不安を感じた時に、誰もその反応が相手によってアレルギー起きて免疫が活発になっているなんて考えません。
「相手が魅力的だから緊張する」とか「暴力的に自分よりも優れているから緊張する」や「人間的に豊かだから緊張して受け入れられなかったらどうしょうと緊張する」なんてふうに自分に起きている症状を解釈をしてしまう。
そして、退行タイプに接触してしまったら、相手のストレスホルモンは下がってしまって子供返りをする。
魅力的だと思っていた人に話しかけたら、相手が脳面のような顔になって無視をするのはストレスホルモンが下がってしまって大人の対応ができないから。
暴力的な人だ思って緊張していると、相手がいきなり理不尽なことをしてきたり喧嘩を売ってくるのは、ストレス刺激でストレスホルモンが下がって精神状態が子供になってしまうから。
人間的に豊かだと思っていた人が、いきなり「なんで私だけにそんなぞんざいな態度を取るの?」という反応を起こすのは、私というストレス刺激で相手のストレスホルモンが下がって子供の精神状態になっているから。
すると私は相手を敵とみなして自己免疫が暴走するから、頭の中で相手と戦ってしまいます。免疫が花粉を敵とみなして攻撃するのと同じ状態だと思ってみると興味深い。
戦っている本人は、「自分よりも上だと思っている人から理不尽なことをされた」ということから傷ついてしまって、相手よりも弱者だから悔しくて頭の中で戦い続けている、と思ってしまう。
でも、実際は私が「自分よりも上」と思った相手がストレスホルモンが下がって子供返りをしてしまって、相手から子供じみた対応をされた。その時点で「子供の相手を正してあげなければ」と母性行動が働く共依存タイプに私はさせられてしまう。
だから、頭の中で相手と戦うのは「間違っている相手を正してあげなければ」という目的で戦っているということ。
これが退行タイプの判別方法のその2になります。
頭の中で間違っている相手を正してあげなきゃ、と一生懸命に戦っていたら、相手は退行タイプになります。
自分よりも優れている、と思っていた相手が子供じみた対応をすることで、心の傷である潜在炎症で免疫が活発になり敵である相手を攻撃してしまう。攻撃するのは相手を正すため、ということに気づけたら「相手は退行タイプなんだ」とわかるから、自己免疫の暴走は治っていきます。
なんで相手が退行タイプであることに気づいたら自己免疫の暴走が治るのかは、相手も自分と同じ心の傷である潜在炎症で自己免疫が暴走しているだけ。だから自分と同じで敵じゃないことに気づけるから。
相手は敵じゃないと意識的に思う必要はありません。
だって「花粉は敵じゃない」って思って花粉が治ったら薬は必要なくなりますよね。
相手を正そうと頭の中で戦っていたら「相手は退行タイプなんだ」と気づくだけで、自己免疫の暴走がおさまっていく。
この仕組みが面白い(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「共依存タイプと退行タイプの判別方法」by DALL-E
判別方法の1番目は、相手に注目を向けたときに、こちらが感じる感覚になります。
相手に注目を向けた時に「なんだか私が緊張する」となったら「あの人は退行タイプ」になります(あくまでもナラティブで書いています)。退行タイプは、ストレス刺激で緊張のホルモンが下がってしまう特徴があるから、ストレス刺激を受ける前から緊張のホルモンが出ていて普段からの緊張感が高い。
相手に注目を向けた時に「違和感がない」とか「緊張感をあまり感じない」になった場合は「この人は共依存タイプ」になる。なぜなら、共依存タイプは、常に周りの人の気持ちを考えてしまう。共依存タイプは、注目を向けた相手の気持ちを瞬時に考えているから、鏡を見ているような感じで「違和感がない」になる。むしろ、相手に注目を向けた時に「私はこの人よりも優れているかも」と優越感のようなものを感じることもあります。なぜなら、相手がこちらの気持ちを考えて気を使う立場をとっているから「私のほうが上」という感覚になる。
退行タイプに注目を向けた時に緊張すると「相手の方が優れているから緊張する」などと解釈をしてしまう。そして自分よりも優れた相手と認識した退行タイプの気持ちを考えて気を遣ってしまったら、こちらは共依存タイプになってしまう。退行タイプの気持ちを共依存で考えることで、安静時でも相手の高いストレスを受け取ってしまう。すると相手からのストレス刺激で炎症が起き、末梢免疫細胞が活性化して認知機能が低くなる。認知機能が低下させられて「実際に相手よりも劣っている」という感覚が強くなり、退行タイプに接触すればするほど炎症で認知機能が低くなり、そこから抜け出せなくなる感覚に陥ってしまいます。
「私は人に対して緊張しちゃうから、相手に気を遣ってしまう」という人でも、相手に注目を向けた瞬間に緊張を感じたら「この人は退行タイプなんだ」と気がついてみる。すると退行タイプで炎症を起こさなくなるので、認知機能が元の状態に戻る。すると退行タイプに対するアレルギー状態になってストレスホルモンで炎症を起こしていたことがちゃんと見えてきて、対人緊張じゃなくて退行タイプへのアレルギーだったことに気づきます。
相手に対して「違和感がない」というよりも、むしろ優越感のような感覚を感じて、共依存タイプに接触したら「あれ?余計なことを話しちゃったかな?」と後で後悔します。なぜなら、共依存タイプは「相手の気持ちを考える」をするから、こちらの緊張のホルモンが下がってしまう。緊張のホルモンが下がることで制御が効かなくなって「喋らなくていいことを喋ってしまった」となります。共依存タイプに自己制御を解除されて、普段喋らないようなことを喋ってしまって、共依存タイプから必ず余計な一言を言われる。ストレスホルモンが下がった状態で、共依存タイプから言われた一言は、その場で的確な感情が感じられなくなるから、記憶として整理されず、不快感が後から湧いてきてしまうから。そして「なんであの人はあんなことを私に言ったんだ!」と怒りが止まらなくなる。そして、余計なことを喋ってしまった後悔が止まらなくなるのは、共依存タイプに退行(子供返り)させられて後からストレスホルモンが上がって炎症で自己免疫が暴走するから。
共依存タイプからのストレスの炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下して、記憶障害を起こして「また、共依存タイプに余計なことを喋ってしまった」ということを繰り返してしまう。すると、共依存タイプのストレス刺激の炎症で様々な身体症状に苛まれて、それを共依存タイプに退行させられて打ち明けることで、さらに症状が悪化するのは、共依存タイプからのストレス刺激だから。
相手に注目を向けた時に「私はこの人よりも上だと思っているな」という気持ちを打ち消さないで受け止めます。そしたら「この人は共依存タイプなんだ」と認識できるようになる。相手が共依存タイプとわかると共依存タイプがやっていることが手に取るようにわかってきます。「こうやって人の気持ちを勝手に考えて退行させるんだ」と見えてくると共依存タイプがストレスではなくなってきます。共依存タイプがこちらの気持ちを勝手に想像してきて、それが自分の感じていることと相違するからストレスを感じてしまいます。そんな時も「共依存タイプなんだ」とわかっていると「なんでそんな勝手に想像するの!」とストレスホルモンが必要以上に上がらなくなり、的確に共依存タイプのストレスに対して「戦う or 逃げる」の選択ができる。
「共依存タイプ」を認識してストレス刺激への適切な対処が自動的にできるようになると炎症が治って、認知機能が戻ってきます。認知機能が戻ってくると「私のほうが優れているかも」と思ってしまうのは共依存タイプの罠だったんだ、ということが見えてきます。
街を歩いていても、歩いている人に注目を向けた時に「あ!あの人に注目を向けると緊張するかも」とか「私のほうが優れているって思うかも」って確かめてみると、だんだんと共依存タイプと退行タイプの判別が上手くなっていく。
判別が上手くなっていくと、自動的にそのタイプのストレス刺激を過剰に受けなくなり、炎症で自己免疫が暴走しなくなるから認知機能が本来の状態に戻っていきます。
そしたら、しがらみから解放されて、本来の自分に合っている人との出会いが生まれる(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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心の傷によってストレスに対する反応に特徴が出てきます。
ストレスに対して適切に反応する人だったら、不快な出来事があっても時間の経過とともに不快な反応は消えていきます。
心の傷がなくてストレスに正常に反応する人だったら、ストレスに的確に反応するから「一緒にいてもストレスがない」となる。
例えば、運転をしていて、後ろの車からクラクションを鳴らされた時に、ストレスに正常に反応する人だったら、相手に「変な人!」と一瞬だけ「不快」に反応して、後は運転しているうちに緊張感が消えています。だから、助手席に乗っていてもストレスにならない。
でも「共依存タイプ」だったら、クラクションを鳴らされた時に周囲の気持ちを考えてしまう。だから「恥をかかされた」という感覚が湧いきて「あんな時に鳴らさなくてもいいじゃない!」とものすごくヒステリックに怒り出す。
そして、しばらくしても「なんであの人、あんな時に私に向かってクラクションを鳴らしたの!私、何にも悪いことしてないじゃない!」と繰り返し怒り、こちらは「もういいじゃない!終わったことなんだから!」と言いたくなるぐらい、何度も同じことを繰り返す。だから、一緒にいてストレスだ、と感じてしまう。
「退行タイプ」だったら、クラクションを鳴らされた瞬間に、ストレスホルモンが下がってしまうから子供返りしてキレてしまう。そして「ムカつく!」とクラクションを鳴らした車を追いかけて危険な行為をしたりするから、一緒にいてものすごいストレスになってしまう。
興味深いのは、こちらが「あぁ!この人は共依存タイプだから繰り返しストレスが蘇ってくるんだ」とわかって「自己免疫が暴走している」と思っていると、共依存タイプの怒りがおさまってくる。
退行タイプがストレス刺激でキレた時に「退行タイプがストレス刺激でストレスホルモンが下がって子供返りしている」とわかって「自己免疫が暴走している」と思っていると、退行タイプの後から湧いてくる怒りが自然とおさまってくる。
この二つのタイプの仕組みを知っているのと知らないのとでは、結果が全然違ってくる。
それは、怒った共依存タイプがこちら側にとってストレス刺激になるから。
共依存タイプの怒りのストレス刺激で「共依存タイプ」になってしまうと、「そんなに怒らなくてもいいじゃない!」と心の中で相手の怒りをなんとかしてあげたくなる。すると、相手はそれを「怒っていることが恥ずかしいと思われている」と変換して再びストレスホルモンが上がっていく。
共依存タイプの仕組みを知らないと「私が気を使っているのになんであなたは私の気持ちがわからないでいつまでも怒っているの!」とストレスホルモンが上がってしまい、お互いに刺激しあって怒りが増幅して、ストレスホルモンで炎症が起きて認知機能が低下して不具合を起こしてしまう。
退行タイプも同じような感じで、その仕組みを知らないと「お願いだから危ないことはやめて〜!」と止めてしまう。すると「子供扱いされた!」で後から上がってくるストレスホルモンがさらに増幅して「怒ることが止まらない!」になっていきます。そうなると「私の対応がいけなかったの?」とこちら側のストレスホルモンが上がって自分を責めオロオロしてしまう。そのオロオロしているのを退行タイプがみて「私が悪くないのにわざと怯えて私に不快を与えている」とさらにストレスホルモンが上がって怒りが増していくので、退行タイプがものすごいストレス刺激になって、炎症が引き起こされ認知機能が低下させられてしまうんです。
「この人は退行タイプ!」と見えてくると、退行タイプのストレス刺激に健康な人のように対応することができる。「自分のせいでこの人がこんな反応になっている」と免疫が暴走して自分を責めなくなるから。
「この人は共依存タイプなんだ」とわかると、共依存タイプのストレス刺激に健康な人のように反応して「共依存タイプなんだ」でスルーするから、不快感が残らず、相手の怒りも増幅しなくなるわけです。
共依存タイプと退行タイプの判別の仕方を紹介していきます。
(つづく)
]]>「退行タイプ」by DALL-E
ストレス刺激でストレスホルモンが下がってしまうと、その場のストレス感情を適切に感じることができなくなります(ナラティブで書いています)。その場で感じられなかったストレス感情は脳内の記憶の引き出しに整理されなくなります。なぜなら、ストレス時の状況記憶は、ストレス感情でタグがつけられて脳の引き出しに整理されていくから。
ストレスホルモンが下がってしまうと、感情のタグがつけられず、いつまでも記憶として整理されず散らかったまま。だからストレスがなくなった後でも、ストレス感情がフレッシュなまま繰り返し襲ってくる。
「退行タイプ」で一番イメージしやすいのが、人から注意をされた時に涙目になってしまって「頭が真っ白になって何も答えられない」という状態です。そして、後になって「なんで私があんなことを言われなきゃいけないの!」と怒りが止まらなくなる。ストレスホルモンが下がって退行(子供返り)してしまうので涙目になって、幼い子供の精神状態になって「怒られるの怖い!」という感覚で固まって動けなくなる。そして、後からストレスホルモンが上がってきて、大変なことになります。
