「心の傷の患部を孤独で冷やす」by DALL-E
文章のポイント:
心の傷と炎症の関係: 心の傷を持つ人は、不快感を与える人によるストレス刺激で自己免疫が暴走し、認知機能が低下しやすい。
健康な人の無意識の対応: 健康な人は不快な人をストレス源として認識し、無意識のうちに「逃げるか戦うか」の選択をすることができる。
炎症の物理的治療法と精神的対応: 物理的な炎症に対しては「冷やす」ことが有効であり、精神的な炎症(心の傷)においては「孤立」が同じ役割を果たす。
孤立の重要性: 精神的ダメージを受けた時には、孤立して患部を冷やすことが炎症を抑え、認知機能の回復を助ける。
ナラティブの逆説: 「どうやったらもっとこの人の炎症を起こさせられる?」という問いかけは、実際には自己の炎症を冷やすための孤立を選択することにつながる。
孤立の後の回復: 孤立によって十分に「冷やされた」後、心の炎症が落ち着き始めたら、再び社会的な活動を通じて「温める」ことで全体的な回復を促す。
孤独と孤立の肯定的側面: 孤独や孤立が一時的には心の炎症を冷やし、保護する役割を果たすことから、この状態をネガティブなものと捉えず、治療過程の一部として受け入れることの重要性。
本文:
心の傷の人が不快感を与えてくる人に刺激されて、自己免疫が暴走して認知機能が低下してしまう。
健康な人だったら炎症を起こしている不快な人をストレス刺激と認識して「逃げる or 戦う」の選択が無意識でやっている。
だから、炎症を起こしてる人を無意識にスルーしてしまって、認識することができません。
でも、心の傷がある人はストレス刺激に正常に反応することが難しいので、炎症を起こして不快感を与えてくる人のストレス刺激で自己免疫が暴走して認知機能が低下してしまうから、不快な状態から抜け出せなくなってしまいます。
そんな時に心の傷の人は「どうやったらもっとこの人の炎症を起こさせられる?」というナラティブを使ってみます。
こんな問いかけをしてみると「相手に寄り添うこと」という答えが出てきます。
「相手に寄り添うこと」っていうのは、相手のことを常に考えること。この炎症を起こさせる仕組みがとても大切。
多くの場合、炎症が起きた時は「患部を冷やす」ということをします。
炎症が起きると毛細血管が拡張して局所の血流が増加するので、正常な細胞が破壊されてしまう。そこで「冷やす」ということをすると血管を収縮して血流の増加を防ぐので正常細胞の破壊を最小限に防ぐことができる。
炎症が治ってきて痛みが和らいだら、温めたり動かしたりして血流を良くすることでダメージを受けた細胞の回復を早めることができます。
脳の中で起きている炎症の場合は目に見えませんから「冷やすってどうやればいいの?」となります。
脳の場合「冷やす」は「孤立(isolation)」になります。
精神的なダメージを受けた場合、健康的な人の場合は「孤立」を選択します。
ドラマなんかでもショックを受けた人が「一人にしておいて!」っていうセリフが出てきます。
あれって精神的なダメージで脳に炎症が起きていて「孤立」で患部を冷却(icing)している。
不快な相手のことを考えて関わって、孤独にさせないことで患部の血流が上がるから正常細胞がダメージを受けて炎症が起き続けます。
でも、ここで「ちょっと待てよ!」となるのは、心の傷の人も不快な人からダメージを受けて炎症が起きているから。
「孤立」や「孤独」が患部の炎症を抑える冷却の役割をするのだったら、相手のことを考えていたら炎症が治らなくなって認知機能が低下したままになってしまう、という矛盾を無意識で感じるわけです。
これが「どうやったらもっとこの人の炎症を起こさせられる?」というナラティブの中に隠された「逆説」になる。
このナラティブで「相手のことを考えるのが面倒くさい」となるのは炎症を起こしている患部を冷やすための「孤立」を選択しているから。
「孤独」や「孤立」は患部を冷やして正常な細胞のダメージを最小限に抑える適切な処置(全てナラティブで書いています)。
「孤独」や「孤立」で十分に患部を冷やして炎症が治り、認知機能が戻った時に、再び動き出し血行を良くして回復を早めることができるんです。
「孤独」や「孤立」を感じている時は、炎症が起きている患部を冷やすことが適切な処置になっている(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「the belief in the inherent goodness of humans, or the optimism of human nature being fundamentally good, can be a source of abandonment anxiety. The artwork symbolically navigates the complexities and challenges of seeking approval and the fear of rejection, with a glimmer of hope for overcoming these fears through self-understanding and acceptance. 」by DALL-E
文章のポイント:
心の傷を持つ人々の経験: 心の傷を持つ人は、自分や他人の行動に対して敏感になりがちで、それが自己免疫の暴走や認知機能の低下につながる可能性があります。
他者の振る舞いに対する認識のシフト: 不快な態度を取る他者を「炎症を起こしている」と認識することで、心の傷を持つ人は状況への対処方法を見つけることができます。
内なる平和の探求: ナラティブは、心の傷や自己免疫の問題を乗り越え、内なる平和を見つけるための言わば精神的な戦略を提案しています。
自己の感情や反応への深い掘り下げ: 「どうやったらこの人の炎症をもっと起こさせることができるか」という思考実験を通じて、自身の認知機能の状態や感情に気づく機会を提供します。
自己認識の向上: このプロセスは、自己認識を高め、個人がより健全な心の状態へと進む手助けをします。
新たな視点の提供: 心の傷を持つ人に、自分自身や他者への理解を深めるための新たな視点を提供します。
寛容で理解あるアプローチの採用: 困難な状況や対人関係の挑戦に対処する際、より寛容で理解あるアプローチを採用することの重要性を強調します。
心の健康への新しいアプローチ: 心の健康問題に対する新しい視点を提供し、それらに対処する具体的で実践的な方法を提示します。
自己認識と他者理解の深化: 個人が自分自身の心理的な苦痛を乗り越え、より健全な自己認識と他者への理解を深める手助けをします。
本文:
心の傷である潜在炎症を持っている人は、炎症を起こしている他者に刺激されて自己免疫が暴走し、認知機能が低下してしまいます。
そこで、心の傷のある人が不快感を与えてくる他者に対して「この人は炎症を起こしているから不快な態度を取るんだ」と思ってみる。
心の傷のある人は、不快な他者に遭遇した時に「なんでこの人は私に対してこんな態度を取るの?」と考えてしまう。健康な人だったら、炎症を起こして不快な態度を取るような人と遭遇しそうになったら、ちゃんとストレスホルモンが上がって「逃げる or 戦う」の選択が無意識でできる。だから、健康な人は炎症を起こしている人を無意識で避けてしまうので「そんな人いましたっけ?」という感じになる。
心の傷の人は潜在炎症があって自己免疫が暴走してしまうから、炎症を起こしている他者に出逢ったら「なんか私が悪いことをしたかしら」と自分を責めてしまうのは免疫が正常細胞を攻撃しているから。もちろん「私が悪い」という興奮性ニューロンがそこで出来上がると「相手が悪い」という興奮性ニューロンが作られます。すると前帯状皮質が活発になり苦痛と葛藤が生み出されて炎症が発生して、ますます自己免疫が暴走してしまう。
そんな時に「この人の自己免疫が暴走しているから、こんな態度になっているんだ」と気づいてみる。さらに、相手の炎症の重症度を予測して「中傷」とか「重症」って思ってみる。すると「炎症を起こしてる相手を触らない」という抑制性ニューロンが無意識で働くようになって心の傷の人の炎症が鎮まって、認知機能が元に戻っていきます(全てナラティブで書いています)。
ここでもう一つの方法があります。
それは不快感を与えてくる相手に対して「この人は炎症を起こしている」と気づくところまでは同じですけれど、その後に「どうやったらこの人の炎症をもっと起こさせることができるかな?」と頭の中で考えてみる方法。
炎症を起こしている不快な人を目の前にして「どうやったらこの炎症をもっと起こさせられる?」と思ってみて「そんな間違ったことはできない」と嫌悪感や怒りが湧いてしまう。もしくは「そんなこと考えられない」と頭が真っ白になった場合は、潜在炎症で認知機能が落ちている証拠になります。
心の傷のある人は「間違っている」と常に自分を責めて攻撃しているので「正しく生きなければ」という興奮性ニューロンが常に働いています。だから反対の「間違っている」の興奮性ニューロンも活発になって、両極を行ったり来たりすることで葛藤と苦痛が生じて炎症が発生して認知機能が低下してしまう。
心の傷の人が不快な人を目の前にして意識的になれば「正しい or 間違っている」になる。でも、健康な人の無意識は「戦う or 逃げる」を自動的に選択する。
その無意識の選択である「戦う or 逃げる」を獲得するために、「どうやったらもっとこの人の炎症を起こさせられる?」と考えることで、それが第3の選択肢となり「正しい or 間違っている」の葛藤から抜け出すことで炎症が治って認知機能が元に戻る(全てナラティブで書いています)。
