「ナラティブは心の絆創膏」by DALL-E
要約:
この文章は、心の傷とそれに伴う潜在炎症についての理解を深めるためのナラティブを提供しています。身体の傷と同様に、心の傷も適切な対処が必要であるという比喩を用いて、精神的なダメージの治療と回復の過程を説明しています。特に、脳の炎症が認知機能に与える影響と、それを和らげるための無意識の役割に焦点を当てています。
文章のポイント:
これまでの心の傷の説明の中で「脳の部位」が度々登場します。
その脳の部位のナラティブも炎症を鎮めるためのもの。
身体に目に見える傷がついた時に、人は消毒を施します。
でも、傷を消毒する必要があるかどうかは傷の状態によって違ってきます。
なぜなら、消毒液によって菌を減らすことができますが、正常な細胞を傷つけてしまうことがあるから。さらには消毒液は細菌数を減らす効果は流水に劣ることがあるから。また、傷口から出てくる液体には細胞成長因子がたくさん入っていて、傷を治す細胞が増えるのを助けてくれるのですが、消毒することでせっかく増えた細胞が死んでしまうから。
子供が転んでケガをした時に大人が「消毒をしなければ」というのは「消毒したから汚い手で触ってはダメ」などのメッセージが込められている。炎症が起きている患部を触ることで炎症が広がってしまう可能性があるから「触ってはいけませんよ」という意味で消毒をします。
脳の中の場合は、炎症が起きている患部を確認することができません。
でも、人が外部から精神的なダメージを受けた時に、まともに思考が働かなくなるのは炎症が起きて末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下するから(コロナのブレインフォグなどの後遺症でこの現象が一般的になりました)。
転んでケガをした子供が患部を触ってしまうのは、患部が治ってくる過程で痒みなどの不快感が生じるから。
だから、大人は子供が患部を触らないように絆創膏などを貼ったりする。
脳もダメージを受けた後に、そのダメージを修復する過程で不快感が湧いてきたりします。過去の不快な記憶が繰り返し思い出されたり、不快な感情が襲ってきたり、ということが起きるのは脳の患部が修復されていく過程(ナラティブで書いています)。
脳の部位を使ったナラティブは、絆創膏の役目を担っています。
「正しい or 間違っている」の葛藤を起こしてしまうのは、後帯状皮質が炎症の影響を受けているから。そして、そこから苦痛や葛藤に苛まれるのは、前帯状回が炎症の影響を受けて活発になっている(ナラティブで書いています)。
人は、頭の中の患部が見えないから「どうしてこんなに苦痛や葛藤が起きるんでしょう?」と疑問に思って、傷口を掘り返してしまうと「炎症がどんどん広がっていく」ことになってしまう。
後帯状皮質と前帯状回が炎症で活発になって傷が癒やされていく過程で不快な感覚に苛まれる、というナラティブが絆創膏の役目で傷口を触る必要がないことを示唆してくれる。
傷口から出てくる液体は、見た目はドロドロしていて気持ち悪いものに見えますが、それは無意識が傷を治す細胞を増やすために細胞成長因子をたくさん出してくれているから。頭の中も同じで、ドロドロした記憶や感情は、無意識が傷を癒すためにしていること、というナラティブが絆創膏の役目になる。
人はケガをした時に、無意識が癒してくれる。
心の傷も、無意識という第3の選択肢に委ねることで後帯状皮質の興奮性シナプスと抑制性シナプスのバランスが取れ、炎症が治って、低下していた認知機能が元の状態に戻って「傷が癒えた」ということになる訳です(ナラティブで書いています)。
脳の部位のナラティブは絆創膏、というナラティブが炎症を鎮めて心の傷からの回復を助けてくれる。
(つづく)
]]>
「炎症が治ることで心の傷は癒やされる」by DALL-E
要約:
この文章は、心の傷が引き起こす潜在炎症と認知機能の低下、及びそれに伴う精神的な症状に対処するための二段階ナラティブアプローチを提案しています。心の傷を持つ人が共依存、過剰適応、退行といった状態に陥り、それが人間関係や自己認識にどのように影響するかを探っています。無意識に問いかけることで潜在炎症の原因を特定し、解消することを目指すこの方法は、心の傷を癒し、認知機能を回復させることを目的としています。無意識の力を活用することが、個人の内面的な癒しと健康の回復への鍵であることを示唆しています。
文章のポイント:
心の傷が引き起こす潜在炎症と認知機能の低下を探る。
心の傷を持つ人が共依存、過剰適応、退行といった精神状態になりやすいことを説明。
これらの精神状態が人間関係や自己認識にどう影響するかを解析。
二段階ナラティブアプローチを提案し、無意識に問いかけて潜在炎症の原因を特定し解消する方法を紹介。
無意識の力を活用することで心の傷を癒し、認知機能を回復させる可能性を強調。
無意識を利用した自己癒しのプロセスが、心の健康を取り戻すための有効な手段であることを示唆。
本文:
心の傷は目には見えません。
だから、人に理解してもらうことは限りなく不可能に近い。
健康な人が当たり前にやっていることが、心の傷を抱えている人にはできなくなります。
心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活性化して認知機能が低下してしまってさまざまなことが困難になります。
心の傷によって共依存タイプになった人は、ストレス刺激で人の気持ちを考える、ということをしてしまう。普通でしたら「人の気持ちを考えられる優しい人」となりますが、認知機能が低下して「人の気持ちを考える」ということをしてしまっているので、自分の気持ちと相手の気持ちの境界線がなくなってしまっている状態。
共依存タイプの人の精神状態が不安定になってしまうと「相手が私に敵意を持っている」が瞬時にわかってしまう。そして、相手は実際に敵意を持った行動をしてくるから「ほら!私が被害妄想になっているわけではなかった!」となります。でも、実際は、共依存タイプが相手の気持ちを考えた瞬間に相手は退行タイプになってしまう。だから相手は子供帰りをして子供じみたことをしてちょっかいを出してくる、となっているだけだったりするんです。
心の傷で過剰適応タイプになった人も「相手の気持ちがわかる」と認識しているのですが、これも潜在炎症で認知機能が低下しているから。学習性無力感で認知機能が低下して、相手の感覚を無抵抗で真似てしまうから「相手の気持ちがわかる」と思ってしまう。だから過剰適応タイプの人が「あの人は私のことを嫌っている」と手に取るようにわかる、と思っているのは相手の感覚を真似ているからなんですが、相手の感覚を無抵抗で真似ているので「嫌われている」と思っているのは相手の感覚。相手の感覚と自分の感覚の区別がつけられない。
心の傷で退行タイプになってしまった人は「私はみんなの気持ちが手に取るようにわかる」と思っているのも潜在炎症で認知機能が低下しているから。普通の人が何も考えていない安静時に退行タイプの脳は過活動を起こしていて考えるのが止まらない。安静時に脳が過覚醒をしてありとあらゆるシミュレーションをしているから「なんでもわかっている」と認識しているけど、実際に相手を目の前にした時に、ストレスホルモンが下がってしまって子供返りをして、相手との関係を破壊してしまったりする。相手と自分の関係性の認識に問題が生じてしまう。
これらは、心の傷である潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下して起きていることなんです(ナラティブで書いています)。
