2017/02/24

「みんなから責められて地獄に落とされる〜!」という感覚はものすごくよくわかります。

 

男性の場合「嘘つき!」、「二枚舌!」、「裏切って人の心を傷つける最低人間!」、「奥さんの人生を無駄にさせた詐欺師!」、「人の心を傷つけて人生を歪める悪魔!」なんて責めがいつも頭のバックグラウンドで流れています(ヒエ〜!)。

 

だから、いい人を演じて「みんなから責められて地獄に落とされないように」と努力します。

でも、必死に努力すればするほど「なんで会社のために私の約束を破るの!最低人間!」と責められ「部下に仕事をやらせて自分だけさっさと帰るなんて!最低上司!」と責められてしまいます。

頭の中に流れている責めを回避するために、一生懸命に動いているのに、逆にその責めが現実となって、奥さんや部下、そして上司の口から責めの言葉が飛び出してくるんです。

 

奥さんから、上司から、そして部下からも心の中で責められても、男性は「どんなことを言われても反省しないダメ人間」的な反応をしてしまいます。その時は神妙な顔をして相手の責めを受け止めている体なのですが、ちょっと時間がたつとすぐに忘れた風でヘラヘラとまた約束を破って奥さんを傷つけ、そして、部下を失望させます。

 

本人としては、別に反省していないわけじゃないんです。

「早く立ち直っていい人を演じなければまた責められる!」と思っているからニコニコして対応しているのに「反省もしないでヘラヘラしている!」と責められてしまいます。

 

本人からしたら「理不尽じゃ〜!」となるのですが、周りからしたら「どんなに叱っても責めても、変わろうとしないダメ人間!」と見ちゃうんです(悪夢じゃ〜!)。

 

確かにこの男性は、人からどんなアドバイスを受けてもそれを実行しません。

そして、同じことを何度も繰り返して、奥さんを怒らせ、ということをしていて「この方は本当に変わらないのかも?」って周りを何度も失望させてしまうんです。

そして、奥さんからは「あんた!変わりたいと思っていないでしょ!」と責められます。

 

「え〜?そんなことないけど」と言うのですが、奥さんは「だったらちゃんと努力しなさいよ!」と責めます。

 

実は、ここにトリックがあります。

 

この男性は、周りからの自分の評価を変えようとします。

自分が相手の望んでいることをしてあげて「ありがとう!あなたって素晴らしい人ね!」と感謝されて評価されて、自分自身の力が高まっていく、という幻想があります。

 

よく「僕は褒められると伸びるタイプなんです!」と上司に言ってしまう新入社員がいます。

 

自分に対する人の評価が良好になればなるほど、自分は変わっていける、って思っているんです(わ〜い!)。

 

実は「人の評価は変わりません!」とここで断言してみます。

 

男性が奥さんの地獄絵図から解放された時に「みんな自分のことしか考えていないから誰も私のことを嫌っていないんですね!」という一言にそのポイントがあります。

 

人は、自分のことしか考えていない、というのは興味深いんです。

 

人が事象の原因を何に求めるのか、という帰属理論があります。

 

例えば良い事があったとします。

 

人は自動的に「成功したのは自分のおかげ」と原因を自分に帰属します。

 

失敗したときは「あんたのせい!」と原因を他人に帰属してしまいます。

 

日本人の場合、なんかいいことがあったら「おかげさまで!」という言葉を使います。

「良いことがあったのは、相手のおかげで助かりました」と言っているように聞こえますが、実際は「成功を嫉妬されて潰されるのを回避する」という仕組みが含まれている社交辞令だったりします。

 

ちゃんと心のどこかでは「私のおかげ!」となっています。

 

失敗したときも「私が悪いんです」と反省するのですが、それも「あの時、○○ちゃんが!」と言ってしまうと「人のせいばっかりして!ちっとも反省しないから駄目なんでしょ!」と責められることを回避するために自動的に言っていること。

 

ちゃんと心の中では「あの人のせいでこんなことになった!」と責めてしまいます。

 

「うまくいったら自分のおかげ、失敗したらあんたのせい!」になっている人間に評価を求めてしまったら「ヒエ〜!」ということになります。

 

人の評価を変えようとしても、一時は「変わった!高評価を得たかもしれない!」と思っていても、必ず元に戻す力が働いて「失敗して総攻撃にあった〜!」となってしまうんです。

 

お酒を飲んだ時に「キャッピ〜!」と楽しくなります。

でも、身体の中で「真ん中に戻す!」という恒常性機能というのが働きますから「キャッピ〜!」を真ん中に戻す「気持ち悪い〜!飲むんじゃなかった〜!」という力が働きます。

 

それと同じように人の評価も「ありがとう!素晴らしいね!」と言われて「うれしい!」となっていたら、真ん中に戻す力が働いて「あんたなんて最低!」となって「ヒエ〜!」になるのが世の常なんです。

 

アイドルの子が「あの人すごくない!」とみんなからもてはやされていたのが、ある時をきっかけに「あの人裏切り者で最低!」となってやることなすことダメ出しをされるようになります。

 

最も有名な話が「神の子〜!」と地上に降りてきたイエスでさえ、人は「罪人」と裁いて極刑にしてしまいました。

 

だから、自分が変わらないんじゃなくて、他人の評価を基準にしてしまうと決して変わらない、となっているだけ。

必ず真ん中に引き戻されてしまうから。

 

だったら何を基準に生きればいいんだ〜!となります。

 

「心でしょ!心!」って私の”心”がささやきます。

 

 


2017/03/23


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