心の傷を持った人は、自己免疫が暴走して自分を責めるため、自己肯定感が低い傾向にあります(これもナラティブです)。すると「自分よりも周りの方が優れている」という興奮性ニューロンと、その反対側の「周りよりも自分の方が優れている」という興奮性ニューロンができ上がって葛藤を起こしてしまう。
この葛藤が「性善説」の幻想を生み出してしまう(性善説は「人間の本性は善である」という考え方)。
心の傷を持った人は、性善説から「誰からも好かれなければいけない」という興奮性ニューロンが作られて「誰からも好かれない」という葛藤を引き起こしてしまう(ナラティブです)。
この葛藤で「見捨てられ不安」という症状が起きます。
「見捨てられ不安」は炎症による認知機能の低下から起きる症状で、さらなる炎症を引き起こすきっかけになる。
この「どうやったらもっとこの人の炎症を起こさせられる?」というナラティブは、性善説によって生み出される「見捨てられ不安」の興奮性ニューロンに対して、第3の選択肢である無意識を起動する役割になります。
無意識には「正しい or 間違っている」がありません。
だから「どうやったらもっとこの人の炎症を起こさせられる?」というナラティブを使うことで、第3の選択肢である無意識が働き、見捨てられ不安の葛藤で起きていた炎症が鎮まり、認知機能が元に戻っていきます。すると、それまで見えなかったものが見えるようになり、わからなかったことがわかるようになる。
そして、第3の選択肢である無意識の力で目の前に自由な世界が広がっていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「A detailed illustration depicting a narrative where a woman soccer player realizes the power of her unconscious mind in a game setting」by DALL-E
文章のポイント:
本文:
心の傷で炎症が起きて自己免疫が暴走している、ってただ気づけば炎症が治って低下していた認知機能が元に戻ります。
それは「気づくだけ」にすることで「パスを出さない」という抑制性ニューロンが働くから。
「自己免疫が暴走している」と気付いた時に、普通だったら「暴走を止めるためになんとかしなければ」と興奮性ニューロンが活発になって炎症が起きて認知機能が低下します。でも、このナラティブでは「自己免疫が暴走している」と気づくだけでいい、とすることで「気付いただけで自分では何もしない」という抑制性ニューロンを働かせることで炎症を起こさない。
「気付いただけで何もしない」というのは、自分では何もしないけど第3の選択肢である無意識に任せる、というナラティブになって抑制性ニューロンで炎症が治り、そして認知機能が元の状態に戻ります。
認知機能が元に戻ると、ストレス刺激で適切にストレスホルモンが反応して「逃げる or 戦う」を意識せずに決定し、幸せになる選択肢を自動的に選択するようになる。
この「気づくだけ」で心の傷からの潜在炎症を消していくもう一つの方法があります。
それが「他人の炎症に気づくこと」になります。
前に「あの人は共依存タイプ」とか「あの人は退行タイプ」や「あの方は過剰適応タイプ」と判別してみる、ということを書いていました。あのナラティブも「気づくだけで何もしない」で抑制性ニューロンを働かせて自分自身の潜在炎症を鎮めるため。
認知機能が低下している相手に「脳内で炎症が起きている」と観察してみる。
そして、認知機能の低下の重症度から、脳内の炎症の重症度を予測してみます(全てナラティブで書いています)。
認知機能の低下は、理解力や判断力、記憶力や言語理解能力などが低下している状態。
誰かと実際に接触していたり、オンラインのやり取りでも、イラっとしたら「この人は脳内で炎症が起きている」と思って、その人を観察します。そして認知機能が低下している人を観察して、主観的でいいので「軽傷」「中傷」「重症」「災害級」の判別をしてみる。
その人の認知機能の低下は、慢性的なのか、それともある状況においてピンポイントで低下してしまうのか、なども観察していきます。人によっては、周期的に認知機能が低下することもあるので、そんなことも心に留めておきます。ある状況で認知機能が低下するのでしたら、心の傷の潜在炎症がある可能性が考えられます。「この人は脳内で炎症が起きている」と気づくだけで、それまで考えられなかった可能性が色々考えられるのは、「気づくだけ」で、観察している私の脳内の抑制性ニューロンが働き認知機能が元に戻るから。
イラッとさせられる相手に対して私が「脳内で炎症が起きているからあの人は言っちゃいけないことを言ってしまうんだ」と気づく。そんな時に私は「言っちゃいけないことを言ってしまう相手の重症度は軽傷」と判断します。軽傷だと判断した私は「相手の脳の中の炎症をなんとかしてあげなければ!」と思った時にどうなのか?それがこのナラティブの興味深いポイントになる。相手の脳内の炎症をなんとかしてあげなければ、と相手に脳の炎症の説明をしたり、相手の言動に注意をすること自体が「相手の傷を穿り返す」で脳内の炎症がひどくなり認知機能の低下が進みます(全てナラティブで書いています)。
私が相手の脳内の炎症を穿り返すことで相手の認知機能が低下して、さらに酷い扱いを受けたり、不快な言葉をかけられて大変な思いをしてしまう。
私は、脳内で炎症を起こしている相手を観察して、そんな体験をしてみることで「相手の脳内の炎症をいじらない」というだけではなく「自分の脳内の炎症をいじらない」を自然と学習することができるようになる(ナラティブで書いています)。
相手の脳内の炎症から起きる認知機能の低下を私が観察して、その重症度を測ることで「炎症をいじらない(パスを出さない)」という抑制性ニューロンが活発になり、炎症が治ってそれまで見えなかったことが見えるようになり、考えられなかったことが考えられるようになるんです。
(つづく)
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「気づくだけでパフォーマンスが上がる」by DALL-E
文章のポイント:
無意識のプロセスの重要性: サッカー選手の研究例は、無意識下での「パスを出さない」という抑制性ニューロンの活動がパフォーマンスの鍵であることを示しています。これは、意識的な思考よりも無意識の決断が重要である場合があることを示唆しています。
心の傷と認知機能の関係: 心の傷や潜在的な炎症は認知機能に大きな影響を及ぼし、その結果、人の感情や行動が大きく変わる可能性があります。
抑制性ニューロンの活動の促進: 無意識に働く抑制性ニューロンを活発にすることで、炎症を鎮め、認知機能を改善することが可能です。これは、心の傷を抱える人々が自身の状態を管理し、改善するための手段を提供します。
無意識に任せることの価値: 意識的なコントロールの難しさにもかかわらず、無意識にプロセスを任せることで、自然と最適な選択や反応が引き出されることがあります。これは、ストレスや圧力が高い状況において特に有効です。
「気づくだけ」の力: 感情や反応に対して「気づくだけ」で、抑制性ニューロンが活発になり、結果的に炎症が鎮まり、認知機能が改善することがあります。このアプローチは、認知行動療法やマインドフルネスの実践にも通じるものです。
食生活と運動の重要性: 定期的な運動とタンパク質を中心とした食事は、脳の炎症を鎮め、認知機能を向上させる効果があります。これは、無意識のプロセスを最適化し、パフォーマンスを向上させる上で重要な要素です。
ちなみにサッカーが上手い人は「パスを出さない」という抑制ニューロンが活発になりますが、それは意識してコントロールしているわけではありません(ナラティブで書いています)。
ここでは、サッカーが上手い人を「ゴールを決めなければ」というストレス刺激に直面している健康的な人に例えてみます。
健康的な人は、ストレス刺激で適切にストレスホルモンが上昇しますから「戦う or 逃げる」の選択が自動的にできちゃう。「パスを出さない」という抑制性ニューロンを、考えないでストレスホルモンが上昇した時に無意識で選択している。
サッカーの上手い人は、無意識でやったのにも関わらず「どうしてあそこでパスを出さなかったんですか?」と聞かれたら、後付けでもっともらしい説明をするから「おぉ〜!この人はすごいんだ!」と周囲から思われます。でも、それって無意識でやった武勇伝をまるで自分で考えてやったかのように語っているだけ。
もし、ストレス刺激に適切にストレスホルモンが上がらなくても「試合中に頭が働かなくなるまで練習する」ということを長期間にわたって繰り返すことで「パスを出さない」という抑制性ニューロンを無意識に働かせることができるようになります。まあ、そうなると結果的に、脳内の炎症が減ってくるから認知機能が元に戻った、となります。だから、健康な人のように「ゴールを決める」という場面でストレスホルモンが上がって、無意識に行動できるようになっている、ということになる。
これにはトリックがありまして、定期的な運動が炎症を鎮める効果がある、ということ。そして、長時間の練習で体がちゃんと動くようになるためには、タンパク質を中心とした食事を摂るようになる。その食事がさらに炎症を鎮めるから認知機能が元に戻ってストレスホルモンが適切に働くようになる(全てナラティブで書いています)。
何が言いたいかというと、「パスを出さない」という抑制性ニューロンは意識的に働かせることは難しい、ということ。