この心の傷である潜在炎症で現在の問題が起きている、というのが第一段階のナラティブで無意識という第3の選択肢を使うのが第二段階目のナラティブ。この二つのナラティブはこれらの人間関係や生活面などの不具合を直接的に改善するためのものではなくて、炎症を鎮めていくものになります。
どういうことかというと「心の傷を治す」という興奮性ニューロンができると「心の傷は治らない」という抑制性ニューロンができあがり、さらには「心の傷はない」という興奮性ニューロンと「心の傷を認めるのが怖い」という抑制性ニューロンが後帯状皮質にできてしまうから。
だから、この2段階ナラティブを使った場合、無意識に問いかけていくことでどんどん炎症が治っていく、ということが目的になります。そして、炎症が治っていくことで認知機能が元に戻り、心の傷が記憶として脳内に適切に整理されていく。適切に記憶として整理されていくことで、心の傷だった記憶は時と共にその姿を変えていくことになり、その結果「心の傷が癒やされた」ということになるわけです。
心の傷を癒して健康的な人と同じ反応ができるようになる、と意識的になればなるほど後帯状皮質が活発になって炎症を引き起こす可能性があるから、第3の選択肢である無意識は見事にそれをバイパスしてくれるんです。
だから、無意識に問いかける2段階のナラティブを使うことで、興味深いナラティブが浮かんでくる(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>
「第3の選択肢である無意識を使うとナラティブが展開していく」by DALL-E
DALL-Eに何度も「心臓をハートマークにして」とお願いしても心臓を描かれてしまった😢
「こころ(無意識)よ!」と頭の中で問いかけるのは、第3の選択肢である無意識のナラティブを使って、後帯状皮質をバイパスするため。
そして「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」というのは、認知が炎症の影響を受けていることを認め、ウイルス、菌、抗体などを活性化するストレッサーを頭の中で一旦排除するため。ストレッサーを頭の中から排除する作業も自分の意識的な力でやるのではなくて、第3の選択肢である無意識に任せることで、炎症フリーの認知機能に戻すことが目的になっています。
こころに邪魔の排除をお願いして、炎症から解放され本来の状態に戻った認知機能に、こころという第3の選択肢を使って質問をしていきます。
ある女性が「やる気のなさ」で悩んでいらっしゃいました。
だるくて疲れている感じで、仕事から帰ってくると何もやる気がなくなって、ダラダラとしてしまう。
「運動をしなきゃ」とか「キャリアアップのために勉強もしたい」という気持ちはあるのですが、ポテトチップスとかを食べながらテレビでドラマとかを見続けてしまう。
そんな女性が無意識のナラティブを使って本来の認知機能を取り戻す、ということをしてみます。
まずは「こころよ!私と心の間に邪魔はある?」と質問して「・・・」と何も返答がないので「こころよ!誰が邪魔しているの?」と問いかけるとパートナーの姿が浮かびます。そして「こころよ!パートナーからの邪魔を排除して。排除できたら教えて」とお願いすると「できた」という感覚になる。
再び「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」と質問をすると、今度は「ある!」と頭に浮かんでくる。「こころよ!誰が邪魔しているの?」と問いかけると母親の姿が浮かんできます。それを繰り返すとで、やがて「こころよ!私と心の間に邪魔がありますか?」と問いかけても「ない!」と浮かび「こころよ!誰も邪魔してませんか?」と念を押しても「ない」と浮かんだので、こころに質問をしていきます。
「こころよ!私のやる気のなさは、私自身の感覚?」とこころに質問をしたくなったのは、認知機能が本来の状態に戻ってクリアーに物事を考えられるから。
するとこころは「あなたの感覚ではない」と答えてくれて、それに対して質問をすると「母親から入れられている感覚」という不思議な回答が「こころ」から返ってきます。
「こころよ!それに対してどうしたらいいの?」と女性が質問をすると「食べ物!」と返ってきます。
女性は「こころよ!今食べたいものはピザなんだけどそれが問題なの?」と問いかけます。
するとこころは「ヨーグルトを食べる」と訳のわからない答えを返してくる。
女性は「こころよ!私はヨーグルトじゃなくてピザが食べたいんだけど」というと、こころからは「ヨーグルトを食べる」と繰り返し言われる。
女性は「こころよ!このピザが食べたいって感覚は私のじゃないの?」と問いかけるとこころは「違う」と答える。
「こころよ!だったらこれは誰の感覚?」と問いかけると「母親」という返答が返ってきて「へぇ〜!」と女性はピザを諦めてヨーグルトを食べてみます。
そんな感じで女性はこころに問いかけながら食べるものを決めていくと「あれ?やる気のなさがいつの間にかなくなった!」とテキパキ動けるようになっていた。
女性がこころに問いかけた時にでてきた「母親からの邪魔」というのはウイルス、菌、抗体などが引き起こす炎症が認知機能に影響している、ということになります。
女性のやる気のなさは「母親から入れられている感覚」とこころが教えてくれたのは、ウイルス、そして菌や抗体などが炎症を引き起こして認知機能を低下させてやる気をなくさせている、というナラティブがこころに聞くことで展開していきます。
そして、母親に象徴されるウイルス、菌、抗体が炎症を引き起こす食べ物を欲させている、というのもこころが展開する興味深いナラティブ。
炎症の影響を排除した本来の認知機能に第3の選択肢である無意識を使って後帯状皮質をバイパスしてアクセスした時に「ヨーグルトを食べて腸の機能を整える」というアイディアを与えてくれる。
女性がこころに聞きながら食べ物を選択することで、腸の機能が整って自己免疫が暴走しにくくなります。自己免疫の暴走が治って炎症が静まっていくと認知機能が元の状態に戻って「動きやすくなった」という感覚を女性は感じるようになる。
第3の選択肢である無意識に問いかけることをしていくと、こんな面白いナラティブを展開してくれるんです(もちろんこれもナラティブで書いています)。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
スクリプトもアートだと思うと書いてくださってありがとうございます。
素敵な文章を書いてくださって嬉しいです。もう忘れてしまっている深層の未完成のストーリーすら解いてくれる、って美しいな〜。画家の描く自画像ってこれまで考えたこともありませんでしたけど、この本と画家の描く自画像を照らし合わせてみたら「おぉ〜!」って感動しちゃいました。しかしすごいな〜!最後に音楽が聞こえてくるような、不思議な読後感って鳥肌☝️☝️。感謝!!
「私のせいじゃない」と書いてくださってありがとうございます。
いつも、ブログを読んでくださって感謝です。皆さんの無意識と繋がって書き上げたこの一冊。無意識さんが働いて「大丈夫」って言ってくれるのって素敵だな〜。何があっても無意識がそこに働いているから大丈夫、って思い出すのってすごいな〜。不安感でいっぱいになると、それ以外の方法が見えなくなるって、私もよくわかります。やばい、と思えば思うほどやりたくないことに手を出してしまって、ってわかる〜。そして、怒り爆発ですよね。不安や焦りを感じた時に「大丈夫」って唱えてみるって、いいですね〜。無意識が働いて新たなる選択肢が見えてくるってすごいです。「大丈夫」は「無意識は無限大」なんですよね。いつも応援してくださってありがとうございます。
感謝!!