ちょっとわかりにくいのは、道を歩いていて、向こうから人が歩いてくる時に「どうして私を避けないの!」とキレて相手にぶつかりに行ってしまう場合。ストレス刺激である「向こうから歩いてくる人」に怒っているから、ストレスホルモンは正常に分泌されている、と思ってしまう。でも、正常にストレスホルモンが分泌されている場合は、自動的に向こうから歩いてくる危ない人を避ける、ことができる。ストレスホルモンが下がって退行(子供返り)しちゃうから「なんで私が避けなきゃいけない!」と大人の対応ができなくなる(全てナラティブで書いています)。
問題は、後から上がってくるストレスホルモンで炎症が起きて、免疫が正常細胞を攻撃してしまうこと。潜在炎症である心の傷が「卑しい子」の場合は、免疫が「卑しい子」を攻撃してしまう。すると頭の中では「道を譲らない下品な人」を攻撃することが止まらなくなる。相手を攻撃するのが止まらないのは、免疫が心の傷である潜在炎症を攻撃して、炎症を引き起こしているから。そして、認知機能が低下して、さまざまな不具合を起こしてストレスを感じるから、ストレスからの炎症でさらに免疫が潜在炎症を攻撃して、相手に対する怒りが繰り返し浮かんでくる。
ストレス刺激検査をやれば、退行タイプはわかるのですが、ストレス場面をイメージしてチェックすることもできます。
「退行タイプ」のチェックでは、こんな場面を頭の中でイメージしてみます。
1人になる時間があり、周りには誰もいなくて静かです。
そんな時に、苦手な人が思い出されてしまいました。
質問です。
質問1「あなたは、頭の中に浮かんだ苦手な人をどう対処しますか?」
質問2「その苦手な人に実際に会う一時間前には何を感じますか?」
質問3「実際にその人を目の前にした時にあなたはどんな対応をしていますか?」
質問1に対して、ストレスホルモンが正常な人の場合は「相手は目の前にいないから気にしない」となります。誰もいなくて静かな場所ではストレス刺激がないわけです。だから、ストレスホルモンが出ないから、浮かんだとしてもスルーできてしまう。
退行タイプの場合は、安静時のストレスホルモンの値が高いから、浮かんできた不快な人と頭の中で戦ってしまう。頭の中から不快な人を追い払おうと努力してしまう、などの特徴があります。
質問2に対しては、ストレスホルモンが正常な人はやはり「目の前にいないから気にしない」です。ストレス刺激に対してストレスホルモンが適切に分泌されるので、まだ会っていない相手はストレス刺激になりにくい。
退行タイプの場合は「今度こそ、苦手な相手にこうしてやろう!ああしてやろう!」と考えるのが止まらない。違うタイプの人は「嫌だな!あの人に会うの」とまだ会っていないのに気が重くなったり、胃が苦しくなるのは、ストレスホルモンで炎症が起きて自己免疫が暴走しているから。
質問3に対して、ストレスホルモンが正常な人は「大人の対応で受け流す」か「苦手な人との関係を清算する」となります。ストレスホルモンが適切に働くので、ストレス刺激である相手を目の前にした時に大人の対応ができる。
退行タイプは「相手の前で固まってしまって何も言えなくなり、相手に馬鹿にされたり嫌なことを言われても言い返せない」となってしまう。「何も言えない」というのは保護者がいないと何もできないような精神状態になってしまうこと。または「相手にブチギレてしまってこれまでの怒りをぶつけてしまう」になります。ストレスホルモンが下がってしまって、子供返りをして怒りをぶつけるということをしてしまう。
正常な怒りで、ちゃんとストレスホルモンが正常に分泌されていたのであれば、ぶつけた後に「スッキリした!」という感じになる。ストレスホルモンは時間の経過とともに下がっていくから。
でも、ストレスホルモンが下がって子供返りをして怒りをぶつけた場合は、怒りをぶつけたのにも関わらず、後から、どんどん罪悪感や怒りが湧いてきて、スッキリ感が全く得られません。後から、ストレスホルモンが上がってきて、炎症で自己免疫が暴走して、自分を責め、そして相手を攻撃することが止まらない(ナラティブで書いています)。
この「退行タイプ」も心の傷から起きます(遺伝的要因、疾患や薬の影響、あるいは高齢でも起きることがあります)。
親が共依存タイプで過干渉や過保護だと起きやすくなります。母親が「この子は夫に似て卑しい子になるかもしれない」と思ってしまったら「卑しい子」という心の傷で潜在炎症が残る。母親が共依存で「この子が卑しい子と思われたらかわいそう」と注意をしたり躾けをすれば、本来、ストレスホルモンが上がるべき刺激で下がって後からストレスホルモンが上がる条件付けがなされるので、「卑しい子」という潜在炎症が残ってしまう。
母親が共依存で「私の母親がこの子を見たら卑しいと思われてしまう」と思って躾けをすれば、子供はストレス刺激でストレスホルモンが下がる、ということになって「卑しい子」という潜在炎症ができ上がる。
「卑しい子」という心の傷ができてしまうと、「人のものを欲しがってはいけません」と親から躾けられた、と思っているけど、実際に起こっているのは、ストレス刺激の時にストレスホルモンが下がってしまう条件付け。
ケーキを取り分けるというストレス刺激の時に「あの人ばかりずるい!」と嫉妬でいっぱいになってしまうのは、ストレスホルモンが上がっているのではなくて、下がって子供返りをしているから。そして、後からストレスホルモンが上がってきて、炎症で免疫が「卑しい子」を攻撃するので、「嫉妬してみっともない!」と自分を責めたり「なんで公平に分けないんだ!」と相手に対する怒りが止まらなくなって、「卑しい子」の潜在炎症になる。
「卑しい子」の心の傷によって「人のものを欲しがってはいけない」と普段から緊張が高いから、お店に行った時に「ちょっと欲しいかも」と思った消しゴムの刺激でストレスホルモンが低下して子供返りをして、気づかないうちにポケットに入れてしまう(ナラティブで書いています)。緊張のホルモンが上がっていたら脳は衝動制御できるのですが、緊張のホルモンが下がってしまうから衝動が制御ができなくなる。そして、自分を責めたり、他人を責めてしまうのは、ストレスの炎症で「卑しい子」を攻撃しているから。
様々な症状が出てきた時に「自己免疫が暴走している」と気づいてあげるだけで、変わっていく。
自己免疫が暴走していると気づいてあげるだけで、自己免疫が鎮まり炎症が治っていく。
するとストレス刺激に適切に反応できるようになって、自由になります(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「大人が子供返り」by DALL-E
親の過干渉が心の傷になっている、ということを周りの人に説明しても「親から大切にしてもらっているんだからいいじゃない!」と理解されません。
過保護や過干渉は子供のためにやっているんだから、何が悪いの?と理解されにくい。
でも、ストレス刺激検査で検査をしてみるとその仕組みがクリアに見えてきます。
ストレス刺激検査ではストレス刺激に対して正常にストレスホルモンが分泌されますが、そのストレス刺激で「他の人の気持ちを考える」ということをしてしまう。それは心の傷の炎症で末梢免疫細胞が活発になり、認知機能が低下して自分の感覚を失認してしまうから。自分の感覚がわからないから、周りの人の気持ちを瞬時に考えてしまう。
過干渉とか過保護は、ストレス刺激の時に瞬時に子供の気持ちを考える、ということで起こります。
ストレス刺激検査で共依存タイプだったお子さんやパートナーは、ストレス刺激の爆音を聞いた時に、普通だったら上がらなければいけないストレスホルモンが逆に下がってしまう。
そして、後からストレスホルモンが上がってきてしまいます。
ストレス刺激の時にストレスホルモンが上がって「不快」と感じられないから、ストレス刺激の状況が記憶に適切に整理されません。記憶として適切に整理されなかったストレス感情は、ストレス刺激が去った後にフレッシュなまま残って、後からストレス時と同じようにストレスホルモンが上がって炎症を引き起こしてしまう。
この炎症が免疫を暴走させてしまい、正常細胞を攻撃して認知機能を下げてしまうので、暴力を受けたのと同じ状態になるから、過干渉や過保護は暴力と同じ扱いになるんです。
パートナーのことを心配して、一生懸命にパートナーの気持ちを考えてあげるとパートナーはどんどん動けなくなって本来の機能を失っていきます。
それはストレス刺激で本来上がらなければいけないストレスホルモンが下がってしまって、後からストレスホルモンが上がって炎症を起こして自己免疫が正常細胞を攻撃するから。認知機能が低下するだけではなくて、身体のさまざまな不具合が生じてしまうのはストレスホルモンの炎症で免疫が正常細胞を攻撃しているから。
普通の人は「部屋が散らかっている」と思ったらストレスホルモンが上がって頭が働き、片付ける意欲が出てきて部屋を片付けられます。共依存のパートナーに常に気持ちを考えられている人が「さあ片付けなければ」と思った時、ストレスホルモンが下がってしまうから、スマホで動画を検索し始めて検索するのが止まらなる。そして後から「片付けられなかった」と自分を責めるのは、ストレスホルモンが上がって炎症が起きて自己免疫が暴走してしまうから。
共依存タイプから「ちゃんと宿題をしなさい」と言われてしまうと「そんなのわかっているよ!」と言いながら、脳内ではストレスホルモンが下がってコミックブックを読み耽ってしまう。
人から理不尽なことを言われた時に、涙目になって頭が真っ白で何も言えなくなってしまうのは、ストレス刺激でストレスホルモンが下がってしまうから。そして、後になって「ああ言ってやればよかったのに!こう言ってやればよかったのに!」と頭の中で相手への攻撃が止まらなくなるのは、ストレスホルモンが後から上がって、炎症を引き起こして自己免疫が暴走しているから。
普段は「私にもできる」とか「そんなことわかっている!」と思っているけど、肝心な場面になると、頭が真っ白になって、何もできない、という状態になってしまう。でも、後から怒りが湧いてきて「あの人のせいでできなかっただけ!」とか「今回の条件が悪かった」と頭の中で言い訳がたくさん出てきて周りや状況を責めまくってしまうのは、後から上がってくるストレスホルモンで炎症が起きて自己免疫が暴走している。
このストレス刺激時にストレスホルモンが下がってしまうタイプを「退行タイプ」と読んでいます。
退行とは「子供返り」という意味になります。
ストレス刺激でストレスホルモンが下がってしまうと、大人であっても養育者を必要とする幼子の状態に戻ってしまう、という感覚があることから「退行タイプ」となっています。
「キレる」というのは、激昂する、とか本気で怒る、という意味で使われますが、まあ、怒りっぽい人のことを指しています。
退行タイプは「その場で怒ることができない」で後からストレスホルモンが襲ってくるので、ストレス刺激を受けた時に上がらなかったストレスホルモンが後から爆上がりして「キレる」ということが起きてしまう(ストレス刺激を受けた瞬間、一瞬でもストレスホルンが下がってしまったら、すぐ後から爆上がりすることもあります)。
「キレる」というのも退行タイプの特徴だったりするんです。
後悔や怒りが止まらなかったら「自己免疫が暴走している」と思ってみる。
すると、ストレス刺激でちゃんとストレスホルモンが上がるようになっていく。
免疫が暴走して正常細胞を攻撃して、そんな状態を作り出してきたんだな、と思ってみると次第に的確にストレスに反応することができるようになります(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「インポスター症候群のイメージ」by DALL-E
ストレス時に瞬時に自分以外の人の気持ちを考えてしまうと、その場で感じた感情が適切に記憶に整理されなくなります。
適切に処理されなかった感情は、ストレス時に感じた時のフレッシュなまま、繰り返し戻ってきてしまう。
ストレス時にちゃんとストレスを感じているつもりになっていても、瞬時に自分以外の人の気持ちを考えてしまって、ストレス感情がうまく記憶として整理できない人を「共依存タイプ」と呼んでいます。
共依存タイプかどうかは、ストレス刺激テストをやれば、ストレス刺激から時間が経っても繰り返しストレスホルモンが上昇するのですぐにわかったりします。
そんな面倒なことをしなくても、ストレス場面をイメージすることで共依存タイプなのかどうかをチェックすることができる。
こんな場面を頭の中でイメージしてみます。
街を歩いていて、周りに全然知らない人たちが歩いています。
私もみんなと同じように歩いている時に、道のちょっとした段差に気づかずに、つまづいてこけてしまいます。
質問です。
質問1「この瞬間にあなたは何を感じましたか?」
質問2「あなたはこの出来事の30分後には何を感じていますか?」
質問3「あなたはこんな出来事があった日に、眠る時はどんな気持ちになっていると思いますか?」
ストレス刺激をちゃんと感じられる人の場合は質問1で「うわ!危なかった!」となるのは、ストレス場面でちゃんとストレスホルモンが働くので、危険な場面で適切に対処できるから「道で転けそうだけど、転けなかった」と勝手に変換してしまいます。インストラクションに「つまづいて転けてしまいます」と書いてあっても、ストレスホルモンが適切に反応して「転けても大したことがない」という感じで処理される。
質問1で「みんなの前で転んで恥をかいた」という想像ができた人は「共依存タイプ」の可能性があります。瞬時に転んだ私の姿をみんなが見てどんな気持ちになっているかを想像しちゃう。まわりの人が近寄ってきて「大丈夫ですか?」と声をかけてくれて、余計に恥ずかしい思いをした、というイメージが湧いていたら、やはり、ストレス時にまわりの人の気持ちを考えていることになる。
質問2で「転んで恥ずかしい思いが浮かんでくる」と思った人は、ストレス感情が適切に記憶として処理されずに繰り返し思い出されていることになります。
質問3で「過去の恥ずかしい思いをした場面が浮かんできてなかなか寝付けなくなる」と思った方は、やはりストレス感情が記憶に適切に整理されていないから繰り返し浮かんできてしまう。