ストレス刺激で共依存タイプは瞬時にほかの人の気持ちを考えてしまう。共依存タイプの人が「ほかの人に絶対にパスを出さない」と固く心に誓っていてもストレス刺激の瞬間に「うわ!いつの間にかほかの人にパスを出していて、ほかの人の気持ちを考えている」になってしまうのは炎症のせい。「パスを出さない」って簡単なようで、これが実際にやってみると難しくて不可能に近いんです。
退行タイプの人は「パスを出さないなんて簡単じゃない!」と人とのやりとりを事前にシミュレーションをして「あの人は頭がわるい!」とか「あの人は下手くそ」などと周りの人の評価をします。そして、実際の場面でボールをもらった瞬間にストレスホルモンが下がってしまうから、「パスを出さない」という抑制性シナプスが働くのではなくて「パスが出せない」の興奮性のシナプスが働いてしまう。そして退行タイプの人は、後から「あの人が邪魔したからパスが出せなかった」と怒るのが止まらない。
どんなに事前に考えても、考えれば考えるほど「パスを出す or 出さない」の決断の場面では、意識的になるから興奮性ニューロンが活発になって炎症で認知機能が低下してしまう。
過剰適応タイプの人は「パスを出さない」という抑制性ニューロンを働かせる人と一緒にやっている時は「簡単にできるじゃないですか!」とすごく活躍できて、優秀な成績を残せたりする。それって、相手の状態を無抵抗で真似ているだけなんです。だから、注目する相手を変えた瞬間に「なんでこれまであんなにできていたのに突然できなくなった?」という感じになる。
ちなみに多くの人は「過剰適応タイプだったらずっと優秀な人の真似をしていたらいいじゃない?」と安易に思うわけです。ここが問題で、優秀な人の真似をしていて、過剰適応タイプの人が優秀なパフォーマンスをした時に、真似をしている相手が嫉妬の発作を起こす。それも過剰適応タイプは無抵抗で真似てしまうから、調子が良かったのに突然謎の精神状態になって、同じパフォーマンスが続けられなくなるわけなんです。
だから、意識的にストレス刺激の場面で抑制性ニューロンを働かせて、炎症を鎮めることは困難なんです。
でも、後から抑制性ニューロンを働かせて炎症を鎮めていく方法がある。
それは、後からでも「あ!興奮性ニューロンが働いている」って気づくこと。
後から「あ!共依存タイプで人の気持ちを考えていた」って気づくだけで抑制性ニューロンが活発になる。
後から「退行タイプで人のダメ出しをしている」って気づくだけで抑制性ニューロンが活発になる。
後から「あぁ!過剰適応タイプで無抵抗で相手の真似をしていただけなんだ」と気づくだけで抑制性ニューロンが活発になり炎症が治って認知機能が元の状態に戻っていきます。
これを上手い具合に治療法としてやっているのが認知行動療法だったり、マインドフルネス、そして瞑想なんでしょうね。
ただ気づくだけでいい。
反省したりすると興奮性ニューロンが活発になるから炎症が起きてしまう。
だから、ただ気づくだけでいい。
「自己免疫が暴走している」というのがまさに「〇〇の気付きのキーワード」になっていて、唱える時に抑制性ニューロンを活発にする。「あぁ!共依存タイプで人の気持ちを考えている」というと「気づくだけでいい」と言われていても、どうしても「またやっちゃった!」と反省して興奮性ニューロンが活発になって炎症が起きちゃう。だから、第3の選択肢である無意識を「自己免疫」にして「自己免疫が暴走している」でただの気づきに変えるのが目的(全てナラティブで書いています)。
「気づくだけ」で抑制性ニューロンが活発になって、そして、炎症が治ってこれまで見えなかったことが見えるようになり、楽しめなかったことが楽しめるようになっていくのは認知機能が元の状態に戻るからなんです(全てナラティブです)。
(つづく)
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「抑制性ニューロンを使ったナラティブの仕組み」by DALL-E
要約:
この文章は、サッカー選手のパフォーマンスにおける「抑制する神経活動」の重要性を通じて、心の傷の治療過程における同様のメカニズムを探求しています。研究により、サッカーが上手い選手は「パスを出さない」選択を抑制する神経活動が活発であり、これがパフォーマンスの速さや安定性に関連していることが明らかになりました。この発見を心の傷のナラティブに適用し、個人が苦痛や葛藤を引き起こす反応を抑制することで、心の炎症を鎮め、認知機能の低下を防ぐことができると論じています。無意識の力を信じ、内面の探求と自己癒しに向けた新たな視点を提供しています。
ポイント:
大阪公立大学の研究でサッカーの上手い人7人とそれ程でもない人7人のパスを出すときの選択場面を想定した「パスを出す? or パスを出さない?」の課題中の脳波事象関連電位を測定しました。するとサッカーが上手い選手ほど「パスを出さない」という、反応を抑制する神経活動が大きかった。そして「そのパスを出さない」という「抑制する神経活動」が反応の速さ・安定性に関連していることがわかってきました。
普通だったら「パスを出す」という興奮性ニューロンが活発な方がパフォーマンスが上がるという風に思ってしまうのですが、実際は「パスを出さない」という抑制性ニューロンが活発な方がパフォーマンスが長けていた。
それは、「パスを出さない」と抑制性ニューロンを働かせることで後帯状皮質の活動を鎮める。すると前帯状回が活発にならずに苦痛や葛藤で炎症が起きなくなるから。通常だったら興奮性ニューロンで炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下してしまうけど、それが起きないから「サッカーが上手」になる(ナラティブで書いています)。
心の傷のナラティブの仕組みもそこにあります。
前に書きましたが、「スマートフォンを落としてしまった場面」で共依存タイプの人は瞬時に「周りの人は私のことを間抜けだと思っている」という興奮性ニューロンが働いてしまう。でも、心の傷で「共依存タイプの人は、瞬時に周りの人の気持ちを考えてしまう」というナラティブが入っていると「ちょっと待てよ?」と周りの人にパスを出さない抑制性ニューロンが働き、炎症が鎮まる仕組み。周りの人にパスを出さない抑制性ニューロンが働くことで認知機能が低下しなくなる。すると、これまでとは違った風景が見えてきた、となるのは元の認知機能に戻っているから。
退行タイプの人が何も起きていない時に、ありとあらゆるトラブルを想定して興奮性ニューロンが働いている時に、「退行タイプの人は緊張のホルモンが安静時に上がってありとあらゆるトラブルを想定してしまう」というナラティブで「ちょっと待てよ!」と抑制性ニューロンが働く。すると炎症で認知機能が低下しなくなり、スマートフォンを落としそうになった瞬間にちゃんとストレスホルモンが上がって落とす前にスマートフォンをキャッチして「よかった〜!落とさなくて!」と安堵をする。興奮性ニューロンが抑制されると炎症が起きずにパフォーマンスが上がります(ナラティブで書いています)。
過剰適応タイプの人がスマートフォンを落とした時に「私は普段の行いが悪いから罰が当たった」と興奮性ニューロンが働きます。それに対して「過剰適応タイプの人は、学習性無力で周りの人の気持ちを無抵抗で真似てしまう」というナラティブが「ちょっと待てよ!」と抑制性ニューロンとして働く。すると炎症が静まって認知機能が低下しなくなるので「私はスマートフォンを落としても何も感じていないんだ」ということに気づきます。認知機能が元に戻って「何も感じていない」を認められるようになると「ちょっと楽しいことがしてみたい」などの感覚が湧いてきます。ナラティブで炎症が静まって認知機能が元に戻ることで自分の感覚を取り戻していく。
このナラティブは「信じなければいけない」とか「常に意識しておかなければいけない」ではないんです。
なぜなら、ナラティブを信じたり、意識した時点で興奮性ニューロンとして機能してしまうから。
読むだけで第3の選択肢である無意識がなんとかしてくれる、という感じで読み流すだけで「ちょっと待てよ!」と無意識が抑制性ニューロンを働かせてくれて炎症を鎮めてくれます(これもナラティブで書いています)。
「これを信じる」とか「これを意識する」などの興奮性ニューロンが活発になっていた方がパフォーマンスが上がる、って多くの人は思っています。でも、ナラティブで第3の選択肢である無意識によって抑制性ニューロンが働いた時に、認知機能が戻って、これまでのパフォーマンスでは見えなかった素敵な世界が見えてきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「同じストレスでも心の傷の深さは違う」by DALL-E
要約:
この文章は心の傷と脳の炎症に焦点を当て、精神的ストレスが個人によって異なる影響を与えるメカニズムを掘り下げています。共依存、退行、過剰適応などの異なる反応タイプを通じて、心の傷が与える複雑な影響を詳細に説明し、無意識の重要な役割と自己癒しのプロセスに光を当てています。この洞察は、自己認識を深め、他者への共感を促すことを目的とし、心の健康に対する理解を深めることを促しています。
文章のポイント:
本文:
心の傷は脳の炎症になります。
そして、同じストレス場面を体験しても人によって炎症の重症度は全然違ってくる。
例えば、人がたくさんいる場所で、スマートフォンを鞄から取り出そうとしたら、手が滑って地面に落としてしまった。
健康的な人だったら、スマートフォンを落とした瞬間に、ストレスホルモンが上がって「うわ!しまった!壊れていたらどうしよう!」と心臓がドキドキしちゃう。そして、ストレスホルモンが上がってドキドキした状態で、スマートフォンを拾い上げてみたら「よかった〜!画面が割れてなかった!」と安心して、そしてストレスホルモンはどんどん下がっていく。スマートフォンを落とした瞬間に上がったストレスホルモンで起こった炎症は次第に打ち消されていき、認知機能に影響を及ぼすことがありません(全てナラティブで書いています)。