大嶋 信頼
]]>
「本来の認知機能を使う方法」by DALL-E
概要:
この文章は、心の傷やストレスが原因でウイルスや菌が活性化し、潜在炎症を引き起こし、それが認知機能に影響を及ぼす複雑なプロセスを解説しています。そして、これらの問題に対処するために「無意識のナラティブ」という独創的なアプローチを提案しています。特に、外在化と無意識を活用する二段階のナラティブを用いて炎症を鎮め、認知機能を改善する方法に焦点を当てています。
ポイント:
本文:
2段階のナラティブを使って、炎症を鎮めて認知機能を元に戻す作業を紹介していきます。
1つ目のナラティブは「ウイルス、菌、抗体などが引き起こす炎症に思考が影響されているという外在化で炎症を鎮める」というもの。そして、2つ目のナラティブは「無意識という第3の選択肢を使って炎症を鎮める」になります。
ここで「私はウイルスに怒らされている」と自分で判断しようとすると興奮性ニューロンが発生してしまって、もう一つの「私が勝手に怒っている」いう興奮性ニューロンができてしまいます。すると「私はウイルスに怒らされてない」と「私が勝手に怒っているわけではない」という抑制性ニューロンで葛藤が発生して炎症が起きる。
そこで第3の選択肢である「無意識のナラティブ」を使います。
無意識に「私はウイルスに怒らされているかどうかを聞いて確かめる」と判断を委ねる。すると葛藤が起きなくなり素のままの認知機能を使うことができます。
第3の選択肢である無意識を擬人化してしまう。
「無意識さん」でもいいのですが、ここは子供でも使えるように無意識を「こころ」という名前にしてしまいます。
擬人化した無意識に「心よ!」と問いかけるのは、後帯状皮質で葛藤を引き起こす興奮性ニューロンを生み出さないため。
常に第3の選択肢である「心よ!」を質問の冒頭につけることで、後帯状皮質の葛藤を鎮めていく。
そして、一つ目のナラティブであるウイルス、菌、そして抗体の影響を確かめていきます。
方法は「心よ!私と心の間に邪魔はありますか?」という質問をする。
この邪魔とは、ウイルス、菌、そして抗体などから発生する炎症のことで、その炎症により認知機能が低下させられている、というのが前提にあります。
炎症がなければ認知機能が正常に働いていることになります。
認知機能が正常に働いていれば「こころ(無意識)と私の間に邪魔はない!」と断言できます。
「心と私の間に邪魔はない」と思えなくて「頭の中が真っ白で何も浮かんでいない」という場合は炎症で認知機能が低下している可能性があることにします(もちろんナラティブで書いています)。
「邪魔はない」と断言できない場合は「こころよ!誰が邪魔していますか?」と質問します。
ここで「誰?」と使うのは、ウイルス自体を特定するのではなくて、ウイルスを活性化するストレッサーを特定することを目的としているから。
ウイルス、菌、そして抗体などは「ストレスで活性化する」という性質を持っている。
ウイルス、菌、抗体を取り除くことは困難ですが、それを活性化するストレッサーを思考から排除することで、炎症が治る、というナラティブになります。
「心よ!誰が邪魔していますか?」と質問をすると、頭の中に母親の姿が浮かんだりします。
それは、母親がきっかけでウイルス、菌、抗体が活性化して、その炎症で認知機能に影響を及ぼしている、というナラティブ。
これも第3の選択肢に任せてしまって「心よ!母親からの邪魔を排除してください!排除できたら教えてください」というようにお願いします。
自分が頭の中で母親のことを思わないようにしようとすればするほど「母親のせいじゃない」という抑制性ニューロンと「自分がいけないんだ」という興奮性ニューロンが発生してしまいます。だから「第3の選択肢である無意識に任せる」で後帯状皮質をバイパスしてしまいます。
ウイルス、菌、抗体って母親が関わっていることが多いので、心に質問をするたびに「母親」が何度も出てくるのは不思議なことではありません。そして、それらを活性化するスイッチも母親になっていて、第3の選択肢に「母親からの邪魔」を排除してもらって、ウイルス、菌、抗体などの活性化を鎮めて炎症を減らしていく。
すると、認知機能がクリアになって「心よ!私と心の間に邪魔がありますか?」と質問をした時に「邪魔がない」と浮かぶようになります。
そして、炎症が治って認知機能が元に戻った状態で、第3の選択肢に「心よ!」とタグをつけながら質問をしていくと、興味深いナラティブが生まれてきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>
「2段階のナラティブ」by DALL-E
要約:
この文章は、ストレスや心の傷がウイルスの活性化と潜在炎症を引き起こし、それが精神的な不調をもたらすプロセスを説明し、その影響を軽減するために「無意識のナラティブ」を用いる方法を提案しています。心の傷を持つ人々が実際には無意識的に行動しているにもかかわらず、炎症による認知機能の低下が様々な精神的症状を引き起こすとされています。この状況を改善するため、「ウイルスのせい」という見方や「無意識におまかせ」することが、葛藤を和らげ、認知機能を回復させる新たな手法として提示されています。このアプローチは、ストレス反応を正常化し、心の平和を取り戻すための具体的な戦略として提案されています。
文章のポイント:
本文:
COVID19(コロナ)の研究が進むにつれてウイルスと炎症が倦怠感を引き起こす、ということがわかってきています。
疲れを感じるのは気のせいではなくて、潜伏するウイルスが活性化して炎症が引き起こされるから感じるもの。
ウイルスがストレスなどで活性化して炎症が起きて認知機能が低下してしまうから、ちょっとのことでものすごい不安になるとか、嫌なことを繰り返し考えてしまったり、すぐにイライラするなどの精神的な症状が引き起こされます(ナラティブで書いています)。
ナラティブ的に表現すると「ウイルスによって私はイライラさせられている」とか「ウイルスが私を不安にさせる」になります。
このナラティブは、後帯状皮質の活動を鎮めるために使っています。
例えば「パートナーにイライラする」となっている時に、後帯状皮質で「相手が悪い」と「私が悪い」という二つの興奮性ニューロンができてしまい、同時に「相手は悪くない」と「私は悪くない」という二つの抑制性ニューロンができ上がります。健康な人の場合、パートナーにイラっとした時に、ストレスホルモンが瞬時に上がって、この4つの選択肢の葛藤が一瞬で終わります。一瞬で終われば葛藤と苦痛を引き起こす前帯状回の活動もすぐに鎮まるので炎症は最低限で抑えられます。
心の傷を持った人は、ストレスホルモンのタイミングがズレるために、上がったり、下がったりを繰り返します。心の傷のある人の頭の中で「相手が悪い」と「私が悪い」と、「相手は悪くない」と「私は悪くない」の2つの選択肢で葛藤を起こして前帯状回が活発になって苦痛を引き起こす。そして、苦痛で炎症が起きてウイルスが活発になり、潜在炎症により認知機能が低下して「イライラが止まらない」とか「絶望感でいっぱい」になってしまう。
「相手が悪い」とか「私が悪い」など頭の中でぐるぐるし始めたら「私はウイルスに不快なことを考えさせられている」としてしまえば4つの選択肢で葛藤を起こす必要がなくなります。
最初の頃に書いていた「自己免疫が暴走している」というのは「ウイルスのせい」のナラティブと同じ。
「ウイルスのせい」として葛藤や苦痛を引き起こす前帯状回の活動を鎮めることもできるのですが、2つの選択肢で葛藤を起こしている後帯状皮質に、「無意識だったらどうする?」という第3の選択肢を与えてみるとさらに効果的になります。
この場合の無意識は「私にとって最も都合がいい存在」とデザインされたもの。
無意識をデザインするといっても難しく考える必要はなくて「どんな私でも愛してくれる存在」だけで十分。
そんなデザインされた無意識を使って、パートナーに対してイライラした時に「無意識だったらどうする?」と問いかけてみる。するとパートナーのことを考えるのが面倒くさくなって「相手にしなくてもいいかも」と思える。すると炎症が治って認知機能が戻って「もしかしてパートナーの自信のなさを私が真似ていたのかも」とそれまで考えもしなかったことが浮かんできます。
ナラティブの第一段階では「私は、ウイルスに不快なことを考えさせられている」と前帯状回にカウンターを入れます。そして二段階目に「無意識だったらどうする」で後帯状皮質に第3の選択肢を与えて炎症を鎮めて認知機能を本来の状態に戻してしまいます。
そして、認知機能が戻ってそれまで見えなかったことが見えるようになって、分からなかったことがわかるようになった時に「無意識」というナラティブが定着していきます。
無意識というナラティブが定着すると、ストレス刺激に対してストレスホルモンが正常に反応するようになり、考える7秒前に不快を回避することが無意識に行われるようになり、幸せの選択肢を躊躇なく選び取る確率が上がっていきます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>「炎症にやらされているだけ」by DALL-E
概要:
この文章は、心の傷を持つ人々がストレス反応においてどのように異なる反応を示すか、そしてその生理学的背景について説明しています。心の傷が潜在炎症やストレスホルモンの乱高下に影響し、ヘルペスウイルスやカンジダ菌の活性化を通じて、個人の認知機能や行動に影響を及ぼす可能性があると指摘しています。
これにより、共依存や退行などの特定の行動パターンが引き起こされると説明しており、無意識の力を活用することでこれらの問題に対処し、認知機能の低下を防ぐ方法を提案しています。このアプローチは、心の傷を持つ人々にとって自己理解を深め、より健康的なストレス反応を促す新たな道を提示するものです。