この共依存タイプの人は、一度、ストレス場面でストレスを感じてしまうと、繰り返しストレスホルモンが上がってくるので、炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下してしまうから、失敗を繰り返してしまう。
それが「嫌なことがあったら、嫌なことが何度も続いてしまう」という状態になります(全てナラティブで書いています)。
このストレス時に自分以外の人の気持ちを考えてしまう、というのも心の傷から。
その心の傷は、生まれた時に親から「この子さえいなければ」と思われてしまった「迷惑な子」になります。
両親の夫婦関係の問題から「この子さえいなければ」と思われてしまう。子供にしたら大人の親からそのように思われることは殺意を受けていることに値します。
そんな死の恐怖が潜在炎症となって、末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下して失認で自分の感覚を適切に認識することができなくなってしまう(これもナラティブで書いています)。
子供が自己主張をしている場面で、養育者がイラッとして「迷惑な子」という殺意を抱くから、自己主張の場面で炎症が起きて、認知機能が低下する。そして自己主張の基になっている自分の感覚を認知機能が低下して認識しづらくなってしまう。
でも、潜在炎症で認知機能を低下させることが生き残るために必要なことになる。なぜなら、自分の感覚がはっきりわかって、自己主張をし続けてしまったら養育者の「迷惑な子」への殺意で生命の危機の可能性が増すから。
ある意味で共依存タイプの人にとって「迷惑な子」という潜在炎症は、生命の危機から救ってくれた存在になる。慢性炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下することで、自分の感覚を適切に認識できなくなって、自己主張を抑えて生き延びる事ができた大切な存在。
共依存タイプだからといって何が悪いわけでもなく、自分の気持ちよりもまわりの人に気遣いができるから会社などでは重宝されたりします。
何をやっても、人の感情を中心に動いているので、記憶が適切に整理されないので「何一つ自分自身で何かを成し遂げた感覚がない」となっていて自己肯定感が低い。認知機能の低下で自分の感覚を的確に認識できず記憶が適切に整理されていないので、何かを成し遂げても「自分がやっている感覚がない」からインポスター症候群(詐欺師症候群)になりやすい。でも、自己肯定感が低いから人から見たら謙虚で、さらにインポスター症候群だから努力家だったりするわけです。
謙虚で努力家でいられるから、心の清い人でいられる。
でも、心の清い人でいればいるほど、心は傷付きやすくなり、心の傷の炎症によって認知機能を低下し、ますます自分の感覚が認識できなくなってしまいます。
共依存タイプの存在は、社会にとってとても重要な役割を演じていたりします。
でも、人のためじゃなくて、自分のために生きてみたくなったら「自分の感覚が感じられない」と思った時に「自己免疫が暴走しているんだ」と気づいてみる。
「自分の感覚が感じられない」って実はものすごいストレスなんです。
ストレスだから炎症で免疫が暴走して「迷惑な子」を攻撃しているから「なんで自分は自分の感覚をちゃんと感じられないんだ!」と自分を責めてしまう。
幼少期は自己主張をしたら危険だから免疫が「迷惑な子」を攻撃して自分の感覚を感じられなくなるように失認を引き起こしていた。
自分の感覚が感じられない時に「自己免疫が暴走しているだけなんだ」と気づいてみる。
気づいてあげるだけで自己免疫の暴走が静まっていく。
自己免疫の暴走が静まっていくと、ストレス時に人の気持ちを考えなくなる。
瞬時に人の気持ちを考えなくなると、自分の気持ちで動くことの心地よさを感じられる。
誰にも気遣いをする必要がない自由な世界が自然と目の前に広がっていく。
そして、ストレス時にストレスホルモンが適切に働いて、自分自身の自由を勝ち取ることができるようになっていきます。
自分の感覚が感じられない、と思った時に「自己免疫が暴走している」って気づいてあげるだけで、静かに自分の周りの世界が変わっていく。
(つづく)
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「ストレスに適切に反応している子供」by DALL-E
心の傷でどうして潜在炎症が起きるのか。
災害を題材にした映画の中で「ものすごい地震だ!」というシーンで、女性が「キャー!」と叫び声を上げます。
その叫び声を聞いて、女性に対してイラッとしてしまったら心の傷がある可能性を疑います。
なぜなら、ものすごい地震だ!という恐怖の場面は死に直面するようなストレス状態になります。
人はそんな場面では、ストレスホルモンが上昇して「逃げる or 戦う」の準備をする。
ある意味で「キャー!」と叫んで逃げ出す女性は、恐怖の場面でストレスホルモンが正常に上昇して、健康な動物らしい適切な反応している。
大切なのは、こんな恐怖の場面ではストレスホルモンが上昇して「怖い」をその場で感じることで、その恐怖の場面は記憶として適切に記憶の引き出しに整理されるということ。
恐怖は恐怖体験の引き出しへとちゃんとしまわれるから、後になって「あの時怖かったよね!」と過去のこととして語ることができて、その記憶はだんだん美化されていき「私ってよくあの時に逃げられたよね!」というような自慢話へと変わっていく。
恐怖の場面で一瞬はストレスホルモンの上昇で炎症は起きるけど、時間と共に炎症は治っていくから、心の傷としては残りにくい。
映画の中の恐怖のシーンで女性が叫び声を上げることにイラッとしてしまう人は、恐怖の場面でストレスホルモンが上がっているわけではなくて、女性が叫び声を上げることで他の人がパニックになってしまうことへの苛立ちでストレスホルモンが上がってしまう。
自分が恐怖の場面に遭遇したことでストレスホルモンが上がっているわけではなくて、周りの人たちが感じているであろうストレスを想像してストレスホルモンが上がっている。
すると、恐怖の場面で「怖い」と適切に感じていないので、記憶が脳の恐怖の引き出しに整理されなくなる(ナラティブで書いています)。
記憶は、恐怖の場面であれば、状況記憶と「怖い」という感情記憶が合わさって整理されています。
「怖い」を感じる場面でまわりの人の気持ちとかを考えてしまうと記憶が整理されず、本来自分が感じていた「恐怖」が整理されずにそのまま残ってしまう。
すると時間が経つと、再びストレスホルンが急上昇して「あの叫び声を上げた女性がムカつく!」と怒りが湧いてストレスで炎症が起きてしまいます。
ストレス場面の記憶が適切に整理されなくなって、ストレスホルモンが恐怖場面に遭遇した時と同じように上昇するということを繰り返す。
上昇するたびに炎症が起き、末梢免疫細胞が活性化し認知機能が低下してしまう。
車のクラクションと同じ音量であるエアホーンを使ったストレス刺激テストを実施した時に「キャー!うるさい!」と爆音を聞いた瞬間に反応できた方は、20分後30分後、そして40分後にはストレスホルモンは下がっていきました。
でも爆音を聞いた瞬間に「これってご近所さんにご迷惑なのでは?」とおっしゃった方は、その時は正常にストレスホルモンが上がったのですが、いったん下がったと思ったストレスホルモンが、同じレベルで30分後に戻ってきて、ということを繰り返していた。
まわりの人の気持ちを考えることで、ストレス場面の記憶は脳内で適切に整理されなくなる。
すると、ストレス場面の感情記憶がフレッシュなまま残ってしまうので、恐怖場面は去ったのに、脳内では恐怖の場面が繰り返し襲ってきてしまう。
そしてストレスホルモンが繰り返し上昇すると慢性炎症になって認知機能の低下を引き起こし、さまざまな不具合を起こして、それがストレスとなって炎症を引き起こして、という循環を生み出してしまいます(全てナラティブで書いています)。
人の気持ちを考えてしまってストレス場面で適切に反応できない、というのにも心の傷の潜在炎症が関わっているので、「自己免疫が暴走しているんだ」と気づいてあげるだけでいいんです。
まわりの人の気持ちを考えてしまう、という時に「潜在炎症で自己免疫が暴走しているんだ」と気づいてあげると、自己免疫が静まって、ストレスに適切に反応することができるようになっていきます。
すると、自然と自己肯定感が上がってくるのは、適切に整理されたストレス場面の記憶が時間と共に美化されていくから。
よく頑張ったよね!あの時は!と武勇伝に変わっていく。
(つづく)
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「お互いの心の傷の共鳴」by DALL-E
赤ちゃんが生まれた時にその姿を見て「かわいい!」って思えるのは、母性行動のホルモンが正常に分泌されているから。
ストレスや様々な原因で母性行動のホルモンが分泌されないと「かわいい」とは思えなくなる(心の傷のナラティブとして書いています)。
子供に授乳をしている時に母親はホルモンの影響で「かわいい」とはならないと「気持ち悪い子」とか「じゃまな子」などと思ってしまう。母親が子供に対してそんなことを思うはずはない、と思うかもしれませんが、普通の親でも普段は、子供が可愛い、となっていても、子供が問題行動を起こし続けストレスホルモンが母性行動のホルモンを上回った時に「うざったい子」となってしまいます。
普通だったら授乳時には母性行動のホルモンが出ているはずなのに、ストレスホルモンが上回っていると「気持ち悪い子」となってしまって、それが子供に伝わって潜在炎症である心の傷となってしまう(授乳時の母親のストレスが子供の脳内のストレス活性制御に関係する研究があります)。
母親なのに子供を「気持ち悪い子」と思ってしまう罪悪感から、過干渉になってしまう傾向がある。
子供は「気持ち悪い子」という心の傷を受けてしまったけど、母親が過干渉であるから「自分は親から大切にされている」という錯覚を起こして混乱を起こしてしまいます。
そんな子が集団生活にの中に入った時に「気持ち悪い子」という潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になると認知機能が低下して、遂行機能障害からみんなと同じことができない、となってしまう。
みんなと同じことができないというストレスで炎症が起きて自己免疫が「気持ち悪い子」を攻撃するのでさらに炎症が起きる。すると、認知機能が低下して失認で「自分はみんなよりも優れている」という感覚なります。
自己免疫で潜在炎症を攻撃するというのは、みんなから「気持ち悪い子」と思われている、と自分を責めてものすごい苦痛を感じている状態。そのものすごい苦痛を緩和させるために、報酬系のホルモン(ドーパミン)を分泌させるから「自分はみんなよりも優れている!」という感覚になるわけです。
「自分はみんなよりも優れている」というのは「気持ち悪い子」という心の傷の痛みを緩和させるための想像力のホルモンが生み出している感覚。でも、周りの人たちは親が過干渉だったりすると「この子は親から甘やかされてきたから、みんなと同じことができないわがままで、優れていると勘違いしている気持ち悪い子」と思われてしまう。
そんなことを思われたり、指摘されてしまうとますますストレスで「気持ち悪い子」の潜在炎症を自己免疫が攻撃してさらに苦痛が増すから、想像力のホルモンが必要になり、限りない成功を夢見てしまいます。そして、それが周りの人たちを刺激して「勘違いをしている気持ち悪い人」という反応を起こさせて、さらに潜在炎症を免疫系が刺激し自分を攻撃するという自己免疫になる、という循環になっていきます。
この「気持ち悪い子」という潜在炎症の人は「自分は人の気持ちを読み取る優れた能力がある」と思って、頭の中で相手と戦ってしまいます。
そして、実際に相手とやり取りをした時に、自分が思っている通りのことを相手が発言する。だから、自分が思っていたことは正しくて、相手の気持ちを読み取る優れた能力があるんだ、と思ってしまいます。
でも、ここに一つのトリックがあります。
自己免疫により自分を攻撃している「気持ち悪い子」ということを相手が思っている、と錯覚を起こしてしまう。
そして、実際に相手とのやり取りで「気持ち悪い子」と思われていた事実があった。
だから、相手の気持ちを読み取ることができる、ということでさらに想像力のホルモンが分泌される。
実際に起こっているのは、相手の中に「気持ち悪い子」という心の傷があって、相手の自己免疫がストレスで活発になって潜在炎症を攻撃する。そして怒りのストレスホルモンを分泌させて自己免疫を抑制し炎症を抑えるということをやっているから「あの人は気持ち悪い」と攻撃的になっているだけ。
相手の気持ちが読み取れているわけではなくて、潜在炎症である心の傷に対するお互いのストレス刺激によって自己免疫が活性化されただけ。
「気持ち悪い子」という心の傷がある人を目の前にした時に、自己免疫が活発になって、自分の潜在炎症を攻撃するから「相手の気持ちを読むことができる」という想像力のホルモンが分泌されて錯覚を起こしてしまう。
そしてそれが錯覚であることを認めてしまったら、心の傷の痛みを感じることになるから、人はそれを錯覚であることを認めるのが難しい。自己免疫が暴走している時の心の痛みは相当なものですから。
自己免疫により潜在炎症を攻撃してるだけなんだ、と気づくだけで、自己免疫は静かになっていきます。
そして、気づいてあげるだけで認知機能が元の状態に戻って、本来の自分の姿になります(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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オンラインチケットは残り4席です。
参加希望の方はお早めに!