共依存タイプの人は、スマートフォンを落とした瞬間、それを目撃した周りの人の気持ちを考えてしまう。「周りの人が私のことを間抜けだと思っている」と思ってしまうことでストレスホルモンが上がる。そして、スマートホンを拾い上げた時に画面を確認して割れてないことで安堵するはずなのに、周りの人の気持ちを考えてしまうから「周りの人からみっともないと思われている」でさらにストレスホルモンが上がったと思ったら、今度は急激にストレスホルモンが下がって子供返りをしてしまう。子供返りをしてしまうから「みんな私のことを馬鹿にしてムカつく!」とブチギレてしまう。共依存タイプの人はブチギレて不貞腐れた態度になりますが、この時の記憶は子供返りをしてしまっているので記憶から抜けてしまう。そして、しばらくすると共依存タイプの人は「みんな私のことを馬鹿にしやがってムカつく!」となってしまう。
ストレスホルモンが上がったり下がったりすることで、炎症が起きて末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下するので、失認が起こり「私のことを馬鹿にしている」と被害的な思考になってしまう。でも、共依存タイプの人は、認知機能が炎症によって低下していることは自覚できないので「馬鹿にされているのは事実である」となるから、さらにストレスホルモンで炎症がひどくなる。
心の傷が炎症の度合いによってその深さが決まるのであったら、共依存タイプの人はものすごい炎症を繰り返しながら長期にわたってその影響を受けるので、スマートフォンを落としたことは心の傷になってしまう。
退行タイプの人が、何かが起きる前から「人前で嫌な目に遭うんじゃないか」と不安でいっぱいなのは、安静時にストレスホルモンが出ているから。そして、退行タイプの人がスマートフォンを鞄から取り出す時に、ストレスホルモンが下がってしまって、指先の力が入らなくなり、スマートフォンを落として悪夢が現実となる。するとストレスホルモンが下がったままの退行タイプの人は子供返りをして「ふざけるなよ!(Screw you!)」とそれを目撃していた人に暴言を吐いてしまう。そして、退行タイプの人は、後になってストレスホルモンが上がってきて「周りで見ていた連中がムカつく!」と怒ったり「また人前で暴言を吐いちゃった!」などの後悔で自分を責めることで炎症が起きて認知機能が低下してしまう。
普通の人が聞いたら「なんでそんなことが心の傷になるの?」と思うのですが、退行タイプの人からすれば、悪夢が現実になってしまっているから。そして、認知機能が低下しているから、その悪夢がさらに膨らんで「最悪な人たちに囲まれて、最悪なことが起きた」というこの世の終わり的な感覚になってしまっている(ナラティブで書いています)。
過剰適応タイプの人は、スマートフォンを落とした瞬間に、それを目撃していた人の不快感を無抵抗で真似てしまう。周りの人がシャーデンフロイデで「ざまあみろ」と思ったら、それを真似て過剰適応タイプの人は「普段の行いが悪いから、こんなところで恥をかくような失敗をしてしまった」と思ってしまう。周りの人のシャーデンフロイデを真似て過剰適応の人は「調子に乗っているから罰が当たった」と不快な気持ちに塗れてしまうが、それは無抵抗で周りの人の感覚を真似ているだけ。過剰適応の人は不快な感情を真似ているだけだから、その場ではストレスホルモンは上がらない。でも、家に帰ってから、真似た感情は自分の記憶として整理することができないから、いつまでも取り憑かれたような感じで頭の中で繰り返されてストレスホルモンが上がってしまい、炎症が起きて認知機能が低下して眠れなくなる(ナラティブで書いています)。
心の傷の炎症で認知機能が低下して、本来の自分では生きられなくなる。
普通の人の感覚からしたら「どうしてそんな他愛もないことで心が傷つくの?」となりますが、この仕組みを知っていると「こんなに大変なことが起こっているんだ!」となります。
「こんな大変なことが起こっているんだ!」と気づくことで、自分で感情をコントロールすることを手放して、第3の選択肢である無意識に任せてみよう、となる(全てナラティブで書いています)。
無意識に任せてみると、次第に炎症がおさまっていき、そして本来の自分の認知機能に戻っていく。
するとさらにこれまで自分がどんな大変な状況を生き抜いてきたのか、という仕組みがクリアに見えて、自分のことが誇らしく思えてくるんです。
(つづく)
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「心の傷の痛みは怒りと恐怖で痒みは恥と罪悪感」by DALL-E
要約:
この文章は、心の傷によって生じる脳の炎症とその影響についての理解を深め、それに対処する方法を探るものです。心の傷は物理的なものではないため、その影響は目に見えず、他人に理解してもらうことが難しいと指摘しています。精神的なダメージが脳に「衝撃」として影響し、炎症を引き起こして認知機能を低下させると説明しており、これがさまざまな認知障害を引き起こすとされています。
文章のポイント:
脳の細胞はとても繊細で豆腐と同じぐらいの柔らかさ。だから衝撃でダメージを受けてしまいます。
脳は、物理的な衝撃じゃなくても、人の怒鳴り声や心のない言葉、そして不快な態度でも「が〜ん」と衝撃を受けてしまいます。
脳は、衝撃を受けることで炎症が発生して、そして末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下する。
炎症によって認知機能が低下することによって、記憶が曖昧になったり、周りの状況が適切に認識できない失認が起こったりします。さらには、認知機能の低下から「やってはいけないことをやってしまう」という失行になる。
それらの認知機能の低下から、周囲の人たちから冷たい目で見られたりすると「ガーン」という衝撃から、さらに心の傷である潜在炎症が広がってしまう悪循環に(ナラティブで書いています)。
ちょっとした人の言動や態度で「ガーン」と衝撃を受けてしまった時に「なんで私はこんな些細なことで傷ついてしまうんだろう?」と考えることは「傷口をほじくり返している」という行為になります。
子供がちょっとした段差で転けてしまって、膝に擦り傷を負った時に「なんでこんなところで転けちゃったんだろう」と傷を擦っているのと同じ感じ。子供が傷口を擦れば擦るほどどんどん炎症は広がってしまう。
だから心の傷を持っている人が衝撃を受けた時に「なんでこんな些細なことでショックを受けてしまう?」と考える必要はありません。脳がダメージを受けて炎症が起きている、とまずは認めてあげること。
さらに「私にこんな精神的なダメージを与えた相手が悪い!」と相手を責めたくなってしまうのは「悪」を排除しようとする行為になっている。「悪」を排除しようとするのは、傷口を消毒するのと同じです。私を傷つけた相手が間違っていて、自分は正しい、ということを繰り返し考えてしまうのは、傷口の菌を排除するため。
心の傷の人が傷口に消毒をすれば、正常細胞まで傷つけてしまうし、さらに細胞を増やすのを助けてくれる細胞成長因子まで消毒液で流してしまう。
そこで心の傷を持った人は「無意識がどんな風にこの受けたダメージを修復してくれるのだろう?」と第3の選択肢である無意識に任せてみる。
現在受けた精神的なダメージで、過去の不快な感覚や記憶が引き出されてくるのも無意識が心の傷を修復している過程、と認識して自分では傷をほじくり返さない。
傷口から出てくる液体のような感じで、無意識に任せていく。
すると傷口の痛みが消えていき、やがて痒みに変わっていきます。
心の傷の場合、恐怖や怒りが痛みで、それが恥や罪悪感そして後悔というかゆみの感覚に変わる。
傷口が罪悪感や後悔という痒みに変わった時も、傷口を掻きむしらないで「無意識が傷を治すためにやっていること」としておくことでやがてその傷は癒やされて痒みも消えて無くなります。
でも、消毒が必要な心の傷もあるかもしれません。
そんな疑問が湧いた時には、自分で考える必要はなくて、第3の選択肢である無意識に尋ねてみればいい。
「心よ!心と私の間に邪魔がある?」と炎症の影響を無意識に排除してもらい、そして無意識に「心よ!」と自分が疑問に思っていることを尋ねてみます。
すると、第3の選択肢である無意識が心の傷に対する適切な対処方法を教えてくれます。
第3の選択肢である無意識に対処方法を教えてもらった方が、安心して無意識に心の傷の治癒を任せることができる(全てナラティブで書いています)。
「ナラティブは心の絆創膏」by DALL-E
要約:
この文章は、心の傷とそれに伴う潜在炎症についての理解を深めるためのナラティブを提供しています。身体の傷と同様に、心の傷も適切な対処が必要であるという比喩を用いて、精神的なダメージの治療と回復の過程を説明しています。特に、脳の炎症が認知機能に与える影響と、それを和らげるための無意識の役割に焦点を当てています。
文章のポイント:
これまでの心の傷の説明の中で「脳の部位」が度々登場します。
その脳の部位のナラティブも炎症を鎮めるためのもの。
身体に目に見える傷がついた時に、人は消毒を施します。
でも、傷を消毒する必要があるかどうかは傷の状態によって違ってきます。
なぜなら、消毒液によって菌を減らすことができますが、正常な細胞を傷つけてしまうことがあるから。さらには消毒液は細菌数を減らす効果は流水に劣ることがあるから。また、傷口から出てくる液体には細胞成長因子がたくさん入っていて、傷を治す細胞が増えるのを助けてくれるのですが、消毒することでせっかく増えた細胞が死んでしまうから。