「無意識」というナラティブを展開するために、健康な人は無意識で選択していて、心の傷を抱えている人は頭で考えて行動しているというように話が展開しています。
文章のポイント:
本文:
心の傷がある人は「正しい or 間違っている」を悩みながら行動して結果的に選択したものがハズレくじ、というような流れになっています。でも、本当は心の傷の人も無意識的に選択しているんです。心の傷を持っている人は、いろいろ考えて決断しているようですが考える7秒前から選択は決まっています(これもナラティブで書いています)。
健康な人と心の傷の人の無意識の違いは「潜在炎症」になります。
潜在炎症によって末梢免疫細胞が活発になって認知機能に影響が出る。
健康な人はストレス刺激でストレスホルモンがその場で上がって、そして時間の経過とともに下がっていきます。
ストレスホルモンが上がった直後はストレスホルモンにより炎症は発生しますが、それはやがて消えていくから、不快な感覚は残りません。
心の傷のある人は潜在炎症からストレス刺激に的確に反応することが難しい。
すると、ストレス刺激が消えた後も繰り返しストレスホルモンが上がったり下がったりしてしまうので炎症が起きて認知機能に影響が及びます。
もうちょっと詳しく書いてしまうと、心の傷のある人は、心の傷でヘルペスウイルスが活性化してしまう。ストレスで潜伏していたヘルペスウイルスが活性化して皮膚の痛みなどの症状になったりします。心の傷を持った人のストレスホルモンが乱高下をして、炎症が起きることでヘルペスウイルスが活性化して「人のことを考えて余計な心配してしまう」ということを無意識的にさせられてしまう。要するにヘルペスウイルスが活性化して起こす炎症で認知機能に影響が及んで「人の気持ちを考えるのが止まらない」という共依存タイプにさせられてしまう(ナラティブです)。
心の傷である潜在炎症でカンジダ菌が活性化してしまい、ストレスホルモンで炎症が起きた時に「甘いものが食べたくなる」というようなこども返りの症状が出てしまう退行タイプがあります。カンジダ菌の潜在炎症が認知機能に影響して、ストレス時にこども返りをさせられてしまう、となってしまう(カンジダ菌はあくまでもサンプルです)。
心の傷のある人は、実は意識的に思考したり行動しているわけではなくて、ウイルスや菌、そして抗体などによって発生する炎症によって共依存タイプや退行タイプ、さらには過剰適応タイプとさせられてしまう。
心の傷のある人は、ウイルスや菌、そして抗体にやらされているなんていう自覚は持てません。
そして、心の傷の人は「自分のせいでこうなっている」と自分を責めてしまうのも炎症が認知機能に影響を及ぼしているせい。
その炎症を軽減させるために第3の選択肢である「無意識のナラティブ」が役に立ちます(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>
「無意識をデザインする」by DALL-E
概要:
この文章は、健康な人と心の傷を持つ人のストレスへの反応の違いを解説し、特に心の傷を持つ人々が直面する課題と、それを乗り越えるために「無意識」の力を活用する方法に焦点を当てています。健康な人は、ストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がり、無意識に「逃げるか戦うか」の選択をし、不快を回避して快を選択します。これに対して、心の傷を持つ人はストレスホルモンの反応が適切でなく、意識的な判断や予測に頼りがちで、これが結果的に認知機能の低下や不快な結果を引き起こします。
文章では、「無意識というナラティブ」を自己デザインし、無意識に判断を任せることで、心の傷を持つ人が後帯状皮質の過活動を鎮め、認知機能の低下を防ぎ、より健康的でポジティブな選択をする方法を提案しています。このプロセスは、個人がストレスや不快感に対処する新たな手段として、「無意識におまかせ」することの価値を強調し、心の傷を癒やし、人生をより充実させる道を示唆しています。
文章のポイント:
本文:
健康な人は、ストレス刺激に対してストレスホルモンが適切に上がります。
健康な人のストレスホルモンが適切に上がると、健康な人は「不快」であるストレス刺激を認識する7秒前に「逃げる or 戦う」の選択を自動的にします。
だから、健康な人は意識しないで不快を回避して、考えずに「快」を選択する。
考えずに「不快」を回避して「快」を選ぶために後帯状皮質の反応は瞬時であって炎症を引き起こすような過活動は起きない(すべてナラティブで書いています)。
この意識しないで行動するが「無意識」になるわけです。
心の傷がある人はストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がりません。
心の傷がある人がストレス刺激に対してストレスホルモンを上げるとしたら「相手の気持ちを考える」などをしてストレスホルモンを上げます。
または、事前に「こんな嫌なことが起きるんじゃないか?」とありとあらゆるストレス刺激を予測してストレスホルモンを事前に上げておく。すると、実際のストレス刺激の場面では、ストレスホルモンが下がってしまいます。そして、後からストレスホルモンが再び上がって「なんであの時にあの選択をしてしまったんだろう」とか「どうして失敗してしまった」などと、頭の中で葛藤を繰り広げます。すると、炎症が起きて認知機能が低下してしまうので現実の世界で不具合が起きる。それがまさに心の傷を持っている人の「悪夢が現実になる」という状態だったりするんです。
心の傷を持っている人は、ストレス刺激時に適切にストレスホルモンが上がらないから、健康な人のように無意識で行動することができません。だから心の傷を持っている人は「考えて行動する」を常にやっている。
正しい方向を選択する、それとも間違ったことを選択する? を決断する時の後帯状皮質が過活動を起こして、迷えば迷うほど炎症が起きて認知機能が低下してしまう。すると悪夢の世界が現実になる。
そこで心の傷を持っている人は「無意識というナラティブ」を設定することで、後帯状皮質の過活動を鎮めて認知機能を低下させないようにする。
「正しい or 間違っている」の判断を考えないようにする、というのが「絶縁体(電気を通さないようにするもの)」になります。無意識というナラティブは「正しい or 間違っている」の判断を半導体である無意識に任せる、というもの。
無意識という半導体を自分の都合のいいようにデザインすることで、無意識は自分の都合のいいように「正しい or 間違っている」を選択してくれます。
無意識のデザインは「私を幸せな世界へと誘ってくれる存在」である、という感じ。
無意識は「不快な存在を気がつかないうちにと私から遠ざけてくれて、心地いい存在だけ残してくれる」。
さらに無意識は「どんな私でも裁かず罰しないで、優しく見守って、いざという時には助けてくれる」。
そして無意識は「どんな私でも絶対に見離さず、私が諦めても私の願いを叶えようとしてくれる」。
だから無意識は「私にいつも最善なものを用意してくれて、最善な選択をさせてくれる」。
すると無意識は「私が無意識が与えてくれた結果に不平や不満を言っても、時間が経つとその選択がベストであったことをちゃんと教えてくれる」。
そんな無意識は「どんな私でも許してくれて、愛してくれる」。
だから、私と無意識は「最高のパートナーである」。
こんな風に無意識をデザインします。あくまでもこれはサンプルなので、自分で好きなように無意識を自分の都合のいいようにデザインすることができます。
一番大切なことは「無意識は私にとって最も都合のいい存在」になる、ということ。
そして、実際の生活の場面で心の傷を持った人が不快感を感じた時に「無意識だったらどうする?」と第3の選択肢を使って、これまで意識的に判断して過活動を起こしていた後帯状皮質を休めてしまいます。
自分の頭で考えないで「無意識だったらどうする?」と自分がデザインした無意識に判断を任せてしまう。
例えば、心の傷がある人がSNSをチェックしていて「うわ!不快なコメント!」となった時に「無意識だったらどうする?」と心の中で唱えてみると「見ない!」という声が響いてくるのは、デザインをした無意識が私にとって都合のいい答えを返してくれるから。
いつもだったら「どうしてこの人はこんな失礼なことを書くんだ」とぐるぐる考えて眠れなくなっていたのを、無意識は「見ない」と判断する。第3の選択に従ってみると「うわ!相手にする必要がなかったんだ!」と後から思えるのは認知機能が元の状態に戻っていくから。
心の傷がある人が、デザインした無意識という第3の選択肢を使って認知機能が戻ってきた時、「健康な人ってこんなに楽に生きているんだ」ということが見えてきます(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>
「意識が働くから再現性は難しい」by DALL-E
科学的な実験には「再現性」」というものが大切である。
再現性とは、同じ人が同じ条件で実験を繰り返して何度も同じ結果が得られる、というのと、さらに他の人が同じ条件で実験して、同じ結果が得られる、ということ(ものすごく簡略化して書いています)。
心理学の実験だと、その再現性が難しくなります。
なぜなら「同じ結果を出そう」とすると後帯状皮質で「結果を出そう」とする興奮性ニューロンと「失敗する」という興奮性ニューロンが存在してしまう。それに対して「結果を出さない」という抑制性ニューロンと「失敗させない」という抑制性ニューロンが存在して拮抗状態になることで前帯状回が活発になって苦痛と葛藤を引き起こして炎症が起きて認知機能が低下して「同じ結果が得られない」となってしまうから(すべてナラティブで書いています)。