2024/3/2(土) 〜 2024/4/20(土) 17:30〜19:30 全8回
?意識的コミュニケーションと無意識的コミュニケーション
?イエスセットを使った簡単な催眠導入で話を引き出す
?相手と自分を気持ちよくさせるコミュニケーション
相手の悩みと本当に伝えたいことは違っている
?心理性的発達理論を知ることで相手の求めていることを知る
?深淵を探る楽しさを体験する
?「良い or 悪い」が存在しない無意識の素敵な世界を体験する
?意識と無意識の統合
詳細はこちらから。https://insight-counseling.com/blog/3301
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「認知機能が元に戻って、目の前に優しい世界が広がっていく」by DALL-E
心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になっていると、正常細胞を敵とみなして攻撃して認知機能が低下します。
この認知機能が低下した時に失認で「相手の気持ちが手に取るようにわかる」という現象が起きる。
パートナーがちょっと不機嫌そうにしていたら、すぐさま「私が部屋を片付けるように言ったから不機嫌になった」と思ってしまいます。そして、心の傷がある人は、そこからパートナーが「家にいるあなたがどうして片付けてくれないんだ!私はお金を稼ぐために外で必死で働いているのに」と私のことを責めている、とパートナーの気持ちが手に取るようにわかると思ってしまう。
すると「パートナーは私が役立たずで、家の中で何もしていないと私の苦労も知りもしないで決めつけている」と怒りが湧いてきます。
そんな頭の中でのパートナーとのやり取りの後で「なんで私が言ったことをちゃんとやってくれないの!私のことを馬鹿にしてるの!」と怒りが爆発してしまう。パートナーは職場でショックなことがあって、落ち込んでいて何もやる気が起きなかったところに、そんなことを言われたものだから、わかってもらえない悲しみが怒りになって爆発して喧嘩になります。
そして、頭の中で考えていたことが現実となり、自分は人の気持ちが手に取るようにわかってしまう、と確信してしまいます。
このような「人の気持ちが手に取るようにわかる」という失認は、自己免疫が心の傷である潜在炎症を攻撃して起きる現象。
生まれた時に、男の子を期待されていたのに「期待はずれの子」と両親がショックを受けた場合は、それが子供に伝わって「期待はずれの子」という心の傷が潜在炎症として残ってしまう。
パートナーの不機嫌そうな顔でストレスを感じた時に、ストレスで炎症が起きて免疫系は「期待はずれの子」の潜在炎症を攻撃します。免疫系が「期待はずれの子」を攻撃すると、パートナーが私のことを期待はずれだと思っている、に変換されて、パートナーが期待はずれと自分を責めている、になっていく。
そして、パートナーが思っているだろうことを考えれば怒り、怒りで炎症が起きるので、ますます免疫系が潜在炎症である「期待はずれの子」を攻撃するので、パートナーがもっと酷いことを思っている、とさらに失認してショックを受けてますます怒りを感じる。
ショックや怒りから発生する炎症の刺激で自己免疫が活発になり、さらに「期待はずれの子」を攻撃して、さらにパートナーがひどいことを考えていることが手に取るようにわかるという失認で、頭の中でのパートナーとの会話が成立していきます。
ちゃんと夜に睡眠をとって、炎症がある程度治ったら、朝起きた時に、パートナーに対してひどいことを言ってしまった、と後悔の念が湧いたりするのは、炎症が静まって認知機能が戻るから。
でも、ちゃんと睡眠が取れなくて炎症が治らず、自己免疫が活発になったままだと、パートナーのことが許せなくなって、さらに頭の中でパートナーとのやり取りがエスカレートして怒りが止まらなくなります。
交通事故による打撲で全治2週間という診断は、炎症が治るまでに2週間という時間がかかる、ということです。それと同じようにパートナーと激しい喧嘩をした時に、激しければ激しいほど、炎症が治るまでに時間がかかってしまう。
ただ、時間はかかるけど本来は炎症は次第に治っていくもの。
治って、認知機能は元に戻ります。
心の傷である潜在炎症で自己免疫が活発になっている場合は、炎症はいつまでも消えず、常に「期待はずれの子」を攻撃し続けてしまうので、頭の中でのパートナーとの戦いはおさまりません。どんどんエスカレートして、炎症が酷くなり末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下するので失認が起きて、不安や恐怖に思っていたことが現実に反映されて、相手の気持ちが手に取るようにわかる感覚になるんです(全てナラティブで書いています)。
相手の気持ちが手に取るようにわかると思ったら、その裏に自己免疫によって心の傷を攻撃している可能性があります。
ちょっとした相手の目の動きとか、言葉遣い、そして態度などで、自分に対する相手の気持ちがわかってしまうときは、炎症で自己免疫が活発になって心の傷を攻撃しているかも、と気づくだけでいい。
相手の気持ちがわかるのって、免疫系が心の傷を攻撃しているだけ、と気づいてあげると、炎症で活発になっていた自己免疫が鎮まり、心の傷を攻撃しなくなるのは、怒りや不安などので炎症が起きなくなるから。
末梢免疫細胞の活動がおさまっていくと、認知機能が元に戻って、これまでとは違った世界が見えてくる。
認知機能が元に戻ると、目の前には優しい世界が広がっていきます。
(つづく)
]]>「自己免疫が鎮まり、潜在炎症が癒やされていく」by DALL-E
心の傷があると、ちょっとした刺激で怒りが止まらなくなったり、気分がものすごく落ち込んでしまう。
過去にあった不快な体験が、今、起きているような感覚になってしまい、心の中で戦ってしまう。
人にはわかってもらえない不安感に襲われて、動悸、息切れ、めまい、発汗などの身体的な苦痛に苛まれる。
そして、道を歩いていたり、車を運転していても、自分を不快にさせるような相手に必ず遭遇してその相手と頭の中で戦ってしまう。
なんとなく、心の傷があるからこんなことになってしまっているんだ、とわかっていても、これらの症状からなかなか解放されない。
それは心の傷が潜在炎症だから。
炎症がずっと残ったままになってしまっているのは自己免疫のシステムになっているから。
自己免疫疾患とは、免疫機構が自分自身に働いてしまうことで引き起こされる疾患です。
心の傷があって、親を責めたり、加害者に怒ったり、ということをするのは、怒ることでストレスホルモンを分泌させて自己免疫を抑制して炎症を抑えるためにやっていること。
でも、免疫系が潜在炎症である心の傷に働いてしまって、過剰に反応して攻撃を加えてしまう。
本来は細菌やウイルスなどの自己と異なる異物を排除するための役割を持つ免疫系が、正常な細胞に対してまで過剰に反応して攻撃することで炎症が酷くなって、動悸、息切れ、めまい、などの誰にもわかってもらえない不快な身体症状で苦しむ。
心の傷が慢性炎症になってしまうのは、自分を責めて罰してしまうから。
自己の正常な細胞や組織に対して過剰に反応して攻撃する、というのを別の表現にすると、心の傷になった出来事で自分を責めて、攻撃してしまっているということ。
心の傷を持った人は、自分を責めて罰している自覚はあると思っています。
いつも、自分がやったことを反省して後悔して「なんであんなことをしてしまったんだろう?」と自分を責めるのが止まらない、という症状をちゃんと自覚しています。
暴力の被害にあった方が、治療者から「あなたのせいじゃないんですよ」と言われた時に「そんなことはわかってます」と答えながら心の中で治療者に対して「あなたに私の気持ちなんてわかりっこない」と思ってしまう。「私の気持ちなんてわかりっこない」と思ってしまうのは、自分をどれだけ責めて苦しんでいるのかわかりっこない、と思っているから。
そこで治療者が「あなたのせいじゃないですよ」ともう一度伝えると「そんなことは知っています」とちょっとキレ気味になる。なぜなら、そんなことを言われても自分のことを責めるのがやめられないのを知っているから。
さらに治療者が「あなたのせいじゃないんですよ」と繰り返すと「そんなことは知っているって何度も言っているでしょ!しつこい!」とキレてしまう。「自分のせいだ」と自分を責めて攻撃している痛みを感じるから。
痛みを感じてはじめて「自分のことを本当に責めて傷つけているんだ」と自覚します。そこで改めて治療者に「あなたのせいじゃないんだよ」と言われた時に「あぁ!本当に自分のことを責めて傷つけていたんだ」ということに気づくわけです。
何が起こっているのかというと、心の傷のせいで自分を責めて、自分自身を傷つけている、とわかっている、と思っています。でも、潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になると認知機能が低下して失認が起きているから、自分を責めていることをちゃんと認識できない。
さらに、認知機能が低下することで記憶障害も起きてしまうから、自分を責めている原因が有耶無耶になってしまう。
だから、自分を責めていると思っていても、心の傷である潜在炎症の部分を責めていることがわからないし、その痛みにも気づけないから責めるのが止まらくなってしまう。
「自分は自分を責めていることはわかっている」と思っているのは、自分の心の傷を認めたくないから、ではなくて、認知機能が低下しているから、ちゃんと自覚できない。
自己免疫で認知機能が低下して、自分を責めていることが自覚できないんだ、と気付いてあげるだけでいい。
それは自己免疫が心の傷を攻撃しているから起こっていること、とわかってあげるだけでいい。
「そんなことわかっている」と言いながら、怒りなどの様々な症状をコントロールできない自分を責めてしまうのは、自己免疫のせいであることに気づけると自己免疫は静かになっていく。
心の傷を自覚できない自分を責めているのも、自己免疫のせいであることに気づけると、自分自身を責めなくなり、自己免疫が静かになっていく。
気づいてあげるだけで、自己免疫は静かになっていき、炎症が治っていく。
(つづく)
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「副腎皮質ホルモンが炎症を抑え、自己免疫反応を抑制している様子」by DALL-E
自己免疫が暴走して、正常細胞を敵とみなし破壊してしまっている時に炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりするのにステロイドが薬として使われることがあります。
心の傷の潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって、正常細胞を敵とみなして攻撃してしまう時に、ステロイドは使いません。でも、私たちは怒ってステロイドと同じ副腎皮質ホルモンを分泌させて、炎症を抑えたり、免疫力を抑制したりしています(全てナラティブで書いています)。
だから、心の傷がある人は、心の傷が痛む時に、過去の不快な体験を引っ張り出してきて怒って心の傷である炎症を鎮めるホルモンを分泌させようとする。
ちょっとしたことでパートナーの発言が許せなくなってしまって、怒りが止まらなくなってしまう。
突然、過去のことなのにパートナーに言われた不快な発言が思い出されてしまって、パートナーに問い詰めている場面を想像するのが止まらなくなる。
車や電車で移動中に、突然、昔のクラスメイトたちからされた不快なことを思い出してしまい、許せなくなって、心の中で罵倒したり復讐を考えたりしてしまう。
「もう、終わったことなのになんで?」と思うのですが、それは心の傷である潜在炎症を自己免疫が敵とみなして攻撃しているから。炎症を鎮めて、自己免疫を抑制するのには怒ってストレスホルモンを分泌させることが必要になっている。
だから、街を歩いていて、大声のお下品な人がいると怒りが止まらなくなってしまう。
そして、SNSの情報を見ていたら、怒りが止まらなくなり眠れなくなってしまったりする。
心の傷の潜在炎症があって、そこを自己免疫が攻撃してしまうから、炎症を鎮めるため、自己免疫を抑制しようと怒ってストレスホルモンを分泌させている。