子供が転んでケガをした時に大人が「消毒をしなければ」というのは「消毒したから汚い手で触ってはダメ」などのメッセージが込められている。炎症が起きている患部を触ることで炎症が広がってしまう可能性があるから「触ってはいけませんよ」という意味で消毒をします。
脳の中の場合は、炎症が起きている患部を確認することができません。
でも、人が外部から精神的なダメージを受けた時に、まともに思考が働かなくなるのは炎症が起きて末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下するから(コロナのブレインフォグなどの後遺症でこの現象が一般的になりました)。
転んでケガをした子供が患部を触ってしまうのは、患部が治ってくる過程で痒みなどの不快感が生じるから。
だから、大人は子供が患部を触らないように絆創膏などを貼ったりする。
脳もダメージを受けた後に、そのダメージを修復する過程で不快感が湧いてきたりします。過去の不快な記憶が繰り返し思い出されたり、不快な感情が襲ってきたり、ということが起きるのは脳の患部が修復されていく過程(ナラティブで書いています)。
脳の部位を使ったナラティブは、絆創膏の役目を担っています。
「正しい or 間違っている」の葛藤を起こしてしまうのは、後帯状皮質が炎症の影響を受けているから。そして、そこから苦痛や葛藤に苛まれるのは、前帯状回が炎症の影響を受けて活発になっている(ナラティブで書いています)。
人は、頭の中の患部が見えないから「どうしてこんなに苦痛や葛藤が起きるんでしょう?」と疑問に思って、傷口を掘り返してしまうと「炎症がどんどん広がっていく」ことになってしまう。
後帯状皮質と前帯状回が炎症で活発になって傷が癒やされていく過程で不快な感覚に苛まれる、というナラティブが絆創膏の役目で傷口を触る必要がないことを示唆してくれる。
傷口から出てくる液体は、見た目はドロドロしていて気持ち悪いものに見えますが、それは無意識が傷を治す細胞を増やすために細胞成長因子をたくさん出してくれているから。頭の中も同じで、ドロドロした記憶や感情は、無意識が傷を癒すためにしていること、というナラティブが絆創膏の役目になる。
人はケガをした時に、無意識が癒してくれる。
心の傷も、無意識という第3の選択肢に委ねることで後帯状皮質の興奮性シナプスと抑制性シナプスのバランスが取れ、炎症が治って、低下していた認知機能が元の状態に戻って「傷が癒えた」ということになる訳です(ナラティブで書いています)。
脳の部位のナラティブは絆創膏、というナラティブが炎症を鎮めて心の傷からの回復を助けてくれる。
(つづく)
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「炎症が治ることで心の傷は癒やされる」by DALL-E
要約:
この文章は、心の傷が引き起こす潜在炎症と認知機能の低下、及びそれに伴う精神的な症状に対処するための二段階ナラティブアプローチを提案しています。心の傷を持つ人が共依存、過剰適応、退行といった状態に陥り、それが人間関係や自己認識にどのように影響するかを探っています。無意識に問いかけることで潜在炎症の原因を特定し、解消することを目指すこの方法は、心の傷を癒し、認知機能を回復させることを目的としています。無意識の力を活用することが、個人の内面的な癒しと健康の回復への鍵であることを示唆しています。
文章のポイント:
心の傷が引き起こす潜在炎症と認知機能の低下を探る。
心の傷を持つ人が共依存、過剰適応、退行といった精神状態になりやすいことを説明。
これらの精神状態が人間関係や自己認識にどう影響するかを解析。
二段階ナラティブアプローチを提案し、無意識に問いかけて潜在炎症の原因を特定し解消する方法を紹介。
無意識の力を活用することで心の傷を癒し、認知機能を回復させる可能性を強調。
無意識を利用した自己癒しのプロセスが、心の健康を取り戻すための有効な手段であることを示唆。
本文:
心の傷は目には見えません。
だから、人に理解してもらうことは限りなく不可能に近い。
健康な人が当たり前にやっていることが、心の傷を抱えている人にはできなくなります。
心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活性化して認知機能が低下してしまってさまざまなことが困難になります。
心の傷によって共依存タイプになった人は、ストレス刺激で人の気持ちを考える、ということをしてしまう。普通でしたら「人の気持ちを考えられる優しい人」となりますが、認知機能が低下して「人の気持ちを考える」ということをしてしまっているので、自分の気持ちと相手の気持ちの境界線がなくなってしまっている状態。
共依存タイプの人の精神状態が不安定になってしまうと「相手が私に敵意を持っている」が瞬時にわかってしまう。そして、相手は実際に敵意を持った行動をしてくるから「ほら!私が被害妄想になっているわけではなかった!」となります。でも、実際は、共依存タイプが相手の気持ちを考えた瞬間に相手は退行タイプになってしまう。だから相手は子供帰りをして子供じみたことをしてちょっかいを出してくる、となっているだけだったりするんです。
心の傷で過剰適応タイプになった人も「相手の気持ちがわかる」と認識しているのですが、これも潜在炎症で認知機能が低下しているから。学習性無力感で認知機能が低下して、相手の感覚を無抵抗で真似てしまうから「相手の気持ちがわかる」と思ってしまう。だから過剰適応タイプの人が「あの人は私のことを嫌っている」と手に取るようにわかる、と思っているのは相手の感覚を真似ているからなんですが、相手の感覚を無抵抗で真似ているので「嫌われている」と思っているのは相手の感覚。相手の感覚と自分の感覚の区別がつけられない。
心の傷で退行タイプになってしまった人は「私はみんなの気持ちが手に取るようにわかる」と思っているのも潜在炎症で認知機能が低下しているから。普通の人が何も考えていない安静時に退行タイプの脳は過活動を起こしていて考えるのが止まらない。安静時に脳が過覚醒をしてありとあらゆるシミュレーションをしているから「なんでもわかっている」と認識しているけど、実際に相手を目の前にした時に、ストレスホルモンが下がってしまって子供返りをして、相手との関係を破壊してしまったりする。相手と自分の関係性の認識に問題が生じてしまう。
これらは、心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下して起きていることなんです(ナラティブで書いています)。
この心の傷である潜在炎症で現在の問題が起きている、というのが第一段階のナラティブで無意識という第3の選択肢を使うのが第二段階目のナラティブ。この二つのナラティブはこれらの人間関係や生活面などの不具合を直接的に改善するためのものではなくて、炎症を鎮めていくものになります。
どういうことかというと「心の傷を治す」という興奮性ニューロンができると「心の傷は治らない」という抑制性ニューロンができあがり、さらには「心の傷はない」という興奮性ニューロンと「心の傷を認めるのが怖い」という抑制性ニューロンが後帯状皮質にできてしまうから。
だから、この2段階ナラティブを使った場合、無意識に問いかけていくことでどんどん炎症が治っていく、ということが目的になります。そして、炎症が治っていくことで認知機能が元に戻り、心の傷が記憶として脳内に適切に整理されていく。適切に記憶として整理されていくことで、心の傷だった記憶は時と共にその姿を変えていくことになり、その結果「心の傷が癒やされた」ということになるわけです。
心の傷を癒して健康的な人と同じ反応ができるようになる、と意識的になればなるほど後帯状皮質が活発になって炎症を引き起こす可能性があるから、第3の選択肢である無意識は見事にそれをバイパスしてくれるんです。
だから、無意識に問いかける2段階のナラティブを使うことで、興味深いナラティブが浮かんでくる(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
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「第3の選択肢である無意識を使うとナラティブが展開していく」by DALL-E
DALL-Eに何度も「心臓をハートマークにして」とお願いしても心臓を描かれてしまった😢
「こころ(無意識)よ!」と頭の中で問いかけるのは、第3の選択肢である無意識のナラティブを使って、後帯状皮質をバイパスするため。
そして「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」というのは、認知が炎症の影響を受けていることを認め、ウイルス、菌、抗体などを活性化するストレッサーを頭の中で一旦排除するため。ストレッサーを頭の中から排除する作業も自分の意識的な力でやるのではなくて、第3の選択肢である無意識に任せることで、炎症フリーの認知機能に戻すことが目的になっています。
こころに邪魔の排除をお願いして、炎症から解放され本来の状態に戻った認知機能に、こころという第3の選択肢を使って質問をしていきます。
ある女性が「やる気のなさ」で悩んでいらっしゃいました。
だるくて疲れている感じで、仕事から帰ってくると何もやる気がなくなって、ダラダラとしてしまう。
「運動をしなきゃ」とか「キャリアアップのために勉強もしたい」という気持ちはあるのですが、ポテトチップスとかを食べながらテレビでドラマとかを見続けてしまう。