だから「同じ条件で再現してみよう」と思った時に、後帯状皮質では「成功する」と「失敗する」の二つの興奮と「成功させない」と「失敗しない」という抑制性ニューロンが活発になるから、葛藤が生み出されて炎症が起きて認知機能が低下して「思った結果が得られない」になってしまう。
成功したことをもう一度再現しようと意識の力でコントロールをしようとしたら、炎症で認知機能が低下して再現されなくなるので「何も有効な結果が得られなかった」となってしまうわけです。
そこで何かの実験をしていて「同じ結果が何度もちゃんと得られる」となった時は、認知機能が低下していない可能性があるから「第3の選択肢が働いたのかも?」というのを疑って「無意識が働いた可能性」を探ってみると面白いんです。
「成功させよう」とか「結果を出そう」などと意識的になることで後帯状皮質で葛藤が生み出されてしまう。だから客観的な情報だけに注目しようとしていると「同じ結果が出た」になったりします。そうなると「客観的な情報の中に第3の選択肢である無意識が宿るのかも?」と思うわけです。でも「いい結果を出すために客観的な情報だけに注目しよう」とすると葛藤が生み出されるから認知機能が落ちてしまう。
欲があるから、とか邪な気持ちがあるから、ではなくて意識的に結果をコントロールしようとすると、後帯状皮質で葛藤が生み出されて前帯状回が活発になって炎症が起きて認知機能が低下して同じ結果が得られないだけ。
こんなふうに考えてみると私が状況をなんらかの形でコントロールをしようと意識的になると葛藤が生み出されて、認知機能が低下してしまうからコントロールを手放せばいい、となります。それがまさに第3の選択肢で「無意識におまかせ」になるわけです。
もちろん「無意識におまかせ」はナラティブなのですが、目の前にある選択肢の第3の選択肢にすることで葛藤が打ち消されて認知機能が元の状態に戻るから、それまで見えなかったものが見えて、わからなかったものがわかるようになる。
「無意識は半導体のようなもの」by DALL-E
無意識って「成功する」と「失敗する」や「成功させない」と「失敗させない」のニューロンの電気信号を遮断する絶縁体ではなくて「都合のいいように電気信号を調整してくれる」役目である半導体のようなもの。
「無意識」という半導体をナラティブでデザインすることで、「成功する」と「失敗する」や「成功させない」と「失敗させない」のシナプスの電気を適切な信号に変えてくれる。
無意識という半導体が流す適切な信号で、認知機能がフル活動をして、これまで勘げられなかったことが考えられるようになったり、気が付かなかったことに気づくことができる。
無意識のスクリプトって面白いんです。
そして、適切にスクリプトによってデザインされた無意識が面白い展開を見せてくれます(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
それでも大丈夫と書いてくださってありがとうございます。
無意識さんが働いていますね。
いつでも無意識さんが一緒にいてくれる。
嬉しいな〜!
感謝!!
シンプルかつパワフルと書いてくださってありがとうございます。
いつも、応援してくださってありがとうございます。
「自分にかけるお金がなくても大丈夫」っていいですよね。いい悪いのジャッジする必要がないっていいな〜。
そうなんです!全部、催眠スクリプトなので必要だと思った箇所を読むだけで大丈夫!!
読むだけで過去の心の傷が無意識さんの力で癒やされていく。
私の言いたいことをちゃんと書いてくださっているから嬉しい。そう、この本は催眠スクリプトっぽくないんです。
でも、私も改めて読み直してみると、いつの間にか催眠状態になっているから、無意識さんの力って面白いんです。
読んだ後にポカンとしてしまって、ってまさに催眠状態🙌。
私の心も「大丈夫」って言ってくれます。
そうなんですよね!いいとかダメじゃなくて「大丈夫」。
無意識さんが共にいてくれるから大丈夫。
嬉しいな〜。書いてくださってありがとうございます。
感謝!!
大嶋 信頼
]]>「無意識というナラティブ」by DALL-E
私たちが呼吸をしているときは、意識して「息を吸うべきか?」それとも「息を吐くべきか?」と考えながらやっていません。全部それは無意識にやっていること。
無意識は、私たちが意識をしなくても身体の必要な酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出してくれて、身体を保ってくれます。
無意識がさまざまな状況で「吸って」そして「吐いて」のスピードと回数をコントロールしてくれている。
心臓だって無意識が動かして全身に血流を巡らせてくれている。
運動をすれば、心拍数を無意識が調整して早くしてくれて、リラックスしていくとそれに合わせてゆっくりにしてくれます。
目だって無意識が瞬きをして潤してくれている。
意識的に瞬きをすることもできるけど、そんなことをしなくても無意識にお任せして私たちは日々生活している。
身体の姿勢だって意識的に真っ直ぐしようとしなくても、無意識がまっすぐな姿勢を保ってくれます。
考えてみたら歩いているときは、無意識はものすごいことをやってくれている。
右足を前に何インチ出して、そして左腕を何インチ前に出すことで身体のバランスを取る、ということを考えないでも無意識が全てそれをやって前に進むことができます。
目の前に水溜りがあれば「水溜りが目の前にある」と気づくだけで、無意識が歩幅を調整して水たまりを跨ぐことができちゃう。
無意識という存在は、常に私たちの味方になってサポートしてくれている。
そして、無意識はどんな私であっても許してくれて、助けてくれます。
私が失敗したからといって、無意識は私を苦しめるために呼吸を止めたりはしない。
失敗したって、無意識はちゃんと呼吸を早くしてくれて頭が働くように助けてくれる。
悪いことをしちゃった時も、無意識は心拍数を上げて、血液の巡りをよくしてくれます。
私たちは、頭でごちゃごちゃ考えて無意識に助けを求めなくても、無意識は常に助けてくれている。
そして、無意識の力は無限であるというのが、この無意識のナラティブの最大のポイントになります。
それは、意識してできないことを無意識が常にやってくれているから。
意識で考えると、意識の世界には常に限界がある。
限界がある意識の世界の裏側が無意識の世界だとするのならば、無意識の世界は無限(全てナラティブで書いています)。
意識できる知識には限界があります、そしたら、無意識には無限の知識が広がっている。
「意識的な力(頭で考えて)でなんとかしなければ」という興奮性シナプスと「無意識の力にお任せする」という興奮性シナプスを帯状皮質領域に作ってみる。
「意識的な力でなんとかしなければ」という興奮性シナプスには「意識の力には限界がある」という抑制性シナプスが存在する。
そして「無意識の力にお任せする」という興奮性シナプスには「無限の力を持った無意識なんて不確実なものには任せられない」という抑制性シナプスが存在しています。
でも、無意識というナラティブを使った時に、この二つは葛藤を起こさないから、前帯状回が活発になって苦痛を生み出すことがない。
なぜなら「無意識なんて不確実なものには任せられない」と抑制をかけようとしても、これまでの経験から「呼吸をしている時、心臓を動かしている時に無意識に任せているじゃない」となるから。
「意識的な力でなんとかしなければ」と思えば思うほど、これまでの経験から「意識の力には限界がある」が働く。すると、無意識の力にお任せしてみたくなってくるのは無意識側の興奮性シナプスが働くから。
潜在炎症である心の傷に対して、無意識という第3の選択肢であるナラティブを使うことで、前帯状回が活発になって生み出される苦痛から解放されて炎症が治まり、認知機能が元に戻ることで、心の傷から解放される。
心の傷から解放されて、認知機能が元に戻ることで、これまで見えなかったものが見えるようになり、分からなかったものがわかるようになります。
心の傷から解放されるだけではなくて、無意識の無限の世界を体験することができるようになるんです(全てナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>
ラットを使った意思決定についてのハーバード大学の研究は、私たちのさまざまな心理的現象の謎を解く鍵になります。
なぜ共依存タイプの親から「かわいそうに」と思われたり言われたりすると、イラッとしてしまったり、惨めな気持ちになったりするのか。
それは、「かわいそうに」という哀れみの興奮性ニューロンが存在するということは、その反対側の「ざまあみろ」というシャーデンフロイデの興奮性ニューロンが存在しているからです。
だから「かわいそうに」という態度や言葉に出している時は哀れみの興奮性ニューロンが活発になっていて、そして裏のシャーデンフロイデの抑制性ニューロンが活発になっています。哀れみの裏ではシャーデンフロイデが働いていて、その葛藤で前帯状回が活発になって苦痛を発生させたものが「嫉妬の発作」になる(ナラティブで書いています)。
「相手のことを大切にしなければ」と意識的になればなるほど、その逆の「相手を苦しめてやりたい」という感情が沸く。それは、意識的になることで、帯状皮質では興奮性ニューロンと抑制性ニューロンが働いているから。
恋愛なんかでも「あなたのことを愛しています」と相手から表現されれば、その瞬間は「嬉しい!」と幸せな気分に浸ることができますが、ちょっとすると「なんかちょっと違う!」と疑念が湧いてくる。