例えば「卑しい子」という心の傷があったら、その潜在炎症である「卑しい子」を自己免疫が攻撃するから、自分の欲求を抑えてしまいます。欲求は抑えてしまうと、さらに増幅するので「自分ばかり損をさせられて」とか「あの人ばかり得をしてずるい」とものすごい怒りが湧いてきてしまう。
これって自分の中の抑え付けていた欲求が膨らんでしまった結果、自分の欲求がモンスター化して怒りになっている、と心のどこかで自分を責めていたりするわけです。
でも、実際は抑え付けていた欲求が増幅すればするほど「卑しい子」を自己免疫が攻撃してしまう。すると、炎症がひどくなるから、怒ってストレスホルモンで炎症を抑えて、自己免疫を抑制しようとするため。
そして、怒ってストレスホルモンが過剰になると、免疫を抑制し過ぎてしまったり、筋肉が萎縮したり、気分が落ち込み不眠などの症状が出てしまいます。
だから、自分は怒りっぽいから怒っているわけではなくて、炎症で自己免疫が暴走して、炎症がひどくなっているから、それを抑えるために怒ってしまうだけ。
その炎症の元になっている心の傷に気づいてあげる。潜在炎症である心の傷を末梢免疫細胞が活発になって攻撃してるから炎症がひどくなって、それで怒っているんだな、と気づいてみると、怒って炎症や自己免疫を抑制する必要がなくなります(ナラティブで書いています)。
「卑しい子」だから欲望が膨れ上がって怒っているわけではないんだ、と潜在炎症の心の傷に気がついてあげると、その仕組みがわかってくる。
(つづく)
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赤ちゃんが産まれて、授乳時にお母さんから2つの乳汁分泌ホルモンが脳から分泌されます。
一つは、乳汁分泌ホルモンのオキシトシンというホルモンです。これは幸せのホルモンで「この子を産んでよかった」と感じるホルモン。また、赤ちゃんとの信頼関係を感じるホルモンにもなります。
もう一つの乳汁分泌ホルモンはプロラクチンです。これは母性行動のホルモンと呼ばれていて、分泌されることで産まれたばかりの子供を守ったり、餌を与えて育てる行動を促す効果があります。このホルモンが分泌されると母親の赤ちゃんに対して母性行動が出るのですが、赤ちゃんを守る性質から赤ちゃん以外の夫に対しては敵対行動で攻撃的になる傾向があります。
この二つ乳汁分泌のホルモンが適切に分泌されていれば、授乳時に幸せを感じられます。でも、夫婦関係のストレスなどがものすごい状態になっていると、乳汁分泌のホルモンが適切に分泌されなくなって、母親の中で「卑しい子」という感覚になってしまう。パートナーの性欲に対する嫌悪感などがストレスの原因になっていたりすると、ホルモンの分泌が乱れて「卑しい子」になってしまう。
母親から「卑しい子」と思われた赤ちゃんは、それが潜在炎症となって心の傷として残ってしまいます(ナラティブで書いています)。
「卑しい子」というのは、食べ物や金銭に対して貪欲で、ガツガツしていて品位にかけてる醜い子、というイメージ。
貧しい、みすぼらしい、身分や社会的地位が低い、という存在として見られてしまう。
この「卑しい子」という潜在炎症が残ってしまうと、末梢免疫細胞が活発になり、ちょっとしたストレスでこの心の傷を攻撃してしまう。
「卑しい子」である自分を攻撃すると、卑しい自分を否定したくなるから自分の欲望を抑えつけてしまう。
食欲でも、金銭欲、そして性欲なども「私にはそんなものはありません」と抑えつければ欲望は水面下で大きくなっていくので暴走してしまいます。
人の食べているものを欲しがってしまったら、自己免疫が「卑しい子」という正常細胞を攻撃して、食欲を抑圧してしまうので飢餓感が増して他人が食べているものが欲しくなる。
潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が落ちてしまうので、遂行機能障害が起きてしまって、お金がどんどん無くなっていく。そして、さらに金銭欲が増幅して「卑しい子」を攻撃し、さらに認知機能が低くなって、非現実的な目標を定めてしまう。
「卑しい子」という心の傷である潜在炎症を自己免疫が攻撃すると人前では性欲が抑えつけられます。その抑圧された性欲は増幅して自己中心的な感覚を生み出します。
もちろん末梢免疫細胞が活発になって正常細胞を攻撃してしまうから認知機能が低下して、人の感情や感覚が認識できない失認によって自己中心的な感覚になってしまっています。それが社会的なストレスを生み出して、ますます自己免疫は「卑しい子」を攻撃して認知機能が低下して、という循環になってしまうんです(全てナラティブで書いています)。
この「卑しい子」という心の傷がある場合は、卑しい自分が晒されてしまう恥に対してものすごく敏感になっていますから「恥」を恐れている時に「卑しい子」という心の傷があるんだな、と気づいてあげるだけでいいんです。
「卑しい子」という正常細胞を自己免疫が攻撃しているから「恥」にものすごく敏感になる。
さらに自己免疫が暴走して「卑しい子」を攻撃してるから、周囲にいる自己中心的な人に対する怒りが止まらない、となっていく。
自己中心的な人が気になったら、自己免疫が正常細胞を攻撃している、って気づいてあげるだけで「卑しい子」という潜在炎症を攻撃しなくなります(ナラティブで書いてます)。
すると自己免疫の暴走が止まって、自分の欲求を素のまま受け止められるようになっていく。
さらに認知機能も元の状態に戻っていくので、等身大の自分の姿が見えてくる。
等身大の自分は楽に生きている自分です(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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親は子供を産んでから「この子は成長したらいじめられるのでは?」と心配になったりすることがあります。
すると、子供が泣いているのを見て、こんなに泣き虫だったらいじめられるかも、と不安になって「泣くのをやめなさい!」と怒鳴りつけてしまいます。
親としては「泣き虫だったらいじめられる」という思いから、いじめられないように矯正しなければ、と思って怒鳴りつける。
子供は自分の気持ちを親にわかって欲しくて泣いているのに、わかってもらえずに怒鳴りつけられてショックを受けてしまう。わかってもらいたくて泣いているのに、親がいじめられることを恐れて怒鳴りつけたり引っ叩いたりすると、子供に心の傷が潜在炎症として残ってしまいます。
子供は親に甘えたくて抱きついたり、わがままを言ったりしますが、親はそんな子供の言動を見て「こんなに甘えっ子だったらいじめられる」と不安になり「いつまで甘ったれているの!」と怒鳴りつけてしまう。普通の親の感覚だったら、ある程度は子供から甘えられたら「可愛い」とか「頼ってくれて嬉しい」となるわけですが、この場合は「いじめられるかも」という不安が先に立ってしまうから「甘えさせたらこの子のためにならない」と怒鳴りつける。すると、子供は自分の気持ちがわかってもらえずに怒鳴りつけられたことでショックを受けて、潜在炎症がそのまま残ってしまう。なぜなら、親が怒鳴りつけている言葉と、実際に親が思っていることが違っていて、混乱してしまうから。
その混乱から「いじめられっ子」という潜在炎症の心の傷ができてしまいます。
その潜在炎症で末梢免疫細胞が活性化して認知機能が低下してしまうために失認が起きて、集団生活の中で「みんな平等で仲間」という感覚がわからなくなります。すると、他の子供にも緊張するようになって、変に気遣いをする。緊張して変に気遣いをすれば社会的順位が低くなってしまいます。
社会的順位が低くなれば「いじめられっ子」という潜在炎症を自己免疫が敵とみなして、さらに攻撃して認知機能が下がってしまうので、遂行機能障害が起きて他の子と同じことができないからいじめられる。記憶障害が起きてしまうので、忘れ物が多くなって周りの子から揶揄われていじめられる。さらに認知機能の低下で失行が起きて、言っちゃいけないことを言ってしまって相手を怒らせていじめられる。
すると自己免疫が「いじめられっ子」という自分をさらに敵とみなして攻撃するので、ますます認知機能が低下してしまいます。そうなるといじめられないように、真面目で、几帳面で、良心的で責任感が強い人物を演じて必死にいじめを回避しようとする。なぜなら、自己免疫が潜在炎症である「いじめられっ子」を敵とみなして攻撃しているのが苦痛だから。その苦痛から逃れるために、完璧主義になったり、規範や秩序を一生懸命に守ろうとしたり、誰に対しても正直であろうと努力するわけです。
この「いじめられっ子」の潜在炎症を持っている人が凝り性であったりするのは、自己免疫の攻撃による苦痛から逃れるため。何かに集中していたら、その苦痛を感じないでいられる。
自分に厳しいのは、「いじめられっ子」という潜在炎症を自己免疫が敵とみなして攻撃している証拠だったりします。
そうして潜在炎症を敵とみなして攻撃することで、炎症で末梢免疫細胞が活発になり認知機能が低下して、興味や喜びが感じられなくなります。そして、何かやるエネルギーが低下して慢性的な疲労感に苛まれてしまう。もちろん認知機能が低下していくので集中力が低下し決断力が欠如してしまいます。
すると自己評価がどんどん下がって、罪悪感でいっぱいになって身動きが取れなくなってしまう。
眠れなくなって、そして体重のコントロールが効かなくなってくる。
このような人は、一人になった時に、過去に自分がやらかしてしまった過ちなどが浮かんできたら、自己免疫が「いじめられっ子」という潜在炎症を攻撃しているんだ、と気づくだけでいい。
人が複数人いる中で、頭が働かなくなったり緊張してきたら、自己免疫が暴走して「いじめられっ子」という潜在炎症を攻撃している、と気づいてあげる。
ルールとか秩序が気になったら、自己免疫が「いじめられっ子」という潜在炎症を攻撃し得ている、と気づいてみる。
すると、次第に炎症が静まって、認知機能が元に戻るから、これまでとは違った世界が見えてきます。
みんな潜在炎症を抱えていて、自己免疫が暴走しているだけなんだ!って面白い世界が見えてくる。
そして、自己免疫がただ暴走しているだけなんだ、と気づくだけで認知機能が元に戻る楽しさが感じられてきます(全てナラティブで書いてます)。
(つづく)
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炎症って、良質の睡眠をとると軽減します。
だから、嫌なことがあっても一晩眠れば朝になったら、その嫌な気分が軽減していることがある。
嫌なことでストレスがかかって、脳内などで炎症を起こしても、夜の適切な時間に眠ることで炎症を鎮めるタンパク質が増えて炎症を鎮めます。
でも、夜になって、昼間に自分の時間が全く取れなかったからと、夜だけは自由の時間、と思って、いつまでもダラダラと起きてしまうと炎症が治らなくてひどくなる。
炎症がひどくなれば末梢免疫細胞が活性化して、正常細胞を攻撃して認知機能が低下します。
認知機能が低下すれば、動画サイトを見て「この動画はものすごく重要」と失認してしまう。失認で、今ここで見なければ大切な情報を見逃してしまう、という錯覚を起こして観るのがやめられなくなる。
夜中にラブレターとかを書いて、昼間にそれを読み返したら恥ずかしくて赤面してしまうのは、夜に脳内の炎症で認知機能が低下しているから。脳内の炎症が起きたまま書いてしまうと、失認で相手との距離感が適切に認識できなくなって、すごいことを書いてしまう。ちゃんと睡眠をとって、自分が書いた文章を読むと恥ずかしくなるのは、ちゃんと炎症が治って認知機能が元に戻るから。
それと同じような感じで「自分は有名になれる」とか「すごい力があるかもしれない」って夜中に思えてしまうのも、炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下しているから。自分には素晴らしいアイディアがある、と確信を持ってしまうのも、炎症がなせる技。