そんな女性が無意識のナラティブを使って本来の認知機能を取り戻す、ということをしてみます。
まずは「こころよ!私と心の間に邪魔はある?」と質問して「・・・」と何も返答がないので「こころよ!誰が邪魔しているの?」と問いかけるとパートナーの姿が浮かびます。そして「こころよ!パートナーからの邪魔を排除して。排除できたら教えて」とお願いすると「できた」という感覚になる。
再び「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」と質問をすると、今度は「ある!」と頭に浮かんでくる。「こころよ!誰が邪魔しているの?」と問いかけると母親の姿が浮かんできます。それを繰り返すとで、やがて「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」と問いかけても「ない!」と浮かび「こころよ!誰も邪魔してませんか?」と念を押しても「ない」と浮かんだので、こころに質問をしていきます。
「こころよ!私のやる気のなさは、私自身の感覚?」とこころに質問をしたくなったのは、認知機能が本来の状態に戻ってクリアーに物事を考えられるから。
するとこころは「あなたの感覚ではない」と答えてくれて、それに対して質問をすると「母親から入れられている感覚」という不思議な回答が「こころ」から返ってきます。
「こころよ!それに対してどうしたらいいの?」と女性が質問をすると「食べ物!」と返ってきます。
女性は「こころよ!今食べたいものはピザなんだけどそれが問題なの?」と問いかけます。
するとこころは「ヨーグルトを食べる」と訳のわからない答えを返してくる。
女性は「こころよ!私はヨーグルトじゃなくてピザが食べたいんだけど」というと、こころからは「ヨーグルトを食べる」と繰り返し言われる。
女性は「こころよ!このピザが食べたいって感覚は私のじゃないの?」と問いかけるとこころは「違う」と答える。
「こころよ!だったらこれは誰の感覚?」と問いかけると「母親」という返答が返ってきて「へぇ〜!」と女性はピザを諦めてヨーグルトを食べてみます。
そんな感じで女性はこころに問いかけながら食べるものを決めていくと「あれ?やる気のなさがいつの間にかなくなった!」とテキパキ動けるようになっていた。
女性がこころに問いかけた時にでてきた「母親からの邪魔」というのはウイルス、菌、抗体などが引き起こす炎症が認知機能に影響している、ということになります。
女性のやる気のなさは「母親から入れられている感覚」とこころが教えてくれたのは、ウイルス、そして菌や抗体などが炎症を引き起こして認知機能を低下させてやる気をなくさせている、というナラティブがこころに聞くことで展開していきます。
そして、母親に象徴されるウイルス、菌、抗体が炎症を引き起こす食べ物を欲させている、というのもこころが展開する興味深いナラティブ。
炎症の影響を排除した本来の認知機能に第3の選択肢である無意識を使って後帯状皮質をバイパスしてアクセスした時に「ヨーグルトを食べて腸の機能を整える」というアイディアを与えてくれる。
女性がこころに聞きながら食べ物を選択することで、腸の機能が整って自己免疫が暴走しにくくなります。自己免疫の暴走が治って炎症が静まっていくと認知機能が元の状態に戻って「動きやすくなった」という感覚を女性は感じるようになる。
第3の選択肢である無意識に問いかけることをしていくと、こんな面白いナラティブを展開してくれるんです(もちろんこれもナラティブで書いています)。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
スクリプトもアートだと思うと書いてくださってありがとうございます。
素敵な文章を書いてくださって嬉しいです。もう忘れてしまっている深層の未完成のストーリーすら解いてくれる、って美しいな〜。画家の描く自画像ってこれまで考えたこともありませんでしたけど、この本と画家の描く自画像を照らし合わせてみたら「おぉ〜!」って感動しちゃいました。しかしすごいな〜!最後に音楽が聞こえてくるような、不思議な読後感って鳥肌☝️☝️。感謝!!
「私のせいじゃない」と書いてくださってありがとうございます。
いつも、ブログを読んでくださって感謝です。皆さんの無意識と繋がって書き上げたこの一冊。無意識さんが働いて「大丈夫」って言ってくれるのって素敵だな〜。何があっても無意識がそこに働いているから大丈夫、って思い出すのってすごいな〜。不安感でいっぱいになると、それ以外の方法が見えなくなるって、私もよくわかります。やばい、と思えば思うほどやりたくないことに手を出してしまって、ってわかる〜。そして、怒り爆発ですよね。不安や焦りを感じた時に「大丈夫」って唱えてみるって、いいですね〜。無意識が働いて新たなる選択肢が見えてくるってすごいです。「大丈夫」は「無意識は無限大」なんですよね。いつも応援してくださってありがとうございます。
感謝!!
大嶋 信頼
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「本来の認知機能を使う方法」by DALL-E
概要:
この文章は、心の傷やストレスが原因でウイルスや菌が活性化し、潜在炎症を引き起こし、それが認知機能に影響を及ぼす複雑なプロセスを解説しています。そして、これらの問題に対処するために「無意識のナラティブ」という独創的なアプローチを提案しています。特に、外在化と無意識を活用する二段階のナラティブを用いて炎症を鎮め、認知機能を改善する方法に焦点を当てています。
ポイント:
本文:
2段階のナラティブを使って、炎症を鎮めて認知機能を元に戻す作業を紹介していきます。
1つ目のナラティブは「ウイルス、菌、抗体などが引き起こす炎症に思考が影響されているという外在化で炎症を鎮める」というもの。そして、2つ目のナラティブは「無意識という第3の選択肢を使って炎症を鎮める」になります。
ここで「私はウイルスに怒らされている」と自分で判断しようとすると興奮性ニューロンが発生してしまって、もう一つの「私が勝手に怒っている」いう興奮性ニューロンができてしまいます。すると「私はウイルスに怒らされてない」と「私が勝手に怒っているわけではない」という抑制性ニューロンで葛藤が発生して炎症が起きる。
そこで第3の選択肢である「無意識のナラティブ」を使います。
無意識に「私はウイルスに怒らされているかどうかを聞いて確かめる」と判断を委ねる。すると葛藤が起きなくなり素のままの認知機能を使うことができます。
第3の選択肢である無意識を擬人化してしまう。
「無意識さん」でもいいのですが、ここは子供でも使えるように無意識を「こころ」という名前にしてしまいます。
擬人化した無意識に「心よ!」と問いかけるのは、後帯状皮質で葛藤を引き起こす興奮性ニューロンを生み出さないため。
常に第3の選択肢である「心よ!」を質問の冒頭につけることで、後帯状皮質の葛藤を鎮めていく。
そして、一つ目のナラティブであるウイルス、菌、そして抗体の影響を確かめていきます。
方法は「心よ!私と心の間に邪魔はありますか?」という質問をする。
この邪魔とは、ウイルス、菌、そして抗体などから発生する炎症のことで、その炎症により認知機能が低下させられている、というのが前提にあります。
炎症がなければ認知機能が正常に働いていることになります。
認知機能が正常に働いていれば「こころ(無意識)と私の間に邪魔はない!」と断言できます。
「心と私の間に邪魔はない」と思えなくて「頭の中が真っ白で何も浮かんでいない」という場合は炎症で認知機能が低下している可能性があることにします(もちろんナラティブで書いています)。
「邪魔はない」と断言できない場合は「こころよ!誰が邪魔していますか?」と質問します。
ここで「誰?」と使うのは、ウイルス自体を特定するのではなくて、ウイルスを活性化するストレッサーを特定することを目的としているから。
ウイルス、菌、そして抗体などは「ストレスで活性化する」という性質を持っている。
ウイルス、菌、抗体を取り除くことは困難ですが、それを活性化するストレッサーを思考から排除することで、炎症が治る、というナラティブになります。
「心よ!誰が邪魔していますか?」と質問をすると、頭の中に母親の姿が浮かんだりします。
それは、母親がきっかけでウイルス、菌、抗体が活性化して、その炎症で認知機能に影響を及ぼしている、というナラティブ。
これも第3の選択肢に任せてしまって「心よ!母親からの邪魔を排除してください!排除できたら教えてください」というようにお願いします。
自分が頭の中で母親のことを思わないようにしようとすればするほど「母親のせいじゃない」という抑制性ニューロンと「自分がいけないんだ」という興奮性ニューロンが発生してしまいます。だから「第3の選択肢である無意識に任せる」で後帯状皮質をバイパスしてしまいます。
ウイルス、菌、抗体って母親が関わっていることが多いので、心に質問をするたびに「母親」が何度も出てくるのは不思議なことではありません。そして、それらを活性化するスイッチも母親になっていて、第3の選択肢に「母親からの邪魔」を排除してもらって、ウイルス、菌、抗体などの活性化を鎮めて炎症を減らしていく。
すると、認知機能がクリアになって「心よ!私と心の間に邪魔がありますか?」と質問をした時に「邪魔がない」と浮かぶようになります。
そして、炎症が治って認知機能が元に戻った状態で、第3の選択肢に「心よ!」とタグをつけながら質問をしていくと、興味深いナラティブが生まれてきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「2段階のナラティブ」by DALL-E