それって、相手の帯状皮質領域で「愛していてあなたのことを大切にします」と意識的に表現している時は、その反対側の「嫌いになってあなたを傷つけます」が抑制されているから。
可愛さ余って憎さ百倍(The greatest hate springs from the greatest love)は実際に脳内で起こっていること。
それを受けたこちら側では「愛されている」と「愛されていない」の興奮性ニューロンと抑制性ニューロンが交互に活動して、前帯状回が活発になって苦痛や葛藤を感じる。それが「恋」と表現されていたりする(全部ナラティブです)。
じゃあ、一般的に幸せに生きているように見える人たちってどうやっているの?と疑問が湧きます。
ストレス刺激に対して適切にストレスホルモンが上がる人って、「不快」を意識する7秒前に無意識で「戦う or 逃げる」の選択をしてしまうから考えないんです。
ストレスホルモンが適切に反応する人は、考えないで、不快であるストレス刺激を無意識に回避して、心地がいいこと、楽しいことを選択する。
退行タイプはストレス刺激が起きる前から考えて緊張してしまう。
共依存タイプはストレス刺激で人の気持ちを考えてしまう。
過剰適応タイプは、無抵抗で相手の真似をして考えてしまう。
だから、普通の人が「そんな否定的に考えないでポジティブに考えればいいじゃん!」とアドバイスをしたりする。でも、普通の人は、考えないで無意識に任せているから、「楽しい結果になった!」を「ポジティブに考えているから」と後付けして解釈しているだけ。
ストレス刺激に正常に反応できない人は「ポジティブに考える」はその場でやれるけど、それをやればやるほど、その逆の「ネガティブの考え」の抑制性ニューロンが活発になって、ネガティブとポジティブが拮抗した状態で前帯状回を刺激するから葛藤と苦痛を感じてしまうわけです。
前帯状回が活発になって葛藤と苦痛を感じれば、ますますストレス刺激に対しストレスホルモンが適切に反応しなくなるので、ストレスにさらされて炎症が起きて、末梢免疫細胞が影響して認知機能が低下してしまう。
そこで「無意識」という第3の選択肢を作ってしまって興奮性ニューロンを活発にさせることで、これまでとは違った展開になっていきます。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
感謝しかないですと書いてくださってありがとうございます。
ニンニクチューブ大を買うのにも贅沢かな、とためらってしまうってわかります〜!必要なところに使えずに無駄遣いをしてまうのは本当にそう。だいたい、5、6歳から嫉妬のシャワーを浴びるようになるんですよね。小学生頃から、ってピッタリ。なんだか実践してくださって、感じてくださっていることが嬉しい。無意識がいつもついてくれているから。本当に感謝です!!
本の内容を理解できなくても大丈夫?と書いてくださってありがとうございます。
読みやすくてよかった!!青山ライフって本当に無意識を信じてくれてなのか、全然編集されないからドキドキしているんですよね。「なんくるないさ〜!」はいいですね〜。それをしんどい時に唱えていたって、無意識が働いているんだな〜。確かにこの本のタイトルはすごいです。応援してくださってありがとうございます。感謝!!
大嶋 信頼
]]>「無意識という第3の選択肢」by DALL-E
退行タイプの人が、部屋を片付けようと思っていたら、共依存タイプの人に「部屋が汚いから片付けなよ」と注意されてしまう。
普通の人だったら「注意された」という相手からのストレス刺激でストレスホルモンが上がり、さっさと片付けることができます。でも、退行タイプの場合はストレス刺激でストレスホルモンが下がってしまうから、怠くてやる気が起きない、と子供返りしてスマホの動画を見出してしまう。
これをハーバード大学のラットの研究に当てはめてみると「部屋を片付ける」という興奮ニューロンがあって、「部屋を汚くする」というもう一つの興奮ニューロンがあります。それらに対して「部屋を片付けない」と「汚くしない」という興奮を鎮める抑制ニューロンが存在しています。
退行タイプは安静時の緊張が高くて、頭の中では「部屋を片付けなきゃ」と常に考えています。だから退行タイプの脳が行動する前から「部屋を片付けなきゃ」のニューロンが興奮していたところに、共依存タイプから「部屋が汚い」と指摘されたことで「部屋を汚くする」のニューロンが興奮してしまいます。すると「部屋を片付けない」の抑制ニューロンが働いてしまって「片付ける」の興奮が静まって部屋を片付けの選択ができなくなってしまう。
そして「部屋を片付けたい」と「部屋を汚くする」の両方のニューロンが交互に興奮することで苦痛と葛藤の前帯状回が活発になるから、不快と苦痛でいっぱいになります。その苦痛で自己免疫が暴走して炎症が起きて末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下してしまいます(すべてナラティブで書いています)。
さらに退行タイプの脳の後帯状皮質では「片付けられないのは自分の責任」と「共依存タイプの人のせい」の二つの興奮ニューロンが存在しています。それに対して「自分のせいじゃない」というのと「相手のせいじゃない」という抑制ニューロンも存在しています。注意をした共依存タイプを責めることで「自分のせいで片付けられない」のニューロンの興奮が静まって「自分のせいじゃない」という抑制ニューロンが活発になる。でも、時間が経過することで退行タイプの「相手のせいじゃない」という抑制ニューロンが活発になるから「自分のせいで片付けられない」という興奮ニューロンが活発になる。その二つの興奮ニューロンが交互に活発になることで前帯状回が刺激されて活発になって、苦痛で炎症が起きて、という流れになります。
ここでナラティブを使って第3の選択肢を簡単に生み出してしまいます。
それが「無意識」というナラティブです。
「自分のせい」や「相手のせいで」という興奮ニューロンを第3の選択肢である「無意識のせい」の興奮ニューロンを活発にすることで「自分のせいじゃない」と「相手のせいじゃない」の抑制ニューロンを活発にして興奮を鎮めてしまう。
これまで使ってきた「自己免疫が暴走している」というのがまさに「無意識のせい」という第3の選択肢で抑制ニューロンを活発にさせるナラティブになります。
この「無意識」というナラティブを興味深い方向に展開させれば「無意識のせい」のニューロンの興奮で他の選択肢の抑制ニューロンが活発になり、興奮が静まる。
すると前帯状回の葛藤と苦痛の活動が鎮まり、炎症が消えて末梢免疫細胞も静かになって認知機能が元に戻っていきます。
認知機能が元に戻ることで、これまで見えなかったものが見えるようになって、わからなかったものがわかるようになる。
するとさらに「無意識」というナラティブがその人の中で広がっていく。
無意識というナラティブがその人の中で広がれば広がるほど、抑制ニューロンが活発になるから、前帯状回の葛藤と苦痛が軽減していき、さらに認知機能が元に戻る(すべてナラティブで書いています)。
この「無意識」というナラティブをどのように展開して「無意識のせい」という第3の選択肢を興奮させるのかがポイントになります。
(つづく)
]]>
【開催日時】 2024/6/1〜7/20の土曜日(全8回のコース)
?2024/6/1(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/8(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/15(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/22(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/6/29(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/7/6(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/7/13(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
?2024/7/20(土)17:30〜19:30 講師:大嶋信頼
【内 容】
?リフレーミングの裏にあるストーリー
相談を受ける時にカウンセラーの防衛が働いていると、相手の悩みに投影された自分の問題から目を背けるために短絡的に判断をして対応をしてしまいます。
カウンセラーが自分のどんな現実から目を背けようとしているのかを知ることで、防衛が解けて無意識が働き、クライアントの悩みに対して美しいリフレーミングがかけられます。カウンセラーの防衛がどのように働くかを知ることでリフレーミングのテクニックを簡単に習得できます。
?予言の封筒(客観的な情報の集め方)
ミルトン・エリクソン博士が女性と面接をして相手を観察した時に「この人は妊娠している」と予測をして紙に書いて封筒に入れて封をしました。そして、実際に妊娠がわかった時に、封筒を開けさせて「ほら!妊娠していたでしょ!」と周りの人を驚かせていたというエピソードがあります。
カウンセラーは気がつかないうちに「この人はこうなる」という予言の封筒を懐に入れています。それには意識的な予言と無意識が生み出す予言があります。
無意識が生み出す予言とはどんなものであるかを知ることで、クライアントさんの物語が変わります。
?パラダイムの物語
10年後から始まって、5年後、3年後、2年後、1年後、半年後、そして3ヶ月後、1ヶ月後、という時間の経過でクライアントさんがどのようになっているのか?