私には素晴らしいアイディアがある、と確信して高揚感があればあるほど、現実に直面した時にショックを受けてしまい、そのショックがストレスとなって炎症がひどくなる。炎症がひどくなると末梢免疫細胞が活発になって正常細胞を攻撃してしまうので、認知機能が落ちて、失行で、やってはいけないことをやってしまう。その結果でさらに社会的ストレスを受けて炎症がひどくなる、という感じでどんどん認知機能が低くなり、自分の頭の中の世界と現実世界がどんどんかけ離れ、さらに強い社会的ストレスにさらされて炎症がひどくなる、という循環になってしまいます。
スマホゲームを夜中にやっていて「これでいちばんになって有名になれば、近いうちにプロゲーマーとして稼げるようになるかも」と思えるのは、炎症で末梢免疫細胞が活発になり認知機能が落ちて失認が起きているから。朝になったら、寝不足でだるくて頭が働かなくなっているのは、認知機能が低下しているから。そして、プロゲーマーになれるかも、という目標に対して遂行機能障害が起きてしまっているから、一歩も進まない。プロゲーマーとして生活できると想像した華やかな世界と目の前にある現実世界の差があまりにもありすぎて、惨めさを感じてしまうのも炎症で認知機能が低下して現実を受け止められなくなっているから。
実はこれも幼少期の心の傷である潜在炎症が原因となっています。
その心の傷は「都合がいい子」になる。
都合がいい子って、親から「いい子で育てやすい子」と勝手に決めつけられて、乳幼児期から放置されてしまう。
寝ていて目が覚めたら養育者がいなくて泣き叫んでも誰もきてくれなくて、泣き疲れて眠ってしまったら、養育者が戻ってきて「一人で寝ていられる手がかからないいい子」と都合の良い解釈をする。
子供は、自分が恐怖で泣き叫んだこととかを全く受け止めてもらえずに「都合がいい子」に置き換えられてしまうので、心の傷として潜在炎症が残ってしまう。
養育者は養育能力に欠けている現実を子供を「都合がいい子」に仕立てることで見ないようにしている。
さらには、「この子のせいでこの人と別れることができない」と子供を夫婦間の問題の現実から逃避する道具として使った時も「都合がいい子」という心の傷が残ってしまう。
それは親が離婚することもできず苦しみ続けているのは自分のせい、と親の苦しみをそのまま受け取ってしまうから。そして、子供は親が「都合の良い子」として別れられない責任と苦しみを自分になすりつけているのが水面下でわかるので、親から道具として利用された心の傷として残ってしまう。
「この子が病気がちだから好きなことができない」と親が心の中で嘆いても「都合がいい子」という心の傷ができてしまうのは、親が子供を利用して現実逃避をしているから。
子供がいるからまともな仕事に就けない、というのも親にとっては現実的な話なのですが、子供にしたら「都合のいい子」にされている心の傷になります。なぜなら、自分が親の自由を奪って苦しめているその責任をストレスとして感じるから。子どもの立場ではその責任を放棄することもできないし、そこからくるストレスを解消する術もないから、潜在炎症として残ったままになる。
そして「都合がいい子」の心の傷が末梢免疫細胞を活発にして正常細胞を攻撃してしまうから、正常細胞を敵とみなして攻撃して自分を責めてしまう。子供は「あなたのせいで周りが苦しんでいる」というみんなの苦しみの責任を負う「都合のいい子」で自分を責めてしまうと、認知機能が低下して「みんなを救う才能に長けた素晴らしい人」という幻想を追い求めてしまう。みんなを救う才能に長けた素晴らしい人も「都合がいい子」。
そして、幻想を追い求めて失敗することで「あなたのせいでみんなが迷惑している」と周りの人が現実逃避をする道具と使われる「都合のいい子」を演じさせられ、さらに心の傷で自己免疫が暴走して認知機能が低下し、幻想を追い求めさせられる、ということを繰り返してしまう。
この「都合のいい子」で自己免疫が暴走している時は「早く眠れない」というのが一つのサインになります。
なぜか寝ようとするといろんなことをぐるぐると考えてしまうのは「都合がいい子」の心の傷を自己免疫が暴走して攻撃しているから。
さらに「自分の素晴らしさを周りの人がわかってくれない」とか「誰からも理解されない」という時も、自己免疫が暴走して「都合のいい子」を攻撃している可能性があります。
素晴らしさをわかってくれない、と怒っている時は「みんなを苦しみから救ってあげられない」と苦しみを背負ってしまっている「都合のいい子」である自分を責めている。
「誰からも理解されない」という時も「役立たず」という罪をなすりつけられる「都合がいい子」を責めて攻撃しています(全部ナラティブで書いています)。
「都合がいい子」を責めているんだ、と気づいた時に、自己免疫の暴走が治ってくる。
すると、眠る前の頭のモヤモヤは静まっていき、心地よい眠りの中へ。
そして、自分の素晴らしさを証明するようなアイディアとかが必要なくなり、頭の中が静かになっていく。
そうして頭の中が静かになっていくと、なんだか楽しくなっていく。
これまでの楽しさとは違った楽しい感覚は認知機能が本来の状態に戻るから(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「やればできるはずなのにやらない」というのも、心の傷で自己免疫が正常細胞である自分を敵とみなして傷つけているから、できるはずのことができなくなる。
集中して部屋を片付ければ、ちゃんと片付けられるはずなのに、片付けられないで部屋が散らかっている。
散らかっている部屋を見て「やればできるはずなのになんでやらないんだろう?」と思っている時に自己免疫が暴走して自分自身を攻撃して傷つけているなんて思いもしません。
「私は完璧に部屋を片付けられるはず」って期待値が高ければ高いほど、それができなかった時の精神的ダメージは大きくなる。
「テストを受ける前に100点取れるはずと思って、受けた結果、10点だった」となった時の精神的ダメージは30点を期待していた人よりも大きくなります。落差が大きければ大きいほど自信を失って、そこから立ち直るのに時間がかかってしまうのは、期待値からの落差のダメージで酷い炎症を起こすから。
期待値が高くなればなるほど、そこから突き落とされた時のダメージはどんどん大きくなっていく。
だから、高い期待値から失敗して落ちた時のダメージを考えると、怖くて行動することができなくなるから「片付けられない」になってしまう。
「本を買っても積んでおくだけで読まない。そして、読まない本がどんどん本棚に溜まっていく」というのも同じで「読んで内容を完璧に理解して、そこから大切なものを吸収する」という自分への期待値が高すぎてしまう。だから、読んで内容が全く理解できなかった時の精神的ダメージを考えてしまったら「読むことが怖い」となるから読み始めることができなくなる(「読むことが怖い」の自覚はできなくて、億劫、とか、読む前から疲れた感じになります)。
そして、読まずに積んである本を見て「本当は読めるはずなのに読めない」と思うたびに100メートルの高さから地上に叩きつけられる精神的ダメージが加わる。なぜなら、読まない時点で自分の期待を裏切ってしまっているから。すると「積んである本を見るだけで疲れる」になるのは期待値から落ちて受けた精神的なダメージのせい。そして、それを処分するだけの精神力も残されていない状態になってダメージを受け続けてしまう。
これがまさに心の傷という潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって、正常細胞を敵とみなして攻撃し続けている状態。
この元となっている心の傷は、幼少期の「期待はずれの子」になります。
親は、人生が自分の思い通りにならなかった、という不全感を子供の人生で解消しようとする。
子供に習い事とかをさせて、もしかしたらこの子だったら私ができなかった才能を開花させるかも、と期待してしまう。
それがちょっとでも思い通りにならないと「期待はずれの子」となる。親の期待値が高ければ高いほど「期待はずれの子」となった時のガッカリ感は「こんな子を産むんじゃなかった」という怒りを生み出すから、子供にとっては、それが殺される恐怖となり潜在炎症が心の傷として残ってしまう。
子供がちょっと興味を示したことで「もしかしたらこの子には才能があるかも」と思って、親が期待する。でも、子どもの興味って常に移り変わっていく。親が勝手に期待したのに、子供が興味を失ってしまったら、親の中では「期待はずれの子」となる。期待して損をした、と親から思われることで、子供は親に損失を与えてしまった心の傷(潜在炎症)となってしまう。
たとえば、親が幼子を「高い!高い!」と上に投げて、キャッチされる子供が「キャッキャ!」と喜ぶ、という幸せな親子のイメージがありますね。親は子供が喜ぶから、それを繰り返しやってあげて、一緒に楽しむ。
それが、「期待外れの子」の場合、親が「もっと高く上がるでしょ!」と子供に期待をして、親の期待通りの高さまで上がらなかったら「期待はずれだった」と無表情になり子供を受け止めず落としてしまうイメージ。
子供は、自分を喜ばすために上に上げてくれたと思っていたのに、落ちてきた時に親は「期待はずれだった」と神妙な顔になっていて、受け止めてもらえずに地面に落下する。
親から勝手に期待されて、がっかりされた子どもは心の中ではそんなダメージを受けて、それが潜在炎症として大人になっても残ってしまう。
そして、潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって、正常細胞を攻撃し認知機能が低下するので失認が起きて、自分への期待値が高くなってしまう、という現象が起きます(ナラティブで書いています)。
さらに認知機能が低下して遂行機能障害も起きているので、計画的に行動することができないから「期待はずれの子」になって、さらに自分はダメだと責めることで、自己免疫が暴走して自分を敵とみなし攻撃してダメージを与えて動けなくしてしまいます。
前に書いていた「がっかりな子」の場合は、自己免疫が暴走して正常細胞を敵とみなしてしまうから周りの人たちが敵に見えてしまって、「あの人のせいでこうなった」と周りを責めてしまいます。
この「期待はずれの子」の心の傷の場合は「相手に期待を裏切られた」と相手を責めているようで「相手の期待に応えられなかった私」を責めて攻撃し破壊しています。
「もっと私のことを大切にしてくれると思ったのに」と相手を責めるのは自己免疫が暴走して正常細胞を敵とみなして攻撃しているから。でも、本当は相手を攻撃しているわけではなくて「相手の期待に答えられなかった私」を攻撃している。だから「相手の期待に答えられたなかった私」を責めていることに気づかないと、いつまで経っても相手への執着が消えない。
相手に期待を裏切られた!って思った時に、自己免疫が暴走して「期待はずれの子」という自分を攻撃しているんだ、と気づいてあげる。
すると自己免疫の暴走が治って、自分自身を攻撃しなくなる。
そしたら、認知機能が元に戻って、自分の能力に見合ったことができるようになってくる。
すると、ゴミを一個捨てた自分を褒めてあげられるようになってくる。
さらに、本を数ページ読んだ自分を誇らしく思えるようになっていく。
そして、誰の期待にも縛られないで、自由に自分のしたいことを楽しみながらやれるようになっていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「通じ合えなくてお腹が痛くなっている子」by-DALL-E
職場で不快な人がいると、職場に行かなければいけない、と思うだけで胃が痛くなったり、吐き気がしてしまうことがあります。
精神的なストレスで、身体症状が起きてしまう。そして、その体の症状を気にすればするほど、どんどん酷くなって仕事に行けなくなることもあります。
人によっては、ストレスで腰が痛くなって動けなくなることもあります。
腰痛は怒りである、と本に書いている医学部の教授もいたりします(ジョン・E・サーノ博士のTMS(緊張性筋炎症候群)理論)。
要するにストレスによって自己免疫が暴走して正常細胞を敵とみなして攻撃して、胃が痛くなったり、腰が痛くなってしまいます。そして、その痛みを気にすればするほど、自己免疫がその部位を敵とみなして攻撃し続けてしまうので炎症がひどくなってしまう。
カウンセリングの世界では「怒りが身体症状に転換されてしまっている」という捉え方をしたりします。
自分の怒りを抑えつけてしまって、出さないようにすると、抑えつけている怒りが胃や腰などの痛みになる。