要約:
この文章は、ストレスや心の傷がウイルスの活性化と潜在炎症を引き起こし、それが精神的な不調をもたらすプロセスを説明し、その影響を軽減するために「無意識のナラティブ」を用いる方法を提案しています。心の傷を持つ人々が実際には無意識的に行動しているにもかかわらず、炎症による認知機能の低下が様々な精神的症状を引き起こすとされています。この状況を改善するため、「ウイルスのせい」という見方や「無意識におまかせ」することが、葛藤を和らげ、認知機能を回復させる新たな手法として提示されています。このアプローチは、ストレス反応を正常化し、心の平和を取り戻すための具体的な戦略として提案されています。
文章のポイント:
本文:
COVID19(コロナ)の研究が進むにつれてウイルスと炎症が倦怠感を引き起こす、ということがわかってきています。
疲れを感じるのは気のせいではなくて、潜伏するウイルスが活性化して炎症が引き起こされるから感じるもの。
ウイルスがストレスなどで活性化して炎症が起きて認知機能が低下してしまうから、ちょっとのことでものすごい不安になるとか、嫌なことを繰り返し考えてしまったり、すぐにイライラするなどの精神的な症状が引き起こされます(ナラティブで書いています)。
ナラティブ的に表現すると「ウイルスによって私はイライラさせられている」とか「ウイルスが私を不安にさせる」になります。
このナラティブは、後帯状皮質の活動を鎮めるために使っています。
例えば「パートナーにイライラする」となっている時に、後帯状皮質で「相手が悪い」と「私が悪い」という二つの興奮性ニューロンができてしまい、同時に「相手は悪くない」と「私は悪くない」という二つの抑制性ニューロンができ上がります。健康な人の場合、パートナーにイラっとした時に、ストレスホルモンが瞬時に上がって、この4つの選択肢の葛藤が一瞬で終わります。一瞬で終われば葛藤と苦痛を引き起こす前帯状回の活動もすぐに鎮まるので炎症は最低限で抑えられます。
心の傷を持った人は、ストレスホルモンのタイミングがズレるために、上がったり、下がったりを繰り返します。心の傷のある人の頭の中で「相手が悪い」と「私が悪い」と、「相手は悪くない」と「私は悪くない」の2つの選択肢で葛藤を起こして前帯状回が活発になって苦痛を引き起こす。そして、苦痛で炎症が起きてウイルスが活発になり、潜在炎症により認知機能が低下して「イライラが止まらない」とか「絶望感でいっぱい」になってしまう。
「相手が悪い」とか「私が悪い」など頭の中でぐるぐるし始めたら「私はウイルスに不快なことを考えさせられている」としてしまえば4つの選択肢で葛藤を起こす必要がなくなります。
最初の頃に書いていた「自己免疫が暴走している」というのは「ウイルスのせい」のナラティブと同じ。
「ウイルスのせい」として葛藤や苦痛を引き起こす前帯状回の活動を鎮めることもできるのですが、2つの選択肢で葛藤を起こしている後帯状皮質に、「無意識だったらどうする?」という第3の選択肢を与えてみるとさらに効果的になります。
この場合の無意識は「私にとって最も都合がいい存在」とデザインされたもの。
無意識をデザインするといっても難しく考える必要はなくて「どんな私でも愛してくれる存在」だけで十分。
そんなデザインされた無意識を使って、パートナーに対してイライラした時に「無意識だったらどうする?」と問いかけてみる。するとパートナーのことを考えるのが面倒くさくなって「相手にしなくてもいいかも」と思える。すると炎症が治って認知機能が戻って「もしかしてパートナーの自信のなさを私が真似ていたのかも」とそれまで考えもしなかったことが浮かんできます。
ナラティブの第一段階では「私は、ウイルスに不快なことを考えさせられている」と前帯状回にカウンターを入れます。そして二段階目に「無意識だったらどうする」で後帯状皮質に第3の選択肢を与えて炎症を鎮めて認知機能を本来の状態に戻してしまいます。
そして、認知機能が戻ってそれまで見えなかったことが見えるようになって、分からなかったことがわかるようになった時に「無意識」というナラティブが定着していきます。
無意識というナラティブが定着すると、ストレス刺激に対してストレスホルモンが正常に反応するようになり、考える7秒前に不快を回避することが無意識に行われるようになり、幸せの選択肢を躊躇なく選び取る確率が上がっていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>「炎症にやらされているだけ」by DALL-E
概要:
この文章は、心の傷を持つ人々がストレス反応においてどのように異なる反応を示すか、そしてその生理学的背景について説明しています。心の傷が潜在炎症やストレスホルモンの乱高下に影響し、ヘルペスウイルスやカンジダ菌の活性化を通じて、個人の認知機能や行動に影響を及ぼす可能性があると指摘しています。
これにより、共依存や退行などの特定の行動パターンが引き起こされると説明しており、無意識の力を活用することでこれらの問題に対処し、認知機能の低下を防ぐ方法を提案しています。このアプローチは、心の傷を持つ人々にとって自己理解を深め、より健康的なストレス反応を促す新たな道を提示するものです。
「無意識」というナラティブを展開するために、健康な人は無意識で選択していて、心の傷を抱えている人は頭で考えて行動しているというように話が展開しています。
文章のポイント:
本文:
心の傷がある人は「正しい or 間違っている」を悩みながら行動して結果的に選択したものがハズレくじ、というような流れになっています。でも、本当は心の傷の人も無意識的に選択しているんです。心の傷を持っている人は、いろいろ考えて決断しているようですが考える7秒前から選択は決まっています(これもナラティブで書いています)。
健康な人と心の傷の人の無意識の違いは「潜在炎症」になります。
潜在炎症によって末梢免疫細胞が活発になって認知機能に影響が出る。
健康な人はストレス刺激でストレスホルモンがその場で上がって、そして時間の経過とともに下がっていきます。
ストレスホルモンが上がった直後はストレスホルモンにより炎症は発生しますが、それはやがて消えていくから、不快な感覚は残りません。
心の傷のある人は潜在炎症からストレス刺激に的確に反応することが難しい。
すると、ストレス刺激が消えた後も繰り返しストレスホルモンが上がったり下がったりしてしまうので炎症が起きて認知機能に影響が及びます。
もうちょっと詳しく書いてしまうと、心の傷のある人は、心の傷でヘルペスウイルスが活性化してしまう。ストレスで潜伏していたヘルペスウイルスが活性化して皮膚の痛みなどの症状になったりします。心の傷を持った人のストレスホルモンが乱高下をして、炎症が起きることでヘルペスウイルスが活性化して「人のことを考えて余計な心配してしまう」ということを無意識的にさせられてしまう。要するにヘルペスウイルスが活性化して起こす炎症で認知機能に影響が及んで「人の気持ちを考えるのが止まらない」という共依存タイプにさせられてしまう(ナラティブです)。
心の傷である潜在炎症でカンジダ菌が活性化してしまい、ストレスホルモンで炎症が起きた時に「甘いものが食べたくなる」というようなこども返りの症状が出てしまう退行タイプがあります。カンジダ菌の潜在炎症が認知機能に影響して、ストレス時にこども返りをさせられてしまう、となってしまう(カンジダ菌はあくまでもサンプルです)。
心の傷のある人は、実は意識的に思考したり行動しているわけではなくて、ウイルスや菌、そして抗体などによって発生する炎症によって共依存タイプや退行タイプ、さらには過剰適応タイプとさせられてしまう。
心の傷のある人は、ウイルスや菌、そして抗体にやらされているなんていう自覚は持てません。
そして、心の傷の人は「自分のせいでこうなっている」と自分を責めてしまうのも炎症が認知機能に影響を及ぼしているせい。
その炎症を軽減させるために第3の選択肢である「無意識のナラティブ」が役に立ちます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
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「無意識をデザインする」by DALL-E
概要:
この文章は、健康な人と心の傷を持つ人のストレスへの反応の違いを解説し、特に心の傷を持つ人々が直面する課題と、それを乗り越えるために「無意識」の力を活用する方法に焦点を当てています。健康な人は、ストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がり、無意識に「逃げるか戦うか」の選択をし、不快を回避して快を選択します。これに対して、心の傷を持つ人はストレスホルモンの反応が適切でなく、意識的な判断や予測に頼りがちで、これが結果的に認知機能の低下や不快な結果を引き起こします。
文章では、「無意識というナラティブ」を自己デザインし、無意識に判断を任せることで、心の傷を持つ人が後帯状皮質の過活動を鎮め、認知機能の低下を防ぎ、より健康的でポジティブな選択をする方法を提案しています。このプロセスは、個人がストレスや不快感に対処する新たな手段として、「無意識におまかせ」することの価値を強調し、心の傷を癒やし、人生をより充実させる道を示唆しています。
文章のポイント:
本文:
健康な人は、ストレス刺激に対してストレスホルモンが適切に上がります。
健康な人のストレスホルモンが適切に上がると、健康な人は「不快」であるストレス刺激を認識する7秒前に「逃げる or 戦う」の選択を自動的にします。
だから、健康な人は意識しないで不快を回避して、考えずに「快」を選択する。
