2017/03/13

催眠のお師匠さんにスーパーバイズ(ケース指導)を受けていた時に、お師匠さんが突然、クライアントさん用の椅子に座ったんです。

「え?先生!場所が逆なんですけど!」

 

先生は、その椅子に腰かけゆったりと背もたれに背中をゆだねて「さあ、大嶋さん、私に催眠をかけてください!」と仰ったんです。

 

「ひぇ〜!無理〜!」と思ったのですが、料金が発生している学びの場なので、そんな甘ったれたことは言ってられません。

 

「わかりました、では!」とめちゃくちゃ緊張しながら「いま、先生には私の姿が見えています」1.2.3.4「そして、外からはバイクのエンジンの音が聞こえてきます」1.2.3.4「そうしていると、空調のあたたかい空気が感じられます」と繰り返していきます。

 

この時に初めて気が付いたのが「相手を催眠にいれる、ではなくて、自分がクライアントさんと一緒に催眠状態に入っていくんだ〜!」ということでした。

 

ほら「見て!」そして「聞いて!」さらに「感じて!」を繰り返していると、催眠状態に入っていき、そして、自分の中から「絶対に作れない!」と思っていたスクリプト(クライアントさんの症状に合わせて作る物語)がスラスラと出てきます。

 

さっきまで「催眠なんてかけられないし、お師匠さんの為のスクリプトなんて考えられるわけがない!」と思っていたのに、ほら!「見て!」そして「聞いて!」さらに「感じて!」を繰り返して催眠状態に入っていくことで、不思議と自分の中から物語があふれてきます。

 

自分でお師匠さんにスクリプトを語りかけながら「結構、素敵なストーリーじゃん!これって!」とうれしくなってきて、私の顔は満面の笑みであふれます。すると、さらに豊かなストーリーが私の中から湧き出てきて、きらきらと輝いていきます。

 

この時、この瞬間から「あ!無意識さんに任せていれば大丈夫なんだ!」と思えるようになったんです。

あの優しい顔をされて、私の目の前でリラックスされて催眠状態に入ってくださっているお師匠さんを目の前にして、私は不思議と「大丈夫なんだ!」と思えたんです。

 

それまでは「私にはお師匠さんのような深い物語を作るのは無理!」と思っていました。

10年修行すれば、いや、20年臨床を積んでいけばもしかしたらできるかもしれないけど、今は無理、と。

 

でも、クライアントさんの椅子に座って催眠状態に入ってくださっているお師匠さんは「ほらね!」と教えてくださったような気がしていたんです。

 

その時に、私が体験したのは”発作”から解放された時に湧き出してくる不思議な知恵と力でした。

 

それまでの私は”発作”を起こして、これまでの経験や苦しみの積み重ねから生み出されたものを絞り出して”知恵”として使っていました。まさに知恵を絞りだす、という感じでやってきました。

 

ほら!「見て!」そして「聞いて!」さらに「感じて!」を繰り返して、意識から解放された”無意識さん”状態になると「知恵は絞り出すものじゃなくて湧いてくるもの!」となります。そして、私が見聞きし経験したモノとは違う、面白いものが私の中から湧いてくるようになったんです。

 

そうなんです、ほら!「見て!」そして「聞いて!」さらに「感じて!」を繰り返して”無意識さん”状態を作り出すことで、人と会話をしていて、私には無いはずの不思議な知恵が私の中から湧いてきたんです。

 

(つづく)


2017/03/23


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