そして、抑えつけている感情を認めてあげて、適切に表現できるようになると、それまであった痛みが消えたりします。
興味深いのは、大人が身体症状を起こしている時は「職場のストレスの炎症で胃痛が起きている」とストレスと身体症状の関係がすぐに結び付けられます。
それが、子供が起こした場合「学校に行きたくないから身体症状を偽っている」と嘘を疑われてしまいます。
確かに子供は、学校に行きたくないと、頭が痛くなったり、お腹が痛くなります。
それって大人と同様に学校のストレスからそうなっているのですが、子供がそれを訴えた場合は詐病をまずは疑われてしまう。
学校でのストレスで身体症状が起こっている場合は、子供は何がストレスになっているのかを大人が理解できるように説明することが困難です。説明したところで「甘えている」とか「現実から目を背けて楽な選択をしようとしている」などと解釈されてしまう。
周囲の大人の勝手な解釈で「嘘つきの子」という心の傷を負わされると、それが潜在炎症になります。
普通の動物はストレスを感じた時に、戦うか、逃げるか、の選択を自動的にすることができます。
心の傷を負ってしまって潜在炎症が起きてしまうと、ストレスを感じた時に末梢免疫細胞が活発になり正常細胞を敵とみなして攻撃してしまう。ストレスを感じる正常細胞を敵とみなして攻撃するから、自分が感じているストレスが自分が生み出した嘘や偽りのように感じてしまう(ナラティブで書いています)。
そしてストレスに適切に対処できなくなることで、身体症状になります。
身体症状のストレスに対しても「嘘つきの子」という心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって正常細胞を攻撃してしまうから、「この症状も自分で作り出している嘘かも」とストレスに適切に対処せずに「嘘の症状」でますます自己免疫が活発になって正常な細胞が敵と見做されて攻撃され、炎症で症状がひどくなる。
この心の傷は、子供が養育者と話が通じ合えない状況で作られます。
子どもの方が養育者よりも知能が高い場合は、子供が話をしていることに対して「この子は嘘を言っている」と養育者が判断をしてしまう確率が高くなります(ナラティブです)。
養育者が理解できないことは、嘘であると短絡的な判断をしてしまうから。
すると集団生活に入った時に、「嘘つきの子」という潜在炎症から末梢免疫細胞が活性化して、ストレスを適切に感じることができなくなりストレスが身体症状になる。でも、それもまた周囲から嘘にされて、ますます自己免疫が暴走してストレスを感じる正常細胞を敵とみなして攻撃します。ストレスを適切に感じられなくなると、ストレスを受ける状況を避けられなくなるので、ますますストレスが身体症状になる悪循環が起きます。
ちなみに集団生活の中でも、知能の高低差があればあるほど嘘つき扱いをされてしまうので、それも心の傷になるケースがあります。
身体症状で苦しんでいたら、自己免疫が正常細胞を敵とみなして攻撃しているんだ、と気づいてあげると自己免疫の暴走が静まってくることがあります。
「嘘つきな子」という炎症で自分を責めて適切にストレスを感じる部位を攻撃してしまっている、と気づくだけで自己免疫が鎮まり、適切にストレスに対して対応できるようになっていく。
この「嘘つきな子」という炎症がある場合は、人の言動の矛盾やちょっとした嘘で、相手の話が全く理解できなくなったりします。相手の話にちょっとした矛盾があるだけで、簡単なことも全く理解できなくなるのは「嘘つきな子」という心の傷があるから。さらに、相手の矛盾やちょっとした嘘でものすごい怒りが湧いて相手をやりこめたくなってしまうのは、まさに自己免疫が暴走して敵ではないものも敵とみなしてしまっているからなんです。
そんな怒りが湧いた時に「嘘つきな子」という炎症で自己免疫が暴走しているんだ、と気づいてあげると、自己免疫の暴走が止まって、適切にストレスが感じられるようになって、自分の本来の感覚が戻ってきます。
(つづく)
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「シャーデンフロイデ」by DALL-E
落ち着いて対処すればいいのに、ある状況で焦ってパニックになってしまう。
どうしよう!どうしよう!と焦れば焦るほどパニックになって適切なことができなくなるのは、まさに認知機能が低下している状態。
焦ってパニックになってしまっている時は、認知機能が低下してしまうから、自分にはどうすることもできない、という無力感に陥る。
特別な症状のようですが、結構身近にある症状。慌てている時に探し物をしていて「見つからない!時間がない!」と焦ってしまうと、目の前にあるのに見えなくなるのは認知機能が低下して失認が起きているから。
目の前にあっても見えない、という失認が簡単に作り出されてしまうのは、潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になり認知機能が低下してしまう(ナラティブで書いています)。
お金の計算をしている時に、お金が足りないかも、となった時に、焦ってパニックになる。そして、お金の計算ができなくなり、無駄遣いをしてしまう失行は認知機能が低下して起きている(失行はやっちゃいけないことをやってしまうこと)。
焦ってパニックになって、やらなきゃいけないことと逆のことをやってしまって損をするのは認知機能の低下から起きる失行のせい。
焦ってパニックになって、問題が起きてしまうと、それが心の傷の炎症が広がり末梢免疫細胞がさらに活発になるから、その状況での認知機能の低下がさらに進んでいきます。
冷静に状況を見ることができなくなる。そして考えちゃいけないことが次から次へと頭の中に浮かんできてそれを制御することができなくなり、さらにパニックになって認知機能の低下で本人の中ですごいことになる。
認知機能の低下で最悪な想像が止まらなくなり、不安と恐怖でものすごく苦痛になる。
それを誰からも理解してもらえないから、さらに精神的、肉体的な苦痛が増していく。
その苦痛を避けるために、いろんなことが苦手になってしまって、生活が不自由になるとますます焦りとパニックで認知機能が低下して無力感が増してしまう。
この潜在炎症である心の傷は幼少期の親や教師などの養育者からのシャーデンフロイデです。
シャーデンフロイデは、他者が不幸になったり、悲しんでいたり、失敗したり苦しんでいることを見聞きした時に、喜び、嬉しさといった快い感情のことです。
子供が無邪気に走り回って転んだら「かわいそうに!」といいながら親は近寄ってこないで、心の中で「ほら!私のいったとおりにしなかったから痛い目にあった!」と心の中でほくそ笑む。
親がそれを言葉にすることもありますが、言葉にしなくても、子どもの心の中で傷となり慢性炎症として残ってしまう。
シャーデンフロイデは、相手の不幸が相応と知覚されているから「罰を受けて当然な子」という心の傷になる。
子供が他の子からいじめにあっている時に、それを目撃していた教師が「生意気だから痛い目に遭って当然」と心の中で喜んでいる。
痛い目に遭っているのに、養育者がそれを見てシャーデンフロイデで笑った時に「助けてもらうべき人から助けてもらえない」という絶望感が心の傷である慢性炎症を起こしてしまう。
その慢性炎症が「罰を受けて当然な子」になります。
親がシャーデンフロイデを起こす場合は、パートナーが自分に対して無関心だったりして、子供に痛い目に合わせて「あなたのせいで子供がこんな痛い目にあっている」という時に起きたりします。
母親が周囲から注目されるように子供に痛い目に合わせる代理ミュンヒハウゼン症候群でも同じような心の傷になる。
養育者の場合、子どもの容姿、潜在的な知的能力、そして家庭環境が養育者自身よりも恵まれていた場合にシャーデンフロイデが起きやすくなります。
慌てている時に「罰を受けて当然な子」という炎症で末梢免疫細胞が活発になり、自分を敵とみなして責めてしまう。
すると自己免疫の暴走により、周りがみんな敵に見えてしまって「誰からも助けてもらえず陥れられる」でパニックになる。
自分ではどうすることもできないし、周りからは失敗を望まれている恐怖で無力感に苛まれてパニックになる。
「この罰を受けて当然な子」という心の傷があるかどうかを確かめるのは結構簡単で、不幸なニュースを聞いてシャーデンフロイデが湧いてきた時に「なんでこんなことを思ってしまうんだろう」とそんなことを感じる自分を責めてその感情を打ち消したくなる。
そんなことを感じる自分を責める、というのがまさに慢性炎症で末梢免疫細胞が活発になっている証拠だったりするんです(ナラティブで書いています)。
焦ってきたら「罰を受けて当然な子」と自己免疫が暴走して自分の正常細胞を攻撃しているんだ!と気づいてみる。
すると、自己免疫の暴走が治り、認知機能が元の状態に戻っていくから、焦りがだんだん落ち着いてきて、冷静に状況を見られるようになっていく。
自分の中にシャーデンフロイデが起きて、自分を責めたくなったら「罰を受けて当然な子」と自己免疫が正常細胞を攻撃しているんだ、と気づいてみると、認知機能が正常になり、これまで見えなかったものが見えるようになり、わからなかったものがわかるようになってきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「混乱する赤ちゃんの姿」by DALL-E
自分は本当は美しいはずなのだけど、ちゃんと美しさを表現する努力をしないから恥ずかしくて人前に出るのが億劫。
私がこれを着たら似合うかもしれない、と洋服を買うけどどれも自分に似合っていないような感じがして、何着買っても満足がいかず、服を探し求めてしまう。
私がもっとちゃんとした服を着れば、人は違った態度をとってくれるのはわかる。だけど「外見よりも中身で勝負」と思って、おしゃれをすることをしないで「なんでどこにいっても人にこんな雑な扱いを受けるの」と嫌な気分になる。
私には魅力的な人はちっとも近づいてこないで、気持ち悪い醜い人ばかりが寄ってくるのでイライラしてしまうし、不幸で残念な気持ちになってしまう。
それでいて魅力的な人を目の前にすると、自分らしくいられなくなってしまい、おかしな態度をとって嫌われるようなことを言ったりやったりしてしまって後でものすごく後悔する。
これらの症状も心の傷が慢性炎症を引き起こしていて末梢免疫細胞が活発になって正常細胞を攻撃しているから「美しさ」のピンポイントで認知機能が低下して起きていること。
心の傷は、産まれた時に親から「かわいそうに」と憐れまれた時に潜在炎症となって残ってしまう。
普通、産まれた時は、出産のホルモンの影響で「かわいい!」ってありのままの赤ちゃんの姿を受け入れられる。
でも、夫に対する怒りがあると「あんなお父さんに似てしまってかわいそう」と怒りを赤ちゃんに捻じて曲げた形で感情をぶつけられてしまう。
「かわいそう」って憐れまれることは、普通だったら暴力に思えないのですが、ありのままの姿を喜んでもらえるはずの赤ちゃんが「かわいそう」って思われた時に「自分は生まれたままの姿ではダメなんだ」になって存在を否定されたことで心の傷として炎症が残ってしまう。
夫が浮気をした場合は「かわいい」じゃなくて「夫に似て将来、異性関係で苦労をしそうでかわいそう」と母親が子供を見ながら思った時に、それが炎症として残ってしまう。
夫が頼りがない存在だった場合は「かわいい」じゃなくて「優柔不断な子供に育ったらかわいそう」と思ってしまい、それが炎症として残って末梢免疫細胞を活発にさせてしまう。
「鼻が低くてかわいそう」とか「目がちっちゃくてかわいそう」って子供の将来のことを心配していっているようだけど実際は、パートナーやパートナーの家族への怒りを赤ちゃんに哀れみという形でぶつけているだけ。
そんな心の傷を持っていると「美しさ」で自己免疫が暴走して認知機能が低下します。
認知機能が低下して失行で自分の美しさを破壊するようなことをやってしまう。
ジャンクフードを食べるのが止まらないのも潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって正常細胞を敵とみなして攻撃して認知機能が落ちてしまっているから。
お肌の手入れとか、適度な運動とかを続けられないのは、心の傷の潜在炎症で認知機能が落ちてしまって、遂行機能障害が起きているから。美しさを追求しようとしても決して継続することができない。