そんな物語をカウンセラーは最低でも8種類作っています。物語を意識的に作ろうと思ったら、ものすごく訓練が必要となりますが、無意識は自動的に複数の物語を作成してくれています。無意識が作り出してくれた物語を幾重にも重ねることで無意識が働くカウンセリングとなります。
?メタファーとリフレーミング
クライアントさんの客観的な情報を6つ集めて、カウンセラーの頭の中でその6つの情報を3回繰り返し唱えてみるとメタファーが浮かんできます。それは無意識が与えてくれたメタファーなので、メタファー自体がクライアントさんの悩みに対するリフレーミングになっています。
無意識が与えてくれたメタファーの裏に隠れているリフレーミングを読み解く方法を確認していきます。
?メタファーが主役となる物語作り(催眠スクリプトの作り方)
メタファーが主人公となって「見て、聞いて、感じて」の順番でカウンセラーが感覚移動をしていくと、カウンセラーは深い催眠状態に入っていきます。そして、無意識の力で物語が勝手に展開していきます。「見て、聞いて、感じて」の順番で主人公が物語の中で動き回るその物語はクライアントさんを無意識の世界へと誘います。
?スクリプトを読み上げて催眠導入
アメリカの有名な俳優さんがレストランに行った時に「俳優さんがメニューを読み上げただけで給仕や周りにいた人たちが涙をした」というエピソードがあります。
相手を感動させる読み上げ方と、催眠に導入する読み上げ方の違いとはどこにあるのか?ということを体験して、どんな時でも催眠導入ができる声のトーンとスピードを無意識に教えてもらいます。
?催眠スクリプトの解説の仕方
催眠スクリプトはメタファーが主人公ですので、無意識と共に物語を作成したら「この物語は、クライアントさんの悩みとどのように関係があるの?」と意識的には全くわからなくなります。無意識さんが作ってくれたこの物語が、クライアントさんの悩みとどのように関係があるのかを意識的に解釈するのがリフレーミングのテクニックになります。物語の一つ一つの場面がクライアントさんの悩みと結びつき、カウンセラーの中の意識的な枠組みを変えてくれます。それがパラダイムな物語と繋がっていきます。
?一瞬で催眠
催眠のお師匠さんが好きだった「薔薇の詩人」の橋のたもとに座る老婆の話があります。薔薇の詩人は老婆に物語を語る必要がなくて、一輪のバラを老婆に差し出しただけで、長年そこにずっと居続けていた老婆がそこから消えて違う人生を歩み出す。一輪のバラが無意識さんの素敵なメタファーになっていて、渡した瞬間に老婆を無意識の世界に誘った。
物語を語らずにバラを渡す方法をみなさんと探求していきます。
その他、申込方法等の詳細はインサイト・カウンセリングHPでご確認ください。
]]>「ナラティブは第3の選択肢」by DALL-E
ナラティブで胃壁が修復された仕組みを、もうちょっとわかりやすく説明していきます。
ハーバード大学の研究で、ネズミが「飲み水がある右に曲がるか、それとも何もない左に曲がるか」の意思決定をする時の帯状皮質を調べました。すると、「右に曲がる」と「左に曲がる」を選択する時に興奮するニューロンがありました。さらに「右に曲がる」と「左に曲がる」を選択する時に興奮を抑制するニューロンも存在していたんです。
だから「飲み水がある右に曲がる」というニューロンが興奮している時は「左に曲がる」というニューロンが抑制されます。「左に曲がっちゃダメ!」という抑制ニューロンが働くから「右に曲がる」というニューロンが興奮して、右に曲がって飲み水にたどり着ける。
カウンセラーが仕事をしている時の「胃が痛いけど仕事をする」というニューロンが興奮している時は、もう一つの「胃が痛いから仕事を休む」というニューロンも存在しています。そんな時に「仕事を休んじゃダメ」と抑制ニューロンが働けば働くほど「胃が痛いけど仕事をする」というニューロンが興奮してしまう。
「胃が痛いけど仕事をする」のニューロンが興奮すればするほど、痛みや葛藤で活動する前帯状回が活発になり、さらに痛みが増します。すると、免疫が痛みの元となっている患部を敵とみなして攻撃して胃壁にダメージを与えてしまう(すべてナラティブで書いています)。
ナラティブは、第3の選択肢を与えてくれます。
ラットの場合だったら「飲み水がある右に曲がる」か「何もない左に曲がる」だけじゃなくて「まっすぐ進むと楽しいおもちゃがある」の選択肢が、ナラティブによって作られるということ。「まっすぐ」のニューロンが興奮することで「右に曲がる」と「左に曲がる」のニューロンは抑制される。
カウンセラーの場合は、「この痛みは相手から伝わってきている相手の抑圧された感情である」という楽しそうな第3の選択肢を作る。もちろん「本当にこれって相手から伝わってきている感覚なの?」と抑制するニューロンも存在します。でも「もしかして本当に相手から伝わってきたものかも!」とニューロンが興奮すると「胃が痛いけど仕事をする」というニューロンが抑制されて、さらに「仕事を休む」というニューロンも抑制され、相手の感情を身体で受け止めながら興味深く仕事をする、という第3の選択肢の流れになっていく。
例えば、共依存タイプの人の場合、「人の気持ちを考えてしまう」というニューロンが興奮している時は「自分のことだけを考える」というニューロンが抑制されています。すると、自分のことを考えようとしても、どうしても相手の気持ちを考えてしまう、と前帯状回が活発になって苦痛と葛藤から抜けられなくなる。
そこで生み出される「自己免疫が暴走しているから相手の気持ちを考えてしまう」という第3の選択肢がナラティブ。自己免疫が暴走して潜在炎症で末梢免疫細胞が活発になって認知機能が低下する。認知機能が低下して失認が起きているから、相手の気持ちを考えてしまう、というナラティブが興味深いとなった時に、ニューロンが興奮して「人の気持ちを考える」と「自分のことだけを考える」のニューロンが抑制される。その二つの選択肢の興奮が抑制されることで前帯状回の活動が治って苦痛と葛藤から解放されていく。
では、どうやって第3の選択肢であるナラティブは生み出されるのであろう?
