2018/04/12

「一体感」というのは「人と仲良くやらなきゃいけないの?」と単純だった子供の頃の私だったら、そう質問をしたかもしれません。

 

「人と仲良くしなきゃ、一体感は得られないの?」と困惑するのは、それができなくて悩んでいたから。

 

私は、そんな混乱している小さな私に優しく「いいえ、違うんだよ!」と伝えてあげます。

 

「一体感」という言葉だけで何も努力する必要がないんだよ!と。

 

幼い真面目な私は「言葉を頭の中で唱えるって変な宗教みたいじゃん!」と反発してきます。

 

確かに、お経だってチャントだって「無」という言葉や「空」という言葉が入っているから、唱えるだけで意味があるのかも?と考えられます。だから、とっても意味があることなのかもしれませんが、幼い私は「宗教」というのに敏感に反応します。

 

幼い私に「怒られたり、嫌なことがあって泣いてしまって涙が止まらなかったり、しゃっくりを止めようとして止まらない時があるでしょ!」と伝えます。そんな時って、脳が「大変だ〜!」って活発に動いていてパニックになって、コントロールができなくなってしまっている状態なんだ。

 

それとか「いじめられて嫌なことをされたことが思い出されて嫌な気分が止まらない!」という感じの時があるでしょ!あれも脳の中で過剰に電流が流れちゃっていて、コントロールができなくなっているんだ、と幼い私に伝えるんです。

 

幼い私は「ふ〜ん、脳って電気で動いているんだ!」とちょっと興味津々。

 

嫌なことが繰り返し頭の中に浮かんできちゃって、嫌なことだらけ、そして、父親の車の後ろの座席に乗っていても「将来自分はどんな大変なことになるんだろう?」と不安なことばかり考えてしまっていて「頭を取り替えたい!」とずっと思っていたんです。

 

ピアノの練習もできなくて、漢字の書き取りの勉強も全く手がつけられず、ただぼーっとしていて嫌なことばかり考えてあっという間に時間が過ぎてしまっていたあの頃。

 

だから、その頭の中の状態ってね、電気信号が過剰に働いちゃっていて「止まらない!」となっているんだ!と幼い自分に優しく伝えます。

 

すると幼い自分は「でも、電気信号が止まったら、考えることができなくなるんじゃないの?」と鋭い質問をします。

 

そうだよね!そんなふうに考えるよね!

 

動物は生きている限りは、神経ネットワークに常に電流が流れていて、それは止まることがないんだ。

「嫌なことを考えちゃう!」とか「不快な気持ちから抜け出すことができない!」となっているときは、電流の乱れがあるとき。

 

その電流が乱れている時に、不快なことを考えちゃうから、その電流を整えてあげる必要があるのかもしれないね。

 

そして、これまでのたくさんのケースの家族を観察していて「嫉妬の発作」や「パニックの発作」などから「あ!孤独がきっかけで脳内の電流の乱れが起きているのかも!」ということが見えてきたんだ。

 

だから「孤独」の対極にある「一体感」という言葉がもしかしたら、脳の電流の乱れを整える効果があるのかもしれない!と考えたんだ。

 

幼い私は「“一体感”というのが目に見えないものだから、言葉だけでそれを人間が作り出せるって考えたの?」と鋭い質問をします。

 

そうなんだ!「神は自分の形に人を創造された」とあるように、本来は「言葉」で人は神と同じようになんでも作り出せる力を持っているはずなのだけど、目の前にものがある時に「私にはできない」と判断してしまう「意識」が働いてしまうから、その力を使うことができないんだ。

 

幼い私は、難しい話なのに、わかっているかのように「うん!うん!」とうなづいている。

 

目に見えない「一体感」のようなものだったら、意識が働きにくいから「言葉」の力で生み出すことができて「孤独」という現実を打ち消した時に、脳の電気活動が変わり、脳の電流が整うって考えているんだ、と伝えます。

 

「へ〜!」と言葉を発したら、キャッハッハ!と私の周りをはしゃぎ回る幼い私。

 

ほらね!「一体感」という言葉で、本来のあなたの姿に戻ることができたでしょ!

 

幼い私は、無邪気に一人で走り回りながら「うん!」とうなづいてくれた。

 

そんな幼い私を見た時に、私の中から熱いものがこみ上げてきたが、やがて泡のようにその感情が弾けて消えていった。

 

私の過去が変わる淡い瞬間。

 

幼い私は「一体感」という最強のアイテムを手に入れて私の過去を塗り替え始めた。

 

(つづく)

 

 

 

 


2018/07/14


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