忙しいから、疲れているから、時間がないから、と言いながらどんどん部屋も容姿もボロボロになっていくのは認知機能が心の傷で低下してしまうから。
「美しい」と思う存在に対しても、認知機能の低下から失語が起きてちゃんとした言葉が出てこなくなり、関係を破壊してしまう。
認知機能の低下で失認が起きていて、自分の美しさを認識することができなくなり「周囲から馬鹿にされている」とか「舐められている」となってやさぐれて醜い行動をとってしまう。
人から美しさを褒められることをまともに受け取ることができなくなり、それが嫌味として認識されるのも失認から。褒め言葉を素直に受け取ればどんどん本来の美しい姿に戻っていけるのに、嫌味として受け取ってしまうから、険しい容姿になってしまう。
服装、部屋の状態なども失認でおかしなことになってしまうので、どこにいっても自分の居場所がない感覚に落ちいる。
さらに、外に外出した時に、醜い人たちが目についてしまって、頭の中でその人たちへの攻撃が止まらなくなる。
それは、自己免疫が暴走して、正常細胞を敵として攻撃しているから、外でもちょっとした残念な人を敵とみなして攻撃してしまって嫌な気持ちになってしまう。
でも、実際に自己免疫が攻撃しているのは「かわいそうな子」である私なんです。
「美しさ」と思った時に、頭の中がモヤモヤっとする時は潜在炎症で自己免疫が暴走して認知機能の低下が起きているから(全てナラティブで書いてます)。
そうしたら「かわいそうな子」を敵とみなして自己免疫が攻撃しているんだ、と気づいてあげればいい。
「美しさ」でモヤモヤっとして嫌な気持ちになったら、自己免疫が暴走して「かわいそうな子」を攻撃している。
それに気づいてあげるだけで、自己免疫の「かわいそうな子」への攻撃が静まっていきます。
「美しさ」で自己免疫の暴走が起きなくなると、本来の姿に戻っていきます。
(つづく)
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「生まれた時に親から理想と違っていてがっかりされた赤ちゃんの絵」by DALL-E
理想ばかり高くて何も現実に成し遂げられていない、と悲しい気持ちになってしまう。
自分はもっと稼げるはずだ、とか思っているけど現実は自分の理想とかけ離れていて嫌になってしまう。
誰か、自分のことをちゃんと理解してくれる人がいて、自分が才能を発揮できる場を与えてくれたら、理想通りに人から認められたり、お金を稼げたりできるのに。自分のことを理解しないで邪魔する人が必ず周りにいて足を引っ張られるから、ずっと底辺のまま、そこから這い上がることができない苛立ちと絶望に塗れてしまう。
いい加減な情報を流す人がいて、そのいい加減な情報に翻弄されて時間と労力を無駄にしてしまって何も成し遂げられない。
自分よりも能力が低い人たちに嫉妬され、マウントを取られてしまうので、やる気をなくして何も成し遂げられない。
周りからは、人のせいにばかりして、言い訳ばかりして、逃げてばかりで何も真剣に取り組まない、と責められている気がするが、その人たちは私の苦しみを理解していないからそんないい加減なことを言ってくる、と嫌な気持ちになってしまう。
このような症状も、心の傷という潜在炎症から末梢免疫細胞が活発になって正常細胞を攻撃し、認知機能が低くなってしまうから起きていること。
その潜在炎症を引き起こす心の傷は「がっかりな子」になります。
生まれた時に「女の子が欲しかったのに男の子が生まれてしまってがっかり」というのが赤ちゃんにとって「がっかりされた、いらない子」になるから、捨てられるかもしれない生命の危機を感じて心の傷になってしまう。
男の子が欲しかったのに女の子が生まれた、という親族のがっかりは、必要とされない恐怖に陥れられて潜在炎症になってしまう。
もっと賢い子供だと思っていたのに違っていてがっかり、というのも子供にとっては「使えないいらない子」という認識になるから生命の危機を感じて心の傷になる。
「がっかりな子」という心の傷で末梢免疫細胞が活発になり、正常細胞を攻撃するから「何も成し遂げられないがっかりな子」と自分を責めてしまう。
すると認知機能が低下して失認が起きて、自分の能力を正確に認識できなくなる。
失認が起きてしまうと、本当は得意なことが「できない」となってしまい、苦手なことを「できる」と誤認してしまう。
認知機能が低下して能力の誤認が起きているなんて夢にも思わないから、得意なことを苦手として切り捨てる。
さらに失認で信じちゃいけない人を信じて、信じるべき人を切り捨ててしまうから人的リソースがどんどん乏しくなっていく。
相手が目の前にいない時は、流暢に文句が出てきて、正論で相手のことを論破できる気持ちになっているけど、炎症で認知機能が低下して失語が起きるから、相手の前では自分の権利を適切に主張できなくなって「がっかりな子」を演じさせられてしまう。
心の傷の炎症で末梢免疫細胞が活発になり認知機能が低下しているので、ここぞという場面で失行をしてしまう。相手と信頼関係が築けるようになってきたと思ったら、相手に攻撃的な態度をとってそれをぶち壊してしまう。
ここは淡々とルールに従ってやっていけばうまくいく、という場面で、突然ルールを無視した行動をして大きな失敗をしてしまう。
大きな失敗をしても、記憶障害が起きているから、その失敗から学習することはなく、再びチャンスが訪れた時に失行でルールを破って大きな失敗を繰り返す。
もちろん、認知機能が低下しているから、目標を設定し、そのプロセスを計画的に効率的に遂行することができない、遂行機能障害が起きる。だから、何一つまともに成し遂げることができない、となってしまう。
「親のせいで何も成し遂げられなかった」とか、「あの時のあの人のせいで」などと人のせいにして、言い訳ばかりしているように周囲からは見られてしまうけど、実際は「がっかりな子」という自分自身を自己免疫が責めて攻撃して潜在炎症をさらに悪化させている。
何も成し遂げられない自分を責めている、とか、ちっとも成果があげられない自分を責めている、となんとなくわかっているつもりだけど、末梢免疫細胞が活発になって正常細胞をものすごく攻撃していることには気づけない。
末梢免疫細胞が活発になって、敵じゃない人が敵と見えてしまうから、他人や家族のせいにして相手を責めてしまう。でも、本当に責めて攻撃しているのは「がっかりな子」である自分自身なんです。
「あの人のせいでうまくいかない」と攻撃している時に「がっかりな子」と自分を責めているんだ、と気づいてみると、末梢免疫細胞の活動が静まっていく。
「何も成し遂げられない」って嘆いている時って、「親のせいで」とか「あの人のせいで」っていうのがあるけど、その奥底に「がっかりな子」と自分を責めて攻撃している、と気づいてあげると末梢免疫細胞が静かになって、認知機能が本来の状態に戻っていく。
末梢免疫細胞が静かになると敵がどんどん少なくなり、光が指す素敵な道が見えてきます(全てナラティブで書いてます)。
(つづく)
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「潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって正常細胞を攻撃しているイメージ」by DALL-E
頭の中に不快な人が浮かんできて、その人と頭の中で繰り返し戦ってしまって嫌な気持ちになってしまう。
いつも、不快な誰かが頭の中に登場して、その人と戦っている。
不快な相手を頭の中で言葉でどうやったらダメージを与えられるかを繰り返し考える。
どうやったら相手をギャフンと言わせて屈服させるのかを考えるのがやめられない。
そして、それがどんどんエスカレートしていって、これをやったら自分は社会的に終わってしまうかも、と怖くなるが考えることがやめられない。
目の前にいない人と頭の中でやり取りをしていたら、それは潜在炎症であって末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下してしている可能性があります。
炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下して、頭の中でやってはいけないことを相手にやったり言ってしまったりするのは、失行が起きているから。
相手と自分の立場の違いを認識できなくなってしまっているのは、認知機能が低下して失認が起きているから。知的な能力の差とか力の差とか、経験の差など、相手とは違っているのに、同じ土俵に乗ってしまって頭の中で対等に戦ってしまうのは失認が影響している。
そして、実際に相手を目の前にした時に、何も言葉が出てこないのは、認知機能が低下して失語になっているから。
頭の中で戦ってもなんの意味がないという体験をしているのに、それを繰り返してやめられないのは、記憶障害が起きていて、それまでの経験が全く活かされなくなるから。同じ相手と同じような戦いを頭の中で繰り返してしまうのは、ピンポイントで認知機能が低下して頭の中の戦いの部分の記憶が抜けてしまうから。
この末梢免疫細胞が活発になってしまう潜在炎症の心の傷は「生まれてきて迷惑な子」になります(ナラティブで書いています)。
妊娠しなければもっと仕事をバリバリやって社会的地位を築けたのに、と妊娠を後悔してしまう。
この子が生まれなければ、こんな変な人と別れられたのに、と思ってしまう。
この子を産んだから体調や精神状態が悪化してしまった、と出産のせいにしてしまう。
子育てをめぐって、常に両親が喧嘩をしている、というのも「両親の喧嘩」が心の傷ではなくて「自分が迷惑な子だから両親が喧嘩をしている」ということで「迷惑な子」が心の傷になってしまう。
両親が喧嘩をしている時に、子供は喧嘩の出しに使われているだけなのですが、心の中で「この子さえいなければ」と思ってしまうとそれがちゃんと子供に伝わっていて「迷惑な子」という心の傷を作って潜在炎症となる。
この子さえいなければ、もっと自由に夫婦生活が営めるのに、と性的な欲求に関しては、親であっても動物なので殺意に近い苛立ちが湧きます。子供は、大人の性的な欲求とかが理解できないわけですから「迷惑な子」だけが残ってそれが心の傷になります。
そして、人が不機嫌そうな顔をしたりすると「迷惑な子」という炎症に対して、末梢免疫細胞が活発になって攻撃をしてしまう。
自己免疫が暴走して自分を責めて攻撃してしまうと、炎症で認知機能が低下して、頭の中での戦争が止まらなくなってしまうわけです。
相手が不機嫌になってこちらを攻撃してきた場合も、それは相手の問題なのに、相手の感情に責任をとって頭の中で戦ってしまうのは「迷惑な子」という潜在炎症があって自己免疫が暴走しているから。
そして、頭の中だけではなくて、実際に戦ってしまったら、さらに「迷惑な子」という潜在炎症で自己免疫が暴走してしまうので、どんどん戦いがエスカレートしていきます。
エスカレートしていけば行くほど末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下してしまうので、悪夢の世界が現実になったような錯覚に陥ってしまうんです。
そこで頭の中に誰かが登場して戦い始めそうになったら、「迷惑な子」という自分を自己免疫が攻撃しているんだ、と気づいてみる。
「迷惑な子」という心の傷の炎症を自己免疫が敵とみなして破壊して打ち消そうとしているだけ。
「迷惑な子」という自分を敵とみなしていただけなんだ、と思ってみると、自己免疫の暴走がおさまっていく。
自己免疫の暴走がおさまっていくと、敵とみなしていた人が敵じゃなくなっていくから不思議なんです。
戦う人が頭の中からいなくなって寂しい感じがするかもしれませんが、実際は、認知機能が元の状態に戻るから、これまで見えなかった自分の可能性が見えてきて、どんどん自由になっていきます。
追い詰められて無力感に苛まれていたのは、炎症で末梢免疫細胞が活発になり認知機能が落ちていただけなんだ、と後々に気づくことができたりします。
人によってはすぐに気づくから、心の傷が生み出す炎症の力ってものすごいんです(全てナラティブで書いてます)。
(つづく)
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