ナラティブは、ナラティブを使うことで簡単に生み出すことができる(すべてナラティブで書いています)。
(つづく)
]]>
「苦痛は相手から伝わってくるもの」by DALL-E
ある心理カウンセラーが仕事をしている時に胃痛で苦しみます。それでも、我慢して仕事をしていたら、休日に胃痛で倒れてしまう、ということが月に2度ほど起きるようになってしまいました。
知り合いのお医者さんがいる病院に行って、胃カメラを飲んだら胃潰瘍の跡が確認されます。
そして、お医者さんから「あんたは真面目すぎるから胃がやられるんだよ!」ともっと肩の力を抜いて仕事をするようにアドバイスされました。
そのカウンセラーは「仕事を生真面目にやっているから胃が痛くなる」と自分の真面目さを責めてしまいます。
でも、不真面目に仕事をやるわけにはいかないから、どうしたらいいのかわかりません。
とりあえず、いろんな種類の胃薬を買って飲んで試してみるのですが、さらに胃痛はひどくなってしまいます。
もしかして、食べ過ぎてしまうから胃の調子がおかしくなるのでは?と思って、食べる量をコントロールしようとするのですが、どうしても仕事が終わるのが遅くて、ストレスが溜まっていると食べてしまって、次の日には胃の調子が悪くて、食べ過ぎたから胃の調子が悪いんだ、と自分を責めることを繰り返していました。
ある日、カウンセラーは「今日は胃の調子がいいな」と思って仕事をしていました。受付から内線で「次のクライアントさんをご案内します」と連絡があって、そのクライアントさんがドアの向こうでドアを開けようとドアノブを回した瞬間に「うわ!胃が痛い!」とそれまで調子が良かった胃が急に痛み始めます。
「なんでこんなに急に胃が痛み出したんだ?」と痛みに耐え脂汗をかきながら、目の前に座っているクライアントさんの話を聞いています。クライアントさんは無表情で淡々とパートナーに対する愚痴を話している。その話を聞いているカウンセラーの胃の痛みがどんどん酷くなっていき、顔が歪んでしまうのがわかる。すると淡々と話していたクライアントさんが「そうなんです先生!これまで私の話を誰もわかってくれなくて、誰しもがパートナーの肩を持って私を責めるんです!先生だけです!私の話をわかってくださったのは」とそれまで無表情で淡々とお話になっていたクライアントさんが急に泣き出して、怒りの感情を吐露し始める。
クライアントさんがこれまで出せなかった怒りの感情を涙ながら吐き出せば吐き出すほど、カウンセラーの胃の痛みが消えていき、それまでの苦痛の表情が安堵の表情へと変わっていった。
そして、クライアントさんは感情を吐き出してスッキリした表情で部屋から出ていく。
そんな後ろ姿を眺めながらカウンセラーは「あの胃の痛みって相手の感情を真似てしまっているから起こっていたのかも」と思いながら、一つのナラティブができ上がります。
クライアントさんの「誰からも理解されない怒りの感情」は誰からも理解されないから抑圧されていて、その外見や話し方からは「怒っている」ということは一切わからない。
クライアントさんがドアノブに手をかけて、カウンセラーがクライアントさんに注目した瞬間に、クライアントさんの状態を無抵抗で真似てしまう。クライアントさんの抑圧された怒りを無抵抗で真似るとき、その怒りを胃の痛みとしてカウンセラーは感じていた。そして、クライアントさんが怒りを十分に吐き出した時に、カウンセラーは胃の痛みから解放されたのもクライアントさんの状態を無抵抗に真似ていたから。
「身体の不具合は相手の感情を無抵抗に真似てしまっているから」というナラティブでそのカウンセラーは、胃痛の悩みから解放されます。それまで手放せなかった胃薬が一切必要なくなり、自由に楽しく食事ができるようになり、体重も増えていきました。
このナラティブに辿り着くまでは「胃が痛いのは自分が不摂生をしているせい」とか「仕事を強迫的にやっていてやめられないせい」などと自分を責めていたんです。
「この胃の痛みは相手から伝わってくる相手の抑圧された感情」というナラティブに認識が変わってみると、胃の痛みを頼りに「おぉ!この方は無表情だけど怒っているかも」と胃の痛みに注目しながら話を聞くことができる。すると、ちゃんと抑圧されていた感情が引き出されて「おぉ〜!やっぱり怒りがあった〜!」で胃痛から解放されます。そして、クライアントさんも抑圧されていた感情が統合されて本来の自分に戻っていく、という展開になっていきます。
このナラティブで、自己免疫の暴走が治って、胃の細胞が修復されて元の状態に戻っていきました。
薬ではなくて「物語(ナラティブ)」で胃壁が修復された、と考えてみると面白いんです。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
いつも不思議と書いてくださってありがとうございます。
「読んでいるうちに、あれ、わからないような、わかるような??という不思議な感覚になり」と書いてくださったのが嬉しいです。「分かるようでわからない、分からないようでわかるかも」と意識が混乱することで、無意識が働く催眠的アプローチ。青山ライフの社長は、そこを全く編集しないで出してくださるから。それをわかってくださっているのは感動!!いや〜!無意識さんの力って本当にすごいですね。読んでいて鳥肌〜☝️感謝!!
大嶋 信頼
]]>
花粉症は、花粉が目や鼻から体内に入ってくると、免疫システムが「異物で敵」と判定して「IgE抗体」を作ってしまいます。
そして、花粉が再び体内に入ってくると、花粉はマスト細胞にくっついているIgE抗体と結合する。すると、マスト細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されて鼻水や目の痒みなどさまざまな症状を引き起こしています。
以前、人の出すニオイでアレルギー反応が起きる、と書いていましたが、退行タイプ、共依存タイプ、そして過剰適応タイプも「異物=敵」とみなすことで花粉症のように抗体ができてしまう(すべてナラティブで書いています)。
退行タイプは、共依存タイプに対して抗体ができてしまっていて、共依存タイプで自己免疫が暴走して認知機能が低下してしまう。共依存タイプも、退行タイプへの抗体が作られてしまうから、退行タイプと接触した時に、自己免疫が暴走して認知機能が低下するから、心配とか不安とか苛立ちなどのさまざまな症状に振り回される。
過剰適応タイプは、人からの「嫉妬」で抗体が作られてしまって、嫉妬を浴びた瞬間に「異物=敵」で自己免疫が暴走して認知機能が低下してしまう。そして、ストレス刺激に反応できなくなる学習性無力感になって、相手の状態を無抵抗で真似てしまいます。
要するに抗体ができてしまって、自己免疫が暴走してしまうアレルギーと一緒だから、自分の意志の力でコントロールすることはできないし、それを簡単に治そうと思っても一度作られてしまった抗体は排除することは現在の医学では困難みたい。
安易な考え方としては「嫉妬してくる人を敵とみなさなければいい」となるのですが、抗体ができてしまっているので、本人が考える前に「嫉妬=敵」となってしまう。さらに抗体は体内に蓄積されていくので、嫉妬を浴びれば浴びるほど嫉妬に敏感になって自己免疫が暴走してしまう。
ここで出てくるのがナラティブアプローチになります。
ここまで書いてきたナラティブでは「自己免疫が暴走している」と気づくだけでいい、としています。
例えば、人と会った後に、惨めな体験を繰り返し頭の中で思い出してしまう、という症状に対して、普通だったら「私はクヨクヨとこのことを繰り返し考えてしまう」と自分を責めてしまう。
ナラティブアプローチでは、嫉妬を浴びて学習性無力感で無抵抗で嫉妬してくる相手を真似てしまうから、繰り返し惨めなことを考えてしまう、と自分を責める必要がなくなるナラティブが展開していきます。
自己免疫が暴走して炎症で認知機能が低下してしまう、というのも一つのナラティブなのですが、自分を責めてしまうのも自己免疫が暴走しているから、とナラティブで「あなたのせいじゃない」となった時に、不思議と不快な症状から解放されて、本来の自分を取り戻していく。
人って意識では自分を責めている自覚が持てなかったりするのですが、ナラティブアプローチで「あなたのせいじゃない」と外在化された時に、症状から解放されたりするので「あぁ!自分を責めていたんだ」ということに後から気付けたりします。
退行、共依存、そして過剰適応タイプもアレルギーである、というのも「抗体ができてしまったせい」という外在化であると同時に、症状が起きた時に、自分を責める必要がなくなるナラティブになっているわけです。
このナラティブアプローチの外在化のところをもうちょっと詳しく書いていきます。
(つづく)
「それでも大丈夫 不安を力に変える方法」(青山ライフ出版)のAmazonのレビューを書いてくださってありがとうございます。
無敵になるものがたりと書いてくださってありがとうございます。
どんな苦しみも吹き飛ぶすごいスクリプトって嬉しい😆
無意識さんの力は最高です!!
無意識さんってツッコミどころをちゃんと作ってくれて、笑わしてくれるんですよね。
ツッコミと笑いの中に無意識は宿ります。
無意識さんの魔法の杖って素敵な表現🪄
無意識さんがちゃんと望みを叶えてくれる予感がします。
感謝!!
素晴らしいって書いてくださってありがとうございます。
オーディオブックはいいですね!青山ライフの社長にお願いしてみよう!
いつもありがとうございます。
また大切な1冊が増えたと書いてくださってありがとうございます。
すぐに予約をしてくださったんですね。嬉しいです。
エピソードが当てはまるのは本当に苦しんできたから。
そして、無意識さんと共に歩んできたから。
「本の内容を覚えてなくても大丈夫!」で笑ってしまいました。
たしかに🤭!
そうなんですよね〜、無意識さんと共に生きてきた過去が肯定されるんです。すごいな〜。
最後の「大丈夫!」が心に沁みて涙が出てきた。
感謝!!
大嶋 信頼
]]>