考えずに「不快」を回避して「快」を選ぶために後帯状皮質の反応は瞬時であって炎症を引き起こすような過活動は起きない(すべてナラティブで書いています)。
この意識しないで行動するが「無意識」になるわけです。
心の傷がある人はストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がりません。
心の傷がある人がストレス刺激に対してストレスホルモンを上げるとしたら「相手の気持ちを考える」などをしてストレスホルモンを上げます。
または、事前に「こんな嫌なことが起きるんじゃないか?」とありとあらゆるストレス刺激を予測してストレスホルモンを事前に上げておく。すると、実際のストレス刺激の場面では、ストレスホルモンが下がってしまいます。そして、後からストレスホルモンが再び上がって「なんであの時にあの選択をしてしまったんだろう」とか「どうして失敗してしまった」などと、頭の中で葛藤を繰り広げます。すると、炎症が起きて認知機能が低下してしまうので現実の世界で不具合が起きる。それがまさに心の傷を持っている人の「悪夢が現実になる」という状態だったりするんです。
心の傷を持っている人は、ストレス刺激時に適切にストレスホルモンが上がらないから、健康な人のように無意識で行動することができません。だから心の傷を持っている人は「考えて行動する」を常にやっている。
正しい方向を選択する、それとも間違ったことを選択する? を決断する時の後帯状皮質が過活動を起こして、迷えば迷うほど炎症が起きて認知機能が低下してしまう。すると悪夢の世界が現実になる。
そこで心の傷を持っている人は「無意識というナラティブ」を設定することで、後帯状皮質の過活動を鎮めて認知機能を低下させないようにする。
「正しい or 間違っている」の判断を考えないようにする、というのが「絶縁体(電気を通さないようにするもの)」になります。無意識というナラティブは「正しい or 間違っている」の判断を半導体である無意識に任せる、というもの。
無意識という半導体を自分の都合のいいようにデザインすることで、無意識は自分の都合のいいように「正しい or 間違っている」を選択してくれます。
無意識のデザインは「私を幸せな世界へと誘ってくれる存在」である、という感じ。
無意識は「不快な存在を気がつかないうちにと私から遠ざけてくれて、心地いい存在だけ残してくれる」。
さらに無意識は「どんな私でも裁かず罰しないで、優しく見守って、いざという時には助けてくれる」。
そして無意識は「どんな私でも絶対に見離さず、私が諦めても私の願いを叶えようとしてくれる」。
だから無意識は「私にいつも最善なものを用意してくれて、最善な選択をさせてくれる」。
すると無意識は「私が無意識が与えてくれた結果に不平や不満を言っても、時間が経つとその選択がベストであったことをちゃんと教えてくれる」。
そんな無意識は「どんな私でも許してくれて、愛してくれる」。
だから、私と無意識は「最高のパートナーである」。
こんな風に無意識をデザインします。あくまでもこれはサンプルなので、自分で好きなように無意識を自分の都合のいいようにデザインすることができます。
一番大切なことは「無意識は私にとって最も都合のいい存在」になる、ということ。
そして、実際の生活の場面で心の傷を持った人が不快感を感じた時に「無意識だったらどうする?」と第3の選択肢を使って、これまで意識的に判断して過活動を起こしていた後帯状皮質を休めてしまいます。
自分の頭で考えないで「無意識だったらどうする?」と自分がデザインした無意識に判断を任せてしまう。
例えば、心の傷がある人がSNSをチェックしていて「うわ!不快なコメント!」となった時に「無意識だったらどうする?」と心の中で唱えてみると「見ない!」という声が響いてくるのは、デザインをした無意識が私にとって都合のいい答えを返してくれるから。
いつもだったら「どうしてこの人はこんな失礼なことを書くんだ」とぐるぐる考えて眠れなくなっていたのを、無意識は「見ない」と判断する。第3の選択に従ってみると「うわ!相手にする必要がなかったんだ!」と後から思えるのは認知機能が元の状態に戻っていくから。
心の傷がある人が、デザインした無意識という第3の選択肢を使って認知機能が戻ってきた時、「健康な人ってこんなに楽に生きているんだ」ということが見えてきます(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
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「意識が働くから再現性は難しい」by DALL-E
科学的な実験には「再現性」」というものが大切である。
再現性とは、同じ人が同じ条件で実験を繰り返して何度も同じ結果が得られる、というのと、さらに他の人が同じ条件で実験して、同じ結果が得られる、ということ(ものすごく簡略化して書いています)。
心理学の実験だと、その再現性が難しくなります。
なぜなら「同じ結果を出そう」とすると後帯状皮質で「結果を出そう」とする興奮性ニューロンと「失敗する」という興奮性ニューロンが存在してしまう。それに対して「結果を出さない」という抑制性ニューロンと「失敗させない」という抑制性ニューロンが存在して拮抗状態になることで前帯状回が活発になって苦痛と葛藤を引き起こして炎症が起きて認知機能が低下して「同じ結果が得られない」となってしまうから(すべてナラティブで書いています)。
だから「同じ条件で再現してみよう」と思った時に、後帯状皮質では「成功する」と「失敗する」の二つの興奮と「成功させない」と「失敗しない」という抑制性ニューロンが活発になるから、葛藤が生み出されて炎症が起きて認知機能が低下して「思った結果が得られない」になってしまう。
成功したことをもう一度再現しようと意識の力でコントロールをしようとしたら、炎症で認知機能が低下して再現されなくなるので「何も有効な結果が得られなかった」となってしまうわけです。
そこで何かの実験をしていて「同じ結果が何度もちゃんと得られる」となった時は、認知機能が低下していない可能性があるから「第3の選択肢が働いたのかも?」というのを疑って「無意識が働いた可能性」を探ってみると面白いんです。
「成功させよう」とか「結果を出そう」などと意識的になることで後帯状皮質で葛藤が生み出されてしまう。だから客観的な情報だけに注目しようとしていると「同じ結果が出た」になったりします。そうなると「客観的な情報の中に第3の選択肢である無意識が宿るのかも?」と思うわけです。でも「いい結果を出すために客観的な情報だけに注目しよう」とすると葛藤が生み出されるから認知機能が落ちてしまう。
欲があるから、とか邪な気持ちがあるから、ではなくて意識的に結果をコントロールしようとすると、後帯状皮質で葛藤が生み出されて前帯状回が活発になって炎症が起きて認知機能が低下して同じ結果が得られないだけ。
こんなふうに考えてみると私が状況をなんらかの形でコントロールをしようと意識的になると葛藤が生み出されて、認知機能が低下してしまうからコントロールを手放せばいい、となります。それがまさに第3の選択肢で「無意識におまかせ」になるわけです。
もちろん「無意識におまかせ」はナラティブなのですが、目の前にある選択肢の第3の選択肢にすることで葛藤が打ち消されて認知機能が元の状態に戻るから、それまで見えなかったものが見えて、わからなかったものがわかるようになる。
「無意識は半導体のようなもの」by DALL-E
無意識って「成功する」と「失敗する」や「成功させない」と「失敗させない」のニューロンの電気信号を遮断する絶縁体ではなくて「都合のいいように電気信号を調整してくれる」役目である半導体のようなもの。
「無意識」という半導体をナラティブでデザインすることで、「成功する」と「失敗する」や「成功させない」と「失敗させない」のシナプスの電気を適切な信号に変えてくれる。
無意識という半導体が流す適切な信号で、認知機能がフル活動をして、これまで勘げられなかったことが考えられるようになったり、気が付かなかったことに気づくことができる。
無意識のスクリプトって面白いんです。
そして、適切にスクリプトによってデザインされた無意識が面白い展開を見せてくれます(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
それでも大丈夫と書いてくださってありがとうございます。
無意識さんが働いていますね。
いつでも無意識さんが一緒にいてくれる。
嬉しいな〜!
感謝!!
シンプルかつパワフルと書いてくださってありがとうございます。
いつも、応援してくださってありがとうございます。
「自分にかけるお金がなくても大丈夫」っていいですよね。いい悪いのジャッジする必要がないっていいな〜。
そうなんです!全部、催眠スクリプトなので必要だと思った箇所を読むだけで大丈夫!!
読むだけで過去の心の傷が無意識さんの力で癒やされていく。
私の言いたいことをちゃんと書いてくださっているから嬉しい。そう、この本は催眠スクリプトっぽくないんです。
でも、私も改めて読み直してみると、いつの間にか催眠状態になっているから、無意識さんの力って面白いんです。
読んだ後にポカンとしてしまって、ってまさに催眠状態🙌。
私の心も「大丈夫」って言ってくれます。
そうなんですよね!いいとかダメじゃなくて「大丈夫」。
無意識さんが共にいてくれるから大丈夫。
嬉しいな〜。書いてくださってありがとうございます。
感謝!!
大嶋 信頼
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